空蝉の術(うつせみのじゅつ/Utsusemi)
忍術の一つ。
忍び道具:紙兵
自身の幻影を出して単体攻撃回避する機会を得る。

詠唱一回につき忍び道具紙兵」を1個使用する。通称「蝉」「空蝉」。

忍術名称回避回数詠唱
時間
再詠唱
時間
効果
時間
使用制限属性
空蝉の術:壱3回4.0秒30秒15分Lv12~
空蝉の術:弐4回(メイン)
3回(サポ忍)
1.5秒45秒15分Lv37~
空蝉の術:参5回0.5秒60秒15分Lv99ギフト(100)

魔法スクロール(巻物)の入手方法

空蝉の術:壱はクエストサハギンの宝物庫」の報酬として入手できる。

空蝉の術:弐はスターオーブ/スカイオーブ戦利品か、紅玉のカギとの交換で入手できる。ただし後者の確率はかなり低い。
印章バトルフィールド ドロップアイテム追加キャンペーン中は特定のBFの敵が高確率でドロップする。

空蝉の術:参は忍者ジョブポイントを100使用すると、ギフト忍術習得」で習得できる。スクロール(巻物)は存在しない。

販売店舗

空蝉の術:壱は入荷はしないが、天晶堂系のギルドショップで引き取ってもらえる。空蝉の術:弐を取り扱うショップは存在しない。

エリア店舗名・座標NPC備考
バストゥーク港天晶堂バストゥーク支店・F-6Jabbar入荷なし。売却時のみ
ジュノ下層天晶堂本店・J-8Amalasanda
ノーグ天晶堂ノーグ支店・I-8Chiyo

空蝉の術:壱の売却標準価格は259ギル空蝉の術:弐の売却標準価格は1,500ギル

解説

ヴァナ・ディール最高の防御手段の一つであり、忍者サポ忍の存在価値とも言われるほど重要視される忍術。一般的に空蝉の術を使用して幻影の効果を得ることを「蝉を張る」と呼ぶ。

  • 基本的に単体攻撃であればダメージの量や質に関係なく無効化できる。
  • キャスト・リキャストが効果に比して極端に短く、忍術であるためヘイストリキャストの短縮が可能。
  • MPを消費しない。そのため戦力を維持するに当ってMPリソースに配慮する必要がなく、手持ちの紙兵が続く限り詠唱可能。

大量に消費する紙兵を確保するためにギルを消費することが欠点であるが、それ以外は非の打ち所のない無双忍術であり、特に空蝉の術:弐はSQUARE ENIX PARTY 2007で強く作りすぎた要素の一つとして挙げられている。*1

どんな強さの攻撃でも効果範囲内なら100%回避できるため、特に「一撃が重く、攻撃間隔が長い」敵に真価を発揮する。
逆に格闘タイプの敵を相手にすると、その手数の多さから分身はたちまち失われてしまう*2ダブルアタックトリプルアタックを使う相手も、分身の残り枚数の計算が狂うため苦手といえる。また、遠隔攻撃分身が確実に1体消える。したがって、狩人タイプの獣人も相手にしたくない候補である。

空蝉の術による幻影は壱から参のどのランクによるものでも効果は同じでアイコンにも差が無いが、上書き関係のみ異なっている。既に空蝉の術による幻影が存在している場合、その幻影を得たときに使用したのと同ランクか上のランク空蝉の術であれば効果を上書きできるが、それよりもランクの低い空蝉の術を詠唱しても効果なしとなってしまうので張替えの際は注意が必要である。

空蝉の術:壱/弐詠唱例

メインジョブ忍者の場合

壱と弐を併用すれば、45秒間(ヘイストがかかっていれば更に短い)に7回(「空蝉の術効果アップ」があれば9回)攻撃回避することができるため、相手の攻撃間隔によっては固定盾でもほぼノーダメージでやり過ごすことが可能。
壱の効果状態で弐詠唱による上書きが出来ることも踏まえると、以下の例のような「蝉回し」が可能(あくまで詠唱例であり、実際には個々のプレイヤーが創意工夫をしている)。

  1. 予め弐詠唱
        ↓
  2. 最後の分身が消される直前に、壱詠唱開始
        ↓
  3. 敵の攻撃ミスだった場合は、壱効果発動前に弐の分身在庫を手動解除
        ↓
  4. 壱効果発動
        ↓
  5. 最後の分身が消されたら、弐詠唱はじめ
      (DA持ち相手の場合には分身が残っている間に弐を詠唱することもある)
        ↓
  6. 弐効果発動(もし壱分身在庫有りでも上書きされる)
        ↓
  7. 「1.」へ戻り、くりかえし

サポートジョブ忍者の場合

メインジョブの場合と異なり、弐の分身が壱と同じく3枚になる。そのため壱を主として廻し、リキャストが間に合わない時に弐を使う、という運用がなされることが多い模様。
ただし滅多にタゲを取らない場合や、取っても比較的短時間のうちにメイン盾がタゲを取り戻してくれるような場合には、詠唱時間の短い弐を主に廻し、浮いた時間を攻撃ヒーリングに割くといった運用もありえる。
ケースバイケースで柔軟に対応して頂きたい。

回避できる攻撃空蝉の消え方

2004年9月14日のバージョンアップ情報より引用
忍術空蝉の術」において、分身の消え方が、受けた技によって異なるようになりました。
パターンとして存在するのは以下の5通りです。
[分身を一体消費して回避]
技を受けた場合に、本体ダメージを受ける代わりに、分身を一体消費します。
主に物理魔法系の単体攻撃が、このパターンに当てはまります。

[分身一体ごとに判定]
技を受けた場合、ダメージを受け止めて分身が消費されるかどうかの判定が、一体ごとに行われます。この判定には忍術スキルが影響します。
判定の結果、全ての分身が消費された場合は、本体ダメージが及びます。
主に物理範囲攻撃が、このパターンに当てはまります。

[分身が全て消費され、本体へもダメージ]
技を受けた場合に、全ての分身が強制的に消され、かつ本体ダメージが及びます。
主に魔法範囲攻撃が、このパターンに当てはまります。

[分身が消費されずに、本体ダメージ]
技を受けた場合に、必ず本体ダメージが及びます。このとき、分身は消費されません。
主にブレス系や自爆攻撃が、このパターンに当てはまります。

[分身が消費されずに、本体弱体効果]
技を受けた場合に、必ず本体弱体効果が及びます。この弱体効果の判定は通常通り行われます。
このとき、分身は消費されません。
主にダメージの無い弱体系特殊攻撃が、このパターンに当てはまります。

一部見た目と処理が異なる技が存在しますが、全ての技は上記のいずれかに当てはまります。

多段ヒット技と空蝉

  • PCスキル判定により、ヒット数と同数の幻影が消滅。枚数以上なら被弾の可能性あり。
  • 敵:PCと同様。複数回攻撃WS等を放てばヒット数に応じた幻影が消滅した旨のログが表示される。
    なお、ヒット数にかかわらず一体のみ幻影が消滅した場合はブリンクである。ログの表現が似ているので混同しないよう注意したい。

類似の状態変化との共存

ブリンクなど同種の攻撃回避ステータスは、共存することができない。上書きされるか、もしくは後発のアクションが無効となるかのどちらかである。優先順位は以下のとおり*3

心眼(1回*4)<ゼファーマント(4回)<ブリンク(2回),真空の鎧(3回)<ブリンクバンド(3回)<空蝉の術:壱(3回)<空蝉の術:弐(4回)<空蝉の術:参(5回)

右に行くほど順位が高く、左側のアクションは手動キャンセルなどで効果そのものを予め消しておかないと「効果なし」と表示され無効となる。

アイコン

ブリンクのような幻影と異なり、空蝉の術アイコンには数字が右下についており、この数字で蝉の残り枚数が分かるようになっている。アイコンには残り枚数に応じて1~4の数値が表示されるが、5枚以上残っている場合は4枚以下になるまで4+と表示される。

この仕様になったのは2010年6月22日のバージョンアップから。【空蝉の術(歴史)】項も参照のこと。

サポートジョブに「食われる」問題

空蝉の術:弐の習得レベルがLv37であるため、メインLv74以上のキャラならサポ忍でもこの回避能力をある程度享受することができる。サポ忍空蝉回避回数が壱・弐ともに3回であることを除けばメインとサポで術の特性そのものに変化はない。その意味では、「食われてる」側面があるのは事実である。

しかしメインまたはサポに「挑発」など瞬時にターゲットを取るアビリティがないとこの術のポテンシャルを最大限まで発揮することは出来ない。その意味では挑発しつつ空蝉の術で避けることができる戦士サポ忍戦盾)が忍者にとってのライバルと言える。もっとも、実際には回避スキルにかなり大きな開きがあるため、忍盾のアイデンティティそのものを脅かすまでには至っていない。
(逆を言うと、スキル差の影響が小さい低レベル帯ではこの差が埋れることもある。例えば空蝉の術:弐を使えない30レベルでのレベリングや制限下では、/戦よりも/忍の方が完成度が高いとされる。)

シーフ忍者を超える回避スキル(A+)を有し、さらに物理回避率アップ特性(4段階で回避+48相当)を持つが、その一方でタゲ取りアビに乏しく、そのままでは盾役を務めるのは厳しい。しかし、何らかの方法(別PCからのだまし討ち不意打ちによる大ダメージによる固定など)により固定することができれば、「避ける盾」として比肩なき存在となる(シ盾)。高レベル帯のシーフタイプ獣人と対峙したことがある方ならば、その凶悪な回避力を味わったことがあることだろう。

赤魔道士は、ストンスキンアクアベールファランクス等の自己強化による防御能力も備えており、ファストキャスト忍術の詠唱・再詠唱にも効果があるため張替えも容易である。かつては赤盾が機能した時期もあったがヘイト調整が行われ、過去の戦術となっている。

以下の2点については忍術スキルに依存しているため、一応メインとサポでの差は出ている。

メイン忍者のアドバンテージとしては、忍者専用装備真伊賀脚絆」や「望月脚絆」を用いると空蝉の術の枚数が1枚増えるという点である。また忍者ジョブポイント強化で得られるギフト、「空蝉の術:参」が実装されてからはより差別化が図られており、Lv75キャップ時代に比べて食われる度合いは薄まったと言える。

被ダメージ意識」問題

矢面に立ち、攻撃対象と直接刃を交える前衛にとって、例外ありとはいえダメージをゼロにできる空蝉の術がいかに有益かは言うまでもない。自身の被害を抑えることによりヒーラーの負担を極限まで軽減し、最大効力での戦闘を継続できるということはパーティメンバー全員にとって意味のあることだからだ。

もっとも、この点を重視するあまり、「ダメージをうけることそのものが罪悪」といった極端な視点にとらわれた冒険者が増えたことを嘆く声も聞かれている。

空蝉の術関連装備

装備Lv性能備考
真伊賀脚絆90空蝉の術効果アップ空蝉枚数+1
服部脚絆IL109空蝉の術+1
服部脚絆IL119空蝉の術+1
摩喉羅伽の数珠90空蝉の術詠唱時間-10%
アンダルタマント99空蝉の術+1空蝉枚数+1
懸巣99空蝉枚数に応じて攻+攻+5
会津新藤五IL119空蝉の術詠唱時間-7%
空蝉枚数に応じて攻+5
望月鎖帷子IL109空蝉の術詠唱時間-8%
望月鎖帷子IL119空蝉の術詠唱時間-10%

空蝉の術の歴史・変遷

空蝉の術(歴史)】を参照のこと。

参考

空蝉」とは、「うつしおみ(現しおみ)」=「現実に生きている人間人間の姿をして現れるもの」が転じた言葉「うつせみ」に「空蝉」という字を当てたもの。

また、蝉の抜け殻のことをさす場合もある。特に俳句の世界では夏を表す季語として用いられる。

空蝉の」で枕詞になり、「世」「命」「人」「借れる身」「うつしこころ」などにかかる。

多くの架空世界の忍者は、敵の攻撃がヒットしたと思わせて、実はそれが木片などの別の物体だったという忍術を使う。これが作品によって「かわり身の術」「うつし身の術」「空蝉の術」などとして描かれる。ジラートの幻影で新ジョブ忍者」が追加になるという情報が流れた当時には、かわり身といえば丸太ということで、原木を持ち歩くのではないだろうか?と心配をした人もいた。実際には持ち歩くのは紙兵だったわけだが、後に身替の術触媒木人」として丸太らしきものを持ち歩く羽目になっている。

一方、「幻影」あるいは「分身」を複数発生させて敵を撹乱する術は「分身の術」などとして描かれる。中には分身の術と思わせて五つ子だったり、従兄弟の四つ子などというオチもある。

FFシリーズにおいて「空蝉の術」として呼称された事は少ないが、忍者系のジョブ分身を使用して攻撃回避する、という技を持つ事はあった。代表的なのはFFIVのエッジ辺りであろうか。

関連項目

忍術】【分身】【サハギンの宝物庫】【身替の術

外部リンク

→バージョンアップ(2004/09/14)
→バージョンアップ(2005/07/19)
*1
現在の1.5秒の詠唱時間でなければここまで強力と唄われることはなかったかもしれない。
*2
例外的にユタンガ大森林の弱いマンドラゴラ攻撃間隔が長いため、余裕を持って空蝉を使える。しかし、この敵を対象としたレベル上げにおけるレベル帯で使用できるのは空蝉の術:壱のみに限定されるため、タゲを回す戦術が一般的。
*3
厳密には空蝉=変わり身、ブリンク分身といった別物であるため優先順位というのもおかしな話である。
*4
近接物理のみ。
本記事に対して情報がある方は下記コメント機能をご利用ください。