解除魔法

記事名読み
かいじょまほう/Dispel Magic
広義的には対象の結界等を外部から非物理的手段によって解除する事。
FF11では、敵味方の魔法効果を打ち消す手段として、解除魔法という名称が用いられる事がある。

また、同様の意味合いとして「ディスペル」と総称される場合がある。
これは過去の多くのファンタジー作品で魔法効果を打ち消す効果を「ディスペル」と呼んできた事と、最初に実装された解除魔法ディスペルだったことに起因すると思われる。
実際にアイテム魔法アビリティなどの説明欄に解除効果のあるプロパティを有するものに「ディスペル」と書かれているものが多いが、この場合は多くは黒魔法ディスペルではなく解除効果そのものを指してディスペルと称されている
注釈1
一例として、オーラスティールドローンワールウィンドなど。黒魔法ディスペルが発動するわけではないが、当然ながら効く効かないはそれぞれの技が有する特性に依存する。


赤魔道士サポ赤のメジャー性もあり、実装時期の最古参枠でもあることから今現在も解除魔法は「ディスペル」との印象は強いと言える。
様々な解除手段が実装された昨今に於いて、本来はディスペルが使えないジョブでも、同等の性能を持つ技を有するジョブは「ディスペル」「ディスペルよろしく」などと頼まれることがある。この場合、大抵は
注釈2
特に「ディスペル」が必要なシーンも存在はする。光属性フィナーレが一切効かない場合などがその例。
そのジョブの有する解除能力を期待するという意味で、別にサポ赤を暗に示唆している訳ではない。
しかし、そのジョブ解除魔法の能力を所持していない場合はサポ赤にしてこい、と言っているようなものなので、サポ赤にしてくるのが良いだろう。
FF11解除魔法の歴史
FF11では敵の強化効果を解除する黒魔法ディスペル呪歌魔法のフィナーレ、味方のバッドステータスを解除する白魔法イレースが長きにわたってこの分野を独占していた。

現在は様々な技がディスペル同様の効果を、青魔法イグジュビエーション(自分専用)や踊り子ヒーリングワルツ(解除できないものもある)等もイレースの効果を有するようになった。
しかしこれらの新規追加技は効果範囲やリキャスト等が異なるため、ディスペルフィナーレの優位性にあまり変化はない。

解除魔法の有用性が高くなりすぎたためか、後に追加されたNMHNMには解除(治療)不可の強化弱体を行ってくるものが多く確認されている。
これらに対してはそれまでと違った解除方法が設定されているものもあり
注釈3
弱点を突く、背後からWSを当てる、特定の属性魔法を撃つ等。
解除魔法さえ備えておけば万事OKとはいかなくなってきている。
その他の解除魔法
敵の魔法スロウヘイストで、防御力アップアシッドボルトで打ち消したりするのも擬似的だがこれに相当する。他の世界の解除魔法の地味なイメージと打って変わって、ヴァナではこれの有る無しで戦局が一変するほどの効果がある。それほどに敵の強化が強烈であるのだが…。よって強化を行う魔法特殊技を持つ相手を狩る場合にはこれらを使えるジョブを一人は入れておきたい。

過去シリーズにもデバリアやデスペル等といった名称で登場していた。またFF3ではディスペル(デスペル)とイレースがほぼ逆の立場で存在していた。
PCが使用できる良性ステータス解除魔法一覧
名称属性分類使用可能Lvジョブ備考
ディスペル弱体魔法32(補)
ディスペガ弱体魔法99範囲。デイブレイクワンド装備時のみ使用可能。
アブゾアトリ暗黒魔法91敵の良いステータス吸収する。
ネザーヴォイド使用時は2つ吸収
魔法のフィナーレ呪歌33
ブランクゲイズ青魔法38単体視線
ガイストウォール青魔法46範囲。
吸印青魔法64敵の良い効果を吸収する。
オスモーシス青魔法84HP吸収と共に敵の良い効果を吸収する。
R.デルージュ青魔法99範囲攻撃追加効果:ディスペル
D.ワールウィンド青魔法99ノートリアスナレッジ専用。
範囲攻撃追加効果:ディスペル
複数の強化を消去。
ぬすむアビリティ75ジョブ特性オーラスティール」習得以降。
ディスペルした効果を吸収することがある。
ラーセニーSPアビリティ96敵の魔法効果を盗む場合がある。
敵のSPアビリティの効果も盗める。
シールドバッシュアビリティ119CBガントレ+2及びその打ち直し装備時の追加効果
アトモス召喚召喚魔法75闇属性だが耐性を無視して吸収
注釈4
必中無属性の可能性あり。

詳細は【アトモス】【ディコンストラクション】を参照。
ルナーロア契約の履行:験術32範囲。2つ消去。
ソニックバフェット契約の履行:幻術65追加効果:ディスペル
パボルノクターナス契約の履行:験術98即死効果をミスした場合にディスペル効果。
フィナーレディスペルが効きづらい相手にも有効。
注釈5
必中無属性の可能性あり。
ダークショットクイックドロー40ダークカードorエレメントカードを1枚消費。
クロススラッシュしじをさせろ28剣虎族汁ペットが使用する特殊技
前方範囲攻撃追加効果:ディスペル
ガイストウォールしじをさせろ33エフト族汁ペットが使用する特殊技
範囲。
ニヒリティソングしじをさせろ86ヒッポグリフ族汁ペットが使用する特殊技
範囲。
モルトプルメイジしじをさせろ99トゥルフェイア族汁ペットが使用する特殊技
前方範囲攻撃追加効果:ディスペル
グルームスプレーしじをさせろ99モスキート族汁ペットが使用する特殊技
前方範囲攻撃追加効果:ディスペル
ディスラプターアタッチメント1オートマトンアビリティ
ディスペルクーゼ両手槍60エンチャント:ディスペル
アブゾシールド71エンチャント:コンテージョン
良性悪性を問わず一つ吸収する。
レーテー水(+1)不明アイテムテンポラリアイテム
NQは最大3つ、HQは最大6つ解除可能。
ロックハート両手剣64通常攻撃追加効果
ミスリルハート(+1)66
バルムンク70
メスヨヒソード119
ウシェンジ(+1)119
ナリス(+1)119
斬魔刀両手刀1All Jobs
クラウストルム両手棍75
この他に、フェイスにもディスペルを使用するもの、ディスペル効果を伴う専用WSを使用するものがいる。

ディスペルの使用優先度が高いアヴゼンや、魔命が高めなアシェラなどが代表的なフェイス

PCが使用できる悪性ステータス解除魔法一覧
名称種別属性備考
ナ系魔法回復魔法
イレース強化魔法対象パーティメンバー単体
エスナ回復魔法ハートオブミゼリ中のみ、自分中心範囲、2種解除
麻痺暗闇病気呪いも解除可能
静寂石化は解除不能
術者が受けているステータス異常しか解除できない
サクリファイス回復魔法ハートオブソラス中のみ、対象パーティメンバー単体、2種以上解除
麻痺暗闇病気呪いも解除可能
静寂は解除不可能
解除したステータス異常術者に移植する
フルケア回復魔法全てのMPを消費して、標的のHP状態異常回復
イグジュビエーション青魔法HP回復+イレース、対象自分自身のみ
虚無の風青魔法イレースの効果、自分中心範囲
チャクラアビリティチャクラ効果アップ装備中のみ。
女神の祝福アビリティメルトンも治療可能。
スピリットリンクアビリティ飛竜の、スリップダメージを伴う異常を治療できる。
キュアブレスサポ時にWSを使用した時のみ飛竜が使用する。
ルビーの安らぎ契約の履行範囲内のパーティメンバー状態異常を複数個回復
湧水契約の履行範囲内のパーティメンバーHP状態異常回復
リペアーアビリティリペアー効果アップ装備中のみ、オートマトンの異常も治療する。
フラッシングアビリティオートマトンの異常を治療する。
イレーザーオートマトンアタッチメントマスターまたはオートマトンが治療可能な異常を受けている場合のみ使用する。
ヒーリングワルツアビリティ不明対象パーティメンバー単体
麻痺暗闇静寂病気呪いも解除可能
石化呪歌計略は解除不可能
ビベイシャスアビリティビベイシャス性能アップ装備中のみ。
パナケイアアイテム不明イレースの効果。
カトリコン(+1)アイテム不明イレース+万能薬効果。他者にも使用可能。
テンポラリアイテム
尊者の薬アイテム不明イレース+万能薬効果。
テンポラリアイテム
聖者の薬アイテム不明尊者の薬と同様の効果だが、自分中心範囲内のPTメンバーにも効果あり

解除魔法の歴史
魔法を扱う様々な小説など(もちろんゲームなどでも)で登場する魔法で、一般的にゲームなどの戦闘中は、戦闘の爽快感をウリの一つにしており短期決戦が殆どなので重要視されにくく、相対的に解除魔法と言うのは地味な印象となってしまいがちである。
どちらかと言うとゲーム上では結界を無効化して通行を可能にしたりする方向の解除魔法の方が有名だと思われる。
ゲーム中での例外として、RPGラスボスクラスの強敵がこういった解除魔法を多用することで、戦闘に緊張感を持たせたり「強化しまくってラスボスもらくらく」戦術を防止してくる事がある(著名な所で、ドラゴンクエストシリーズの「凍てつく波動」など)。

逆に小説や漫画などでは効果的に使われる場面が多いようで、魔法使いvs魔法使いの戦闘上重要な魔法となるのがコレだったりする。
おまけ
解除魔法プレイヤーの反応が早ければ早いほど良いため、ログを集中して見ているプレイヤーは少なくない。
そのため、クロウラー戦闘中に付近の青魔道士コクーンを唱えると、赤魔道士が反射的にディスペルを使い始めるようなこともある。
関連項目
ディスペル】【イレース】【魔法のフィナーレ
ガイストウォール】【ブランクゲイズ】【イグジュビエーション】【ダークショット】【オーラスティール

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