アドゥリンの魔境(あどぅりんのまきょう/Seekers of Adoulin)
- ファイナルファンタジーXIの5つ目にあたる拡張データディスク。当項目で解説。
- 第1項で追加される一連のミッション、こちらに関しては【アドゥリンミッション】項を参照のこと。
プロローグ 編
神聖アドゥリン都市同盟。天晶暦700年後期。
アドゥリン王家と、十一の名家との協議の結果。それまでの王政は廃止、結成された。
その発展は目覚しく、いまや、ジュノ大公国に並ぶ海洋貿易都市として、噂も名高い。
荘厳な居城たたずむ、東アドゥリン。貿易の要ともいえる街の玄関口である、西アドゥリン。これらの2つの区画から成る。
ここが、新たなる冒険の拠点。
→アドゥリンの魔境特設サイトより
概要 編
中の国から西方に位置する「ウルブカ大陸」と、周辺の群島(神聖アドゥリン都市同盟)が冒険の舞台となる。魔境の「開拓」が重要な要素として フィーチャーされており、開拓を進めることで未知のエリアやアイテムが発見されたり、ストーリーが展開されていく。
アドゥリンの魔境で実装された主な内容 編
リリースと同時実装 編
- 2つの新ジョブ(風水士・魔導剣士)の追加
最強装備であるレリックやエンピリアン武器は装備不可であるが、代わりにミシックに近い武器が風水士は片手棍、魔導剣士は両手剣として実装予定である。
- ミッション「アドゥリンの魔境」
プロマシアミッション以来の章仕立てになっており、アドゥリンエリアを舞台とした物語が展開される。
- 多数のクエスト
報酬が経験値や戦績を獲得できるクエストが多い。また開拓に必要なスキルや移動に便利なウェイポイントの記録などのクエストもある。
- コロナイズ
局地戦の「レイヴ」や、クエスト方式の「ワークスコール」が実装。
- スカーム
レベル99向けの攻略型バトルコンテンツ。
難易度・エリアの広さ・報酬の数をプレイヤーが設定し、新しい装備品の入手や強化を行う。
設定は、様々な方法で入手できる彫像パーツ「スタチューセグメント」(頭・胴・足)を組み替えることにより変化する。
- 多数のエリア追加
西アドゥリン/東アドゥリン/ララ水道/ララ水道〔U〕/ヤッセの狩り場/ケイザック古戦場/エヌティエル水林/モリマー台地/シィの門/モーの門/シルダス洞窟/シルダス洞窟〔U〕
- 多数の新たな種族のモンスター追加
ヴェルク族、トウィザリム族、チャプリ族、マタマタ族、、ハートウィング族、、クラックロー族、、アクエフ族、アンブリル族など、新たな種族のモンスターが多数追加された。
その後のバージョンアップで実装 編
- メナスインスペクター
ワイルドキーパー・レイヴおよびスカームを攻略した、レベル99のプレイヤー向け高難易度バトルコンテンツの実装。
評価 編
6年ぶりの拡張データディスクとして発表された。発表から発売までの約1年を準備期間として設け、公式フォーラムなどを通じて情報のやり取りが行われた。
完全な新エリア、新ジョブ、新コンテンツ、壮大なストーリーなど様々な期待を受け発売されたが、発売後しばらくは実際にプレイすることができたのはその一部であった。
しかもそれらのほぼ全てがひどく未完成で調整不足なもので、発売直後の公式フォーラムで、該当するスレッドの大半に「アドゥリンの魔境を返品したい」「商品レベルに達していない」といった意見が相次いだ。
バトル関連では、全てのモンスターがレベル100以上で極めて回避が高いため、レベル99かつ装備がそれなりという水準に達していないプレイヤーは戦闘に全く関われない。
新コンテンツのレイヴは貢献度の算出方法が非常に雑で模索段階の域を出ておらず、その証拠として実装以降度重なる調整変更のバージョンアップが繰り返されている。
バトルコンテンツのスカームは、参加するためのアイテム(スタチューセグメント)が非常に希少で、超高額で取引される結果となる*1。
また、出現するNMのほぼ全てが極めて短時間でハイパー化するように調整されており、もともとHNMなどを長時間キープし続ける行為に対する処置であったものが、単なる難易度のハードルを上げるためだけに変更して適用されている*2。
結果、これまでの装備群や戦術を完全に否定し、そのうえで構築した、ひどくぞんざいなバトルバランスのまま実装された。
なお、実装されたマップの半分近くはコロナイズ・レイヴを越えなければたどり着くことができず、移動支援のためのフロンティア・ビバックの維持すらままならない。結果として次々にフロンティア・ビバックは消滅していき、サーバーによっては誰も立ち入らなくなってしまっている。
加えて、伐採や採掘といった行動には「疲労」の概念を新規に取り入れ、それらに対応するだいじなものを所持していなければ、実質的にほとんど何も得られないうえに道具の破損率が90%以上という仕様へと変更された。
期待されたその他の要素では、モンスタープレイやモグガーデンが未実装。
ミッションはすぐ終わってしまい内容はほとんどない。新ジョブは調整不足で方向性が全く見えないままであった。
あまりの惨状に「年度末の決算前*3に間に合わせただけなのではないか」と厳しい見方もされていた。
また、プランナーの谷口勝氏をはじめ、開発スタッフから(話題の提供なのかもしれないが)不用意な発言が相次ぎ、松井ディレクターはその謝罪や釈明に追われるなど不安な船出となってしまった。
その後は大小のバージョンアップを経て、徐々にではあるがプレイヤーに満足の行くものを提供しつつある。
しかしこういったことから、これらの方針は「有料β」とも言われる始末である。アドゥリンの魔境のキーワード「開拓」とは、開発がこれから開拓していくという暗示であったのだろうか。
経緯 編
- 2012年6月23日:A DECADE OF FINAL FANTASY XI VANA★FEST2012で正式発表された。
- 2012年6月23日:→「アドゥリンの魔境」特設サイトオープン。
- 2012年12月27日:「アドゥリンの魔境」発売日が2013年3月27日に決定、合わせて新プロモーションビデオが公表される。
- 2012年12月28日:関連する読み物第1弾が公開。以降順次読み物が公開される(外部リンク参照)。
- リリースに合わせ、「経験値2倍キャンペーン」など何回か記念キャンペーンが行われている。詳細は【『アドゥリンの魔境』リリース記念キャンペーン】を参照。
- 2013年3月27日:パッケージ版及びダウンロード版の発売。パッケージ版は事前予約があったが、ダウンロード版は当日午前10時から発売開始。
- 2013年3月28日:午前11時、アドゥリンの魔境のコンテンツがプレイ開始可能となる。
余談 編
PlayStation2版「アドゥリンの魔境」拡張データディスクは日本国内で発売されるPS2タイトルとしては1年4ヶ月ぶりの新作となる。ハード本体の生産終了後に発表・発売の新規タイトルという点でも、極めて異例といえる。
外部リンク 編
→「アドゥリンの魔境」特設サイト→紐解かれる─魔導器─ウェイポイント奇譚 (2012/12/28)
→アドゥリンの紋章 (2013/02/06)
→神聖アドゥリン都市同盟 (2013/02/20)
→ワークスに関する報告書 (2013/03/07)
→大地の力を導く「風水士」 (2013/03/21)
→ルーンの担い手「魔導剣士」 (2013/03/25)
関連項目 編
【ジラートの幻影】【プロマシアの呪縛】【アトルガンの秘宝】【アルタナの神兵】【神聖アドゥリン都市同盟】【ウルブカ大陸】【西の国】
- *1
- この問題は徐々に解消されつつあるが、実装直後から一ヶ月前後は完全な死にコンテンツ化していた。詳しくは【スカーム】を参照。
- *2
- これにより、スリップマラソンをはじめとした、赤ソロや召喚ソロといったチャレンジャー達が次々に戦術を封じられてしまい、「開拓」がコンセプトのゲームで開拓させてもらえないという笑えない状況に陥っている。
- *3
- 拡張データディスク「アドゥリンの魔境」は2013年3月27日発売のため。