魔法のスクロール

記事名読み
まほうのすくろーる/Magic Scroll
  1. 魔法や一部アビリティを習得するためのアイテム
  2. 1項のうち、白魔法黒魔法召喚魔法を覚えるためのもの。

字義通りに解釈すればいわゆる「魔法の巻物」のことであり、厳密にはアイテムテキスト上でスクロールとされているのは白魔法黒魔法召喚魔法を覚えるためのアイテムのみである
注釈1
さらに厳密なことを言うと、学者専用魔法を覚えるためのアイテムは「兵法書」である。


しかし、競売のカテゴリ上は上記の魔法に加え、呪歌忍術ファントムロールなどを習得するためのアイテム全般を「魔法スクロール」というカテゴリに分類している。

そのため、「スクロール」という言葉は、競売カテゴリ「魔法スクロール」に属するアイテム全般に用いられることも多い。ただし、魔法ではないファントムロールに関しては「ダイス」という言葉が使われる傾向にある。

以下では白魔法黒魔法召喚魔法スクロールに限らず、このカテゴリに属するアイテム全般について解説する。
使用法
メインジョブもしくはサポートジョブスクロールに書いてある魔法を覚えられるレベルに達していれば、これを使用することで新しい魔法を覚えることができる。白魔法黒魔法呪歌忍術ファントムロールのほとんど、および風水魔法インデ系は、魔法のスクロールを用いて修得することとなる。

スクロールを使用しない魔法
白魔法オーラ黒魔法メルトンメリットポイント及びギフトで習得する魔法にはスクロールが存在しない。

召喚魔法魔法のスクロール精霊召喚に関する8種類しかない。また、青魔法には魔法のスクロールが全く存在しない。風水魔法インデ系のみスクロールがあり、ジオ系には存在しない。フェイスは基本的にクエストで習得する。

特定の装備中のみ使用可能になるインパクト栄典の戴冠マーチにもスクロールが存在しない。
特殊なスクロールを使用する魔法
一部のフェイスを習得するのに使用するスクロール」はアイテムを直接「使う」ことで習得するのではなく、条件を満たした上で特定のNPCトレードすることで魔法を習得できる。

一覧
魔法スクロール」にカテゴライズされているアイテムは、魔法の系統によって異なる名前があてられている。

競売サブカテゴリ説明文備考
白魔法スクロール学者専用魔法は「兵法書
また、オーラは存在しない
黒魔法学者専用魔法は「兵法書
また、メルトンは存在しない
楽譜
忍術秘伝の巻物
召喚魔法スクロール精霊召喚のみ
ダイスダイスファントムロールに対応する
風水魔法風水盤インデ系のみ

アイテム属性的には消耗品の一種であり、キャスト係数はいずれも4(1秒)となっている。

基本的にEx属性はなく、競売取引可能だが、魔道士ジョブキャラクターを作った時に持っているスクロールや、虚誘掩殺の策にはEx属性がついている。
魔法スクロールにまつわる諸問題
基本的なRPGには、大別して魔法の書を購入するタイプとレベルの上昇に伴い自然に習得するタイプがあるが、FF11は前者のようである。恐らくは「冒険の果てに手に入れた伝説の魔法書」などの浪漫をMMOに持たせようと言う開発の意図であろうが、このシステムが悲喜交々を生み出していくことになる。これらの問題は【レイズII】・【レイズIII】項などに詳しい。

取得費用
現在でも必要性の高い魔法を揃えるにはギルが必要であり、多くのメイン魔道士陣は頭を悩ませている。
エクレアを除く装備品は必要がなくなれば売却してギルに換えられるのに対し、スクロールにはそのような仕組みが存在せず、魔法を使うジョブはレベルを上げるごとに支出だけが増えていくことになる。レベリング金策が同時に成立しないシステム上、基本的に金策ソロで行う事になるが、こうしたジョブは総じて敵を乱獲する金策能力も低い場合が多い。

また、一部の効果の高い魔法店売りされず、入手元がモンスターからのドロップBFNMなどに限定される。その場合、店売り額が決まっている魔法とは異なり、人気の高い魔法は天井知らずの価格になってしまうこともある。
さらに、こうした魔法の供給はPCの動向によって増減することが多い。コンスタントに狩られたり攻略されているうちはスクロールも安価に流通する傾向があるが、物価の変動や新しいコンテンツの流行などで人気が落ちると供給が滞り、結果として在庫が切れたり、価格が高騰するといった問題が起きてしまう。
このような現象は2011年現在、高位レイズ古代魔法精霊IV系ファランクス空蝉の術:弐などにみられる。

これに対し、レベル75以降の魔法スクロールアビセアなどで入手できる一方、(かなり高価ではあるが)店売りもされている。競売では需給バランスに従って大きく値下がりしているものとある程度の価格を維持しているものに分かれているが、いずれにせよ先に挙げた魔法のような「競売に在庫がなければ自分で取りに行くしかない」という状況は改善されている。

クエストと再取得問題
一部のスクロールクエストによって入手できるが、クエストの難易度が習得レベルのジョブには困難であったり、手間がかかったりする例も多い。

また、こうしたスクロールに関わるクエストは原則として再オファーを受けることができず、スクロールを取り直すこともできない。そのため、当面要らないからと金策目的で売ってしまうと、後からそのジョブを上げる段になって買い戻すか、別に倉庫キャラを作るなどして取り直す必要が出てくることもある。
この問題は昔から存在したが、特にアビセア実装レベル上げが高速化し、箱役などで新しいジョブを上げる冒険者が増えたことで顕著になりつつある。実際、公式フォーラムにおいて、魔法取得に関わるクエストを再オファー可能とし、取り直しの機会を求める要望がなされている。

しかしながら、この要望には反対意見もある。具体的には、再取得を要求しているプレイヤーは過去にスクロールを売って相応の利益を得ているのであって、彼らがスクロールを買い戻すという選択もせず、また特にペナルティを課されることもなく救済されるのは虫がよすぎるという批判がなされている。
そもそも、こうしたスクロールは、売却することに対し「再取得できない」というリスクがあったからこそ高値がついていた面もある。仮に売った時よりスクロールの相場が上がっていたとしても、それは過去に売り払った側の責任が重い。それらを理解した上で利益を得た者を改めて救済する必要はない、という意見が出るのも無理からぬところであろう。

なお、公式フォーラムの書き込み(2011/04/14)によると、クエストの再オファーについて開発の予定はなく、かなり慎重な検討が必要とのこと。その代わり、2017年12月頃からある程度の習得レベルのもの(例えばレベル75までとか)で線引きしつつ、魔法スクロールの入手手段を追加する検討が行われ2018年4月4日のバージョンアップで「ショップからの購入」という選択肢が追加されている。

2018年4月4日のバージョンアップで新たにショップ販売が開始された魔法
呪縛の術:壱/捕縄の術:壱/暗闇の術:壱/毒盛の術:壱/遁甲の術:壱/リコールジャグ/リコールパシュ/リコールメリファ/テレポヴァズ/テレポヨト/テレポルテ/テレポホラ/テレポデム/テレポメア/ドレイン/アスピル/ブレイズスパイク/デジョン/デジョンII/リトレース/スリプガII/空蝉の術:壱/魔道士のバラード

手間のかかる魔法は全体的に高めの価格で販売されているものの、競売で数十万ギルで取引されていた状況と比べればかなり入手難度は緩和されたと言えるだろう。
当初は歩きながらスクロールを使うとスクロールロストしていた。
この問題に対するスクウェア・エニックスの正式発表(2002年6月14日)は以下の通りである。
魔法スクロールは非常に不安定な状態であるため、
一度使用すると消滅してしまうという特性を持っています。
またその不安定さ故に、呪文を覚えようとする時は立ち止まって
動かずに精神を集中させる必要があります。
魔法スクロールを使用する時に不幸にして少しでも動いてしまうと、
呪文は覚えられずに魔法スクロールだけが消失してしまいます。

高額で購入した魔法スクロールロストとなると計り知れない打撃となる仕様であったが、2003年4月15日のバージョンアップで修正された。
■ 従来の通信制御方法を変更し、アイテム使用時の効果発動前(詠唱中)に動いたりしても、
アイテムがなくならないようになりました。
ただし、魔法のスクロール以外のアイテムについては麻痺の状態で効果が発動しなかった場合には
アイテム消費とみなされ消失します。魔法のスクロールは覚える以外ではなくなりません。

魔法のスクロールにその魔法の効果が表記されるようになったのは、サービス開始より6年近く経過した2008年3月11日のバージョンアップ以降である。

入手経路について
魔法のスクロールの入手経路は、大きく分けて5通り存在する。

なお魔法のスクロールのうち学者の『虚誘掩殺の策』は競売出品不可となっている。かつては契約書『闇の精霊』契約書『光の精霊』も出品できなかったが、後に出品できるよう修正された。
また新規キャラクター作成時にが所持しているケアルストーンディアEx属性がついていて出品できない。これらの魔法店売りもされており、こちらの方は競売出品可能となっている。
フェイス用のスクロール」は全てRare Ex属性なので、自力で入手する必要がある。
関連項目
白魔法】【黒魔法】【呪歌】【忍術】【精霊召喚】【楽譜】【ダイス】【風水魔法】【フェイス

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