マクロ

記事名読み
まくろ/Macro
あらかじめ登録しておいた最大6つ(6段)の連続する(シーケンス)テキストコマンドを実行する機能。

繰り返し使う魔法アビリティ装備変更や発言などの発動をひとつのキーにまとめ、状況にすばやく対応する補助として使うことができる。そのため、あらゆるプレイスタイルやジョブにおいて重要な機能であり、仕組みを理解して使いこなせるようになることが望ましい。

基本
1つのマクロには最大6つのテキストコマンドを登録できる。マクロが実行されると、登録されたテキストコマンドが順番に実行される。

20個のマクロを1単位として「マクロセット」と呼ぶ。さらに、10個のマクロセットをまとめて「ブック」という。プレイヤーキャラクター1つにつき40個のブックが利用でき、合計8000個(20マクロ×10マクロセット×40ブック)のマクロを登録しておくことができる。

プレイ中は常に1つのマクロセット(20個のマクロ)が即座に利用できる状態にあり、必要に応じてマクロセットやブックを切り替えつつマクロの登録や実行をすることになる。

マクロの登録方法
マクロの登録は、プレイヤーキャラクターログイン中にメインメニューから以下の手順で行う。
  1. メインメニューから「マクロ機能」を選ぶと、ブックの一覧が表示される。編集したいブックを選び、選択肢内の「決定」を選択する。
  2. マクロセットの編集画面が表示される。この「マクロパレット」はマクロセット内の20個のマクロを表している。方向キーの上下でマクロセットの切り替えができる(パレットの上段で上を押し、下段で下を押す)。編集したいマクロを選び決定する。
  3. マクロの編集画面が表示される。一番上の小さい欄にマクロの名前を入力し、下の広い欄にテキストコマンドを入力する。文字入力が確定した時点でマクロの登録は完了する。
  4. キャンセルボタンやEscキーで編集画面を閉じる。

マクロセットやマクロの編集画面(上記手順の2と3)でテンキーの「+」(PS2パッドでは△ボタン)を押すと、「オプション」として「コピー」「ペースト」「削除」の操作が行える。特にマクロセットの編集画面(上記の2)でオプション選択中にCtrlキーまたはAltキーを長めに押すと、1つのマクロセット全体に対してこれらの操作が行えるようになる(詳しくは後述)。

マクロの実行方法
PS2のゲームパッドの場合、L2ボタンまたはR2ボタンを押すと、押したボタンに対応する10個のスロットが表示される。この中から実行したいマクロスロットを選び決定ボタンを押す。

キーボードの場合、CtrlキーまたはAltキーを押している間、押したキーに対応する10個のスロットが表示される。CtrlキーまたはAltキーを押しながら数字キー(テンキーではない)を押すと、押したキーの組み合わせに対応するマクロが実行される(スロットの表示を待たなくても指定のキーを押せばマクロは実行できる)。

上記のいずれの場合も、10個のスロットが表示されている間に方向キーの上下でマクロセットの切り替えができる。

マクロセット単位の編集オプション
マクロセットの編集画面で利用できる編集オプション「コピー」「ペースト」「削除」の各操作は、個々のマクロに対してだけでなく、マクロセット全体に対しても行うことができる(つまり20個のマクロをいっぺんにコピー・ペースト・削除できる)。このようなマクロセット単位での編集操作を行うには、編集オプション選択時にCtrlキーまたはAltキーを2秒以上押し続ける必要がある(PS2パッドではL2またはR2ボタン、Xbox 360ではLTまたはRTを同様に押す)。

(例)マクロセットのコピー&ペースト
  1. コピーしたいマクロセットの編集画面を開く。
  2. テンキーの「+」(PS2では△ボタン、Xbox 360ではY)を押して、オプションを選択できる状態にする。
  3. CtrlキーまたはAltキーを2秒押し続ける(PS2ではL2ボタンまたはR2ボタン、Xbox 360ではLTまたはRTを同様に押す)。すると画面上部のメッセージが「マクロセットをまるごと○○します。」のように変化する。
  4. そのままキーを押した状態で「コピー」を選択する。この時にキーを押したままでないと通常のマクロ単位のコピー操作になってしまう。
  5. ペーストしたいマクロセットの編集画面を開く。
  6. 上記の2~4の手順と同様、オプション選択中にキーを押しながら「ペースト」を選択する。
  7. 確認のメッセージが出るので、「はい」を選択する。

要はセット単位の編集の時だけ、CtrlキーまたはAltキー(PS2ではL2ボタンまたはR2ボタン、Xbox 360ではLTまたはRT)を押しっぱなしにしながら操作すると考えればよい。

マクロセット(パレット)とブック(Book)
大抵は1ジョブに対し1~2セットで編集・管理を行なっている場合が多いが、魔法呪歌履行を使用するジョブだと4~5セットになる事もある。

以前はマクロが10セット分=200個であり、下記に説明がある保存用のスロット切り替える事により最大4種類(A,B,C,Dの4箇所を指定して保存と読み出しができた。)使用できた形にはなっていたが、その為には一度ログアウトをしてスロット切り替える必要があった。その為、マクロの数が不足していると訴えるPCが多かったが、アルタナ祭りin大阪にてマクロが一気に4000個に増える事が発表、2007年11月20日のバージョンアップで実現された。

この大幅な最大数の引き上げに伴い、マクロの1~10までの10セットを表す「ブック」という概念が新たに追加された。
ブックは、現在使用されている20マクロ×10セット=200マクロを1単位とするもので、4000マクロ実装後は20ブックのマクロが使用可能になった。
ブックは、メインメニュー→マクロコマンドから選択し、その先から使用するブックを指定して呼び出す形となる。つまり、20ブック全てを同時に使用するわけではなく、状況に応じて選択した1つのブックを使用できるようになる。
また、1つのブック全てを丸ごとコピー・ペーストすることが可能で、ブック毎に名称を設定することもできる。同時に実装されたテキストコマンド/macroを使えば、メニューを介さずとも別のブックを呼び出すこともできるので複数ブックを頻繁に切り替えることのあるプレイヤー諸氏には是非お勧めしたい。
なお、ブック数が20個なのは「ジョブが20種類だから」という考え方によるもの。

これにより1つのジョブに従前の最大数であった200個のマクロを充てることができ、マクロが不足するという事態は考えにくくなった。そのため、状況によってサポートジョブを変更する事が多いジョブはその都度内容を編集しなくてもセットの切り替えだけで対応できるようになり、また今までマクロのスペースを割いてまで入れることのできなかった遊び系(ネタ系)などのマクロも、無理なく作れると考えられる。

2022年2月10日のバージョンアップでは、モグワードローブ5~8の追加に伴って、(人によって)必要な装備変更マクロが増えるため、マクロブックの登録上限数が40に引き上げらると共に、装備セットの登録上限数が200に引き上げられた。
マクロ管理は経験と共に上達する
FF11の冒険を始めたばかりの頃は、以下の様なマクロを登録しているプレイヤーが多い。


冒険慣れしてから振り返ると、「なんでそんなコマンドをわざわざマクロにしていたのか」と思うようなものをマクロにしていたという体験談も多い。

だが、徐々に多くの仲間たちと冒険することでマクロの使い方の良い点/悪い点を学び、実用的で分かりやすいマクロを構築するようになるのが一般的で、マクロ管理は経験によって上達すると言える。

連携開始の呼びかけや、ウェポンスキルの際などの台詞に関しては、特別な効果が付与されるようなことはない。
しかし決して無意味ではなく、callコマンドを利用した合図として活用することができ、また、行動結果を見逃しにくくするために「*******」などといった記号を多く用いることで、目立たせるよう工夫しているプレイヤーも多い。
そういった意味を持たない台詞においても、パーティ会話の盛り上がるきっかけになることもあり、パーティの雰囲気次第では積極的に組み込むのもいいだろう。
注釈1
WSにセリフを付けるなどは自己満足なのかどうか人により解釈が分かれるが、釣り以外で遠隔攻撃を連打するときなど、重要でもない情報にセリフをつけると重要な情報を見逃しやすくなる。強敵との戦闘、あるいはデュナミスなどのチームワークを重視するコンテンツでは、セリフの重要性を比較して搾ることが望まれやすい。

そういった受けを狙った台詞を考えるのを楽しみとするプレイスタイルも、マクロの醍醐味といえる。

また、FF11スタート当初はスタンダードジョブエキストラジョブ併せても11種類であったため、計10セットでも上手に整理整頓してやりくりできていたが、現在はジラートの幻影アトルガンの秘宝アルタナの神兵の発売により、ジョブの合計が20種にまで増加している。
そのため、多くのジョブを扱うヘビーユーザー達は汎用的に配置したマクロセットを巧みに切り替えて操作したり、プレイするジョブ用にマクロセットをすばやくカスタマイズビルドする「カット&ペースト術」に長けていることも少なくない。

マクロ編集時の注意点
マクロを編集して回線落ちをすると、編集前の状態に戻ってしまう。また、フリーズでは起動前の状態にまで戻されるため、これを防ぐには、キャラクター選択画面まで戻って保存するのが確実である。保存領域が足りない場合には、マクロ編集後にシャットダウンと再起動を行うしかない。


マクロは空行があると、それ以降は無効とされる。

/ja 不意打ち <me>
/ /p 不意打ちします!
 
/ja だまし討ち <me> <stpc>

のように書いた場合、2行目は//でコメント扱いのため処理されるが、3行目は空行のためここでマクロは終わり、4行目は実行されない。状況に応じてマクロを細かく書き換える場合は注意が必要。

よくある挑発マクロの例
/ja 挑発 <t>
/p ヘイ<t>、いつまでママのスカートに隠れてるんだい! (現在のTP<tp>)
/wait 15
/p 再挑発まで15秒。 現在のTP<tp>
/wait 15
/p 再挑発可。 現在のTP<tp>

マクロのバックアップ
詳細は【設定ファイル】項を参照のこと。

関連項目
テキストコマンド】【代名詞

外部リンク

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