遠隔攻撃

記事名読み
えんかくこうげき/Ranged Attack
レンジウェポンスロットないし矢弾スロットに装填した遠隔武器を使用した攻撃
遠隔攻撃を実行可能な武器は、武器スキル上は投てき弓術射撃に大別される。各武器は以下の組み合わせで遠隔攻撃を行う。
スキルレンジウェポン矢弾
投てき非消費型-
-消費型
弓術
射撃クロスボウボルト
銃弾
カルバリン専用弾

抜刀の必要が無く、オートアタックできる範囲(近接物理攻撃が可能な範囲)の外から使用出来るため、相手が近づいてくるまでダメージを受けずに攻撃することが可能。
釣りにも多用される。
しかし構えた時の位置と発射時の位置がズレた場合は魔法と同じく行動が中止されるため、特にの長いレンジ武器を使用する際は注意である。

オートアタックでは使用されず、手動でアビリティ遠隔攻撃を実行するか、テキストコマンド/range」、「/ra」、「/shoot」、「/throw」あるいはショートカットを使用する必要がある(いずれも種類によらずすべての遠隔武器に対して発動する。故に「/shoot」で誤投を防げるなどと考えると悲惨なことになる)。

過去、このショートカットはデフォルトで「Ctrl-D」「Alt-D」が割り当てられていたが、ミスタッチなどによる高価な消費型投てき武器誤投を防ぐためか、後のVUでデフォルトでは空欄になり、ショートカット攻撃を行うためには任意で割り当てる必要がある。

基本的にクロスボウ等の投射器を使用するものは威力が高く、中には命中時に付属効果を現すものもある。投てき武器は投射器を使用するものに比べるといろいろと見劣りする点も見られるものの、ブーメランチャクラム系の武器は使用しても無くならない非消費型だったり、MPINT等の他のステータスを上昇
注釈1
間違ってファントムタスラムを投げてしまったという魔道士の笑えない話もある。
させる等、独特の効果を持つ物が多い。

一部には投てき武器でありながら、投射器を介す武器をも上回る威力、効果を持つものも存在する。ただ、そういった効果を持つアイテムは非常に高価で、普段使っていけるようなものでは無い。

クリティカルヒット確率にDEXが関与せず、AGIのみが関わる。またクリティカルヒットが発生すると近接攻撃クリティカルヒットとは異なり、通常の1.25倍のダメージとなる。
詳しくは【クリティカルヒット】の項目を参照のこと。

なお、通常のヘイストスロウの概念が一切適用されない。
よってスロウに対し絶対的なアドバンテージがあるのに対し、ヘイストの恩恵を全く受けられないというデメリットも存在する。
遠隔攻撃ヘイストを得るためには、白魔法スナップや、ベロシティショットスナップショットなどといった遠隔攻撃を対象にしている効果を持った魔法アビリティジョブ特性が必要となる。

衰弱中でも通常通りに撃ち続けられるという点からゾンビアタックに利用される時期もあったが、今では衰弱中に戦闘不能になった場合は飛攻飛命の値が最低値(それぞれ1・10)として計算されるようになったためこの方法は使いにくくなった。

あまり認知されていないが、遠隔攻撃によるダメージでは詠唱中断は一切起こらない。これを知っておけばコンフリクトなどで遠隔攻撃集中砲火を浴びても冷静に魔法で対応することが可能。

ちなみに以前は麻痺した場合、発射前に構えが強制中断されるが、オートアタックとは異なりログにその旨が表示されていなかった。
これは2012年12月13日のバージョンアップにて、特に告知無く修正されたようで現在はログに麻痺している旨が表示されるようになっている。
また、初弾が麻痺により中断された場合、敵は一瞬赤ネームになるが敵対心は発生せず、数秒後に黄色ネームに戻ってしまう(BGMも一瞬変化する)。

詳細は後述するが、命中率攻撃力近接攻撃とは別計算となっており、飛攻飛命などのプロパティによって増減する。また近接攻撃と異なり、「調べる」の結果に反映されないのと距離補正の影響から、攻撃力命中率を調べにくかった。2014年2月18日のバージョンアップ以降は/checkparam実装により容易に確認できるようになった。
ダメージソース
遠隔攻撃近接攻撃に対して大きく優れているのは以下の通り

その特性上、範囲攻撃がきつい相手やスロウ(特に強スロウ)を多用する敵に対して有利に戦える。また、かなりの格下攻防比が上限付近に達している場合や逆にかなりの格上レベル差補正がきつい相手と戦う際に真価を発揮してくれる。ラグが酷いビシージなどでも、一度構えれば範囲外に逃げられない限り攻撃が届くため「敵が遠くにいるため攻撃が~」というイライラに悩まされないという利点がある。

逆に近接攻撃に劣ってしまう面は以下の通り

不意打ちなど、攻撃必中にできる方法が皆無である上にWSのほとんどが単発であるためどうしても命中率に一定の不安要素が残る
またヘイストダブルアタックなどの手数を増やす手段が遠隔攻撃には適用されないため、純粋に飛攻を上げることでしか総合ダメージ上昇を見込めないという事がかなりネックになっている模様。

遠隔攻撃による追加効果の発動率、特に矢弾の発動率は近接攻撃の比ではなく、かなりの高確率を期待できる。

アシッドボルト防御力を下げたり、スリプルボルトで眠らせたり、ブラッディボルトHP吸収したり、スパルタンブレットスタンを狙ったりする上で、発動率が高いためかなり任意に発動できる強みがある。

ただし、構え→発射までに時間がかかるため、タイミングを見計らって使うためには高度なプレイヤースキルを必要とする。
近接WSと違い、遠隔WSには矢弾による追加効果が乗るため、どうしても止めたいが普通に撃ったのでは間に合わない状況では、威力を犠牲にしてスリプルボルト等でWSを撃つという手もある。
一部の敵も遠隔攻撃を使用してくるが、敵が使用する遠隔攻撃PC側の遠隔攻撃と少し事情が異なる。

PC側の遠隔攻撃は構えてから発射するまでに武器の隔にほぼ比例した時間
注釈4
しかし、隔通りではなくかなり短い。例えば隔600の銃だと隔通りだと10秒だが実際は6秒程度で発射する。
待機する必要がある(魔法の詠唱と同様)が、敵側の遠隔攻撃は構えとほぼ同時に命中判定が発生する
注釈5
ただし瞬間判定ではないため、コンマ数秒の命中判定発生前に範囲外に逃げ切れれば不発する
。ただし、モーションが終わるまでは硬直するし、硬直している間に通常攻撃のカウントが進むこともない。

そして、基本的に獣人遠隔攻撃は投射器が何であれ「投てき」の距離補正が適用される。つまり、密着時が最も威力が高い。

回避することは可能だが、空蝉の術が掛かっている場合、回避の成功失敗に関わらず必ず分身が1枚消費されるという特性があり、そういった特性上遠隔攻撃持ちの敵は忍盾に敬遠される傾向がある。なお、獣人遠隔攻撃PCのものと同様に詠唱中断判定が発生しない。隔の違う通常攻撃遠隔攻撃を織り交ぜてくるためリズムが狂いがちだが、タイミングを見計らえば空蝉の術:壱などの詠唱の成功率も高まる。

ただし、Maatフォモルの使用してくる遠隔攻撃PC側と同一の特性であるため、発射までにタイムラグがあり、空蝉の術が掛かっていても分身を消費せずに通常回避することが可能である。
遠隔攻撃は前述のように大部分が突属性物理攻撃なので、物理攻撃全般に耐性を持つ敵や、突属性耐性を持つ敵を苦手とするが、中には遠隔攻撃に対してのみ働く特性を持つ敵も存在する。

これらは大まかに分けて、2つのタイプに分かれる。
遠隔攻撃回避するタイプ
アーリマンエアリーシールドなどで遠隔物理バリアが展開されると、効果時間中は遠隔攻撃が当たらなくなってしまう。

逆に絶対回避のように近接攻撃のみを回避するタイプであればダメージを与えることができる。
遠隔ダメージカットするタイプ
通常のモンスターには遠隔攻撃をピンポイントでカットする敵はほとんどいないが、NMの中には遠隔攻撃が通用しない敵も存在する。逆に近接ダメージのみをカットする敵に対しては遠隔攻撃が有効な攻撃手段となる。

なお、回避タイプのバリアに阻まれるにも関わらず、ダメージ属性上は近接ダメージとして扱われる攻撃も存在し、これらは遠隔ダメージカットが無効な代わりに、近接ダメージカットの影響を受ける。
例)遠隔青魔法羽根吹雪など)、遠隔履行ロックスローなど)

遠隔ダメージカットする敵としては以下のような敵がいる。

遠隔攻撃ウェポンスキルは大別して弓術射撃の2種類に分かれている。
詳しくは専用の項目【弓術】【射撃】項にて解説する。

近接ウェポンスキルと違い、遠くからでも実行できる他、通常の遠隔攻撃と同様に距離補正を受ける。
一部の弓術射撃ウェポンスキルには銃や弓で敵を殴った後射撃するものがあり、そういったウェポンスキル近接ウェポンスキルと同様の射程距離しかない為注意が必要である。

教えて!開発さん!にて、遠隔ウェポンスキルには近接ウェポンスキルのような初段の命中補正(命中+100)が無いという事が判明した。
RMEEクラスの遠隔武器であれば飛命が多くついているためそこまで気にならないレベルかもしれないが、通常の武器遠隔ウェポンスキルを撃つ際は相当の飛命ブーストをしないと当たらないということは念頭に置いておかなければならない。
特に遠隔ウェポンスキル矢弾を消費する仕様のため、単発の物が多く非常にミスが多いという特徴がある。遠隔攻撃の間隔の長さとストアTPとの相性の良さ、スナップベロシティショットといった手段を用いてTPを効率よくためてうまくカバーする立ち回りが必要となる。
2005年7月19日のバージョンアップでは遠隔攻撃に関する大きな変更が二点行われた。この影響は大きく、狩人戦闘スタイルの大幅な変化や、他ジョブ遠隔攻撃利用に大きく打撃を与える結果にもなっている。

遠隔攻撃ダメージ命中率の距離に応じた補正

2005年7月19日のバージョンアップでは、敵との距離に応じて命中率ダメージにマイナス補正がかかるように変更された。全てマイナス方向への補正であり、バージョンアップ以前より有利になる点は無いため、以前と比較すると大きな弱体となっている。

武器種類に応じて距離と補正の関係は異なるが、基本的に、


自身より高レベルな相手への、レベル差に応じたダメージの減少。
遠隔攻撃には、敵への攻撃力に際して、同条件の近接攻撃と比べて有利な条件の補正が存在する。

正確にはレベル差補正単位レベルあたりにおける補正値が近接攻撃よりも小さくなっていると思われる。当初、遠隔攻撃アビリティに近い扱いであったということで、近接攻撃のルールに則さない特例的な措置が施されていることが多い。
ただし、バージョンアップ後でも、近接攻撃と比べると依然有利ではある
注釈7
あくまで威力のみの比較であり、攻撃速度を考慮するとその優位性は薄れる。その後の両手武器強化によって、ダメージにおいても不利になりつつあるのが現状の認識である。


ただ、レベル差に応じて強く現れるため、HNMなどの高レベルモンスターを対象とした場合は、以前と比べての影響が顕著に感じられる
注釈8
あくまで「修正前と同等の条件で攻撃した場合」ではあり、周囲のプレイヤーの「体感論」でしかないが、Kirin程度のHNMを相手にした場合ダメージ能力が半分程度まで落ちるとまでいわれている。しかし現在でも近接武器に比べ0ダメージが頻発すると言うことが無くTPが良く貯まり安定して削れるという強みがあり、単に「以前が強すぎた」とも言える。
ようになっており、特殊な条件限定ではあるが、これもまた大きな弱体となってしまっている。
2006年10月19日のバージョンアップでは、遠隔攻撃の補正計算式が変更された。

従来、キャップ適用後に距離補正によるマイナスが適用されていたのが、距離補正によるマイナス適用後、キャップ適用に変更されることにより、「Lv75の廃装備狩人でも、最大射程攻撃したらトンネルワームにすら当たらない」というような事態は回避できた。

さらに、クロスボウ長弓の適正距離が見直され以前よりも近い位置で発射しても威力減衰が起こりにくくなった。

このバージョンアップにて、遠隔攻撃のあとの硬直時間が短縮される処置が施された。
具体的には、遠隔攻撃終了後に武器をしまうモーションが発生するが、これがほぼ完了するタイミング(およそ遠隔攻撃終了から1秒程度)で次の遠隔攻撃アビリティの使用が可能となるようになった。

それまでは武器をしまった後に更に1秒ほど待たないと次の行動がとれなかったため、遠隔攻撃による攻撃間隔がかなり好転した。
特にダートブーメランなどの投てき武器ロクスリーボウマシンボウなどの極端に短い武器では数秒で攻撃を繰り返せるため、片手武器並かそれ以下の間隔で攻撃を繰り返すことも可能になっている。
余談
遠隔攻撃を行うプレイヤーの動きを注意深く観察していると、遠隔攻撃の動作は、まず背中に手を伸ばすと手の中から「が湧いてくる」という面白い現象が見られる。
また、オートアタック中にを構え始めると、その瞬間に近接攻撃武器が消滅しが湧き、発射後にまた手の中に近接攻撃武器が湧いてくる。
さらに、オートアタック開始(抜刀)と同時に遠隔を構えると、近接攻撃武器グラフィックのままで射撃の体勢を取る。
タイミングによっては、何故か弓が足元に転がっており(股の下に無造作に置かれる)、のみ構えているといった現象まで発生する。これは自分自身よりも、負荷が高い時の自分以外のPCにおいて起き易い珍現象である。

動作がリアル志向とされるFFXIの世界では、よくよく考えるとシュールな日常である。
関連項目
弓術】【射撃】【投てき】【距離補正】【/checkparam

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