ウェポンスキル(うぇぽんすきる/Weapon Skill)
- TPを消費して使用する、武器種ごとの固有の技。一般にはWSと略される。本項で説明。
- モンスターの使用する特殊技のこと。
本来のウェポンスキルという言葉の意味からは多少外れるが、TPを消費して使用してくる技という意味で広義的にこう呼ぶことがままある。
- 戦闘メニューコマンドのひとつ。
アクションコマンドウィンドウ「アビリティ」から「ウェポンスキル」を選択し、実行する。デフォルト設定ではCtrl+Wでメニューを呼び出すことが出来る。
- テキストコマンドのひとつ、/weaponskill。
省略形は/ws。
1項のウェポンスキル 編
通常打撃よりも強力なダメージを与えたり、追加効果を与えることができる。ウェポンスキルは各武器ごとに用意され、それぞれの武器のスキルを上げることで習得することができる(一部除く)。ただし、二刀流においてメイン武器とサブ武器の武器種が異なる場合は、メイン武器側のウェポンスキルしか使うことは出来ない。
また、WSを習得するには素のスキルが一定の数値を超える必要があるが、使用する分にはメリットポイント等で増加させれば問題なく使用可能である。
習得すればいつでも使用可能というわけではなく、スキル値や後述のEX等の条件をクリアしなくてはやはり使用できない。
使用の際には必ず抜刀状態である必要がある。これはスターライト等の使用者自身をターゲットして回復を行うWSも例外ではなく、モンスターに向けて抜刀した状態でないと使用する事はできない。
物理WSのダメージ計算 編
大きく単発WSと多段WSに分けられる。(武器D値 + SV関数 + ステータス修正項目)× ダメージ倍率 × 攻防関数以上が物理WSの基本的な計算式。
ダメージ倍率は基本的に初段のみ適用され、2段目以降は1.0固定。詳細は【ダメージ倍率】の項目を参照。
ここからさらに下記の項目がそれぞれ別枠で乗算。
- ウェポンスキルのダメージアップ
初段のみ有効。装備品のプロパティの他、戦暗忍のギフトも同枠で加算される。
属性ゴルゲットなどの「潜在能力:ウェポンスキルのダメージアップ」や「曜日:属性ウェポンスキルのダメージアップ」は全く別物の効果でありこの枠には加算されない。詳細は【ダメージ倍率】【属性ウェポンスキルのダメージアップ】の項目を参照。
- (WS名):ダメージ+
全段に有効。アンバスケード武器の4段階目以降のプロパティ及び、RMEAとメイジャンの試練武器のオーグメント。ダーヴィシュソードなど個別にプロパティを持つ装備も存在する。
ほとんどの武器は「メインウェポン:~」という形で、その武器自身でWSを撃った時のみ有効であることが明記されているが、表記されていないメイジャンの試練武器の場合でもサブウェポンとして装備した時は無効。
- レリックウェポン・ミシックウェポンの隠し性能
全段に有効。レリックウェポン・ミシックウェポンの基本仕様で、サブウェポンとして装備した時はD値と隔以外の全てのプロパティ無効。
- WSダメージアップ
全段に有効。竜騎士のジョブ特性及び飛竜のステータスアップ効果。
- サークル系アビリティ
全段に有効。各ジョブのジョブアビリティ。対象がNMの場合は効果が軽減される。
- キラー効果性能アップ
全段に有効。FRゴーザプ+1及びその打ち直し品や、ファウンダブレストのプロパティ。サークル系アビリティとも別枠だが、サークル系アビリティによるキラー確率+の影響は受ける。対象がNMの場合は効果が軽減される。
- 正正堂堂
全段に有効。侍のジョブ特性。
- リストレント
初段のみ有効。戦士のジョブアビリティ。
- 物理ダメージカット
- 複数回攻撃について
マルチアタックはWSの初段と2段目までには発動判定あり。
ミシックウェポンのAM3はWSの初段には発動判定あり。
複数回攻撃武器、追撃はWS時発動判定なし。
これらに加え、二刀流時のサブウェポンによる攻撃も「WSの一部」として判定され上述のダメージ計算が適用される。
※サブウェポンの武器D値、命中率、攻撃力はサブウェポン自身のもの。
ただし、WS全体の攻撃回数は8回が上限。
- クリティカルヒットについて
原則的に、TP:クリティカルヒット確率修正のWSでしか発生しない。
マイティストライク、不意打ち、アサだま、C.フラリッシュ、S.フラリッシュ(S.フラリッシュ効果アップ装備を併用時のみ確率で発動)などの強制的にクリティカルヒットさせるものを併用した場合のみ、通常のWSにも乗る。
この他に通常のWSにもTP:クリティカルヒット確率修正の効果を上乗せする両手槍「シャイニングワン」がある。シャイニングワン利用時には装備等通常手段のクリティカルヒット確率アップも有効になる。
また全ての近接物理WSには初段のみ命中+100の補正が設定されている。
属性WSのダメージ計算 編
魔法ダメージで必中のWS。((基本D値 + ステータス修正項目)× ダメージ倍率) + 系統係数 + 魔法ダメージ+以上が属性WSの基本的な計算式。
デュエルソード及びそのHQ品のTypc:Cオーグメント「属性ウェポンスキルダメージ+」のみ例外的に、系統係数と魔法ダメージ+が加算される前に計算処理される。
ここからさらに下記の項目がそれぞれ別枠で乗算。
- ウェポンスキルのダメージアップ
- (WS名):ダメージ+
- ミシックウェポンの隠し性能
- WSダメージアップ
- サークル系アビリティ
- キラー効果性能アップ
- リストレント
- アフィニティ
属性魔攻+も含む。
- 属性杖
アフィニティとは別枠。
- 天候・曜日
発動確率は約30%。属性帯装備時は100%発動。
- ガンビット
魔導剣士のジョブアビリティ「ガンビット」を付与した状態。
- 魔攻/魔防比
自身の魔法攻撃力と対象の魔法防御力の比。標準値はどちらも100。
魔法クリティカルヒットIは発動しない。
- 魔法クリティカルヒットII
発動した場合は+25%のダメージアップ。
- レジスト
フルヒット/ハーフレジスト/クォーターレジスト/フルレジストの4段階。
- 魔法ダメージカット
- 基本D値について
PCのレベル、あるいはWSに使用する武器のアイテムレベルによって決まる。
アイテムレベルなし:(Lv-1)×1.5+5
アイテムレベル武器:(IL-100)×2.5+154
2014年6月17日のバージョンアップ以前は(Lv+2)だった*1。
- ヘイトについて
属性WSで発生するヘイトは、最終ダメージを元にしたものではなく、上述の基本計算式のうち((基本D値 + ステータス修正項目)× ダメージ倍率)までで計算されたダメージを基準に決定される。
特にアイテムレベル以降大きく伸びた魔攻などもヘイト計算に含まれないため、与ダメージに対してとてもヘイトが小さい。(ただし連携をした場合は、連携ダメージは通常どおり計算されるため大きなヘイトが発生する。)
属性物理WSのダメージ計算 編
物理攻撃の後に、与えた物理ダメージ値を元にした魔法ダメージを加算するWS。イメージとしてはWS+連携ダメージに近いが、ダメージログは物理ダメ+魔法ダメの合算されたものが表示される。
- 物理ダメージ部分は物理WSのダメージ計算に準じる。
- 魔法ダメージ部分は、基準となる物理ダメージ値にTP:ダメージ修正による倍率をかけ、その後に「魔法ダメージ+」を加算する。
さらに属性WS項の別枠乗算要素と同じ処理が行われる。本来初段のみ有効なウェポンスキルのダメージアップ装備も再度計算される。
上記のいずれにも当てはまらない要素で与ダメージの決まるスピリッツウィズインやロイエ等の特殊なWS、そもそもHPへのダメージを発生させないエナジースティールやスターライト等、物理/属性WSという区分に当てはまらないWSも存在する。
このようにWSの性能は一概にどれが良いとは言えず、使用する武器やアビリティとの相性もあることから、連携を考慮した上で適切なものを選ぶ事が大切と言える。
ジョブ | 格闘 | 短剣 | 片手剣 | 両手剣 | 片手斧 | 両手斧 | 両手鎌 | 両手槍 | 片手刀 | 両手刀 | 片手棍 | 両手棍 | 弓術 | 射撃 | ジョブ専用 |
戦 | ○ | ○ | EX | EX | SP | SP | EX | EX | × | × | EX | EX | ○ | ○ | 両手斧 |
モ | SP | × | × | × | × | × | × | × | × | × | ○ | EX | × | × | 格闘 |
白 | × | × | × | × | × | × | × | × | × | × | SP | EX | × | × | 片手棍 |
黒 | × | ○ | × | × | × | × | ○ | × | × | × | ○ | ○ | × | × | 両手棍 |
赤 | × | EX | EX | × | × | × | × | × | × | × | ○ | × | ○ | × | 片手剣 |
シ | ○ | SP | ○ | × | × | × | × | × | × | × | ○ | × | ○ | ○ | 短剣 |
ナ | × | ○ | SP | SP | × | × | × | EX | × | × | EX | EX | × | × | 片手剣 |
暗 | × | ○ | EX | SP | EX | EX | SP | × | × | × | EX | × | × | ○ | 両手鎌 |
獣 | × | ○ | ○ | × | SP | × | ○ | × | × | × | ○ | × | × | × | 片手斧 |
吟 | × | EX | ○ | × | × | × | × | × | × | × | ○ | ○ | × | × | 短剣 |
狩 | × | EX | ○ | × | ○ | × | × | × | × | × | ○ | × | SP | SP | 射撃 |
侍 | × | ○ | ○ | × | × | × | × | ○ | × | SP | EX | × | ○ | × | 両手刀 |
忍 | ○ | EX | ○ | × | × | × | × | × | SP | ○ | ○ | × | ○ | ○ | 片手刀 |
竜 | × | ○ | ○ | × | × | × | × | SP | × | × | ○ | ○ | × | × | 両手槍 |
召 | × | ○ | × | × | × | × | × | × | × | × | ○ | ○ | × | × | 両手棍 |
青 | × | × | EX | × | × | × | × | × | × | × | EX | × | × | × | 片手剣 |
コ | × | ○ | ○ | × | × | × | × | × | × | × | × | × | × | EX | 射撃 |
か | SP | ○ | × | × | × | × | × | × | × | × | ○ | × | × | × | 格闘 |
踊 | ○ | SP | ○ | × | × | × | × | × | × | × | × | × | × | × | 短剣 |
学 | × | ○ | × | × | × | × | × | × | × | × | ○ | ○ | × | × | 両手棍 |
風 | × | ○ | × | × | × | × | × | × | × | × | SP | EX | × | × | 片手棍 |
剣 | × | × | SP | SP | EX | EX | × | × | × | × | ○ | × | × | × | 両手剣 |
ジョブ専用は風剣以外はミシックWS、風剣はエルゴンWS。
この表の他に、召喚士は契約の履行、青魔道士はブルーチェーンかアジュールローと組み合わせた青魔法、からくり士が従えるオートマトンの放つ特殊技は連携属性を持つため、連携を主体に考えるときこれらをWSと扱って考慮することがある。
歴史 編
WSは状況に応じて個別に調整が行われている。このような変更は各項目で解説し、ここでは全体的な調整について述べる。WSの習得には当初最低でもスキル10(Lv3)が必要だったが、2008年9月9日のバージョンアップでスキル5に変更され、ジョブと使用武器によってはLv1からWSを使用可能となった。
2014年6月17日のバージョンアップではWS全体の大幅な性能見直しが行われ、204種類*2中、199種類のWSの性能が調整されるという大変更が行われた。
このバージョンアップでは以下のような調整が行われている。
- 多くのWSの修正項目が上方修正された。特に弱いとされていたWSで大きく引き上げられている。
- TP:ダメージ修正のWSの大部分、それ以外も多数のWSでTP2000以上のTPボーナスが引き上げられた。その結果、即撃ちの優位性が小さくなっている。
- 属性WSのレベル補正が引き上げられ、アイテムレベルの影響も受けるようになった。属性WSのダメージは武器D値に依存しないため、レベルが上がってもダメージが伸び悩む傾向にあったが、この変更でそれが緩和されている。
- 修正項目にかかっていたレベル補正(レベルが上がるほど減少し、レベル75以降では×0.85となる補正)が撤廃された。
このように、一部の強いWSを即撃ちするという風潮に一石を投じる変更となっており、戦闘の多様性が上がっている。
2014年12月10日のバージョンアップでは片手武器のWSに再度調整が施され、多くのWSの威力の引き上げの他、一部の多段WSにおいて初段のみに有効だったいくつかのボーナスが全段に適用されるようになった。
2017年10月11日のバージョンアップでは、ウェポンスキルのヘルプテキストに連携属性が追記された。
2019年10月10日のバージョンアップでは、格闘WS全般に対し、従来初段のみに有効だったいくつかのボーナスが全段に適用されるようになった。それに伴い、いくつかの格闘WSの性能が調整されている。
関連項目 編
【TP】【連携】【属性】【レリックWS】【カンパニエWS】【固有WS】【必中WS】【スタン系WS】- *1
- スターバーストとサンバーストのみ以前のまま。バージョンアップ情報ではリストに含まれているので不具合と思われる。
- *2
- カンパニエWSを含めると207種類だが、特殊な条件下でしか使えないためか、公式サイトではリストアップされていない。