アドゥリンの魔境(あどぅりんのまきょう/Seekers of Adoulin)
  1. ファイナルファンタジーXIの5つ目にあたる拡張データディスク。当項目で解説。
  2. 第1項で追加される一連のミッション、こちらに関しては【アドゥリンミッション】項を参照のこと。

プロローグ

神聖アドゥリン都市同盟天晶暦700年後期。
アドゥリン王家と、十一の名家との協議の結果。それまでの王政は廃止、結成された。
その発展は目覚しく、いまや、ジュノ大公国に並ぶ海洋貿易都市として、噂も名高い。
荘厳な居城たたずむ、東アドゥリン。貿易の要ともいえる街の玄関口である、西アドゥリン。これらの2つの区画から成る。
ここが、新たなる冒険の拠点。

→アドゥリンの魔境特設サイトより

概要

中の国から西方に位置する「ウルブカ大陸」と、周辺の群島(神聖アドゥリン都市同盟)が冒険の舞台となる。
魔境の「開拓」が重要な要素として フィーチャーされており、開拓を進めることで未知のエリアアイテムが発見されたり、ストーリーが展開されていく。

アドゥリンの魔境実装された主な内容

リリースと同時実装

その後のバージョンアップ実装



評価

6年ぶりの拡張データディスクとして発表された。
発表から発売までの約1年を準備期間として設け、公式フォーラムなどを通じて情報のやり取りが行われた。

完全な新エリア、新ジョブ、新コンテンツ、壮大なストーリーなど様々な期待を受け発売されたが、発売後しばらくは実際にプレイすることができたのはその一部であった。
しかもそれらのほぼ全てがひどく未完成で調整不足なもので、発売直後の公式フォーラムで、該当するスレッドの大半に「アドゥリンの魔境を返品したい」「商品レベルに達していない」といった意見が相次いだ。

バトル関連では、全てのモンスターがレベル100以上で極めて回避が高いため、レベル99かつ装備がそれなりという水準に達していないプレイヤー戦闘に全く関われない。

新コンテンツのレイヴは貢献度の算出方法が非常に雑で模索段階の域を出ておらず、その証拠として実装以降度重なる調整変更のバージョンアップが繰り返されている。
バトルコンテンツスカームは、参加するためのアイテム(スタチューセグメント)が非常に希少で、超高額で取引される結果となる*1
また、出現するNMのほぼ全てが極めて短時間でハイパー化するように調整されており、もともとHNMなどを長時間キープし続ける行為に対する処置であったものが、単なる難易度のハードルを上げるためだけに変更して適用されている*2

結果、これまでの装備群や戦術を完全に否定し、そのうえで構築した、ひどくぞんざいなバトルバランスのまま実装された。

なお、実装されたマップの半分近くはコロナイズ・レイヴを越えなければたどり着くことができず、移動支援のためのフロンティア・ビバックの維持すらままならない。結果として次々にフロンティア・ビバックは消滅していき、サーバーによっては奥地に誰も立ち入らなくなり、人の踏み入らぬまさに魔境と化している。

加えて、伐採採掘といった行動には「疲労」の概念を新規に取り入れ、それらに対応するだいじなものを所持していなければ、実質的にほとんど何も得られないうえに道具の破損率が90%以上という仕様へと変更された。

期待されたその他の要素では、モンスタープレイやモグガーデン未実装
ミッションはすぐ終わってしまい内容はほとんどない。新ジョブは調整不足で方向性が全く見えないままであった。

あまりの惨状に「年度末の決算前*3に間に合わせただけなのではないか」と厳しい見方もされていた。
また、プランナーの谷口勝氏をはじめ、開発スタッフから(話題の提供なのかもしれないが)不用意な発言が相次ぎ、松井ディレクターはその謝罪や釈明に追われるなど不安な船出となってしまった。

その後は大小のバージョンアップを経て、徐々にではあるがプレイヤーに満足の行くものを提供しつつある。
しかしこういったことから、これらの方針は「有料β」とも言われる始末である。アドゥリンの魔境のキーワード「開拓」とは、開発がこれから開拓していくという暗示であったのだろうか。

経緯


余談

PlayStation2版「アドゥリンの魔境拡張データディスクは日本国内で発売されるPS2タイトルとしては1年4ヶ月ぶりの新作となる。
ハード本体の生産終了後に発表・発売の新規タイトルという点でも、極めて異例といえる。

外部リンク

→「アドゥリンの魔境」特設サイト
→紐解かれる─魔導器─ウェイポイント奇譚 (2012/12/28)
→アドゥリンの紋章 (2013/02/06)
→神聖アドゥリン都市同盟 (2013/02/20)
→ワークスに関する報告書 (2013/03/07)
→大地の力を導く「風水士」 (2013/03/21)
→ルーンの担い手「魔導剣士」 (2013/03/25)

関連項目

ジラートの幻影】【プロマシアの呪縛】【アトルガンの秘宝】【アルタナの神兵
神聖アドゥリン都市同盟】【ウルブカ大陸】【西の国

*1
この問題は徐々に解消されつつあるが、実装直後から一ヶ月前後は完全な死にコンテンツ化していた。詳しくは【スカーム】を参照。
*2
これにより、スリップマラソンをはじめとした、赤ソロ召喚ソロといったチャレンジャー達が次々に戦術を封じられてしまい、「開拓」がコンセプトのゲームで開拓させてもらえないという笑えない状況に陥っている。
*3
拡張データディスクアドゥリンの魔境」は2013年3月27日発売のため。
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