属性杖

記事名読み
ぞくせいつえ
  1. Lv51で装備出来る特定の両手棍群の通称。
    具体的にはファイアスタッフアイススタッフウィンドスタッフアーススタッフサンダースタッフウォータスタッフライトスタッフダークスタッフ(及びそのHQ)を指す。
  2. メイジャンの試練における特定ルートの両手棍群の通称。1項のものと区別するためにメイジャン属性杖などと呼ばれる事も多い。
    具体的にはテイウァッツとそこから派生する以下の装備を指す。
    装備可能ジョブLv75~Lv80,85,90,95~
    (Lv5ごとに
    NQ,+1,+2,+3と変化)
    Lv99~
    (各I~IIIに分岐、
    アーカのみIVまで)
    属性
    テイウァッツ
    アグニの杖アター
    ヴァーユの杖バユバタ
    インドラの杖アパマジャ
    スーリヤの杖アーカ
    ヴァルナの杖ボルカシャ
    クベーラの杖ビシュラバ
    ソーマの杖ハオーマ
    ヤマの杖キサエタ

当項目では1項について解説する。2項については【アフィニティ】の項などに詳しいのでそちらを参照されたい。

解説
2003年10月21日のバージョンアップにて実装された両手棍

同日実装された属性鉱石から強力なエネルギーを秘めた部位を宝珠として削りだし、エボニー材に埋め込むことで作られる。8属性全ての杖が存在する。通称は「光杖」「闇杖」など属性一文字+杖で表わされる。

スペックシート

HQの場合は追加効果の発動率が目に見えてアップする。

名称属性ステータス効果
ファイアスタッフ
バルカンスタッフ
STR+4
STR+5
+10 飛攻+10
アイススタッフ
アクィロスタッフ
INT+4
INT+5
精霊魔法スキル+10
ウィンドスタッフ
アウスタースタッフ
AGI+4
AGI+5
回避+10
アーススタッフ
テラスタッフ
VIT+4
VIT+5
被物理ダメージ -20%
サンダースタッフ
ジュピタースタッフ
DEX+4
DEX+5
クリティカルヒット+15%
ウォータスタッフ
ネプチュンスタッフ
MND+4
MND+5
神聖魔法スキル+10
ライトスタッフ
アポロスタッフ
ステータス+1
ステータス+2
ケアル回復量+10%
ダークスタッフ
プルートスタッフ
ステータス+1
ステータス+2
ヒーリングMP+10
(「全ステータス」はSTRDEXAGIVITINTMNDCHRのこと)

なお、ヘルプ欄に表示されない以下のような「隠し性能」も存在する。
[確認されている効果]

またこれに加え、魔法命中率アップの効果があり、ファイナルファンタジーXI プレミアガイド2013 -武器・防具ナビ- (ファミ通の攻略本) によると、次の数値となっている
注釈1
属性魔法攻撃力魔法攻撃力は異なる意味合いを持つため、属性魔法命中率魔法命中率が同じ効果であるとは限らないが、ユーザーによる検証では、精霊魔法についてNQスキル+20相当、HQについてはスキル+30相当という数値が出ており、同程度のプロパティであると思われる。


魔法ダメージ増減効果の有無は、魔法ダメージの算出方法により異なる。詳しくは同項を参照されたい。尚、ダメージアップ効果が得られないものでも、レジストに関わる魔法命中率の影響は受けるためレジスト率低下を狙って装備するのは有効な選択である。

属性杖の所有傾向
武器スキルの有無にかかわらず全ジョブ装備できるため幅広い需要を持つ。また、打撃武器としてよりも付加効果を狙っての需要が多い。

プレイヤーの趣味や懐事情にもよるが、全ての属性を揃える必要性というものはない。ジョブごとに必要なものを数本購入し、それ以外はNQ全種、使用頻度の高い属性だけHQHQ全種等こだわりに応じて揃えれば良いというわけだ。

魔法命中率ダメージ増加を見込んで購入される。

ダメージ増加は数字にしっかりと表れるので、属性杖の効果の高さが一目で分かる瞬間だろう。特に精霊魔法スキルINTの上昇する氷杖は、ブリザドが序列二位であること,氷属性弱点モンスターが多いことなどから人気が高い。高ダメージの狙える雷杖の人気も高い。赤魔道士ではLv70でのマート戦の為、エアロIII用に風杖も広く求められている模様。

魔法命中率上昇を見込んで購入される。

レジスト率低減はスリプルグラビデサイレスなど命中精度が死活問題になる魔法で重視される。一方、スロウパライズなどにおいて魔法命中率が安定している場合は、効果深度を増すためステータスブーストを重視した装備が選ばれる場合もある。弱体魔法の重ねがけを行う場合、属性杖の変更を適切に行わないと属性杖ペナルティが発生してしまう場合があるので注意が必要である。

ケアル回復量増加のため、光杖が購入される。

回復魔法におけるMNDは影響度が薄いため、光杖回復量+10%の方が回復効率に大きく寄与する場合が多い。回復量+の値はNQでもHQでも変わらない。

召喚獣維持費低減を見込んで購入される。

特に永久召喚のためのキーアイテムである光杖と、出しっぱなしで戦わせた時最も攻撃力の高いフェンリルに対応する闇杖の人気が高い。維持費を低減する武器としてはアストラルシグナバハムートスタッフがあるが、入手難易度の問題から属性杖を選択する者が多い。

フラッシュバニシュリポーズなどの光属性魔法魔法命中率上昇を見込んで光杖が購入される。

神聖魔法スキルを持つジョブは同時に回復魔法スキルを持つため、神聖スキルそのものを目的とした購入は多くない。なお、水杖神聖魔法スキル+の効果が付与されているが、2008年7月時点で水属性神聖魔法は存在しない。

回復系青魔法光属性睡眠マジックハンマー等の効果や命中率の上昇を目的として光杖が購入される。

また、各種魔法系青魔法ブレス系青魔法強化をする為対応属性属性杖が求められる。マイナー所ではディセバーメントを使用する際に水杖が求められる事がある。
注釈2
追加効果毒の発生率を高めつつ、ある程度ミスを誘うことで与TPを減らすことができる。


また、昨今ではアビセア乱獲の一手法として、チャージドホイスカー等の範囲攻撃タイプの魔法系・物理系青魔法を使用する、いわゆるホイスカー無双に用いられることもあり、その際に雷杖を背負うことで火力の底上げを狙う青魔道士も多い。

ただし、青魔道士はデフォルトで両手棍スキルを持たないため、メインウェポン命中率がそのまま適用される物理系青魔法の運用には絶望的に不向きということもあり、魔法系青魔法を使うために物理攻撃主体の装備片手剣片手棍)から属性杖武器を持ち替えるとTPがリセットされてしまうことと、一部の青魔法では魔法自体の持つ属性追加効果の持つ属性が異なるため、取り扱いに注意を必要とする。
注釈3
例:炸裂弾火属性リガージテーション水属性を持つが、どちらも追加効果バインド氷属性であり、追加効果目的の場合は氷杖を背負う必要がある、等。

あやつるの成功率上昇を目的として、光杖が購入される。

あやつるの成否は生存率に大きく関わるため光杖の人気は高い。効果はCHRアップ武器よりも大きく、一説ではNQレジスト率-10%、HQで-15%と言われているが検証が困難であることから詳細は不明。

敵への呪歌レジスト減少を見込んで購入される。

特にララバイレクイエム用の光杖エレジー用の土杖の人気が高い。なお、味方に作用する呪歌の効果増幅には影響を及ぼさないようである。

また昨今ではアビセアにおける黄色弱点候補として各スレノディが設定されたことと、元々詩人歌唱楽器スキルがそれほど高くなくレジられやすい上に、スレノディ自体もレジストされると弱点を突いた事にならないという点
注釈4
このあたりはディスペル等で黄色弱点を狙う際に注意すべきことと同じである。
もあって、確実性を求め各スレノディに対応した属性杖が用いられる事がある。

しかしながら型紙程度のNM戦においてはレベルキャップ付近のスキルスレノディ+の楽器
注釈5
楽器の性質上、通常はほぼピッコロ一品に限られるが…。
さえあれば極端にレジストされるということはないため、もっぱら少人数の際にサポ詩弱点を突く時に投入されることの方が多いようだ。

とはいえ、上記ララバイレクイエムの補助としての闇杖光のスレノディや、エレジーを通しやすくするための風杖土のスレノディ、またPTプレイであれば味方のパライズ等のサポートとして火杖氷のスレノディといった組み合わせは古くから吟遊詩人の芸の一つとして存在しているものでもある
注釈6
常時十を超える楽器着替え運用する大多数の詩人にとっては頭の痛い話であり、そのため、他のジョブと共有できる魔命装備で補助する、入りにくい属性については+楽器ランクを操作してスレノディを重ねる等でフォローする事が可能ということもあり、保有装備中の人の好みによっては必ずしも属性杖が優先されるものでもない。


その他







属性杖を取り巻く環境の変遷
属性杖を取り巻く環境はその市場価格に如実に表れている。

価格はヴァナ・ディールの経済状況に大きく左右するとはいえ、属性杖はやや特殊な推移を見せている。時系列とともにその推移を追う。

2003年10月~2004年初頭
実装はこの頃だが、属性鉱石の入手手段が実装当時チョコボ掘りのみに限られており、加工にも2人以上の職人の手を介すことが多かったことから一般人が手を出せるような価格ではなかった。ダマスクインゴットが100万ギルの時代に300万もする杖すらあり、これを持っていることは一つのステータスにさえなっていた。

2003年12月に謎の樹木の苗実装、翌月あたりから鉱石収穫の報がちらほらと出始め、実装当初の高価格は徐々に緩和の兆しを見せることになる。

2005年5月
属性鉱石の安定生産(チョコボ掘り栽培など)に伴いHQ狙いの量産が進み、NQ属性杖の価格低下が進む。8種全部を揃えたとしてもホーバージョンよりは安く上がる。折からのインフレの影響により、数本を購入するため長期間の金策が必要といった事態はなくなっていった。

2005年10月
属性杖分解ができないため
注釈8
分解は材料のリサイクルが見込めるほか、市場への過度の流通を押さえることにもなる。
アメミットマントなどで顕著に見られていたNQ品の投売りが属性杖でも発生している。

消費者の一部にしてみれば安くなって大変結構なことなのだが、例外なくその損失はHQ品の価格となって跳ね返ってくることになるため、全ての消費者が手放しで喜べる状況であるとはいえなかった。

特に需要の高いジュピタースタッフアクィロスタッフなどの価格が高騰し、それらのNQ価格はもはや採算とかそういうレベルの問題ではない域にまで下落した。当該属性鉱石を1個売れば10本はNQ属性杖が買えるといったトンデモな価格になっており、もはや一部のNQ属性杖ユニクロ装備と言ってしまって差し支えない域にまで達していた。

2006年3月
同年2月に行われた運営サイドからの「システムの不正利用によるRMT」粛清
注釈9
ただし、システムを不正利用してはいないが規約違反を犯しているRMT業者は依然堂々とRMTを行っている。実際に見てみたい場合は、サンドリア港モグハウスを出てすぐのところで、100万ギルに到底見合う価値のないものをバザーしているキャラクターを見かけたら観察してみるのも一興である。ヒュームまたはタルタルのそれぞれF1Aのキャラクターが接近し、お買い上げになる。
により、それまで加速度的に進行していたインフレが一気に停滞。永きに亘って進んでいたインフレが止まったことで、ヴァナ・ディール経済そのものが混乱をきたしていた時期である。

属性杖(HQ)も例外ではなく、それまでのバブル期に生産された在庫を捌くために着々と値下がり進み、爆発的にインフレが進む直前、2005年12月当時の水準を割り込むケースも出てきた。

なおNQは相変わらず採算無視の大バーゲン状態であり、実際に大きな変動があるのはHQと材料である属性鉱石宝珠が主である。

2008年4月
前項の時期より継続して行われているRMT粛清(いわゆるSTTの活動)により、ヴァナ・ディール経済の潮流はインフレの停滞からデフレの進行に変化し、また属性杖そのものが大して珍しくなくなったことも手伝って、属性杖の価格は他のどの期間よりも安価に落ち着いている。

NQや材料との価格対比は、概ね「HQが鉱石の4倍(HQ率の逆数)程度」、「NQ店売りとほぼ同等かその2倍程度」といったところで、期待値よりHQが多く出れば職人の儲け、そうでなければ赤字の傾向に変化はない。

鉱石の主な供給元である栽培でも、属性鉱石を除く収穫物は事実上採算の取れない(掛ける時間に対しての意味も含む)ものであるため、ここで元を取ろうとする傾向が強く、副産物が安定した売上になる氷の鉱石を除いて価格の低下は緩やかである。

2010年9月
アビセアの死闘エリアSturdy Pyxis(金箱)から各種の宝珠が直接獲得できるようになり、宝珠が暴落。これに伴って属性杖NQの原価は大幅に低下したが、今度はチョコボ掘り金策としてはいまいちになったことから、エボニー原木の供給に問題が生じ、下げ止まりの様相もある。

一方HQは、試行回数の増大により生産数が増加し、金策に励めば十分に手の届く価格にまで低下している。
注釈10
それでも、十分に高価ではあるが。


2012年7月
属性杖をまとめた「虹杖」ことイリダルスタッフチャトヤンスタッフ)が実装属性杖虹杖作成の中間素材として需要が跳ね上がった(特にHQ)。
2013年8月
2013年7月9日のバージョンアップから、魔法D値を直接ブーストできる「魔法ダメージ+」のプロパティを持つアイテムレベル装備が登場した。アイテムレベル装備の持つ魔命スキル魔法ダメージプロパティが組み合わさることで特に低位の精霊魔法が猛威を振るうようになり、精霊魔法用の武器の主流は属性杖からこちらに移っている。

また、アイテムレベルの上昇に伴って武器の持つ魔命スキルも伸びており、(リキャストを気にしなくても良いなら)魔法命中目的であってもアイテムレベル装備の優位性が大きくなっている。
後衛における両手棍での位置付け
問題点に近い事柄として、あまりにも「全ての両手棍を過去にする」と言わんばかりの高性能な事が挙げられる。

消費者としては嬉しい事柄なのだが、極めて容易に手に入る言わばユニクロ装備にしてこの位置付けは一方で「握る両手棍属性杖以外には有り得ない」と言う状況を簡単に作り出してしまった。実際にはそれどころか、中衛より後ろのジョブ装備する武器自体がこれらのいずれかに固定されてしまうことも多いのが現状である。

よって、属性杖を更に上回るような使い勝手のものはパワーインフレに抵触し、新規で追加されるであろう後衛向けの両手棍の可能性が非常に狭まってしまったのは罪な一面だろう。実際、属性杖への対抗を露骨に意識しているであろう『ドルジェ』や『アルカルロプス』の登場に実に五年近くもの時間を要している。

属性杖実装後の両手棍では猿棍など物理攻撃に比重を置いたようなものが多く追加されており、そちらの方面ではありがたいと言う声も多い。

メイジャンの試練実装され、両手棍には属性杖のような性能を付加することが可能となった。アフィニティプロパティ+3まで進化させることで属性杖HQを上回る性能を得ることが可能となり、長らく最終装備に鎮座していた属性杖の位置づけにも変化が生まれ始める。

2010年6月6日のバージョンアップレベルキャップが80へと上昇し、メイジャンの試練も相応に追加された。メイジャン属性杖Lv80対応となり、それぞれがアフィニティ性能で魔法ダメージ又は魔法命中で各々の属性杖を大きく上回ることが可能となった。ただし、魔法命中率ルートであれば魔法ダメージ属性杖NQ相当、魔法ダメージルートであれば魔法命中率属性杖NQ相当になる。

他にも、このメイジャンの試練両手棍属性杖とは異なりステータススキル系統のブーストが無いことや、召喚獣維持費軽減が別の試練内容の武器に分離してしまってること、何よりも装備可能ジョブが大きく制限されることなどがある。遠隔攻撃用途でファイアスタッフ装備されていたりする事も含めて、一概にメイジャンの試練両手棍属性杖を上位的に互換する武器群とは言えない状況であることから、今後も一定の需要が見込まれると考えられる。

また上記メイジャン両手棍属性杖の完全上位互換ではないという点から、属性杖8本+メイジャン杖所有という、マイバッグの圧迫をさらに助長する問題も発生している。

たとえば黒魔道士召喚士があるというユーザーで、召喚獣維持費マイナスのメイジャン杖を8本作った場合、金庫は(精霊魔法用)属性杖6~7本+(召喚用)メイジャン杖8本、という有様になってしまう。精霊魔法重視のメイジャン杖を作成した場合は逆に、(精霊魔法用)メイジャン杖6~7本+(召喚用)属性杖8本になってしうまう始末で、これらのジョブを複数上げているとマイバッグが恐ろしく圧迫されてしまう事態になった。しかしそういった悩みも、モグワードローブ実装で多少は改善されたといえるだろう。
関連項目
属性帯】【属性指輪】【属性グリップ】【アフィニティ

コメント表示/書き込み コメントはありません