ビシージ

記事名読み
びしーじ/Besieged
拡張データディスクアトルガンの秘宝」で導入されたバトルコンテンツアトルガン地方全域を舞台にした魔笛をめぐる紛争。

狭義には後述の市街戦のみをビシージと呼ぶのが一般的。



概要
ビシージとは?
ビシージとは「篭城戦」を意味するが、アトルガンでは、皇都まで蛮族軍の侵入を許した時、皇国軍より発令される第一級戒厳令によって始まる「市街戦」をも含む、「防衛戦」の総称である。
第一級戒厳令が発令されると、現地で武器を取って戦える者は強制的に徴用され、皇国軍と共に皇都アルザビ防衛の任に当たることを求められる。ただし、防衛戦といっても、度重なる蛮族の襲撃によって、既に皇都の塁壁防衛ラインはずたずたに寸断されているため、実際は人民街区を主戦場とした激しい「市街戦」が中心となるだろう。
蛮族の目的はただひとつ、「封魔堂」という施設に安置されている「魔笛」の奪取だ。アストラル界より無限エネルギーを引き出すと伝えられる魔笛は、蛮族にとって、そしてアトルガン皇国にとっても、存亡に関わる重要なものであるらしい……。
封魔堂カギを握る五蛇将を護り、蛮族軍を皇都から撃退するのだ。人々の安全と皇都の未来は、冒険者の双肩にかかっている。

出典元(アトルガンの秘宝 公式特設サイト)

基本的には、エラジア大陸における人間勢力vs蛮族勢力の抗争を指す。

抗争状況はその時々の状況によって、「蛮族拠点に侵撃せよ」「魔笛を奪還せよ」などの指令が、リージョン情報に表示される。
エラジア大陸コンクェスト対象外地域であることに加え、当地の人間勢力アトルガン皇国は隣接する勢力ほぼすべてと交戦状態にあり、クォン大陸ミンダルシア大陸とは事情の異なる独自の版図争奪システムが働いている。このうち、大陸西側における勢力抗争の構造がビシージである。

この勢力闘争の相手となる蛮族の目的は、皇都アルザビ封魔堂に安置されている魔笛である。封魔堂五蛇将が封印しており、彼らが全員倒されると封魔堂が開かれてしまう。よって、ビシージでは守りの要である五蛇将を守りながら、蛮族を撃退していくことが重要になる。

抗争状況
現在の抗争状況は、リージョン情報>ビシージもしくはテキストコマンド/besiegemap(/bmap)」で確認できる。
蛮族魔笛保有時
指令:魔笛を奪還せよ
魔笛蛮族に奪われた状態。移送の幻灯が使用できないなど不便が生じ、魔笛の奪還が最優先課題となる。魔笛を保有する蛮族に応じて、【蕃都マムーク攻略戦】【軍都ハルブーン攻略戦】【ラミアの霊園攻略戦】が展開される。
平時
指令:蛮族拠点に侵撃せよ
平時の指令。コンクェストと同様、サンクションをもらってアトルガン地方の敵を狩ることで褒賞を得る。

また敵本拠地へ侵攻した時に、古鏡と呼ばれる設備の破壊と奪取により敵の兵力上昇を押さえられること、敵を倒すことで敵兵力を減少させることができる点。敵兵力はリージョン情報>ビシージで表示される拠点兵力ゲージで表される。その拠点で敵を倒せば、明らかに兵力ゲージが減少する
注釈1
兵力200で進発する勢力の場合、兵力50を切るまで削ると、強制的に上昇開始する。
。関連NMを討伐することにより、ビシージに参戦する敵の部隊を減らすこともできる。ビシージ捕虜がいる場合は、彼らを救出することも任務の一つとなる。

そして敵本拠地最深部に潜むボス3匹を討伐することが最終目標となる。
防衛戦(野戦)
指令:蛮族軍を要撃せよ
敵の拠点兵力ゲージが100を越え、防衛回数に応じた行軍レベルに達すると敵軍の侵攻が開始される。敵軍が行軍を開始すると、システムメッセージで迎撃を要請される。ワジャーム樹林バフラウ段丘でこれらを迎え撃つのが指令となる。

しかし市外では経験値ロスト攻撃占有権が発生するため、アルザビ到着前に迎え撃つメリットが薄く、また蛮族軍も市外での戦闘よりアルザビへの侵攻を優先するため、行軍を食い止めることは難しい。Lv75キャップ時代は野戦で撃退するには数百人規模の戦力が必要であった。また市街戦であればテンポラリアイテム皇国軍戦績などのメリットが多いため、この段階で撃退するのは稀であった。

なお行軍開始から蛮族軍のアルザビ到達時間は、蛮族の種類・行軍レベルによって異なり、地球時間で約5分~25分を要する。また市外での撃退も防衛回数にカウントされ、エミネンス・レコード「競売前がピンチです(W)」「ビシージに参加する(M)」クリアできる。
指令:皇都を防衛せよ
行軍中の蛮族軍がバルラーン絶対防衛ラインを突破し、アルザビに到達することで市街戦が開始される。一般的にこの市街戦ビシージと呼ぶ。

蛮族軍の襲来を告げるイベントシーンが展開され、BGMが「Fated Strife -Besieged-」になり、同時にアルザビにいるPCは「ビシージド」状態となる
注釈3
モグハウス内のPCを除く。
。途中参戦も可能だが、アルザビエリアに入場できるPCは最大700人という制限があり、満員の状態でアルザビエリアチェンジしようとするとアトルガン白門のどこかに強制退去させられる
注釈4
サーチで700人を超えることがあるのは、アルザビに入ろうとして追い出される瞬間のPCサーチにかかるため。

市街戦の特徴


離脱
参加を希望しないにもかかわらず巻き込まれた場合には、以下のような方法で離脱することになる。

市街戦終了条件
市街戦には勝敗があり、その基準は「魔笛防衛の成否」ただ一点のみ。つまり、この目的さえ達成が成されればアルザビの都市機能やその住民達、さらには傭兵五蛇将などの軍民に多大な損害が出ようと勝利となる。



なお、市街戦のさなかに街中のNPC捕虜として囚われる事がある。そのNPCが提供していたサービスは、傭兵たるプレイヤーにより救出されるまで停止となる。また、五蛇将捕虜となった場合、封魔堂の封印が失われたままとなり、次回以降の防衛戦に於いて防衛上重大な支障となる。

ちなみにビシージ開戦時の鼓舞および勝利時の勝鬨を五蛇将が執り行うイベントムービーを見ることが出来る。勝利時に五蛇将全員が捕虜となった場合は、不滅隊のひとりが代行して執り行う。

市街戦報酬として、経験値リミットポイントキャパシティポイント皇国軍戦績を得られる。皇国軍戦績経験値の1/3の値が報酬となる。(Lv8、兵力200で上限5000)

下記表は、2011年7月12日のバージョンアップ以降の目安。

レベル連続防衛回数拠点兵力獲得経験値上限
10~21004725~5000
13~51105500
26~81205850~6100
39~111306875~7375
412~141407500~8100
515~171509447?
618~201608750~9690
721~231709690~10425
824~261809525~10160~14160
827~2919012960~15000?
830~20013200~13900~15000
9???

ボス格を倒すことで獲得経験値の上限がアップする。

ビシージ中の行動にポイントが設定されており、その内容に応じて報酬額が計算される。ポイント換算の根拠は検証中の部分も多く謎が多いものの、物理攻撃WSを連発するより回復魔法を使用した方がポイントが高い仕様との説が有力である
注釈6
終了間際に参戦し、ケアル数回と強化魔法一式を唱えただけでも5000くらい入る。ただし行動毎に上限が設けられているようで、ひたすらケアルを繰り返した場合でも(まともにダメージが通らない)低レベルジョブでは15000に達することは難しい。もっとも、レベルは1つまでしか上がらないという制限があるのだが。
。一説にはジョブやレベル帯が偏らないための配慮との説がある。実際ノーダメージや、死なない程度に自己ケアルをするだけでそれなりに戦績を得たとの報告もあることから、参加の際のハードルは意外にも低いと言える。

経験値皇国軍戦績、(行軍レベル9以上なら)皇国軍功績が獲得できるが、報酬獲得にあたっての注意点は以下のとおり。


蛮族軍名モンスター
マムージャ蕃国軍Gulool Ja Ja
トロール傭兵団Gurfurlur the Menacing
死者の軍団Medusa

Lv75キャップ時代はもう少しで倒せるところで残存敵数条件をクリアしてしまい、撤退されてボスを討ち漏らすことが多かった。しかしLv99キャップIL時代では行軍レベル8以下であれば集中攻撃すれば十分撃破可能であり、昔ほどの脅威ではなくなっている。ただし、行軍レベルが9以上に上がるとコンテンツレベルが99以上になるため、IL装備を以てしても容易には撃破できなくなる。

また、15周年エミネンス・レコード目標競売前がピンチです」をセットしていればクリア報酬を入手できる。
評価
発表段階から「蛮族が攻めてくる」というそれまでにない要素は大いに期待されており、実装直後から多くのプレイヤーが参加した。その一方数百人のプレイヤー大量の敵が1エリアで戦うことによる負荷やゲームバランスには多くの問題が起こり、試行錯誤が繰り返されることになった。

その後新コンテンツの実装などにより参加者数も増減したが、現在では毎回ある程度の参加者がいるコンテンツとなっている。
アップデートによる変遷については【ビシージの変遷】を参照。

名称について
コンテンツの英語名はBesieged(ビシージド)、すなわちbesiege(ビシージ)という動詞の過去分詞形となっていることに注意。besiegeは「(都市や要塞などを)軍隊で取り囲む、包囲する」ことを意味する。「包囲する(besiege)」主体は「蛮族」たちであり、「包囲される(besieged)」のが冒険者たち、すなわちプレイヤーたちである。このプレイヤー側の視点を反映して、英語ではBesiegedという名称になっていると考えられる。

ビシージ」に関して、FF11公式サイトでは次のように説明している。
ビシージとは「篭城戦」を意味するが、アトルガンでは、皇都まで蛮族軍の侵入を許した時、皇国軍より発令される第一級戒厳令によって始まる「市街戦」をも含む、「防衛戦」の総称である。
「ビシージ」(「アトルガンの秘宝」公式サイト内)

しかし、besiegeという語の根本的な意味は、あくまで「軍隊で取り囲む、包囲する」ということである。歴史的な観点から言えば、「包囲」という行為に付随して戦闘がおこなわれることもあるが、必ずしも戦闘はおこなわれるわけではない。したがって、besiegeあるいはbesiegedという語そのものを「篭城戦」「市街戦」「防衛戦」のように直接的な戦闘を思わせる形でのみ捉えることは妥当ではなく、先に引用した「ビシージ」の定義は、あくまでFF11というゲーム内のコンテンツにおける特殊な用法であることに注意する必要がある。

トリビア
ボスクラスは行軍中に蛮族軍を鼓舞したり、アルザビ突入時に於いては「突撃せよ!」と配下に激を下す様も見られる。

また、行軍中は蛮族軍の大群がワジャーム樹林などを駆け足で進軍する様子が見られる。すなわち、蛮族軍はアルザビに突然現れる訳ではなく、行軍開始という報告が上がってからアルザビに到着するおおよそ30分かけて、実際にえっちらおっちら(あるいはニョロニョロ)歩いて来るのである。ちなみにこの行軍中の蛮族のサイズはアルザビでの戦闘中と比べて、驚くほど小さい。
レベリングなどで遭遇した際は襲撃を受ける事を予感し驚くプレイヤーもいるらしいが、実際には行軍を優先するため絡むことはない。
本来は行軍途中での迎撃も想定していたらしいが、デメリットばかりでメリットが一切無いので、試みる者は皆無である。また、多少のヘイトは無視してアルザビを目指すため、戦闘はおろか足止めすら難しい。

なお、防衛戦開始に於いては自己主張の強いプレイヤー達によるネタシャウト防衛戦中は戦況報告・レイズ依頼等、終了時には獲得した皇国軍戦績の報告やフリーズにより落とされたプレイヤーの苦情等の様々な会話がアルザビ内を飛び交う様が見られる。

逸話

歴史
バージョンアップによる歴史・変遷にかんしては【ビシージの変遷】項を参照のこと。

関連項目
五蛇将】【マムージャ蕃国軍】【トロール傭兵団】【死者の軍団】【アルザビ】【古鏡】【魔笛】【テンポラリアイテム(ビシージ)】【友軍】【皇都防衛値】【捕虜】【ブヒーヒ】【Gadalar/ネタ】【Fated Strife -Besieged-

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