メテオ

記事名読み
めてお/Meteor
  1. 黒魔法の一つ。精霊魔法に属する。
  2. ベヒーモス族「Chlevnik」が使用する特殊技の一つ。
1.項 魔法
敵に巨大な隕石を落とし、ダメージを与える。
プレイヤー側が使用する場合の効果
名称属性MP習得可能レベル詠唱再詠唱
メテオ418998秒180秒
注釈1
精霊の印使用時しか詠唱できないため、事実上は600秒。ただし、アビリティリキャストをリセットした場合はその限りではない。

精霊の印使用時のみ詠唱可能。範囲内の敵に協力効果のあるダメージを与えられる。

隕石を落とす魔法としてはコメットインパクトがあるが、それらのような闇属性ではなく、プレイヤー側が使用できる魔法では初の無属性である
注釈2
アイコンの色は光門の計などと同じ光属性。これまでも追加効果のない物理WS光属性と同じ色になっており、同様の扱いと思われる。
。そのためアフィニティなどの特定属性強化の恩恵を受けることができず、ダメージを上げるためには魔法攻撃力INTなどを伸ばす必要がある。

スクロールの入手手段

スクロール実装初期は入手ルートが限られており、「水晶の龍」でのドロップ率も低く高額で取引されていた。

その後は、メテオ報酬に組み込まれるキャンペーンゴブリンの不思議箱ツボチャージ等、入手ルートが大きく広がり、競売での価格なども低下し、容易に入手できるようになった。

スクロールの売却標準価格は15,457ギル
協力効果
2-6人
注釈3
最大6人。フルアラの場合敵が3体必要になる。
が短時間の内にメテオを詠唱すると総ダメージが加速度的に増すという、メテオのみが有する特殊な仕様である。
相乗効果魔法とは似て非なるものである。

「単体ではそれほど突出した威力ではないものの、複数で詠唱することでダメージが大きく伸びるというのがメテオのコンセプトです」という開発のコメントの通り、6人揃った場合の威力は半端では無く、数万ものダメージを一瞬で与えることが可能である。また、オーバーキル回避される仕様なのか、その場合オーバーキル確定後のメンバーのMPは減らない模様。

ヘイトは詠唱者全員での均等割りではなく、詠唱者別に計算されており、必ず誰か1人(おそらく最終詠唱者)にヘイトが偏ることになる。エンミティダウス等での対処を計画しておく必要がある。

以上のことからソロや少人数ではあまり価値を見出せない。基本的に単独詠唱では高位のガ系ジャ系魔法よりも与ダメージが低い。

一応、完全無属性であると言う強みを活かし属性耐性が異様に高い敵に対し無理矢理ダメージを突き通すという使い道はあるが、基本的には黒パーティ前提の魔法と思ったほうが良いだろう。

注意点として、メテオ限定の強力な累積魔法耐性が存在する模様である。複数のパーティで続けざまにメテオを詠唱した場合は目に見えてダメージが落ちてしまう。
この累積魔法耐性は数分で消失するため、1パーティが通常の精霊の印使用間隔で詠唱する分には影響は皆無である。
エフェクトとログ
メテオエフェクトはかなり特殊で、メテオが発動すると魔力の塊のようなものが飛んで上空に魔法陣が出現し、立て続けにメテオが発動するとその魔法陣に次々と魔力が吸い込まれていくようなエフェクトが発生する。その際に魔法陣のグラフィックも変化していく。メテオが完成すると、その魔法陣から巨大な隕石が出現して敵を攻撃する。

また通常の魔法
(詠唱したプレイヤー名)のフレアが発動。
→(モンスター)に、○ダメージ
といったログになるが、メテオを複数人で詠唱した場合は
(最後に詠唱したプレイヤー名)たちメテオが発動。
→(モンスター)に、○ダメージ
という他とは違う発動ログになる。
敵が使用する場合の効果
プレイヤー側のものとはエフェクトが異なり、赤く焼ける隕石を周囲に3つ落とすものになっている。こちらも無属性魔法
注釈4
リエモンでは吸収できない。かつてデータ上では闇属性アイコンであり、属性が変更された可能性はあるが、今となっては確認の仕様がない。

その破壊力は絶大であり、現在でも全くレジストできなければ
注釈5
アイテムレベル制が導入されて以降、魔回避装備が充実したので、フルヒットする可能性は低い。
、少人数で受けた場合、1人頭1000ダメージ近くはいくと思われる。
また、戦闘に関係していないPCにも被害が及ぶため、他PT戦闘しているからといって迂闊に見物に行くと巻き込まれる危険性大なので要注意。
また、コリブリプレイヤー側のメテオをオウム返しする時のもこちら側である。うかつに群れの中に撃つと、地獄絵図を見る羽目になるのでこちらも要注意である。
ちなみに、オンカスーツ装備するとエンチャントによりこの敵仕様のメテオがどのジョブでも使用可能となる。しかし装備の仕様上ブーストが難しくインパクトのような付与効果も無いので宴会芸の域は出ない。
2.項 特殊技
テミスオーブBF戦慄の角」で出現するベヒーモス族NM「Chlevnik」が死亡寸前に使用する特殊技魔法ではないため大人数で食らっても威力減衰が起こらない。ログにも「メテオを実行」と表示される(魔法だと「メテオが発動」になる)。
今日でこそレベルキャップの上昇により相対的に緩和された形になっているが、実装当時は致死級の威力を誇っていた。そのため撃破直前には必要最小限の戦闘員以外は域外へ退避することが常となっていた。

魔法メテオと違いターゲットを取っている相手を中心に発動ではなく、Chlevnik自身を中心に超広範囲に発動する。

エフェクトは敵専用の魔法メテオと同様だが、ベヒーモスが断末魔と共に倒れこむモーションがセットになっている。

ベヒーモス族亜種エラスモスエクリプスメテオという特殊技を使用する。
名称について
meteorの意味は「隕石」、「流星」であり、語源はギリシャ語の「meteoros(空中にあげられた)」に由来する。
ミーティアセスタスの例からもわかる様にMeteorの英語での発音は「ミーティア」に近い
注釈6
もちろん、外国語の発音なのでカタカナでの表記で正確に表現することは難しいが、イギリス初の実用ジェット戦闘Meteorや、同じくイギリスの戦車用のエンジンMeteorを日本語で標記する場合は「ミーティア」が用いられている。しかし、1979年公開のディザスター映画「メテオ」でその名を記憶に刻んだユーザーがいるのもまた事実である。閑話的トリビアではあるがmeteor+logy(学問)であるmeteorologyは気象学を指すので差異に注意されたし

FFシリーズにおいては初登場のIIIにて魔法名が4文字に制限されていたことからミーティアでは都合が悪かったのではないかと推測される。
過去のFFシリーズにおけるメテオ
IIIで初登場し
注釈7
メテオ」ではないが、IIにも「いんせき」という特殊攻撃があり、ラスボスが使用した。
、それ以降のほとんどのシリーズに登場する有名な魔法である。基本的に黒魔法としての位置づけであるが、作品中に時間と空間を操るジョブ(時魔道士など)が設定されている場合は、ヘイストスロウ(時間操作)、グラビデデジョン(空間操作)などと共に「時空魔法」として分類される場合がある(FFVFFTFFTA)。どのシリーズでも隕石召喚し敵全体に大ダメージを与える。

IIIVでは高威力の攻撃魔法として登場したが、IIIでは「バハムル(メガフレア)」が同じレベル8魔法であり習得する意味が少なく、IVでは覚える前にゲームをクリアできてしまうほど習得可能レベルが高く詠唱時間も長すぎ、Vでは敵が複数だと安定したダメージが見込めないなど、なにかしらの欠点を抱えていた。
また、IVでは「メテオ」はストーリーに影響するイベント用の魔法という一面が強かった。シリーズ通して唯一の聖属性黒魔法でもあった
注釈8
これも最終局面でのイベントの為の属性付けと言えるかもしれない。ほかにもFFIVではふたりわざにプチメテオというものがあった。


VI以降は「アルテマ」が復活し「メテオ」よりも上位威力に設定されたため、No2辺りに格下げされた感がある。
しかし魔封剣不可、魔法回避率無視とジャンプで画面外にいる以外では発動されたら必中という特性を持ちある意味ではアルテマ以上に対策が厄介な魔法となっている。

VIIでは「ホーリー」と共にストーリーに大きく関与しており、「ホーリー」ともどもプレイヤーが使うことのできる魔法ではなかった。代わりに、プレイヤーが使える隕石魔法として「コメット」とその上位に当たる「コメテオ」が存在した。

VIIIでは脅威の10回連撃というVもビックリな攻撃回数の魔法
この作品独自のシステムであるジャンクションでも非常に優秀な数値を誇る。


IXでは芝居のシーン限定で「ポーリー」「ファイダ」と共に「メデオ」という魔法も登場した。3種ともエフェクトのみでダメージは0。もちろん、本家メテオの方も登場する。

Xではプレイヤーが使える魔法ではなかったが、ラストダンジョンキングベヒーモスが死に際にこれを使った。全体に軽く4桁台後半のダメージを与え、何の対策もしていない初見では間違いなく全滅する恐ろしい技であった。

FFXIでは前述の魔法特殊技の他に、履行技に「プチメテオ」と「メテオストライク」、イベントシーン限定で「メテニョ」が存在する。

シリーズを通して、メテオは複数の隕石が飛来するタイプ(IIIVIなど)と巨大な隕石が一つ落ちてくるタイプ(TXIIなど)の2パターンがあるが、当作品ではその両方が存在するというシリーズでも稀有な扱いがなされている。
歴史
最初はKing Behemothの使用する敵専用魔法として登場した。
その後も度々使用する敵が追加されているが、Kaiser BehemothDendainsonne、Chlevnik(戦慄の角)など、ベヒーモス族が使うことが多い。

オープニングムービー中ではタブナジア防衛戦においてタルタル魔道士メテオらしき魔法(ブリザガとの見方もある)を使う描写があり、構想としては初期からあったことがうかがえる。更に、ウィンダス関連のクエストミッションを進めていく上で「複数人数でようやく行使が可能」と言った構想も既に有った事がうかがえる。…但し、大戦時にメテオを発動した術者達は「その反動で死亡」してしまったらしいが…

メテオの習得は黒魔道士の悲願であり、開放が望まれていたが、バランス調整の難しさからか、長らく敵専用魔法であり続けてきた。プロマシアミッション内ではネタキャラ扱いのチェブキー兄妹が未だプレイヤーには未解放のメテオを使用してヘイトを稼いだ事もあった。

ヴァナ★フェス2010(2010/02/28)ではプレイヤーの使える黒魔法として実装したい意向が発表され、後に黒魔道士に開放する予定であることが改めて明らかにされた。
そして2012年3月27日のバージョンアップより、晴れプレイヤー側へ開放されるに至った。

ちなみに、2022年5月8日に放映された「ファイナルファンタジーXI 20 周年記念放送 WE ARE VANA'DIEL」によると、プレイヤーが使うメテオを開発中、複数人で使う特殊な魔法ゆえに、開発者がバトル計算やエフェクト表示の仕様を把握しきれておらず、「詠唱するとサーバーが落ちる」、「隕石が落ちてこない」、「モンスターダメージが表示されていないのに倒れてしまう」などの不具合が多発するなどの逸話が明かされており、かなりの難産であったことが示唆されている。

なお、かつては解析によってメテオIIも確認されていたが、花火コメットリトルコメットに改名された際にメテオIIは消え、コメットに置き換えられている。
関連項目
精霊の印】【黒パーティ】【オンカスーツ

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