R.シールドの原型はおそらく爆発反応装甲(ばくはつはんのうそうこう、ERA: Explosive Reactive Armor)と思われる。
戦車などの補助装甲として使用される装甲板で、2枚の鋼板の間に爆発性の物質を挟んだ構造をしている。リアクティブ・アーマーとも呼ばれる。
端的に説明するならば、敵弾が
戦車の装甲に触れたときに爆発しその圧力で弾を『受け流す』ことで
ダメージを軽減するもの。この構造上、30°程度で着弾した際にもっとも効果を発揮し、垂直に当たった場合にはほぼ効果を得られない。
あまり知られていないが、爆発反応装甲はその構造上、作動時には大量の金属破片を周囲に撒き散らし、随伴する味方歩兵を殺傷するという非常に好ましくない特性を持つ。また守るべき車両の装甲にも強いプレッシャーを与える。そのため、(開発したイスラエル軍は除き)西側諸国ではあまり使われていない。
開発チームは防御面よりも飛び散る破片による被害に目を着けたため、このような効果になったのであろう。