魔法剣

記事名読み
まほうけん/Sword enhancement spell/Enspell
近接物理攻撃成功時に追加で魔法ダメージを与えることが出来る魔法や効果の総称。

一種の良性ステータス変化であり、剣に限らず片手棍でも素手でも「魔法剣」として各種の効果を得ることができる。
追加ダメージ以外の追加効果を付与する場合も同様に魔法剣と呼ばれる。

また、同様の効果を持つ白魔法に名前に「エン」がつくことから「エン系」「エン系魔法」等とも言われている
注釈1
エンハンスメント(enhancement)、あるいはエンスペル(Enspell)のエン。装備プロパティ魔法剣ダメージ+」の英語表記は「Sword enhancement spell damage +」、ヴィティタイツオーグメント魔法剣ダメージアップ」の英語表記は「Enspell Damage」である。

狭い意味ではの6種の強化魔法のことを指す。2010.9.9には赤魔道士以外のエン系魔法も登場している。

消費MPに対する効果時間と敵の弱点を突いた場合の付加ダメージからすると、そこそこ効率がいいと言えるだろう。
上書き関係はオースピス魔法剣I系<魔法剣II系であり、オースピス魔法剣I系は常に後からかけられた方が上書きする。
また、魔法剣のかかっている状態では装備している武器自体の追加効果は一切発動しない。同様に魔法剣踊り子サンバモードより優先されるため、デイズの効果が乗らなくなってしまう(デイズ状態にすること自体は可能)。

I系
6属性)のものは全てセルビナ魔法屋/ウィンダス連邦魔法店(コンクェスト2位以上)で購入できる。属性のものはナシュモMamaroonから購入できる。

名称Lv属性効果消費MP詠唱時間再詠唱時間効果時間
エンサンダー16の付加ダメージを与える。123秒10秒180秒
エンストーン18の付加ダメージを与える。
エンエアロ20の付加ダメージを与える。
エンブリザド22の付加ダメージを与える。
エンファイア24の付加ダメージを与える。
エンウォータ27の付加ダメージを与える。
エンライト85の付加ダメージを与える。243秒30秒180秒
エンダーク85の付加ダメージを与える。

効果対象は自分自身。
6属性エン系強化魔法光属性エンライト神聖魔法闇属性エンダーク暗黒魔法に分類される。

II系
赤魔道士が使えるものは全てマッキの露店(第3段階)で購入できるほか、各地の高レベルの赤魔道士タイプの獣人およびマジックポット族ドロップする。
エンライトIIはナイトエンダークIIは暗黒騎士ギフトによって習得する。

名称Lv属性効果消費MP詠唱時間再詠唱時間効果時間
エンサンダーII50初段のみの付加ダメージを与え、敵の土属性に対する耐性をダウン。243秒30秒180秒
エンストーンII52初段のみの付加ダメージを与え、敵の風属性に対する耐性をダウン。
エンエアロII54初段のみの付加ダメージを与え、敵の氷属性に対する耐性をダウン。
エンブリザドII56初段のみの付加ダメージを与え、敵の火属性に対する耐性をダウン。
エンファイアII58初段のみの付加ダメージを与え、敵の水属性に対する耐性をダウン。
エンウォータII60初段のみの付加ダメージを与え、敵の雷属性に対する耐性をダウン。
エンライトII99+の付加ダメージを与える。363秒30秒180秒
エンダークII99+の付加ダメージを与える。

6属性エン系の性能は習得Lvと付与する属性以外全て一律。効果対象は自分自身。属性耐性ダウンは-10。
光闇系のものには弱属性耐性を下げる効果はなく、消費MPも異なるなど性能は異なる。

「初段のみ」とは、複数回攻撃における最初の攻撃を指す。
二刀流ダブルアタック複数回攻撃武器などを用いても効果が適用されるのは最初に攻撃した一撃のみであるため、II系の効果を十分引き出したいのであればこれら複数回攻撃に頼らない運用が求められる。
逆に、「初段のみ」という特性を活かして、二刀流時のサブウェポン追加効果のある武器装備したり、ジュワユース装備時にドレインサンバで追加ダメージを与えつつHPも同時に回復するという戦法も使うことができる。

追加ダメージの計算式はI系と同じだが、スキル攻撃時の強化魔法スキルに依存し、攻撃がヒットする度に追加ダメージが増加する。最大値は基本値の2倍まで。
この効果はターゲットが変わっても魔法の効果が切れるまでは持続するため、ホーネットニードルなどに代表される回転の速い武器攻撃するのが望ましい。
また、ジュワユース一刀に限れば、魔法剣I系で2回攻撃するのと魔法剣II系で1回攻撃するのとでは追加ダメージはそれほど変わらないため、2回攻撃が発生しない可能性を考えると魔法剣II系を使ったほうが総合的にダメージは大きくなる。
ただしI系は詠唱完了さえすれば他の装備着替えてもダメージが変動しないのに対し、II系は常に強化スキルブーストされた装備攻撃しないとダメージが低くなってしまう。そのため、高レベルになり装備が充実し、殴り装備強化魔法スキルブースト装備との着替え分けをしている場合等には概ねII系の方が総合ダメージが少なくなるので、I系を使った方が良い。

上記以外のエン系
静寂効果のエンサイレスがある。これらは静黙薬を用いた錬金術による合成品エンチャント効果としてのみ得られる。これらもその名称及び性能がエン系魔法に準ずるため魔法剣に含まれる場合がある。

「エン」の名を冠しないもののエンサイレスと同等の仕様(エンチャントを使用して攻撃を当てれば必ず発動)のものとして、錬金術融解薬を使用する合成品が持つ「エンチャント追加効果防御力ダウン」もある。

なお、召喚士ラムウ契約の履行雷鼓」でエンサンダーを、イフリート契約の履行灼熱の咆哮」でエンファイアを、セイレーン契約の履行疾風の刃」でエンエアロを、フェンリル契約の履行ヘヴンズハウル」でエンドレインエンアスピルを範囲に付与できる。これらもサンバ武器追加効果よりも優先されて発動するので、踊り子追加効果のある武器を使ったPTメンバーに対して使うと、嫌がられたり即座に効果を手動で消されたりする事がある。ダメージ等の性能は上記の魔法剣とは異なっているので、詳しくは該当項目を参照。

ハートオブミゼリ効果時間中の白魔道士白魔法オースピスを受けた場合、エンII系のように初段のみ光属性の付加ダメージを与える能力を得る。ただしこちらは耐性ダウン効果がない代わりに、攻撃ミスした場合に命中にボーナスを得る。

魔導剣士ジョブアビリティエンチャントルーン」は魔法剣と同じく属性追加ダメージを与える効果を含んでいる。強化ステータス自体は魔法剣と共存するが、発生する追加ダメージエンチャントルーンのものが優先される。またいくつかの装備に付いている魔法剣ダメージ+の効果が乗らないことから、厳密には魔法剣とは別扱いのようである。
特徴
魔法剣の追加ダメージ準魔法として扱われ、以下の特徴を持つことが明らかになっている。


敵の弱点曜日など、TPOに合わせた使い分けを心掛けたい。

魔法剣(エンI系・エンII系)の追加ダメージ基本値の計算式は以下の通り。
I系(以外)
スキル帯(スキル 180 以下):int強化魔法スキル÷ 9)+ 5
スキル帯(スキル 180 以上):int {(強化魔法スキル- 180)÷ 8 } +25
詠唱完了時の強化魔法スキルに依存して計算され、決定される。

II系(以外)
かけたばかりのときはI系と同じ追加ダメージ量であるが、発動する度に増大し、最大でI系の2倍の追加ダメージ量にまでなる。
攻撃時の強化魔法スキルに依存して計算される。

I系(
int {(int(○○魔法スキル÷20)+ 5)× 2.5 }
○○:神聖魔法スキル暗黒魔法スキル
ダメージが発生するごとに1ずつ減少する。
また、同時に命中攻撃力が増加し、エン系ダメージと共に1ずつ減少していく。

II系(
スキル帯(スキル 460 以下):int {(int[(○○魔法スキル + 21)÷13 ]+ 5 )× 2.5}
スキル帯(スキル 460 以上):int {(int[(○○魔法スキル + 20)÷13 ]+ 5 )× 2.5}
I系同様にダメージが発生するごとに1ずつ減少する。

(これらの数式の“int”はステータスINT(intelligence)値ではなく整数(つまり端数切捨て:integer)の意味である事に注意)


以下、I系の強化魔法スキルと追加ダメージ量の関係を示す表(スキルLv99時点のキャップ値)。
ただし、強化魔法スキルを上げることで、この値よりもさらに上を目指すことは可能である。

ジョブスキル追加ダメージ
-60077
-50065
赤魔道士
学者白のグリモア時)
40453
魔導剣士38851
白魔道士37849
ナイト学者33444
黒魔道士30040
サポ赤14421

ブザードタック」「エンハンスソード」「フェンサーリング」「虚界の耳」「リコポンピアス」「キメリクフルーレ」等における「魔法剣ダメージ+○」は、この最終的に算出されたダメージ数値に加算される。
コンポージャークロセアモース(Type:C)の「魔法剣ダメージ+○%」は、上記魔法剣ダメージ+を加えた最終ダメージに対して%分が乗算される。

学者の「女神降臨の章」で範囲化されたI系魔法剣は、ダメージ量や命中率が詠唱者の強化魔法スキルに依存しており、物理アタッカーの多いPTでは取り得る戦術の一つとなっている。手数が多ければ多いほど効果が増すため、格闘による攻撃二刀流ダブルアタックトリプルアタック等といった特性や複数回攻撃武器とは相性がいい。
更に、詠唱者の強化魔法スキル依存であることを利用して低レベルの他キャラクターに高スキルのI系魔法剣をかける事でパワーレベリングを行うと、三国周辺等では鬼のような強さと速さでレベルを上げる事ができる
注釈2
攻撃毎に20ダメージ追加されると考えればすごさが分かりやすい。

また、魔法剣による追加ダメージには与TPが発生しないことを活かし、D値が極端に低く0ダメージになり、かつ隔が短い武器ビースティンガープラトーンダガーなど)を用いて魔法剣の追加ダメージのみを乗せ、敵にTPを貯めさせずにHPを削っていく戦術もある。詳しくは「エン系削り」を参照。
ただし、発動条件の優先順位がある為に、上記の戦術に際しても追加効果が有用な武器を持っている場合は詠唱前に一考を要する。

分類名称性能Lv
IL
装備可能ジョブ備考
短剣セセスピタ魔法剣ダメージ+8109
片手剣ブザードタック魔法剣ダメージ+2
魔法剣効果時間+5
40
エンハンスソード魔法剣ダメージ+568
キメリクフルーレ魔法剣ダメージ+789
オナーバウンドエンライト効果アップ
(エンライト+7)
89
エグキング魔法剣ダメージ+10119
プクラトムージュ(+1)魔法剣ダメージ+10(+11)119
プクラトムージュ+1魔法剣ダメージ+150%オーグメントの最大強化
デマサルデーゲン+1魔法剣ダメージ+50%119オーグメントの最大強化
ブリリアンスエンライト+15
魔法剣効果時間+15
119
エンリッチソード(+1)魔法剣ダメージ+30(+35)119
デュエルソード
ヴィティソード
クロセアモース
魔法剣ダメージ+300%
魔法剣ダメージ+400%
魔法剣ダメージ+500%
119オーグメントでType:Cを選んだ際の最大強化
両手剣マルフィーザンス(+1)エンダーク+20(+21)119
両手鎌ウォウボーンエンダーク効果アップ
(エンダーク+7)
89
ディーコンサイズエンダーク+20119
ウムシクハット魔法剣ダメージ+8119
両手アヤモマノポラ(+1)(+2)魔法剣ダメージ+10(+15)(+17)119
両脚DLタイツ+2魔法剣ダメージアップ90メリットポイントの能力値分だけ魔法剣ダメージアップ
ヴィティタイツ109
VIタイツ+1~+3119
ゴストファイケープ魔法剣ダメージ+599
フェンサーリング潜在能力:魔法剣ダメージ+550HPが約75%以下かつTPが1000未満
虚界の耳魔法剣ダメージ+372All Jobs
リコポンピアス魔法剣ダメージ+272All Jobs

この他に「オベロンレイピア」のオーグメントに「魔法剣ダメージ+」がつく可能性があることが確認されている。

これらの装備魔法剣ダメージ+の効果を得るためには、エン系魔法の詠唱時ではなく攻撃時に装備している必要がある。

また武器に付与されているものに関してはその武器での攻撃のみに魔法剣ダメージ+の効果が適用され、二刀流で別の武器装備していてもそちらには魔法剣ダメージ+の効果は適用されない。

また、メリットポイント魔法剣ダメージ」の能力値を上げることでダメージを上げることも可能。
エンファイア」「エンライト」「エンサイレス」には、それぞれエンチャント武器の一群が存在するが、そちらは各項目の方を参照。

アニマ素材を用いて合成された両手装備には、魔法剣の効果をエンチャントできるものがある。
以下のものが該当する。

名称Lv装備可能ジョブエンチャントベース装備
サンダーミトン45エンサンダーカラパスミトン
エアロマフラ46エンエアロマフラ
ストーンバングル47エンストーンタートルバングル
ブリザードグローブ48エンブリザドラプトルグローブ
ファイアブレーサー48エンファイアウールブレーサー
ウォータミトン50エンウォータブラックミトン

コラム
魔法剣をめぐる歴史
サービス直後は、追加ダメージでも敵TPが溜まるという仕様で、とてもではないがレベリングでは使えなかった。その後、追加ダメージによるTPは無くなり、赤魔道士物理攻撃を行う際には必須とも言える魔法になった。

これらの魔法術者強化魔法スキルの上昇に伴い追加ダメージが増すが、2003年11月・12月に、それぞれ1ポイントずつ弱体された時期があった。また、以前はなぜか武器属性によるダメージ判定が行われており、物理攻撃に強いエレなどに追加ダメージが入らないという仕様であったが、2004年4月のバージョンアップ魔法ダメージとして判定されるようになり、同時に追加ダメージも2002年11月以前の仕様へ戻った。

また、召喚獣ラムウの「雷鼓」や学者の「女神降臨の章」により「他人に魔法剣をかける」という状況が増え、その際の追加ダメージ命中率が詠唱者の魔法スキルに依存するのか、魔法をかけられた側の魔法スキルに依存するのかが判然とせず議論になった時期があったが、2008年3月11日のバージョンアップの際に詠唱者の魔法スキルに依存するようになり、一応の決着を見た。

2009年4月9日のバージョンアップではII系のエン系魔法オースピスが追加された。
2015年5月14日のバージョンアップで、6属性エン系・エンII系の付加ダメージの値が引き上げられた。

なお、2015年5月14日のバージョンアップ以前は以下の計算式が用いられていた。
スキル帯(スキル 200 以下):int強化魔法スキル÷ 50 × 3)+3
スキル帯(スキル 200 以上):int {(強化魔法スキル- 200)÷ 20 } +15

NPCの使う魔法剣
カンパニエバトルにおいて登場することとなったサンドリア王国神殿騎士団団長のクリルラCurilla)の父親、現代では故人であるライニマードRainemard)も赤魔道士であり、戦闘中使用する。
「我が魔法剣の真髄、お見せしよう。」と言い放った後、なんと一撃500前後もの追加ダメージを叩き出す、まさに魔法剣の真髄を見ることができる。
このダメージ強化魔法スキルに換算すると約10000というとんでもない数字になる。

2019年2月8日のバージョンアップによりコンポージャー魔法剣ダメージアップ(Lv99で+200%)の特性が追加され、更にマスター専用武器デュエルソードはオグメ により最大+300%(HQ2のクロセアモースであれば+500%)になるので、現在ではPCでもライニマードと同等かそれ以上の追加ダメージを出す事ができるようになった。

由来
この単語の初出はFFVで、ジョブ魔法剣士」が覚える武器黒魔法白魔法の力を付与させるアビリティとして登場した。
属性付与やダメージ増加の類だけでなく、魔法剣サイレス魔法剣ブレイク等のステータス異常を付加するものもあり、今作で登場している「エンサイレス」など追加ダメージ以外の魔法剣のルーツもここに探ることができる。
関連項目
エン系】【エンハンスソード】【キメリクフルーレ】【ブザードタック】【フェンサーリング】【虚界の耳】【赤魔道士専用魔法

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