アビセア乱獲(あびせあらんかく)
アビセアエリアで敵を乱獲すること。
乱獲といっても手当たり次第狩るのではなく、一定の手順に則って一種類の敵を集中的に狩る。詳しくは後述。
経験値クルオ、時間延長、アイテム狙いといった各種の目的を持って募集される。参加する場合は、開催目的をしっかり把握しないと、目的とは違ったアビセア乱獲に参加することになるため注意したい。

アビセアの敵を倒したときに出現する宝箱Sturdy Pyxis)にビジタントの時間延長があることと、宝箱による経験値ボーナスが累積して増えていくことで成立している。

アビセア固有のシステムに大きく依存する稼ぎ方のため、それまでのレベル上げのスタイルとは大きく異なり、また得られる経験値も(メンバーの技量や強さにもよるが)過去のFF11では考えられなかった破格の値になる。
その仕様上、長時間のレベル上げができるほど有利なシステムとなっている。

構成例

箱役

アビセアにおける宝箱Sturdy Pyxis)からは、滞在時間の延長、経験値クルオテンポラリアイテム素材オーグメントアイテムエンピリアン装束等が得られる。このため、宝箱を開けていくことがアビセアの攻略において重要な要素となるが、出現後3分で消滅してしまう。
序盤こそ少数であるが、ビジタントの成長に伴って出現率は上がり、アライアンス単位であることから殲滅数も増大するため、やがて片手間では処理しきれない勢いで出るようになる。
このため箱開けに専従するPC箱役である。

箱役は、宝箱の処理が主要な役割であるため、戦闘への関わりは限定的なものとなる。結果、ジョブやレベルは問われず範囲攻撃に耐えるHPが必要とされる程度であるが、範囲攻撃がそもそも存在しない場合や弱めの場合には、HPすら問題ではなくなる。このため、低レベルジョブ*1箱開け担当者として参加し驚異的な速さでレベル上げを行う様子も多く見られる。
次から次へと出る箱を迅速に処理していくことが求められるため、何が入っている箱を開けるのかといった判断や、アイテムを適切に捌いていく技術はしっかり身に着けておきたい。

解錠には、禁断の宝のカギによるものと手動によるものがある。
禁断の宝のカギで開錠する際は以下のマクロがよく利用される。
/item 禁断の宝のカギ <stnpc>

実装当初、禁断の宝のカギは12スタックであったためマイバッグに大きな負担となっていたが、2010年9月9日のバージョンアップによりスタック数が99に変更され、マイバッグの負担は大幅に軽減された。
箱の数が少ない場合など余裕がある場合は、手動による解錠が選択されることも多いが、消滅直前まで失敗を重ねた場合、禁断の宝のカギによる解錠に切り替えることになるため、常に禁断の宝のカギは必要である。

いずれの場合も、確実に宝箱を開けることが求められるため、箱役として参加する場合には、十分な数の禁断の宝のカギを用意しておきたい。

金箱からは、強力なオーグメントアイテムNMトリガーとなるだいじなもの戦利品にプールされない)、死闘エリアではエンピリアン装束の足部位(Ex付きで譲渡できない)が出る場合もあり、持ち逃げなどトラブルの元となる可能性もあるため、主催者ないし信頼のおけるプレイヤーに任されることも多い。*2

解錠作業や金箱からのアイテム取得作業は、攻撃を受けたり、範囲魔法アビリティに巻き込まれると作業が強制的にキャンセルされるため、アライアンス編成段階で同一パーティ範囲魔法アビリティに組み込まないようにする、箱役以外は箱役を巻き込まないように行動する、箱役範囲攻撃を受けない立ち位置を確保する等の工夫が求められる。

中盤以降は箱が溢れるように出てくるため、3~4時間で200~300回ほどの解錠が必要になると考えられる。この箱を処理するペースや戦力とのバランスを考えて、箱役の人数を決定する。また、余剰となった枠に「何でもいい」という考え方で箱役を詰め込む場合もある。
特に担当者を指定せず、参加者全員がある程度の数のカギを持参し、交代で開けていく手段もある。*3

魔法アタッカー

時間延長箱を取るためには、魔法物理系青魔法も含む)で敵に止めを刺して青い発光を確保し、宝箱ランクを上げる必要がある。そのため、などの強力な魔法攻撃ができるジョブが数名必要になる。
MP供給が潤沢であることが多いため、オーバーキル前提で詠唱時間の長い魔法を打ち込むスタイルで支障がない。タイミングを合わせるのは、どのジョブでも容易である。
残業少人数パーティなどで魔法アタッカーを欠く場合、はもちろん、〆役として等の魔法による攻撃手段を持つジョブが青い発光を狙うケースもある。

釣り役

特にジョブは選ばないが、迅速に釣りができるよう遠隔攻撃ができ、寝かせるまでの間、ダメージをもらわないよう空蝉の術が使えるジョブ・サポが望ましい。なお、寝かせる必要性がある場合はディアポイズンなど、スリップを持つ手段での釣りは厳禁。

アートマなどで強化された高レベルPCアライアンスに複数存在し、各人が釣った敵を問題なく処理できるような状況であれば特定の釣り役を用意しないこともある。

釣り役には睡眠手段と蝉の両立から、以前のメリポ稼ぎと同様に吟サポ忍や赤サポ忍に任せられることがあるが、後述の注意点・釣りの項目にあるアビセアエリアでの特徴から、無理に釣りと寝かしを1ジョブで賄わなくとも良いため、この両ジョブは他の役割に回ることが多い。
回避をフルブーストした元々の回避能力が高い蝉持ちのジョブ釣りを行う場合、敵にもよるがそのまましばらく回避し続ける事も可能。この場合、無理に寝かせや挑発を行う必要が無くなり、通常寝かせ役を行うジョブも別のことでパーティの支援が出来る、というメリットがある。
ただし、避けている間は当然釣りには行けないため、敵のPOP状況によっては戦闘のテンポが悪くなって本末転倒になりかねないため注意が必要。

なお、魔法を行使しない敵(特にノンリンク)であれば、低レベルジョブによる釣りも可能であり、箱役に次ぐ低レベルジョブの居場所となるが、危険もまた大きいため予備の釣り役が望まれる。
カヒライスミュレクス魔法を使用する敵であれば、赤サポ忍サイレス釣りが基本となる。

寝かせ役

複数リンクが多いアビセアでは、スリプガを行使できる黒の適性が高い。但し、魔法アタッカーとしての役割も重要であり、弱体スキルもC+と決して高くはない上、単体であればスリプガによるメリットもない。そのため、寝かせ役を(とりわけ、単体と確定している場合)高い弱体魔法スキルを持つ赤、神聖魔法スキルAが適用されるリポーズを使える白、グリモアによりスキルB+でスリプル(範囲化による疑似スリプガ)を使える学者などが担うこともある。

青、詩人コルセアでも可能であるが、補助的な役割に止まることが多い。
青は黒同様に魔法アタッカーとしての役割もあるが、魔法系青魔法独特の詠唱時間の長さのため、詠唱が終了すると対象が殴っている相手だけになるという落ちすら考えられる。
詩人は敵のレベルが上がるとララバイレジストされる可能性が高く、ララバイ自体が高ヘイトであることもあって、別途、保険の寝かせ役が必要となってくる。
コルセアクイックドローリキャストからメインの寝かせ役は難しいが、補助としては優秀である。

いずれのジョブも本来の役割を持っているため、「**がいるから、寝かしはしない」という発想では、危険を招くことになる。手段を持つジョブの相互支援が肝心である。

前述したがアートマなどで強化された高レベルPCアライアンスに複数存在する場合などは、特定の寝かせ役を用意しないことも多い。

カウント役

専従として枠を占める役割ではなく、誰かが兼業で果たす役割である。ビジタントの青白黄各色の発光をカウントし、それによって止めの配分や赤箱の処理をコントロールすることが役割となる。物理アタッカーが全力を出せる「赤」=物理WS止めが解禁となると、役割は終了する。

また、一旦アビセアから外に出て戻ってきた場合、ビジタントが成長していないので止めを回避することになるが、自ら発光をカウントしておけば、止めに加わるタイミングを計ることが可能となる。

2011年5月10日のバージョンアップより、ヒーリング動作を行うと現在の発光ポイントが確認できるようになった。
そのため、手が空いたプレイヤーが報告する程度でも特に問題はない。

それ以外

回復要員が数名と、後はアタッカーで残りの枠を埋める。
かつては、釣り役へのミサイル防止や寝かせ役の補助として、瞬間的にヘイトを稼げるジョブの中からターゲッターを決めることもあった。しかし、アートマなどでPC側が強化されるに従って複数の敵への対処も容易になり、この習慣は廃れつつある。

手順

準備

延長箱を引き続けることによる滞在時間が減らない状態、いわゆる無限延長モードに入るまではフルアラでもおよそ30分くらいかかることが多い。この時間はメンバーの構成や、アートマの取得状況によって大きく変化する。
当然運にも左右されるため、初期状態で20~40分程度の滞在時間は確保しておきたい。
補充要員として途中参加するのであればその限りではないが、その場合はビジタントの成長に注意しなければならない。

また、入口でCruor Prospectorステータス強化してもらうことが望ましい。初めてであればこのクルオもないが、3ランク以上の青箱一つ(最高ランクで1000)でまかなえる470クルオしかかからないので、ケチケチせずに強化しよう。
アートマ月のジェイドがあれば、Atma Infusionistからアートマを付与するとなお良い。一つ100クルオと、こちらも激安である。

序盤

アビセア乱獲で重要なのは、定期的に時間延長箱が出てエンドレスに狩り続けられる状態にすること。

時間延長箱は最高ランクの青い宝箱から出る可能性が高いため、参加者のビジタントが切れる前にいかに素早くこの状態に持っていけるかが勝負になる。

開始序盤は「宝箱の出現率を上げる」「青い宝箱ランクを上げる」の2つを軸に戦闘が進められるため、できるだけWSでの止めは控えたほうが良い。
理由としては、以下のように敵に止めを刺した方法で、宝箱ランクや出現率が決まるからである。
ビジタント発光ポイントは光るヴォラジアン召喚獣にトドメを指した場合は最大128ポイントになる。目的の色を素早く上昇させたい場合は特定のモンスターを探す事をお勧めする。
ただし、他種族との戦闘中に挟むと経験値が下がるため、経験値目的の場合は目的の敵の前に特定の敵を倒す必要がある。





なお、連携ダメージ発光は〆になったアクションによって変化する。つまり、物理WSや一部の属性物理WSなら赤に、(ブルーチェーンを乗せた)青魔法なら青に、属性WS属性物理WSなら黄色になる。

青色の宝箱は、経験値なら1250、クルオなら1000が最高ランクに相当し、発光ポイントは128が目安。これを越えれば安定して時間延長箱が期待できる。

  • 延長を重視した場合のジレンマ
    青色の発光ポイントを最高の255にした場合、青い宝箱から延長が出る確率は単純に1/5であるが、あくまで青い宝箱が出易いだけなので、赤い宝箱や金色の宝箱が出ない訳ではない。また、白色の発光ランクが最高でも必ず宝箱ドロップする訳でもない為、モンスター1体討伐で得られる延長の確率は1/5以下である。

    無限延長モードに入る為には、10分以内に延長を1個以上出す必要があるので、10分以内により多くの宝箱を得る為に殲滅速度が重要になってくる。
    しかし、殲滅速度を上げるべく前衛陣が暴れるWS〆を誘発してしまい、赤い宝箱の出現機会も増えてしまうので、延長を得る確率が更に低くなってしまう。

    ただし、これはあくまで確率であり運要素も強いので、取得経験値が上がらないまま10分費やして10分の延長を得る自転車操業状態が続くようならば、WS〆も厭わず殲滅速度を上げ、延長が得られるかもしれない宝箱の出現機会自体を増やす方が良い場合もあるので、柔軟な判断を持って挑みたい。

この他、延長が安定して出るまでの間、赤い宝箱が出た場合には開ける前に中身を確認し、赤い光であれば開けずにスルーしておくという戦術も考えられる。

中盤

安定して時間延長が出るようになったら、物理WSで止めを刺し、赤い箱から出る経験値クルオのボーナスの光(金銀黒)を狙っていく。アイテム狙いのツアーの場合は赤く光らせずに、属性WSで黄色の光を狙うことになる。
  • 金色→取得経験値アップ
  • 銀色→取得クルオアップ
  • 黒色→すべての光の効果が若干アップ

終盤

経験値は600付近(モンスター種族毎にキャップが存在する)でキャップになる。ここまで来ると宝箱も安定しているため、あとはどこまで精神力が持つかの勝負になる。

終了後

ツアーの目的にもによるが、アビセア乱獲は1~3時間くらいで終了になることが多い。時間延長がたくさん出ると滞在時間が120分を大きく越えて残ることがあるため、ソロ~少人数で狩りが続けられることがある。これは俗に「残業」と呼ばれている。

注意点

ボーナスの減少

NMや光るヴォラジアンなど、狩り続けている敵と異なる敵を倒すと経験値ボーナスが減少する。
うっかりからまれた場合は、救援要請を出して倒すとボーナスの減少を回避できる。なお、救援要請を出すとヘイトが乗っているすべての敵が救援状態になってしまうことに注意。
釣り役や寝かし役などが救援要請を出すと他の敵まで救援状態になりやすいため、余裕があれば宝箱係など他の敵にヘイトを乗せていない者が救援を出すことが望ましい。

釣り

敵の強さやリポップ戦闘時間によって変わってくる。
この戦闘時間とは敵対行動をとってからその敵を倒し終えるまでの時間である。
メリポ稼ぎの感覚であまりたくさん敵をキープするとかえってリポップが遅くなってしまう点に注意したい。

補充・入り直し

補充された人やメリポなどを振って戻ってきた人(振り戻りとも)はビジタントランクが上がっていないため、止めを刺すとランクの上がった宝箱が出ない。そのため、後から入ったらビジタントが成長するまでトドメを指さないように注意を払おう。また、最初から参加している人と比べれば時給は低めになってしまうことを承知しておくこと*4

さらに、外人パーティのように人の出入りが激しい場合、誰がトドメを刺していいのか誰も把握できておらず、延長も安定して取れないという困った状況に陥ることが多い。また、初期メンバーが残り時間を十分に確保している場合、補充で入ったメンバーの延長を取ることに対しては消極的であるといったケースや、解散間際に呼ばれた挙句、ろくに稼げないまま時間だけが浪費されるといったケースもある。
いずれにせよ、アビセア内からの誘いに乗って補充で入る際には、短時間で放り出されるリスクが高いということを覚悟する必要があるだろう。

比較的短時間のツアーでは振り戻りを禁止しているところもあるので、メリポカンストしそうな場合は条件をちゃんと確認しよう。

戦利品

宝箱に入っているアイテムは、Aug属性が付いていなければ戦利品にプールすることができる。
それ以外のオーグメントだいじなものは受け渡しができないため、揉める可能性がある。

突入前に分配方法を明確に決めておいた方がトラブルにならないだろう。

メリポ

莫大な経験値が稼げるため、やっている途中でメリポカンストしてしまうことも珍しくない。1度戻るとビジタントランクがリセットされてしまうため、事前にできるだけメリポを振っておくと良いだろう。

関連項目

アビセア】【ビジタント】【Sturdy Pyxis】【残業】【箱役
*1
主に通常のレベリングで上げ辛いジョブや谷間となるレベルが存在するジョブ、上げるスキルが存在しないジョブであるが、アビセア乱獲のペースは通常のレベル上げとはかけ離れたペースであり、ジョブを問わずアビセアで上げる者もいる。
*2
実装当初は、オーグメント属性を持たないアイテム戦利品にプール出来なかったが、2010年9月9日以降、戦利品にプールすることが可能となった。
*3
禁断の宝のカギスタック数が12個であった時代には、一般的な方法であった。99個に変更された後も、NM戦目的の場合は、こちらの方法を採ることが多い。
*4
もっとも、補充や入り直しが出る状況では宝箱ランクドロップが上がった状態に突入していることが多いため、経験値ボーナスの伸びが早いという利点はある。
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