ヘイスト(へいすと/Haste)
- 白魔法の一つ。ヘイスト及びその上位魔法のこと。
- ステータス変化の一つ。白魔法ヘイストや、同様の魔法などにより発生する。
- 装備品に付いている特性の一つ。上記ステータス変化と同様の効果を持ち、「ヘイスト+○%」と表記されている。詳細は【ヘイスト装備】の項を参照。
白魔法【ヘイスト】 編
性能 編
白魔法の一つ。強化魔法に属する。属性は風。標的の攻撃間隔を短くする。
名称 | MP | 習得可能レベル | 詠唱 | 再詠唱 | 効果 | 備考 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
白 | 赤 | ||||||
ヘイスト | 40 | 40 | 48 | 3秒 | 20秒 | ヘイスト+15%/効果時間3分*1 | |
ヘイストII | 80 | - | 96 | 3秒 | 20秒 | ヘイスト+30%/効果時間3分 | 魔法戦ヘッドも習得可能だが、マスターにのみ使用。 |
【注意】ヘイストは女神降臨の章の効果により範囲化できない。
ヘイストIIは2014年7月8日のバージョンアップで追加された。
販売店舗 編
エリア | 店舗名・座標 | NPC名 | 備考 |
---|---|---|---|
ヘイスト | |||
ウィンダス水の区 | 連邦魔法店・南G-7 | Shohrun-Tuhrun | コンクェスト1位かつ国民 |
セルビナ | 露店形式・H-9 | Quelpia | 常時入荷 |
ヘイストII | |||
西アドゥリン | アドゥリン港・H-5 | Ledericus |
ヘイストの販売標準価格は20,000ギル、売却標準価格は2,500ギル。
ヘイストIIの販売標準価格は396,825ギル、売却標準価格は9,250ギル。
ステータス変化 編
攻撃が速くなった状態。
また、風水魔法「インデヘイスト」「ジオヘイスト」のコルア内(効果範囲内)にいる時に付与されるヘイストは次のヘルプテキストになる。こちらは上記のものとは別のステータス変化なので共存が可能。
風水魔法の効果により、攻撃が速くなった状態。
ステータス変化を受けている対象は、以下のものを短縮させる効果がある。
また、以下のものについては短縮効果はない。
ヘイストを例にすると「攻撃速度が約15%速くなる」のではなく、「攻撃間隔を約15%短くする」という効果であるため、同一時間内における攻撃回数は約17%増える。また、一発あたりのTP(得与とも)に変化はない。単位時間あたりの攻撃回数が増えるため、与TPも同じ割合で増えることになる。
これらの効果が発現するのはヘイスト効果を受けている間に起こした行動のみに適用される。つまり、攻撃と攻撃の合間・魔法発動後にヘイストがかかった場合、かかる直前に行った行動についてはこの効果が適用されない。逆に、再詠唱時間の長い魔法であっても発動の瞬間にヘイストがかかっていれば再詠唱時間中にヘイストが切れても再詠唱時間が伸びることはない。
ヘイストを自身にかけた場合はそのヘイスト自体も再詠唱時間の短縮効果を受けることが可能。
ヘイスト効果で特筆すべきは累積するほどに「ヘイスト+1%分」がもたらす実質の効果が増すという点である。
例として、ヘイスト装備なし+魔法ヘイスト(ヘイスト+15%)では一定時間での攻撃回数は上記のとおり17%増しになるが、ヘイスト装備25%+マーチマーチ(装備と合計でヘイスト+45%)に魔法ヘイスト(ヘイスト+15%)を加えるとヘイスト45%の場合と比べて一定時間の攻撃回数は37%も増える。累積するほどに効果が増す幅が大きく上昇する特徴は他の強化系魔法やアビリティに比べて顕著である。例えばダブルアタックなどは累積しても、DA+%がもたらす効果は平均攻撃回数と常に正比例の関係にある。
簡単に表にすると以下のようになる。
ただ、後述するようにカテゴリー毎のキャップ値が存在するため単純な合算では差異が出る可能性もある。
手数 = 100÷(100-ヘイストn%)
ヘイスト01% = 1.010101010... = 手数01%アップ
ヘイスト05% = 1.052631578... = 手数05%アップ
ヘイスト10% = 1.111111111... = 手数11%アップ
ヘイスト15% = 1.176470588... = 手数17%アップ
ヘイスト20% = 1.250000000... = 手数25%アップ
ヘイスト24% = 1.315789473... = 手数31%アップ
ヘイスト25% = 1.333333333... = 手数33%アップ
ヘイスト30% = 1.428571428... = 手数42%アップ
ヘイスト40% = 1.666666666... = 手数66%アップ
ヘイスト50% = 2.000000000... = 手数100%アップ
ヘイスト59% = 2.439024390... = 手数143%アップ
ヘイスト60% = 2.500000000... = 手数150%アップ
ヘイスト70% = 3.333333333... = 手数233%アップ
ヘイスト79% = 4.761904761... = 手数376%アップ
ヘイスト80% = 5.000000000... = 手数400%アップ
上書き関係 編
ステータス異常「スロウ」状態の対象に対してヘイストをかけると上書きすることができる。また有効時間中はスロウを無効にする。ただし、すべての「スロウ」を上書きできるわけではなく、白魔法のスロウII・スロウガやスパイダー族のスパイダーウェブ、ダイアマイト族のフィラメンテッドホールドなどには逆に上書きされ、それらの効果時間中は新たにヘイストの効果を与えることが出来ない。このようなヘイストよりも優先順位の高いスロウは、便宜上強スロウなどと呼ばれる。
ヘイスト自身も上書きできるため、有効時間中に上書きすることで効果時間を初期化することができる。
同ランクのスナップとは相互上書き関係にあり、どちらか一方の効果しか受けられない。
上書き関係
強ヘイスト(敵の固有WS)>強スロウ(スロウII・スロウガ)>ヘイストII・スナップII>ヘイスト・契約の履行「ヘイスガ」・鯨波・スナップ>スロウ>リフュエリング
強化状態としてのヘイスト 編
ここでは、各種魔法・アビリティ・装備品等によって得られる強化状態としてのヘイストの効果について記す。上記白魔法のヘイストの他、呪歌、各種魔法、アビリティ、装備品等によってもヘイスト(ないしスロウ)の効果を得ることができる。それらの短縮・遅延効果は重複し、全てを加減算した上で効果が反映される。
短縮効果の上限(キャップ) 編
強化状態としてのヘイストの効果値は重複するが、効果値には上限が存在することが知られている。そうしたヘイスト効果はいくつかのカテゴリーに分類され、そのカテゴリー毎にキャップとなる値が存在すると考えられている。ヘイストと二刀流による攻撃間隔短縮効果は、80%のキャップが存在する。ゆえに、基本の隔の20%未満にはならない。
ヘイストによる再詠唱時間短縮にはキャップはないが、再詠唱時間短縮自体に80%のキャップ*2があり、それ以上は短縮できない。
ヘイストは1024分率で算出されていると言われている。
ヘイストのカテゴリーとしては以下の3種があると言われている。それぞれ装備枠、魔法枠、特殊枠(アビリティ枠とも)と呼ばれることもある。
1:装備によるヘイスト【上限256/1024=25.0%】
一覧は【ヘイスト装備】の項を参照。
アポカリプス(強化9回目まで)装備時のカタストロフィのアフターマス、アートマやアートマ霊子の効果もこの枠となる。
2:魔法によるヘイスト【上限448/1024=43.75%】
ステータス名称 | 詳細値 | 備考 |
---|---|---|
ヘイスト | 102/1024 | 青魔法リフュエリング。約+9.9% |
150/1024 | 白魔法ヘイスト/青魔法鯨波。約+14.6% | |
153/1024 | 履行ヘイスガ。約+14.9% | |
307/1024 | 白魔法ヘイストII/履行ヘイスガII/青魔法エラチックフラッター。約+29.9% | |
ヘイスト | 102/1024? | エンチャント効果。上記ヘイストとは別枠。約+9.9% |
ヘイスト | 307/1024? | 風水魔法による効果。上記ヘイストとは別枠。 インデヘイスト/ジオヘイスト(効果キャップ時) 約+29.9%、風水魔法+10で約+40.9% |
マイティガード | 153/1024 | 青魔法マイティガード。上記ヘイストとは別枠でアイコンも別。約+14.9% |
オーラ | 266/1024 | 約+25.9% |
マーチ | 108/1024 | 無敵の進撃マーチ(効果キャップ時)。約+10.6%、マーチ+7で約+17.9%、+8で約+18.9% |
163/1024 | 栄光の凱旋マーチ(効果キャップ時)。約+15.9%、マーチ+7で約+27.1%、+8で約+28.6% | |
126/1024 | 栄典の戴冠マーチ(効果キャップ時)。約+12.3%、マーチ+3で約+15.8%、+4で約+17.0% | |
豆大福 | ペット限定の食事効果。約+3%(HQ約+4%) | |
豆大福+1 | ||
使い魔 | 汁ペット限定。約+10% | |
オーバードライヴ | オートマトン限定。約+25% | |
ターボチャージャー | オートマトンのアタッチメント。詳細は【ターボチャージャー】の項目を参照。 |
3:それ以外によるもの【上限256/1024=25.0%】
- 竜剣(+250/1024)*3
- 八双(+10~最大19%)*4
- デスペレートブロー(+5~最大25%)
- ヘイストサンバ(+5~最大10%)
- 飛竜のステータスアップ時のボーナス(+2~10%)
- アポカリプス(強化10回目以降)装備時のカタストロフィのアフターマス(+10%)
特殊枠のヘイストの特徴として、魔法のリキャストを短縮する効果が無いという共通点がある。
これらのカテゴリーに含まれないものとして、百烈拳がある。
百烈拳は例外として装備枠、魔法枠、特殊枠のヘイストを無視して攻撃間隔を-75%する効果となっている。
特殊枠でヘイストを75%に固定している状態と近いが、格闘武器の場合はヘイスト80%をも越える攻撃間隔の短縮が可能である。
詳細は百烈拳の項を参照。
→2008年3月11日のバージョンアップにてこれらの上限について変更があったことが告知されている。
各ジョブとヘイスト 編
ヘイストがキャスト可能なジョブ 編
- 白魔道士
白魔道士はレベル40と赤魔道士と比べて8レベルも早くヘイストを習得できる。レベル37で忍者が空蝉の術:弐を習得し、忍盾が本格的に機能し始める頃なので、この8レベル間は白がいるのといないのとでは忍盾の安定度もかなり違いが出る。また、丁度このレベル帯はクロウラーを狩ることが多いため、粘糸をいちいちイレースで消さなくても良くなることも手間的にもMP的にも大きい。
ヘイストの習得は、回復魔法、状態異常回復魔法以外にもパーティに貢献可能な手段を得ることを意味する上、戦闘序盤は比較的時間的ゆとりもあるので、ヘイストの行使に支障は出にくい。ただし、覚えたての頃は消費MP40は決して馬鹿にならないコストなので、常に前衛全員にまわしていると肝心なときに回復魔法が唱えられないといったことにもなりかねない。盾役には優先的に唱えるとして、連携をするPTならTPの溜まりが遅い人にかけるなどの見極めも必要。
- 赤魔道士
レベル上げパーティーでは、MPコスト・リフレシュ回し・弱体魔法との兼ね合いもあり、白魔道士がいる場合にはヘイスト役となる事は少ない。しかし、白魔道士以外にヘイストが使用できる唯一のジョブのため、白魔道士がいないときにはヘイスト役を引き受けることになる。
レベル50からはコンポージャーとの併用により、自身に常時ヘイストをかけておくことが容易になる。再詠唱時間短縮により、多人数にリフレシュやヘイストをかけ続ける際には有用である。
レベル96ではヘイストIIが使用可能になるため、ヘイスト役としての重要度は増す。
そしてソロでの近接戦闘や、前衛枠として参加し連携でTPを貯める場合、対エレ戦のようにエン系削りが意味を持つ場合などでもその効果を存分に発揮できる。
- 召喚士
ガルーダを召喚することで、Lv48からヘイスガを使うことができる。消費MPが129と多いが効果時間はヘイストと同様3分のため、パーティの構成によっては白魔道士、赤魔道士の代わりに使用することがある。
召喚魔法スキルに応じて効果時間が延長されるため、高レベル帯では使用頻度が増える。
Lv99になればヘイスガIIを使用可能になる。
- 青魔道士
青魔法リフュエリング、鯨波、エラチックフラッターがヘイストの効果を持つ。
ただし、この効果を受けることができるのは自身のみであり、効果量もリフュエリングは約10%と、白魔法ヘイストより控えめである。また、ランクも低くスロウに上書きされてしまう。鯨波は15%で、エラチックフラッターは30%で、それぞれスロウに上書きされない。
代わりにリフュエリングは消費MPが29と白魔法ヘイストより少ない上、効果時間も5分と長く維持のし易さとコストに優れている。鯨波の消費MPは53、エラチックフラッターの消費MPは92とそれぞれヘイスト・ヘイストIIより多いが、その分効果時間は5分と長い。その為、白魔法ヘイストは受けない(受けられない)ことが多い。
- からくり士
からくり士本人が詠唱できるわけではないが、オートマトンが白魔法ヘイスト*5や、ヘイストII*6を使うことができる。使用させるにはオートマトンの魔法戦スキルがヘイストは147以上(Lv48相当)、ヘイストIIは403以上(Lv97相当)に達している必要がある。カーマインスコーピオーはマスターにのみ使用するが、パールアリエスはウォータマニューバ中限定でパーティメンバーにも使用する。対象者の優先順位や強化魔法の再使用間隔等の都合上、パーティメンバーに常時ヘイストをかけ続けさせることは困難であるため、他者へのヘイストはあくまでおまけ程度と考えたほうが良い。ただし、マスターは優先的にほぼ常時ヘイストを得られるため、基本的には青魔道士同様からくり士にヘイストをかける手間が省けるということを後衛諸氏は覚えておいても損はない。
- サポ白・サポ赤
レベルキャップの上昇によりサポ赤やサポ白でもヘイストが使用可能になった。これによって本職の手が回らない場合に他ジョブが補助ヘイスト役を担うこともできる。
特に学者は令狸執鼠の章で効果時間を延長できるのが強み。
その他のジョブ 編
- 忍者
再詠唱時間短縮が喜ばれる効果であり、通常45秒間隔でしか唱えることの出来ない空蝉の術:弐などをメイン回避手段として利用しているため必須ともいわれる。この魔法一つあるだけで45秒間隔であった詠唱ローテーションが40秒を割ることができる。
また、与ダメを上げてヘイトを稼ぎやすくする意味でも有用。
ヘイストあってこその忍盾と言っても過言では無い。
- 狩人
ヘイストは遠隔攻撃には作用しないので、狩人がヘイストを受けてもメリットはあまりない。狩人にかける場合は代わりにスナップをかけるべきだが、スナップとヘイストは相互上書きの関係にあるため、スナップをかけているシチュエーションではヘイストをかけないほうが良い事もある。
- その他の前衛
TPの溜りが遅いほうの前衛にヘイストをかけると、連携やMBの頻度を上げることができる。かけてもらうことによるデメリットは特にないが、かける側には20秒の再詠唱時間制限と40のMPコストがあること、かけられる側が期待するほど効果が高いわけではないこときちんと認識して、むやみに要求しないようにしたい。
- 吟遊詩人
ヘイスト効果のあるマーチを使用可能。呪歌は基本的に2枠までという制限があるものの、白魔法ヘイストとの共存ができる。
普段はあまりヘイストをもらうことはないが、デュナミス等でララバイ担当となっていて、敵にララバイを何度もかける必要があるときなどには、ララバイの再詠唱時間が短縮されるヘイストが有用となる。
- 風水士
ヘイスト効果のある風水魔法、インデヘイスト・ジオヘイストを使用可能。白魔法ヘイストとは共存可能。
装備などを極限まで突き詰めれば白魔法ヘイストIIを上回るが、消費MPが莫大であったり、対象に接近する必要があったり、羅盤のHP変動に効果時間が左右されたりと使い方がやや難しい。
高レベルにおけるヘイストと現状 編
上記の通り、極まったときのヘイストの効果が強力すぎるために、猫も杓子もとにかくヘイスト装備な状況であり*7、ヘイスト至上主義とも取れる考えはヴァナ・ディールを席巻したままである。また、ヘイスト装備の大幅な増加によりほとんどのジョブで装備ヘイスト25%達成可能な状況である。
関連項目 編
【スロウ】【スナップ】【ヘイスト装備】【隔】【再詠唱時間】【分率】- *1
- レベル差で変化。強化魔法参照の事。
- *2
- 2011年12月15日のバージョンアップにて引き上げが行われた。
- *3
- 2012年2月14日のバージョンアップで魔法枠から変更された。数値は魔法枠時の調査。
- *4
- 最大値は八双+装備をすべて装備した場合。
- *5
- カーマインスコーピオーとパールアリエスが使用。
- *6
- カーマインスコーピオーのみ使用。
- *7
- ヘイストの恩恵を受けることが少ない狩人は除く。