赤盾(あかたて)
高い累積ヘイトを持つ弱体魔法赤魔道士防御力を活用した戦術だったが、2010年6月22日のバージョンアップ弱体魔法ヘイト調整と累積ヘイトから揮発ヘイトへの変更が行われ、盾として振舞うには仲間の「だまし討ち」等の補助がほぼ必須、といったように以前のように容易にヘイトを維持する、ということが難しくなってしまった。ちなみにFFXIプランナーの谷口氏曰く、「弱体魔法を使ってターゲットを取るという形でしたが、赤魔道士はもともとそういうジョブではないので(赤盾を)否定しました。」と答えている。*1

以下は、2010年6月22日以前の記述である。


高い防御性能の装備魔法に加え、回復魔法が使用できる赤魔道士PT内において敵の攻撃を受けとめる盾役となること。
一般には得意とする敵の特徴もあって下記のようにサポ忍のケースをさす。

上級のPCスキルが必要と誤解されがちであるが、ファストキャスト装備や敵対装備を集めることができれば、特にPCスキルを問わず、誰にでもこなせるポジションと言える。サポ忍レベル程度の蝉経験と、ヘイトの高い魔法の熟知、自己強化の維持が必要ながら、それらは高ファストキャストで簡単に行使できてしまう。

麒麟程度であれば経験は特にいらないほど。HNMの相性さえ見極めれば、活躍の場面は多いと言える。勿論ソロで完遂できるものではないので、周りのサポートも重要だろう。

防御

ファストキャスト(Lv15、35、55)
サポ忍空蝉の術を回す際、このファストキャストが絶大な効果を発揮する。
ワーロックシャポーデュエルタバード装備した場合、空蝉1の詠唱速度が他ジョブ空蝉2に匹敵する速度となり、空蝉盾が被弾することが最も多い場面である空蝉2から1への張替えが、極めて容易に行える。
またファストキャストにはリキャスト短縮の効果もある点も大きい。

強化魔法
強化魔法スキルは全ジョブ中最高のB+で、有効な単体強化魔法を数多く持つ。戦闘中は非常に忙しい上ヘイト魔法頼みになるため、プロテスシェルヘイスト等はサポート役に任せる方が無難であるが、緊急時や少人数での戦闘において、これらを自給自足できる点も特筆すべき点である。

VIT盾スキル
ナイトに比べるとかなり落ちる。
しかしヘイト上昇が緩やかという欠点を持つ赤盾ヘイト減少を極力抑える必要があるため極力被弾しない事が大前提となる。
そのためあまりこの点は問題視されない。
また強力な蝉貫通技に対してはナイトに比べ豊富なダメージカット装備を着られる点で補うことが可能。

魔法防御力アップ(Lv25、45)
魔法防御力にボーナスを得る。
この特性と豊富なダメージカット装備をあわせることで魔法ダメージに強い赤盾という特徴を備えることになる。

攻撃

STRジョブ特性アビリティ
HNM戦などで強敵を相手にする場合、与ダメによるヘイト稼ぎではなく、魔法による蓄積ヘイトタゲを取るので、この項目は考えなくて良いだろう。
と言うよりも赤盾与ダメージ、つまり与TPを少しでも減らすため、抜刀しないで戦うことも多い。物理攻撃を一切行わなくても固定用のヘイトが稼げるのが赤盾なのである。他の盾役WSアビリティシバルリーなど)のためにTPを利用するが、赤盾においてはTPの活用法がほとんどないために取れる方法とも言えるだろう。当然ではあるが、危険なTP技を持つ敵ほどこの長所が生きてくる。

少人数PTに於いては弱体魔法と並んで与ダメによるヘイト稼ぎは重要なファクターの一つである。少人数PTで相手にするような敵には赤の物理攻撃は通用しやすく、物理攻撃装備食事の調整でより多くのヘイトを稼げるようにしたい。
武器に関してはHNM戦などの強敵を相手にする場合ではマクアフティル+1を二刀流マクアフティル+1と玄武盾HP重視であるとチュトラリー玄武盾物理ダメージを被る事が多い戦闘であると土杖を用いることも多い。
少人数PTでは、ブラオドルヒジュワユースジャスティスソード等のWS頻度、威力が高くなる武器が用いられる事が多く、逆にこれらの武器を保有していない場合、少人数PTで盾をするのは与ダメによるヘイト稼ぎが困難である事に起因して盾をする事が困難である。
尚、6人PTレベル上げをするような敵を相手にする場合、赤盾は不向きである事が多い。6人PTで戦うような敵の場合、赤と比較して純アタッカー与ダメ比率が相対的に高くなり、アタッカー以上のヘイトを稼げず、弱体魔法による蓄積ヘイトを稼ぐ程の時間もない為である。(ただし、赤/戦で盾をする場合は挑発ウォークライを使用することによって揮発ヘイトを稼ぐ事が可能で、全く不向きである訳でもない。しかし、空蝉戦術が浸透している現在では赤/戦の需要は皆無に近い)
赤盾が一般的にマイナーな印象であるのは、6人PTにおけるレベル上げメリポにおいて、ほぼ赤盾の出番がない事に由来する。

ヘイト稼ぎ

赤魔道士自身にはヘイトを確保するためのアビリティは存在しない。*3
しかしスリプルをはじめとする弱体魔法には高い累積ヘイト値が設定されている。これを逆手にとり、弱体魔法を絶え間なく詠唱することで最終的に非常に高い累積ヘイトを蓄積し高ヘイトを維持し続ける事が赤盾の最大の売りである。
しかしヘイト稼ぎには常にMPが必要な上、瞬間的にヘイトを稼げる魔法もない。
瞬間的にヘイトを稼ぎたい場合は連続魔を使用しスリプルディスペル等を連打することでインビンシブルよりも高いヘイトを短時間で得ることも可能であるが、連続魔を用いない場合はヘイトの上昇速度はナイト忍者に劣るため、赤盾の場合は戦闘開始直後は他の盾以上に周りがヘイトに気をつける必要がある。
いったんヘイトを高めてしまえば、上述のファストキャスト空蝉、豊富な物理ダメージカット装備魔法防御特性+豊富な魔法防御装備ストンスキンファランクスなどを駆使し、他の盾と比べてもダメージを異常なまでに軽減する。そのためダメージを食らうことによるヘイト抜けが少ない。

戦闘が長期化するに従いアタッカー達の与ダメによる累積ヘイトは蓄積されるので瞬間ヘイトに優れていても持続の短い揮発ヘイトではタゲを維持し難くなるが累積ヘイトが基本の赤盾戦闘が長期化するほど長所が生きてくる。

これらの長所は、アタッカー与ダメによるヘイトが黒系弱体魔法回復魔法に比べ微小となるHNM戦で輝くこととなる。一部のHNM相手における赤盾の性能はナ盾忍盾を凌駕するケースもあり、HNMと戦う多くのプレイヤーに用いられている。
一方レベル上げで戦うような敵相手は、HNM戦と違いアタッカー与ダメヘイトが一気に高くなり、弱体魔法ヘイトを上げている間にアタッカータゲをとられ、アタッカーへのケアルなどでやっとヘイトが高まった頃には敵は倒れているため、レベリング赤盾が活用されることは(少人数パーティを除いて)ほとんどない。

上記一連の動作には一般のパーティにおける赤魔道士の立ち回りがほぼ入っていない事は注意してもらいたい。
少なくともリフレヘイスト*4弱体などは他に任せ、赤盾は蝉回しやヘイト稼ぎに全力を注げる環境作りも必要だろう。
また、赤盾は黒系弱体魔法を短間隔で連射することでヘイトを稼ぐ必要があるため、空蝉の術や自己強化だけで手一杯のような状態ではヘイトを十分に稼ぐことができない。このような場合赤盾は固定盾戦術には向かないため、最低2人以上での高ヘイトタゲ回しが望まれる。


装備による敵対心強化については、ナイト忍者に比べると豊富とは言えず、アクセサリー類に頼るしかなかったが、マクアフティル+1の登場で両手装備すれば+8もの敵対心を得ることが可能になった*5

まとめ

赤盾避ける盾と耐える盾のハイブリッドであり、環境さえ整えば、ナ盾忍盾以上の持久力とヘイトキープ能力を持つものの、短期決戦には向かないため、対HNM戦やBFなど長期戦が予想される特殊戦闘で用いられる。

なお、「(高レベルの)赤魔道士は高性能なので、レベリングでもが可能なジョブである」ことには間違いないのだが、ここで説明した赤盾というのはあくまでLv74以上の、空蝉の術:弐とストンスキン、各種ファストキャスト装備等を使い分けることによる戦術なので、レベリングナ盾忍盾の代役として行う場合の立ち回りとはまた別である。
ナ盾忍盾に比べてレベリングでの適応性が低いため、レベリング赤盾を行う際は、高い技術と盾役としての経験が必要で、ほとんどの赤魔道士後衛として誘われることを前提にしている為、当たり前のように盾役を頼むのは難しいだろう。

ただし、低レベル帯では他の前衛達の防御系アビリティ魔法もまだ揃っていないため、装備と立ち回り次第ではナイト戦士に引けをとらない活躍もできる。
例えばファランクスを覚えたてのレベルにおいては、サポ戦にすることによって、ファランクスブレイズスパイクエン系による削り挑発を併用することで、ナイトにも劣らないとして機能し得る。

ジョブ性能的にはオールレンジな立ち回りができるジョブなので、結局どのような立ち回りをするかはユーザー次第である。

関連項目

ナ盾】【忍盾】【戦盾】【シ盾】【青盾
*1
→「FFXI: アドゥリンの魔境」プロデューサー松井聡彦氏インタビュー (2013/02/28) (該当発言は2ページ目)
*2
ダメージが0であれば詠唱中断しないので、敵の被ダメージにもよるが空蝉の術との相性は抜群である。
*3
ケアルとセットで使えば別だがコンバート自体のヘイトは少な目。
*4
自己強化分ならば慣れや敵次第ではあるが可能である。が、慣れてない場合や敵の攻撃速度が速い場合などは自己強化も他者に任せた方が無難。
*5
ナイト装備可能。
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