黒魔道士最強伝説(くろまどうしさいきょうでんせつ)
数々の仕様変更や、パーティ戦術面の流行によってその役割と存在意義が極端に浮沈した黒魔道士たちが自嘲して自らを「最強」と謳った歴史のこと。無論「最強」を自称する時期とは、その存在が忘れられているからこその自称であり、客観的には存在意義に乏しいとされている時期である。

β期最強伝説

β版サービス期間において最弱を誇った黒魔道士が自嘲的な意味合いを込めて、望みなき改善を謳ったスローガンのこと。無論、「伝説」は「伝説」なのであって現実の状況とは関係がない。

ところが製品版サービス開始と同時に「黒魔道士最強」は現実のものとなる。当初はレジストの概念が無く、格上の相手にも精霊魔法が安定的なダメージソースとして機能し、強敵を狩るには黒魔道士を多くメンバーに確保するのが最善の策であった。加えて挑発するとほぼ二度と戦士からターゲットが外れない簡単なゲーム設計だったため、という極端な編成が最強のパーティとされるに至って「伝説」が現実化し、「最強伝説」のスローガンは一旦、忘れ去られた。

第一期最強伝説(漂白時代

ところが最強だったのはたったの二か月間であり、極悪な改悪として有名な2002年7月の上旬パッチ7・2パッチ)で極端なレジストが導入されて以来、精霊魔法が何の役にも立たないゴミ魔法と化して約4ヶ月にも渡る長い氷河期と云われる漂白時代を迎える事になる。

しかし、漂白時代が始まった時点では「最強伝説」のスローガンは既に赤魔道士モノとなっていたため、黒魔道士達は「驚きの白さ」を新しいスローガンとして、ケアルタンクに邁進するハメになった。

マジックバースト導入やレジスト率の改善等により、この時代には終止符を打たれる。

第二期最強伝説

漂白時代を乗り越えたものの、2003年4月15日パッチからLv60以上が解禁されてしばらく経った時点で、とてもとても強そうだの敵を本格的に狩ることの困難さ、つよ相手をチェーンで狩ることの効率の良さ、精霊ダメージを遥かに凌ぐ多段WSダメージMPコストの割にダメージ前衛多段WSに比べても低いという燃費の悪さ、といった事情から、再び一部で「レベリングには非効率的」という烙印が押される羽目になった。同日のパッチにおいて大幅に強化された赤魔道士から「最強伝説」のスローガンを取り戻し*1黒魔道士は「第二期最強伝説」時代に移行することとなる。

しかし、その後のパッチで再びとてとてとてを狩れるようになったこと、Lv3連携では精霊魔法レジスト率が大きく低下すること、MB自体にダメージボーナスがついたこと、クリアマインドの大幅強化、高効率な精霊IV系魔法の追加、ヒーリングMP増加装備品精霊スキル上昇装備品属性杖の追加などなど、にとって喜ばしい修正が続き、晴れ魔法アタッカーの地位を取り戻す。
この当時には、古参の黒魔道士には一抹の不安を抱えている者も少なからずおり、例えば、共に優遇ジョブとして扱われてきた忍者狩人弱体化が黒魔道士にも波及する惧れ、それに伴う最強厨黒魔道士への鞍替えが加速してきていることなどへの懸念が存在した。バトルチームの「出る杭は打つ」ポリシーに抵触するといった噂にとらわれたためである。裏パッチ等で締め付けられることも十分あり得るので予断を許さないとの声もあり、実際、2006/7/19に「累積魔法耐性」が公式HPにて発表され、2006/7/25のバージョンアップを目前に「第三期最強伝説」到来を懸念する声が一時的に高まったが、ふたを開けてみれば累積魔法耐性もそれほどきついものではなかった。

第三期最強伝説

しかし、中・高レベルにおいては、かつてのように連携を中心とした戦術からWS即撃ちが主流となった結果、MBの機会が失われたことから、パーティへの参加が困難となっている。また、連戦能力が重視されるメリポキャップ付近においても、通常のパーティに参加することが難しく、パーティプレイにおいては黒魔道士が誘われにくい「第三期最強」状態となった。

特に、新規実装されたアトルガンエリア狩場では、敵に弱点属性がなく連携の意味がない、またWSそのものを封じられるためTPを待つより即撃ちが良い、極めつきに魔法のオウム返しなど、およそ魔法アタッカーには最悪の敵ばかりで、もはやPTに必要とされていない。その救済のつもりであろうか、黒魔がソロで狩れる敵も実装されたものの、すなわちソロジョブの烙印を押されたに他ならず、PTに座席がないことに変わりはない。

HNMからデュナミスプロマシアミッション等の瞬間最大火力を要請される場面においては重宝され、また、限定的な条件においてであるが、メリポレベルにおいてソロ活動ができる数少ないジョブであったことは確かだが、そのレベルに至るまでの苦労は、仕様変更に運命を左右された時代に負けず劣らずの逆風下にあった。

こうした傾向はアルタナの神兵実装後も変わることはなく、多くの黒魔はペット狩りカダーバの浮沼での(ほとんどパワーレベリングに近い)カラクールを利用したチゴー狩りパーティーMMM駆除部2課など、特化編成でのレベル上げを余儀なくされている。

第四期最強伝説

2010年6月22日のバージョンアップにより、長く続いたLv75キャップ時代が終焉。黒魔も再びレベルを上げる必要に迫られた。
しかし、アビセア乱獲では青〆役として他ジョブに混じってパーティに参加、貢献することが可能となり、箱開けGoVなどジョブ縛りなく経験値を得る手段も追加されたため、ことレベル上げに関しては大幅に緩和された。

一方、この時期に問題となったのは、エンドコンテンツにおけるダメージソースとしての相対的地位低下である。精霊魔法の追加や詠唱短縮、メイジャン属性杖に代表される高レベル帯の装備品などにより黒魔道士与ダメ性能自体は向上しているものの、ヘイストダブルアタックなどの手数増加手段によるスピードアップ、ストアTPセーブTPリゲインなどでTP効率を強化された前衛アタッカーの速度には全く追いつくことができなかった。

結果として、弱点役やスタン要員としては十分に席があるものの*2、肝心のダメージソースからは排除され、ごくわずかに残された物理耐性の高い敵を相手にウサを晴らすのが精一杯という、いわば「第四期最強」状態となっていた。

さらに、物理耐性の高い敵に対してもトワイライトサイズ叢雨丸、後にレクイエスカット無想無念といった無属性攻撃手段が猛威を振るうに至り、もはや魔法アタッカーとしてのアイデンティティすら失われつつあった。

そして、アイテムレベル時代へ・・・

アドゥリンの魔境では既存の武器を上回る性能のスカーム武器メナス武器実装され、前衛陣の火力向上に大きく寄与することになった。一方、精霊魔法の威力は当初据え置かれていたため、黒魔道士アタッカーの地位から完全に排除されてしまった。

こうした状況により、「第五期最強」状態の登場を思わせたが、一方で精霊魔法に大幅なテコ入れがなされた。
2013年7月9日のバージョンアップ精霊魔法調整と「魔法ダメージ+」の性能を持つ装備品実装が行われたのだ。
これは魔法D値を数値分+するものであり、この結果として魔法D値の低い精霊I系魔法等の威力を大幅に増すことになった。
この調整によって、黒魔道士エンドコンテンツ参加が比較的容易となり、特にスカームのように、魔法に弱い敵や物理攻撃耐性のあるモンスターがいるものは、黒魔道士に限らず魔法アタッカーの活躍の場が広がった。
その反面、黒魔道士達にとって本願かどうかは定かではないが、「精霊I系だけ撃っていれば良いだろう。」という風潮も現れ始めている。

関連項目

赤魔道士最強伝説】【驚きの白さ】【漂白時代
*1
正確には赤魔道士スレで「最強伝説」のタイトルが最後に使われたのは前年末までさかのぼるが、やはり「もはや赤魔道士最強伝説の看板は不要」の感が強まったのは同パッチからであった。
*2
アビセアヴォイドウォッチ以降のコンテンツには弱点システムがなく、スタンも専門のスタナー(多くは学/黒)に任せられることが多くなったため、この席も次第に失われていった。
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