ギル

記事名読み
ぎる/Gil
ヴァナ・ディールにおける通貨のひとつ。
主にアルタナ四国協商圏で用いられる。

ゲーム中では、宅配トレードで取り扱う際に見ることができるアイコンから、硬貨であると考えられている。

また、紙幣が存在するか、価値の異なる貨幣が存在するか、貨幣であれば最大10億ギルの貨幣をどのように人々が持ち歩くのか、等、実体は今以て不明である。
アトルガン皇国の商社から来ているSagheeraによれば「兌換通貨じゃないギル貨は、近東じゃあまり信用がない」とのことなので、少なくとも本位通貨ではないということと、ギル貨と称されていることからもメインは硬貨なのだろうということなどが窺える。

なお、ギル通貨そのものには「魔法の透かし彫」なる物が入っており、一般の商人に見分けがつく形で魔法が印加されている模様。
ゴブリンの手による偽造貨幣も出回っているが、通貨システムに打撃を与えることは出来ていないようである。
システム仕様
所持上限額
999,999,999ギル/キャラクター
(約10億ギル)
バザーでの決済限度額
99,999,999ギル/個
(約1億ギル、税別)
宅配限度額
1,000,000ギル/キャラクター
(100万ギル)
宅配スロット8枠中1枠のみ入れることが可能。
注釈1
過去は限度額や枠数に制限はなかったが、RMTの対策として金額と枠数制限が導入された。

1,000,000,000ギル/キャラクター
(10億ギル)
注釈2
2017年3月10日のバージョンアップ以前は100,000,000ギル/キャラクター(1億ギル)が上限だった。

所持金確認方法
メインメニューの(装備変更)より、左下ウィンドウから確認できる
注釈3
歴代FFシリーズでは、ステータス画面に表示されていた。


また、

でもウィンドウで確認が可能。

チョコボのレンタル時などは、その都度、担当NPC所持金額をチャットウィンドウに表示して教えてくれる。

…なお、冒険者の財布の中身をどうやって調べているのかは、数あるFFXIの謎の一つとされる。

成り立ち
元を質すと、ジュノの地方通貨として使用されていたものである。

「都市国家ジュノ」の発生自体が、バストゥークの地方拠点開発の一環であるところのヘブンズブリッジ構想であったことを考えると、少なくとも着工当時の835年以前には存在していないものと考えられる、比較的歴史の浅い通貨である。

四国の共通通貨として使用されるようになったのは、クリスタル戦争終結から4年後の、天晶暦868年の通貨統合からである。
通貨がギルに統一されたのは、大戦終結後の四国協商の開始と各国を渡り歩く越境貿易従事者の増加に伴って各国共通の貨幣を作る必要性が増してきたから、と思われているが、戦時に設立した多国籍銀行「リパシトリアム」がここに関わっていたとも考えられる。
ジュノは既に大戦以前より経済力において主導的地位にあったが、それでも平和裏な協議による通貨統合は多大な困難を伴うものであるから、戦争という外圧を利用したとも考えられ、大変興味深い。
世界におけるギル
アトルガン皇国ではアトルガン貨幣ひんがしの国ではゼニなど、他国では他の通貨も使われているが、ギルは他国でも流通しており、ショップでの取引はどこでも基本的にギルで行われている。

これは冒険者が相手だからかも知れないが、ギルではなくて現地の通貨で買い取ってほしいと(特に過去世界では)思う人も多いだろう。もっとも、これはゲームバランスという大人の事情もあるので致し方のない面もあるが。
その他
FF11に於いてはバザーなどで頻繁に使われるはずの単語であるが、なぜかTab変換辞書に登録が無く
注釈4
トレード等でアイテム欄に表示される、アイテム名としての「ギル」を使えばタブ変換でも出すことができる。
しかし、アイテム名のタブ変換は予め登録されている単語とくらべると今一つ利便性に欠ける。
一応"/translate ギル"と打ち込むことでタブ変換に強制登録はできる。
、いちいちGilと併記したり、あるいはカタカナ表記を止めねばならないなど、少々不便である。

ところで、FFシリーズにおける通貨の名称の歴史をみると、FF黎明期より単位としては迷走しており、初代FFでは「ギル」、FF2ではなぜか「ぎる」、FF3ではそのままDQでも使えそうな勢いの「G」であった。
以降のシリーズでようやく「ギル」が定着し今に至っている。
関連項目
通貨】【単位

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