サポートジョブ(さぽーとじょぶ/Support Job)
メインジョブとは別のジョブを設定することで、そのジョブの能力を追加で使用できるようになるシステム。メインジョブがレベル18以上になると受けられるクエスト「ある老人の回想」及び「ごうつくばあさん」、通称「サポートジョブ取得クエスト」ふたつのうちどちらかをクリアすることで設定可能となる。
サポートジョブの設定は、モーグリまたはノマドモーグリに話し掛けたときのメニュー「ジョブチェンジ」から行える。サポートジョブの項目は、セルビナまたはマウラで受けられるサポートジョブ取得クエストをクリアすると有効になる。
サポートジョブを設定をすると、メインジョブの能力にサポートジョブの能力も追加される。例えば、黒魔道士のサポートジョブに白魔道士を設定すると、回復魔法も使える黒魔道士になる。
ただし、サポートジョブのレベルは強制的にメインジョブの半分以下に制限される。例外として、メインのジョブレベルが1のときに限りサポートジョブはレベル1となる。元からメインジョブの半分以下のレベルしかない場合は制限を受けない。また、その状態は【サポ割れ】と呼ばれる。
また、メインジョブ側のマスターレベルが5上昇する毎にサポートジョブのレベル上限が+1される。
キャラクターが手に入れる経験値はメインジョブのみに加算され、 サポートジョブのレベルがメインジョブのレベルに連動して上がることはない。サポ割れ状態を避けるためには、 サポートジョブを一時的にメインジョブに設定し、通常のレベル上げを行なって経験値を得る必要がある。(サポ上げ)
サポートジョブの能力は上記の制限されたレベルに相当し、有効なアビリティ・ジョブ特性・魔法もそのレベルに準じたものとなる。不意打ち・だまし討ちのDEX/AGIボーナスの有無や、黙想のTP獲得量、空蝉の術:弐の分身の数など、メインジョブに対して性能に差がつけられているものもある。コールワイバーンのようにメインジョブでしか使用できないアビリティも存在する。
アビリティ等の他にも、サポ無しと比較してHP/MPや各ステータスが増加する。
このサポートジョブというシステムは、ある意味でFFXIの特徴点の一つと言える。プレイ面での影響も大きく、人によってはそれをメリットの側面が大きく感じられることもあれば、デメリットの側面が意識されることもあるだろう。
以下ではこうしたメリットにもデメリットにもなりえる論点について、幾つか取り上げて整理を試みる。
「絶対に一つのジョブしかやりたくない」こだわりプレイヤーや、複数ジョブのレベル上げをする時間に乏しいプレイヤーにとって、デメリットでしかないし、そういったプレイへの選択肢がソロ以外、殆ど無い状態である。また、いわゆる「サポ割れ」の状態を回避するためや、バージョンアップで新たに有用性が生まれたジョブをサポジョブにするために、メインジョブのレベル上げを中断するハメに陥った場合、これを苛立たしく思うプレイヤーも多いはずである。
同時に、これは裏を返せば、複数のジョブを上げたプレイヤーにとっては、「色々なジョブでの経験が、他のジョブの可能性を広げる」「他のジョブを上げた経験が役に立つことがある」ということをも意味する。MMOによっては、別ジョブに乗り換えた場合、それまでの経験は何の意味も持たなくなることがあるが、FFXIでは、例えば戦士を上げたプレイヤーが、その後ナイトや忍者に転職した場合、戦士を上げた時間は「無駄ではなかった」ことになる。
ソロ活動を視野に入れると、高レベルのエリアでトレハンや三国テレポが必要になった場合、サポジョブという存在がなかったとすると、シーフや白魔道士を高レベルまで育成しなければ出来なかったことが、「サポレベルまで上げるだけで済む」というメリットになることもありうる。逆に、メインキャラとは別の種族でプレイしてみたいと思うこともあるだろう。その場合でもサポートジョブを上げないといけなくなる。
また竜騎士は、その最大の特徴である飛竜にサポートジョブがなければ使用できない能力が備わっており、ある意味でサポートジョブというシステムありきの極限のような存在である。
もっとも、「サポートジョブがメインジョブの機能に影響する」ことがデメリットしかない訳ではもちろんなく、サポ戦がなければ盾役は戦士とナイトでタゲを回したり、戦士が唯一の挑発で固定したりすることになる。状態異常の存在を考えるとサポ白がなければ回復役は白魔道士か学者の二択になり、パーティ編成が現在よりもずいぶん窮屈(白or学戦(+ナ)以外の3,4ポストを残りの全ジョブで奪い合う形)になっていた可能性もある。
実際のところ、盾役にとっての「挑発」、アタッカーにとっての「不意だま」「空蝉の術」、後衛ジョブにとっての「印」「オートリフレシュ」「コンサーブMP」などの例からも明らかなように、現状では、サポートジョブがもたらす便益が、メインジョブが「より個性を発揮しやすい」結果につながっていることの方が多いと思われる。また、前項で述べたようにソロ活動の幅を広げている(=すなわちメインジョブの使い勝手を向上させている)点も見逃せない。
しかしながら、上述のような「メインジョブが食われる」危険性と背中合わせであるのは否定しようのない事実であり、開発サイドにとっては、ジョブ設計やジョブバランスの調整に際してのハードルがそれだけ高くなることを意味していると言えるだろう。
2007.03.08のバージョンアップまで定型文辞書に【サポートジョブ】の語はなかった。そのため「サポ:○○」と日本語で書く以外に、Support Jobの頭文字を取ってSJと表記しているケースは多い。
外国人プレイヤーに対する配慮でなくても、文字数制限の厳しいサーチコメントでは「SJ:白黒」や「SJ:WAR,NIN」などのように短縮して表記するプレイヤーが少なくない。
他には、定型文【サブウェポン】で代用していることもある。NAクライアントでは【sub】と表示されるためで、主に外国人プレイヤーのサーチコメントで見かけることがある。
サポートジョブの設定は、モーグリまたはノマドモーグリに話し掛けたときのメニュー「ジョブチェンジ」から行える。サポートジョブの項目は、セルビナまたはマウラで受けられるサポートジョブ取得クエストをクリアすると有効になる。
サポートジョブを設定をすると、メインジョブの能力にサポートジョブの能力も追加される。例えば、黒魔道士のサポートジョブに白魔道士を設定すると、回復魔法も使える黒魔道士になる。
ただし、サポートジョブのレベルは強制的にメインジョブの半分以下に制限される。例外として、メインのジョブレベルが1のときに限りサポートジョブはレベル1となる。元からメインジョブの半分以下のレベルしかない場合は制限を受けない。また、その状態は【サポ割れ】と呼ばれる。
また、メインジョブ側のマスターレベルが5上昇する毎にサポートジョブのレベル上限が+1される。
キャラクターが手に入れる経験値はメインジョブのみに加算され、 サポートジョブのレベルがメインジョブのレベルに連動して上がることはない。サポ割れ状態を避けるためには、 サポートジョブを一時的にメインジョブに設定し、通常のレベル上げを行なって経験値を得る必要がある。(サポ上げ)
サポートジョブの能力は上記の制限されたレベルに相当し、有効なアビリティ・ジョブ特性・魔法もそのレベルに準じたものとなる。不意打ち・だまし討ちのDEX/AGIボーナスの有無や、黙想のTP獲得量、空蝉の術:弐の分身の数など、メインジョブに対して性能に差がつけられているものもある。コールワイバーンのようにメインジョブでしか使用できないアビリティも存在する。
アビリティ等の他にも、サポ無しと比較してHP/MPや各ステータスが増加する。
サポートジョブ | 備考 |
戦士 | サポ戦の項目を参照のこと。 |
モンク | サポモの項目を参照のこと。 |
白魔道士 | サポ白の項目を参照のこと。 |
黒魔道士 | サポ黒の項目を参照のこと。 |
赤魔道士 | サポ赤の項目を参照のこと。 |
シーフ | サポシの項目を参照のこと。 |
ナイト | サポナの項目を参照のこと。 |
暗黒騎士 | サポ暗の項目を参照のこと。 |
獣使い | サポ獣の項目を参照のこと。 |
吟遊詩人 | サポ吟の項目を参照のこと。 |
狩人 | サポ狩の項目を参照のこと。 |
侍 | サポ侍の項目を参照のこと。 |
忍者 | サポ忍の項目を参照のこと。 |
竜騎士 | サポ竜の項目を参照のこと。 |
召喚士 | サポ召の項目を参照のこと。 |
青魔道士 | サポ青の項目を参照のこと。 |
コルセア | サポコの項目を参照のこと。 |
からくり士 | サポかの項目を参照のこと。 |
踊り子 | サポ踊の項目を参照のこと。 |
学者 | サポ学の項目を参照のこと。 |
風水士 | サポ風の項目を参照のこと。 |
魔導剣士 | サポ剣の項目を参照のこと。 |
サポートジョブで制限を受けるジョブアビリティ・ジョブ特性等 編
サポートジョブシステムの功罪 編
普通のゲームでは、個性を発揮するには装備等を他のPCと違うものにするしかないが、このシステムであれば、ある職業(メインジョブ)に別の職業(サポートジョブ)をつけることでそれぞれのPCをオリジナリティ溢れたものにカスタマイズできるよう考え出された。このサポートジョブというシステムは、ある意味でFFXIの特徴点の一つと言える。プレイ面での影響も大きく、人によってはそれをメリットの側面が大きく感じられることもあれば、デメリットの側面が意識されることもあるだろう。
以下ではこうしたメリットにもデメリットにもなりえる論点について、幾つか取り上げて整理を試みる。
複数のジョブを上げることになる点 編
特定のサポートジョブの組み合わせによって、キャラクターの能力は上昇し、戦闘時に有利に働くJA・魔法等の選択肢が増える。このため、PCがパーティプレイでの貢献度を高めようとすると(=できるだけ誘われ待ちを回避しようとすると)、パーティでの役割分担を前提にしたサポートジョブの選択をすることになる(典型的には盾役のサポ戦、アタッカーのサポ忍、後衛のサポ白・サポ黒など)。これは取りも直さず複数のジョブを上げなければならないことを意味する。「絶対に一つのジョブしかやりたくない」こだわりプレイヤーや、複数ジョブのレベル上げをする時間に乏しいプレイヤーにとって、デメリットでしかないし、そういったプレイへの選択肢がソロ以外、殆ど無い状態である。また、いわゆる「サポ割れ」の状態を回避するためや、バージョンアップで新たに有用性が生まれたジョブをサポジョブにするために、メインジョブのレベル上げを中断するハメに陥った場合、これを苛立たしく思うプレイヤーも多いはずである。
同時に、これは裏を返せば、複数のジョブを上げたプレイヤーにとっては、「色々なジョブでの経験が、他のジョブの可能性を広げる」「他のジョブを上げた経験が役に立つことがある」ということをも意味する。MMOによっては、別ジョブに乗り換えた場合、それまでの経験は何の意味も持たなくなることがあるが、FFXIでは、例えば戦士を上げたプレイヤーが、その後ナイトや忍者に転職した場合、戦士を上げた時間は「無駄ではなかった」ことになる。
ソロ活動を視野に入れると、高レベルのエリアでトレハンや三国テレポが必要になった場合、サポジョブという存在がなかったとすると、シーフや白魔道士を高レベルまで育成しなければ出来なかったことが、「サポレベルまで上げるだけで済む」というメリットになることもありうる。逆に、メインキャラとは別の種族でプレイしてみたいと思うこともあるだろう。その場合でもサポートジョブを上げないといけなくなる。
サポートジョブがメインジョブの機能に影響することがある点 編
サポートジョブが有利に働くということは、裏を返せばサポートジョブのインパクトが強すぎて、メインジョブの必要性を希薄にするという側面も持つ。いわゆる「漂白時代」の黒魔道士や、有用な履行を覚える前の召喚士も、劣化白魔道士としてしか機能していない。また竜騎士は、その最大の特徴である飛竜にサポートジョブがなければ使用できない能力が備わっており、ある意味でサポートジョブというシステムありきの極限のような存在である。
もっとも、「サポートジョブがメインジョブの機能に影響する」ことがデメリットしかない訳ではもちろんなく、サポ戦がなければ盾役は戦士とナイトでタゲを回したり、戦士が唯一の挑発で固定したりすることになる。状態異常の存在を考えるとサポ白がなければ回復役は白魔道士か学者の二択になり、パーティ編成が現在よりもずいぶん窮屈(白or学戦(+ナ)以外の3,4ポストを残りの全ジョブで奪い合う形)になっていた可能性もある。
実際のところ、盾役にとっての「挑発」、アタッカーにとっての「不意だま」「空蝉の術」、後衛ジョブにとっての「印」「オートリフレシュ」「コンサーブMP」などの例からも明らかなように、現状では、サポートジョブがもたらす便益が、メインジョブが「より個性を発揮しやすい」結果につながっていることの方が多いと思われる。また、前項で述べたようにソロ活動の幅を広げている(=すなわちメインジョブの使い勝手を向上させている)点も見逃せない。
しかしながら、上述のような「メインジョブが食われる」危険性と背中合わせであるのは否定しようのない事実であり、開発サイドにとっては、ジョブ設計やジョブバランスの調整に際してのハードルがそれだけ高くなることを意味していると言えるだろう。
サーチコメント表記について 編
レベル上げパーティ参加希望のサーチコメントに、アピールポイントとして可能なサポートジョブを列記しているプレイヤーをよく見かける。2007.03.08のバージョンアップまで定型文辞書に【サポートジョブ】の語はなかった。そのため「サポ:○○」と日本語で書く以外に、Support Jobの頭文字を取ってSJと表記しているケースは多い。
外国人プレイヤーに対する配慮でなくても、文字数制限の厳しいサーチコメントでは「SJ:白黒」や「SJ:WAR,NIN」などのように短縮して表記するプレイヤーが少なくない。
他には、定型文【サブウェポン】で代用していることもある。NAクライアントでは【sub】と表示されるためで、主に外国人プレイヤーのサーチコメントで見かけることがある。