ジュワユースは実在した剣であり、フ
ランク国王で
神聖ローマ帝国の始祖ともいうべきシャルルマーニュ(カール大帝)が父王ピピンから受け継いだもの。字の通りに読めば、(ジュ/ジョ)ワユーズ、(ジュ/ジョ)ワイユーズなどと発音され、
フランス語で「喜ばしきもの」という意味である。当時フランス軍が開戦時に放つ鬨の声「ボン・ジョワ」(同時に軍旗の名前でもある)は、
ジュワユースに由来している。
デュランダル(
クルタナ)と同じ材質で作られ、イエス・キリストの処刑に用いられた聖槍ロンギヌスの破片が埋め込まれている
天下無双の剣であり、その色彩は日に30回も変化する、などといった伝説もある。
現在、
ジュワユースではないかと言われる剣はパリのサン・ドニ
大聖堂、ルーヴル美術館、ウィーンの皇宮宝物庫にあるが、シャルルマーニュと共に埋葬されたとも伝えられる。