ファランクス

記事名読み
ふぁらんくす/Phalanx
  1. 白魔法の一つ。
  2. 上記白魔法等によって付与される有利なステータス変化



白魔法「ファランクス」
強化魔法に属する。
自身が受けるダメージを一定量軽減する。
エフェクトは自身の前方に魔力が展開されるというもの。

名称MP習得可能レベル詠唱再詠唱スキル効果時間属性対象
ファランクス213377683秒10秒強化魔法3分自分

上位のファランクスIIについては別項目にて解説する。

解説
スリップダメージ以外の被ダメージを一定量カットする。軽減量は術者の詠唱完了時点の強化魔法スキルに依存する。
スキル300以下までは強化魔法スキル10につき+1され、スキル300の時に28となる。これ以降は強化魔法スキル28~29につき+1され、スキル500の時に35となる。
エンボルドを併用した場合は、エンボルドによる効果アップの計算後に被ファランクス+の数値が加算される。

スキル300以下)
  int強化魔法スキル / 10)- 2
スキル300以上)
  int((強化魔法スキル-300)×7/200)+ 28

効果に反映される強化魔法スキルの上限は500。

ファランクスによるダメージの減算は、ダメージカット装備などのダメージ増減の適用後、ストンスキンなどの適用前に行われる。

ジョブスキルランクキャップ
(Lv99)
カット
赤魔道士
学者白のグリモア時)
B+40431
魔導剣士B-38831
白魔道士C+37830
ナイト学者D33429
黒魔道士E30028
サポ赤B+/214412
ジョブマスター時、ギフトによりさらに強化魔法スキル+36され、軽減量が表の値から+1される。

割合軽減ではなくスキルに応じた固定値でのダメージ減算なので、多数の相手や、モンクタイプ等の手数の多いモンスターを相手にする時に特に有効。
また、エン系などの追加ダメージスパイク系の反撃ダメージに対しても有効である。

一例として「非強化時に100ダメージを受ける魔法」を「軽減量20のファランクス状態」で受けた場合の計算は以下のようになる。


また、多段WSのような複数回攻撃に対しては1発1発に軽減効果があるため、たとえば「1発100ダメージ攻撃を2回行うWS」を「軽減量20のファランクス状態」で受けた場合は以下のダメージとなる。

ファランクスは軽減量が同じか高いファランクス(II含む)であれば上書き可能で、軽減量が既にかかっているものより低い場合は上書きすることはできない。
このため、強化魔法スキル+や被ファランクス+を持つ装備を用いる場合は、着替えを失敗すると上書きが出来ない事に注意。
また、この特性を使ってファランクスの軽減量の簡易調査にも使える。
入手手段
獣人印章30・40・60BF戦利品として得られることがある。
印章バトルフィールド ドロップアイテム追加キャンペーンで対象BFモンスターからドロップする事もある。こちらの詳細は当該項目を参照されたし。
BFNMLv制限人数
ゲルスバ山の茸畑306
光る眼403
上様御一行403
生ける屍403
噂のスライム403
地獄の尻尾406
地竜大王406
居候妖精406
人形工房406
潜行特務隊606
特命介錯人606

標準価格1,800ギル店売り可。

以下の装備品装備中にファランクスを受けた場合、術者強化魔法スキルによる軽減量から更に数値分だけ軽減量を増やすことが可能。
ファランクスII女神降臨の章によって他者が魔法を受ける際も、これらを受ける側の被ファランクス+装備の効果が反映される。
部位名称効果Lv/IL装備可能ジョブ
片手剣ディーコンソード+4IL119
エグキング+2IL119
サクパタソード+5IL119
プリュウェン+2IL119
フサルクバンド+4IL109
FUバンド+1+5IL119
FUバンド+2+6IL119
FUバンド+3+7IL119
両手スヴレンハントシュ
SVハントシュ+1
+4(+5)IL119
両脚サクパタクウィス+5IL119
両足スヴレンシュー
SVシュー+1
+4(+5)IL119

また、以下の装備品オーグメントにより被ファランクス+を付与できる可能性がある。
部位名称効果Lv/IL装備可能ジョブ備考
ウェルドマント+1~+5IL119インカージョンNMの箱
アーケイン・グリプト幻光結晶
-ヨリウム装備+1~+3IL119アーケイン・グリプト薄い黒石
テーオン装備+1~+3IL119
Oseem関連の武器防具+1~+5IL119-アーケイン・グリプトダークマター
ファランクス+(被ではない)付与の可能性もあり


備考
発売前から赤魔道士専用魔法として情報誌などに載せられ、またウィンダスNPC赤魔道士専用としてこの魔法が存在する旨を語ってくれることから、実装前から赤魔道士の希望として存在していた。そして「ジラートの幻影」拡張に伴う2003年4月15日のバージョンアップにおいて、ようやく実装されることとなる。
RPGの世界では、ファランクスという言葉の出典を踏まえ、「盾(もしくは防御)」の側面に焦点を当てた使われ方をすることが多い。FFXIにおいても、この魔法の効果がダメージカットという「盾」を連想させるものであること、魔法詠唱時のエフェクトが盾の形をとることなど、こうしたオーソドックスな語法と整合的と言えるだろう。もともと赤魔道士は、魔道士としての能力が黒魔道士白魔道士より低い分、剣の扱いにも長け、魔法で自己強化し敵を弱体して肉弾戦もこなすことができる魔法剣士パーティの足りない部分を穴埋めできるジョブとして設計されていることから、サブ盾の役割を穴埋めすることも可能にするための魔法だと思われる。
通常のレベル上げ赤魔道士盾役サブ盾役を求められることは滅多に無い。従って、ファランクスが役に立つのは、主としてBF戦やHNM戦においてマラソン役や赤盾等を務める際や、ソロ戦闘時(手数が多い敵を相手に防御系のスキル上げをする際を含む)であろう。

2010年6月22日のバージョンアップにてナイトも習得が可能となり、赤魔道士専用魔法としての位置づけからは外れることとなった。
後に2011年12月15日のバージョンアップオートマトン(カーマインスコーピオー)にも解禁された。こちらは同じ白魔法ファランクスでも、他者(マスター)に効果がかかると言う点で、少々特別な扱いになっている。この場合、魔法戦スキル(A相当)を強化魔法スキルとしてダメージカット量を算出している。

当初はスキル300でキャップとなっていたが、2010年9月9日のバージョンアップ以降、スキル500まで効果上限が引き上げられた。

かつてはイレースとともに、獣人印章40BFにおける目玉戦利品として高額で取引されていたが、供給の増加とともに店売り同然の価格で投売りされるようになっていた。

ところが、レベルキャップ80以上の解放が決定、そしてジョブ調整にてLv77のナイトファランクスが追加されることが2010年6月17日に発表されると、未取得のナイトたちの間で需要が急増、また、この状況を読んだプレイヤーによる転売目的の落札により、競売価格は一気に高騰した。
しかし、当時はナイトの人口自体がそれほど多くなかったこともあり、需要の低下とともに、各印章BF戦利品の中でも”プチ当たり”程度の価格へと落ち着いていった。

が、アドゥリンの魔境実装により、魔導剣士にも解放されたことが知れ渡るや、またしても需要は急増。低レベル帯でのレベル上げの形態変化による印章産出量の下落と、目玉ドロップ品の推移に伴い、BFへ通う人口が減ったことも相まって、三度目の高騰を見ることとなった。
しかし、11周年記念特別キャンペーンイベントにより産出が急増、大量出品されたため価格は暴落していった。
現在では平時はある程度の価格を保っている事が多いが、主に印章バトルフィールド ドロップアイテム追加キャンペーンの開催時に価格が下落する。

ストンスキンファランクスカットするダメージの計測にはサボテンダーの針千本が有用。これは針千本ダメージが一定であるため計算が容易であり、人数によって意図的なダメージ調整も可能であるため。

赤魔道士モンスターは基本的にファランクスを使用しないことが多い
注釈1
デュナミス-ボスディンGoublefaupeや、カンパニエバトル救護兵など。メロートロールなど、ファランクスの後に追加されたモンスターの中には雑魚でも使うものがいる。
ファランクスなしで調整されていたモンスターまでがこの魔法を使用するとゲームバランスが厳しくなりすぎると配慮したのかもしれない。
一定量のダメージを軽減する。

以下の手段によって付与されるステータス変化

モンスター特殊技ではギア族ヘヴィアーマチュアファランクスを付与する効果を持っている。

ファランクスにはランクがあり、白魔法ファランクスII=白魔法ファランクスノクトシールド牙門スパルタンホプロンの順で上書きされる。同ランクの場合、白魔法ファランクスは常にカット量の大きいほうに上書きされ、ノクトシールド牙門はお互いを上書きする。
出典
ファランクスとは、古代ギリシャやマケドニア地方の陸戦歩兵密集隊形の総称。
時代や国軍によって主力隊形は変化している。古代ギリシャ軍のファランクスとして有名なのがホプリタイで直径1メートル余りの円形のをもった歩兵隊が密集する形式。また、古代マケドニア軍の有名なファランクスは超長槍重装歩兵密集隊形である。アレキサンダー大王の父フィリッポス2世が考案しアレキサンダー大王が実戦を重ねながら改良を加えたと言われ、そのポイントは、密集して行進する兵士が10メートル以上の長大な槍「サリッサ」を構え、相対する敵軍歩兵が攻撃不可能な状態から「押し潰して進軍する」というもの。その性質上、密集すればするほど防御力は高まった。どちらも防御力に優れ、マケドニア式では同時に攻撃力もありアレキサンダー大王の大遠征に大きく貢献したと言われる。但し、どちらの場合でも機動力は低下するため、騎兵による側面からの攻撃により被害を被る事もあった。騎兵及び弓に代表される投射兵器の発達と共に密集陣形の短所が目立つようになりやがて廃れていくことになる。
関連項目
ファランクスII】【ノクトシールド

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