からくり士(歴史)

記事名読み
からくりし れきし
本項ではからくり士のたどってきた歴史について解説する。


2006.4.18
ジョブ実装
2006.7.25
アーティファクトパペトリアタイア実装アトルガンジョブAF実装
メリットポイントグループ1追加
空鳴拳双竜脚が習得可能に変更
II系アタッチメントENMアタッチメント追加
2006.8.2
アタッチメントアチューナー」「ターゲットマーカー」が遠隔攻撃に正常に反映されていなかった不具合の修正
オートマトン装備変更画面で不適切なヘルプメッセージが表示されていた不具合の修正
2006.10.19
クエストブリジッドのファッションチェックII」に対応(アトルガンジョブ対応)
オートマトンヘッドフレームキャパシティ増加
アタッチメントR.シールド」「ターボチャージャー」「ダイナモ」「O.ファイバー」追加(アシュタリフアタッチメント
2006.12.19
オートマトン感情表現に対応
オートマトンウェポンスキルノックアウト」「カニバルブレード」「デイズ」追加
アタッチメントトランキライザー」「シュルツン」「コンデンサー
エコノマイザー」追加(アシュタリフアタッチメント
/ignorepet追加
2007.3.8
アタッチメントフレイムホルダー」「アイスメーカー」追加
2007.6.6
メリットポイントグループ2追加
アタッチメントレプリケーター」「ハンマーミル」追加
2007.8.28
ヘッド白魔法戦ヘッド」「黒魔法戦ヘッド」追加
オートマトンスキル上限決定要素がフレームのみからフレームヘッドに変更。結果、すべてのヘッドフレームスキル上限が上昇
アイテム状態のアタッチメントオートマトン装着時効果の記載が追加
※「汎魔バグ発生(修正済)
2008.3.11
オートマトンウェポンスキルマジックモーター」「ボーンクラッシャー」「アーマーピアッサー」追加
2008.6.10
アタッチメントコイラー」「スチームジャケット」追加
2008.9.9
ミシックウェポン乾坤圏」及びミシックWS連環六合圏」追加
AF+1追加(アトルガンジョブAF+1追加)
レリック装束パンタンアタイア」追加(アトルガンジョブレリック装束レリックカスタム追加)
2010.3.23
格闘スキルがCからB+に変更
マニューバによるオートマトンステータス変化が、レベル依存に。
アタッチメントアーマープレート」「アーマープレートII」「オートリペアキット」「A.リペアキットII」「マナタンク」「マナタンクII」の性能変更。
オートマトン遠隔攻撃が距離による命中補正の対象外に。
フレーム性能の変更。
2010.9.9
アビリティ応急処置」追加。高レベルにおけるオートマトンステータス計算式変更。HPが万全に近い状態でレベル制限によりオートマトンが消失した場合、アクティベートリキャスト回復するように。
ルブリカント/ルブリカント+1/ルブリカント+2のNPC販売価格が低下。
リペアー使用時にHP回復効果が追加。
エンピリアン装束チルコアタイア」一部(頭・両脚両足)追加。
2010.12.7
エンピリアン装束チルコアタイア」完備(胴・両手)、ジョブ専用武器ブラッティナイオ」追加。
2011.5.10
オートマトン白兵戦射撃戦スキルウェポンスキルストリングシュレッダー」「アーマーシャッタラー」追加 
アタッチメントヒートキャパシター」「パワークーラー」「バラージタービン」「ガルバナイザー」追加
ジョブ専用武器ブラッティナイオ」性能見直し オートマトン:リゲイン10%/3sec → 1%/3sec
無ヘイト釣りを修正。後に「オートマトンオートアタック以外の敵対行動を取った際に、マスター敵対心が発生しない。」不具合の修正として発表。
2011.7.12
アタッチメントバリアモジュール」「パーコレーター」「V.チューブ」「ディスラプター」追加。
2011.9.20
ジョブアビリティクールダウン」追加。
オートマトンモクシャの特性追加。
2011.12.15
ジョブアビリティフラッシング」追加。
ルブリカント+3」追加。
各種アタッチメントの性能変更と調整。ライトマニューバの調整。
魔法のカテゴリーごとに再使用間隔を設定。
魔法プロテス(I~V)」「シェル(I~V)」「ストンスキン」「ヘイスト」「ファランクス」「イレース」「アブゾアトリ」「ディスペル」「ドレッドスパイク」「アドル」「リジェネIV」の追加。
カーマインスコーピオーに「精霊IV系」の開放。
マジックモーター」のダメージ最低値設定。
遠隔攻撃距離補正が撤廃。
2012.3.27
アタッチメントアナライザー」の効果が調整。
2012.5.16
ジョブアビリティ黒衣チェンジ」「腹話術」の効果が調整。
2013.3.27
EVWS夢想阿修羅拳」が使用可能になった。
2013.4.30
ハイストリンガー実装された。
2013.7.9
F.ストリンガー実装された。
2013.11.5
AF109フォワルアタイア」が実装された。
2013.12.11
ディヴィネーター実装された。
AF119フォワルアタイア+1」が実装された。
2014.1.21
アタッチメントT.チャージャーII」「V.チューブII」が実装された。
2014.2.18
アビリティオーバードライヴ」の調整。マニューバの効果が3つ分に。
アタッチメントターボチャージャー」「T.チャージャーII」調整。ヘイスト効果を装備枠から魔法枠に変更。
E.ストリンガー実装された。
レリック装束109ピトルアタイア」が実装された。
レリック装束119ピトルアタイア+1」の頭、両手両足部分が実装された。
2014.3.18
レリック装束119ピトルアタイア+1」の胴、両脚部分が実装された。
ジョブポイント実装され、ジョブ別項目「オーバードライヴ効果アップ」「オートマトン最大HPアップ」を強化可能になった。
2014.5.15
ジョブポイントに「ヘディーアーテフィス効果アップ」「オートマトン最大MPアップ」の項目が実装された。
2014.7.8
魔法戦ヘッドオートマトンが「ヘイストII」を使用するようになった。
2014.10.7
格闘スキルがB+→A+に引き上げられた。
オートマトンがレベル100以上のときの、物理命中、遠距離物理命中魔法命中が引き上げられた。
2014.11.10
オートマトン装備変更画面のレイアウト変更。属性値の2ケタ表示に対応。
2014.12.10
マニューバのモーションと硬直を削除。
汎用魔法戦フレーム武器を、格闘属性から打属性に変更。
オートマトン命中率の上限を、95%→99%に引き上げ。
PCとペットの双方に効果が発生する料理の追加。
2015.1.15
白魔法戦ヘッドプロテスシェルの代わりに、プロテアシェルラを使用可能になった。
魔法戦ヘッドオートマトン自身にプロテスシェルを使用するようになった。
白魔法戦ヘッド魔法戦ヘッドが使用する魔法の優先順位の変更。
T.プロセッサー」のオーバーロードが発生しやすくなる効果を削除。
アチューナーター」「ゲットマーカー」調整。これ以前はレベル差補正が効かないアドゥリンの魔境以降に追加されたモンスターに対して、効果を発揮していなかった。
ジョブポイント強化項目「オートマトン最大HPアップ」を「オートマトン最大HP最大MPアップ」に変更。
テキストコマンド/checkparam」の不具合の修正。これ以前はオートマトン戦闘スキルメリットポイント装備品などで上昇させている場合、一部正しく表示されなかった。
2015.2.19
オートマトンの全ウェポンスキルの威力引き上げ。
アタッチメントストロボII」「T.スプリングIII」「ラウドスピーカーIII」「トランキライザーII」「アクセラレーターIII」「スコープII」「S.アブソーバーII」「アーマープレートIII」「スタビライザーIII」「コイラーII」「マナジャマーIII」「S.スクリーンII」「A.リペアキットIII」「マナタンクIII」追加。
ギフト(100)に「アタッチメントの装着に必要なオートマトン属性値+2」が実装された。
2015.3.26
白魔法ヘッドプロテアシェルラ詠唱時間の短縮、効果範囲の拡大。
ディプロイ使用後の時間経過に比例し、マニューバ効果時間延長。
2015.5.14
アタッチメントバリアモジュール」の名称を「バリアモジュールII」に変更。
アタッチメントインヒビターII」「アンプリファイアー」「リピーター」「バリアモジュール」「ダイナモII」「レジスター」「レジスターII」「アカニックセル」「アカニックセルII」「レギュレーター」追加。
ドラムマガジン」「バラージタービン」の効果調整。
スペシャルアビリティオーバードライヴ」の効果時間を60秒→3分に変更。
ジョブポイントの項目「オーバードライヴ効果アップ」の上昇値を、+3→+5に変更。
マジックバースト時の敵対心軽減効果がオートマトンに機能していなかった不具合の修正。
2015.6.25
オートマトン(と狩人)のイーグルアイを、モンスター分身幻影貫通して命中するよう変更。
オートマトン最大HP引き上げ。
リペアー効果時間と効果量の調整。
アタッチメント販売NPCRararoon」の追加。従来の販売NPCYoyoroon」にも品揃え追加。
2015.8.5
ストリンガー追加。「E.ストリンガーII」「ディヴィネーターII
アタッチメント追加と販売NPCRararoon」の品揃え追加。「T.スプリングIV」「H.キャパシターII」「ラウドスピーカーIV」「トランキライザーIII」「アンプリファイアII」「アクセラレーターIV」「スコープIII」「アーマープレートIV」「S.アブソーバーIII」「スタビライザーIV」「ダイナモIII」「マナジャマーIV」「A.リペアキットIV」「マナタンクIV
アタッチメントの効果調整。「フレイムホルダー」「ヒートキャパシター」「アイスメーカー」「レプリケーター」「バラージタービン」「エコノマイザー」「T.プロセッサー
ギフト(1200)に2つ目の「アタッチメントの装着に必要なオートマトン属性値+2」が実装された。
メリットポイントカテゴリ「リペアー使用間隔」の効果値が正しくなかった不具合の修正。
2015.9.16
ヘッド戦闘魔法スキルの引き上げ。この結果全てのヘッドで主要スキルがA+に。
メリットポイントグループ1の変更。3項目だった白兵戦/射撃戦/魔法戦スキルを「オートマトンスキル」1項目に変更、「フラッシング使用間隔」と「リペアー効果」の項目を追加。
アタッチメント装備する際、属性値の上限を超えてセットできる場合があった不具合の修正。
アイテムレベルが設定されている「ストリンガー」を装備した際、アタッチメントスキャナー」の効果が発揮されない場合があった不具合の修正。
オートマトン遠隔攻撃ダメージが低くなる場合があった不具合の修正。
アタッチメントフレイムホルダー」の効果が、ファイアマニューバ0個の時に発揮されなかった不具合の修正。
2015.11.10
アタッチメントストロボ」「ストロボII」のプロパティ敵対心+」の効果値引き上げ。
アタッチメントフラッシュバルブ」を実行した際に、敵対心が発生していなかった不具合の修正。
2016.6.7
アタッチメントチェインアンプ」「チェインアンプII」追加。
2016.7.5
ディプロイリトリーブ再使用時間を10秒→5秒に短縮。
オートマトン遠隔攻撃遠隔WS、「バラージタービン」の乱れ撃ち、「イーグルアイ」の威力引き上げ。
ジョブ特性スマイト」追加。1段階のみLv60で習得。
2016.8.3
アタッチメント追加と販売NPCRararoon」の品揃え追加。「マナチャネラーII」「O.ファイバーII」「ダメージゲージII」
ストリンガーヘルプテキスト調整。
VITで上昇する防御力の引き上げ。PCフェイスフェロー/呼び出しペット飛竜召喚獣オートマトン羅盤
白兵戦フレームの場合、VIT+1で上昇する防御力は+2(VU前の概数) ⇒ +2.2(Lv49)、+2.6(Lv99)、+2.8(P.ストリンガー装備時)に。
※UI変更を事前告知していたが変更なし(アタッチメントの種類増加に内部的な仕様変更で対応、読み込み時間が若干増えた)。
2017.1.10
メリットポイントオートマトンスキル」および装備品の「オートマトンスキル効果アップ」のうち、魔法戦スキルの効果が発揮されなかった不具合の修正。
2017.5.10
オートマトンが「ディストラ」「ディストラII」「フラズル」「フラズルII」を使用するようになった。
オートマトンの残MPが25%以上の場合、黒魔法アスピル」の使用優先度が引き下げられた。※残MPが25%より低い場合は、従前の頻度で黒魔法アスピル」を使用する。
2017.8.3
マーシャルアーツ上限で攻撃間隔が短縮されないにも関わらず得TPが減る事への対策として、ILv119の格闘武器D値/間隔が調整された。
これによりジョブポイントギフトの「マーシャルアーツ効果アップ」(最高で間隔-45)、乾坤圏(最高で間隔-55)などのデメリットが緩和された。
間隔が増加した分D値も向上し、副次的に格闘WSダメージが増加。オートアタックにはほぼ影響なし。
2017.9.11
クエストフレームの選択」において、パールアリエス(白頭)とフリントカプリコン(黒頭)の完成までの待ち時間がヴァナ・ディール0時までに変更された。
2017.12.11
オートマトンアタッチメントにおいて、特定の操作を行うことで属性値の上限を超えて装備をすることができる不具合の修正。

からくり士の歴史
MMORPGでは、ペットジョブジョブバランスの調整は常に難しいものであるが、FFXIからくり士についてもこれは当てはまる。この点開発サイドは、幾らか弱めの状態で実装し、ゆっくり強化する方向で調整することを指向していると思われるフシがある。多くのプレイヤーは、さらなる梃子入れ策を心待ちにしている状況と言えよう。
アタッチメントには装備Lv制限が無いため、低レベルからオートマトンを大幅強化することは可能であるが、高性能のアタッチメントは入手方法が限られ、数十万ギルの値が着いていることも珍しくなく、さらに追加ヘッドの入手もLv10ごと、つまり全種コンプリートにはLv50が必要と、初心者には手を出しかねるジョブであった
注釈1
現在では様々な仕様変更の結果として、かなり緩和されている


戦闘能力を見ると、オートマトンアタッチメントでしっかりと強化したならば、70台まで決して卑屈になるほど『「何もできない」だなんて言わせない』能力を秘めていた。
あまり多いケースではないが、コリブリなどの弱点を相手にした場合など、ツボにハマればオートマトン盾役からタゲを奪ってしまうほどで、その結果、オートマトンがあっと言う間に倒されてしまうこともあった
注釈2
応急処置実装された現在、オートマトンが破壊されても即劣化モンクへ、といったことはないものの、応急処置にもリキャストがあるため、気を使わなければならないことに変わりはない。

しかし、ジョブ人口の少なさも手伝って、こうした能力についての広い理解を得ることは難しく、レベル上げパーティに誘われにくいジョブの一つであった。

BFなど時間制限のある戦闘でも、アクティベートリキャストが20分だったため、活躍しにくい状況であった
注釈3
応急処置の追加とリペアーの仕様変更により、以前よりも出番が増えたといえるだろう。


一般にペットジョブが有利とされるソロプレイでは、本体の高い回避能力とオートマトンによる回復により、比較的高い能力を持っていた。しかし、回復オートマトン頼りのため、状態異常回復の優先によるケアルの遅れや、オーバーロードなどによる事故などが起こりうることを念頭に置く必要があった。
しかし、この問題については、「アルタナの神兵」で登場した踊り子の存在により大いに改善された。サポ踊回復能力と、手数の多いからくり士との相性は非常によく、TPを確保するために本体火力を犠牲にしてWSの回数が減少しても、オートマトン火力は変わらずに維持できるというメリットがあったためである。

ビシージにおいてはシステム上の問題が多く、ビシージの発生によってオートマトンが消える(竜騎士飛竜は消えない)、壊れやすいオートマトンが、無ヘイト状態の敵に最優先で攻撃されてしまう
注釈4
ビシージでは、敵が五蛇将を優先的に狙うよう「プレイヤーヘイトがない限り無視、NPCを優先的に攻撃」と設定されているため。この問題は現在でも解決されていない。
、といった状況が放置されている。

アビセア三部作
連環六合圏が主要前衛アートマと相性が良く、オートマトンの外部削りも含め、メレーとしてはそれなりに優秀な位置にいた。しかし各種弱点に対して有効なものを持っておらず、また削り能力も、運用が容易く個人差の少ない他ジョブに席を譲ってしまっていた。

一方で、エンピリアン装束胴により、オーバーロードが実質起こりえない確率に低下したことや、ブラッティナイオによる強力なオートマトン強化がなされており、アビセア外、および後の舞台での活躍が期待されていた。

が、2011年5月10日のバージョンアップにて事態が一変する。

ブラッティナイオの性能の下方調整のみならず、無ヘイト釣りの仕様変更、威力が小さいにも関わらず使用優先度の高いWSの追加、弱いWSトリガーマニューバの実行を強いるアタッチメントの追加など、からくり士の仕様を理解していないと思われかねない数々の変更に、多くのからくり士たちが調整後の性能に憤慨し、公式フォーラムに殺到。
だが、「オートマトンを含めた性能の見直し」といった建設的な意見は、調整のインパクトがあまりにも大きかったブラッティナイオに対する反響、それから発展した運営チーム開発チームへの誹謗中傷に押し流され、最終的にはフォーラムのガイドラインを改定せざるを得ない状態にまで至った。

第10回ヴァナ・ディール国勢調査においてジョブ比率2.10%を叩き出し最低人口を記録しながらも、件のバージョンアップから二か月近くたった時点でも、なお調整を望む声は公式フォーラムに書き続けられていた。

そしてついに、2011年12月15日のバージョンアップで大幅な上方修正が行われた。(詳細については各項目を参照)
なんといっても一番の改善点はオートマトンに関してで、魔法のカテゴリーごとに再使用間隔が設定されたことと、強化魔法の追加が行われたことであり、これによって魔法戦オートマトンでは回復強化精霊弱体といった様々な魔法を立て続けに使用できるようになったため、戦闘で活躍できる幅が大きく広がった。
またカーマインスコーピオー精霊IV系が解禁されたのも大きい。
本体に関しては、同日に実装された武神流秘奥義四神円舞を使用できるため、連環六合圏ビクトリースマイトを使えなかった人にとっては嬉しい追加となった。

2013年4月30日に「メナスインスペクター」が実装され、格闘武器リゴアバグナウ投てき武器ハイストリンガー防具マニボゾジャーキン一式が追加。アイテムレベル113相当まで本体オートマトンステータスが高まるようになった。
リゴアバグナウにはオートマトン強化プロパティもあり、主従ともども大幅な強化となった。

同時にメナスインスペクターのボスから格闘武器オアティフールが入手できるようになり、こちらの取得難易度は極めて高い部類に入るが、アイテムレベル119相当で、破格の性能を誇る。

このあたりから既存コンテンツとのパワーバランスが崩れ、これまでPT必須だったコンテンツをソロでやすやすと攻略していけるようになり、その高い汎用性からからくり士への注目が若干高まったように思われる。

2013年7月9日にF.ストリンガー(IL106)が実装され、ハイストリンガーまでの間を埋める装備ができた。
続く2013年7月20日の追加バージョンアップスカーム武器アイテムレベル113への打ち直しスカーム防具実装スカーム防具オトロニフ装備は完全に前衛性能となっているため、本体の能力をグッと高めることが可能になった。

あまりに急激な変化だったため、本体オートマトンのバランスがやや取りづらくなり、ヘイトコントロールの感覚が狂ってしまったり、デュナミスアビセアでは弱点を突く前に倒してしまったり、といった弊害が散見されるようになった。弱い弱いと嘆いているよりは嬉しい悲鳴といったところだが、現状は悩ましい問題となっている。

2014年2月18日のバージョンアップまでで、アイテムレベル119の装備群が多数追加。IL119のニンザ+2を筆頭に、オアティフール一択から選択の幅が生まれた。防具類ではスカーム防具アーティファクトレリック打ち直しといったものが実装され、からくり士が必要とするプロパティを有したまま、性能は現状に即したものとなっている。
ことに、エミネンス・レコード報酬として得られるエミネンス装備群は、非常に高性能ながら取得が極めてたやすい。なかでもE.ストリンガーは前述のハイストリンガーを超えるIL115の高性能品であり、後続のからくり士たちにとっても「からくり士」のハードルが下がったといえる。

オートマトン強化に関しては、装備としてはE.ストリンガーを上回るIL119の投てき武器ディヴィネーターレジメンミトン。新たなアタッチメントとしてT.チャージャーII、V.チューブIIが追加された。2014年7月8日のバージョンアップでは魔法戦ヘッドヘイストIIが追加。これによりパーティー時とソロ時のオートマトンの選定とマスター装備傾向にさらなる選択の幅が与えられ、プレイヤーごとの個性が色濃く出るようになっている。

2014年8月12日のバージョンアップでは、ジョブポイントの項目追加や、オートマトンウェポンスキル強化などが行われた。枯渇しやすいオートマトンMPリペアーで徐々に回復できるようになり、ウェポンスキルの参照ステータスTPボーナスが上方修正されたことで大きな火力アップが期待されている。

依然としてからくり士の数は極めて少ないものの、一般的にも「からくり士は強い」という認識は広まりつつある。他のどんなジョブにできないことができる、という意味では『「何もできない」だなんて言わせない』と胸を張っていえるレベルにまで達している、と思われる。

ちなみに第11回ヴァナ・ディール国勢調査ではジョブ比率0.51%(レベル99でのジョブ比率では1.69%)で最低人口を更新。まだまだヴァナ・ディールでのからくり士への知名度は低いものと思われる。

なお、直近の第12回ヴァナ・ディール国勢調査では数値が非常に簡略化されており、ジョブ全体比率はもちろん、メリットポイントジョブポイントオートマトンの傾向などが記載されていない。数少ない他のからくり士の情報を得られる機会を削がれてしまったことを嘆く声は少なくない
注釈5
しかし種族人口率最低のガルカからくり士アーティファクトだったり、戦闘不能回数項目のプリケツタルタルがやはりからくり士であったり、オチ要員としては「オイシイ」立場にあると言えなくもない?

……といっても、からくり士の人口が、例年通り最低ジョブ比率更新であることは、まず間違いないだろう。そういう意味では悲しいかな、安心の結果である。

強化の傾向を見ると、オートマトン強化によりジョブの特色を出そうとしているように見受けられる。

2006年10月19日のバージョンアップで、オートマトン装備できるアタッチメントが追加され、装備するためのキャパシティも増やされた。
2006年12月19日のバージョンアップでは、オートマトン用の新しいウェポンスキルが幾つか追加され、さらにアタッチメントが追加された。
2007年8月28日のバージョンアップにより、オートマトンスキルの引き上げと共にフリントカプリコンパールアリエスヘッドが追加となり、パールアリエスに限りパーティメンバー回復行動が可能になった。
パールアリエスにより、補助的なヒーラーとしての可能性が出てきた。オートマトン魔法リキャストが長く回復対象の優先度の制御が難しいことから、安定度が重視されるメインヒーラーとしては不安だが、補助ヒーラーとしては優秀という評価が出てきている。
フリントカプリコンは、物理攻撃では戦いにくい敵との戦闘はもちろん、リトリーブを併用したマラソンサポ学による本体スリプルと組み合わせたソロ活動等に光明が見いだされている。

アタッチメントの追加も度々行われており、特にENMアタッチメントは入手先の多様化により現実的な選択肢となった。Obアタッチメントも比較的容易であり、アシュタリフアタッチメント以外は、レアリティが薄れてきている。

なお、かつては再詠唱時間再使用時間の縛りを回避することを目的として、「連続してオートマトンアクティベートディアクティベートを繰り返す」という通称出し入れ戦法が可能であったが、2006年8月22日のバージョンアップで「『ディアクティベート』の再使用間隔を1分に変更する」という形で修正された。

バージョンアップの際に不具合によって、強弱を問わず極端な性能を示す事もあるが、程なく修正されている。
一例として2007年8月28日のバージョンアップでは、汎用ヘッド/魔法戦フレームの組み合わせの場合に魔法リキャストが大幅に短縮され、空蝉無しで「つよ」に勝てるほどの力を得た。しかし喜びもつかの間、この強化は不具合だったと判明し、わずか2週間後に修正された。この当時の状況については「汎魔」の項目に詳しい説明がある。

2011年12月15日のバージョンアップで、様々な追加や修正が行われた。
魔法再使用時間がカテゴリーごとに設定されたり、強化魔法が追加されたりと、かなり戦いやすくなった。

2013年3月28日のアドゥリンの魔境実装後、ハイストリンガーの追加によりオートマトンの能力が113相当まで高まるようになったことを皮切りに、ジョブ全体が大きく底上げされ、それに追従してからくり士強化されていった。
2014年上四半期ではIL119のディヴィネーターまで実装、その他前衛向き装備群、からくり士アーティファクトレリック装束打ち直し実装されている。

2014年8月12日のバージョンアップではオートマトンWSの性能が全体的に底上げされた。

2014年10月7日のバージョンアップではレベル100以上のオートマトンの、物理命中、遠距離物理命中魔法命中が引き上げられた。

2016年8月3日のバージョンアップでは、オートマトンにおいてVITに対応して上昇する防御力の値が引き上げられた。
本体強化の歴史
からくり士の調整は、オートマトン強化が中心になされてきており、2006年7月25日にSPWSが解放された以外長らく放置されていた。

2008年9月9日の神器クエスト実装によるミシックWS連環六合圏の追加により、そこそこ戦えるようになったが、命中の確保に苦しむことには変わりが無かった。

そもそも命中に苦しむ主な理由は、メインとなる武器スキルが事実上使用できない投てきのC+を除けば、格闘のCであることであった。これは前衛はもちろん、同じペットジョブ竜騎士A+・獣使いA・召喚士Bどころか、後衛まで含めても学者のC+にすら劣り、全ジョブ中最低となる惨状であった。
2010年2月28日のヴァナ★フェス2010 ~8周年だョ!全員集合において、格闘スキルのA程度への引き上げが発表され、3月23日よりスキルB+への変更が行われた。
これにより、以前と比べると75レベルで+31と大幅な上昇となり、命中不足という問題点はある程度、解消されることとなった。

そして2013年3月27日にようやくEVWSが使用可能になった。

2014年10月7日のバージョンアップでは格闘スキルがB+→A+に引き上げられ、ついにモンクと並ぶ数値となった。
からくり士ファイナルファンタジーシリーズの本編11作(IXXII)には登場しないジョブである。
ただし、ファイナルファンタジータクティクスアドバンスには、モーグリ族のみが就けるジョブ「カラクリ士」が登場している。もっとも、これは様々なからくりを用いて敵or味方全体に特殊効果を与えるジョブであり、オートマトンを操る本作のからくり士とはかなり趣を異にする。とは言え、武器格闘武器であるなど、そのエッセンスはFFXIからくり士も受け継いでいるのかもしれない。

また、GBAFFVの追加ジョブに「ネクロマンサー」があるが、FFXIに於いては、この「ネクロマンサー」が新ジョブとして検討されていた
注釈6
。結局、昼間にアンデッドを連れ歩くのはおかしい等の理由により、からくり士実装が決定されている。からくり士実装当初、「装備できるものは召喚士と同じ」と言われたほど前衛装備を扱うことができなかったのも、このネクロマンサー案の名残ではないか、と、噂ではまことしやかに囁かれている。
関連項目
からくり士

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