現実世界において中世に栄華を極めた学問の一つ。
錬金術は時代によって異なった3つの目的がある。
(1)粗金から純金を精製する(金の産出/輸出国だったエジプト発祥)
(2)それが伝言ゲームのように「卑金属(鉄・鉛など)から貴金属を作りだす学問」とヨーロッパに伝わる
(3)じきに金の
錬成や生命体の
錬成を行うことを可能とする「
賢者の石」の作成理論を見出すことにすりかわる
(2)から(3)へ移った背景には、結論として卑金属から貴金属を精製することが不可能であることがわかったからでもある
核反応を起こせば理論上可能ではあるが、それが分かったのは最近の話。
。
哲学・化学・数学・
物理・医学等は中世の宗教観(キリスト教観)と密接に関係しているため一概にはいえないが、
錬金術こそがこれら近代学問の祖ともいえる。
現代の化学から考えると荒唐無稽な話ではあるが、フラスコなど現在使われている化学の実験道具や高校理科までで習う理論の大半は
錬金術の研究過程に作られており、Chemistry(化学)の語源はAlchemy(
錬金術)から来ている。Alchemyはもともとアラビア語に由来し、Alは冠詞である。
フィクションの世界では、「物質の性質を変える学問」の側面を特に強く見せる。
他にも
ファンタジー世界においてオーバーテクノロジー気味の
アイテムもこの
錬金術によって生み出されることが多い。