占有権(せんゆうけん/claim)
なんらかの対象を占有する権利。

公式サイトにおいては、モンスターを対象とした交戦権を占有することに関してこの言葉が用いられる。
BF等のエリアの占有については「占有」という言葉は使用していても「占有権」という言葉は使用していない。ただし、プレイヤー間においてはその限りではない。
ここでは、公式サイトの記述に則り、モンスターの占有に関して解説する。特定エリアの占有に関しては【占有】を参照していただきたい。



占有権の仕組み

モンスターとの交戦権を得る

他者が占有していないモンスター黄色ネーム)に対して、オートアタック遠隔攻撃魔法攻撃アビリティなどで敵対行動をすると、対象のモンスターとの交戦権を得る(赤ネームにする)ことができる。この行動をファーストアタックと呼称する事もある。また、同様にファーストタッチと表現される事もあるが、こちらは「最初に敵対行動を取った場合に発生するヘイトボーナス」の事を指す場合が多い。詳細は【ファーストタッチ】を参照。

占有権は基本的にPC一名につき一体のモンスターに対してのみ持つことができ、他者が占有しているモンスター紫ネーム)には、あらゆる敵対行動を取ることができない。例外として、占有権を得たPCパーティアライアンスに属している場合、占有権はパーティアライアンスメンバーで共有され、パーティアライアンスメンバーは対象のモンスターに対して自由に攻撃などを行うことが可能になる。ソロで占有権を持った後にパーティアライアンスへ入った場合も同様である。

占有状態の維持・解除・消失

占有権は、PC一名につき一体のモンスターに対してのみ持つことができる。同時に複数のモンスターと交戦している場合、現在のオートアタックの対象のみが赤ネームとなり、他のモンスターの占有権は失われる。オートアタックをしていない(非抜刀状態)場合は、最後に敵対行動を取ったモンスター赤ネームとなる。ガ系魔法魔物達のララバイなどの範囲攻撃を行った場合は、範囲攻撃ターゲットとなったモンスターのみ占有権を持つことができる。
パーティアライアンスに属している場合、PC一人につきモンスター一体の占有状態を維持することで、同時に複数のモンスターの占有権を保持することが可能である。

メニューから戦闘解除を実行するとモンスターの占有状態を解除することができる。ただし、戦闘解除をしても即座に占有状態が解除されるわけではなく、モンスター黄色ネームに戻るまでには数秒*1のラグがある。また、モンスターと離れすぎてオートアタックが自動的に終了した場合も、戦闘解除と同様に見なされて占有権が失われる。

占有権を持つ全てのPC戦闘不能になったりエリアチェンジログアウトをするとモンスターの占有権は失われる。

敵対心と占有権変更

一体のモンスターが占有権を持たないPCに対しても敵対心を持っている場合、占有権を持つPCと持たないPC敵対心の変動により、占有権が移動する場合がある。
複雑な仕様になっているが、詳細な説明が公式サイトに掲載されているのでそちらを参照して頂きたい。
外部リンク【→モンスターの敵対心に関して(2006/04/28)

救援要請・大規模バトルにおける占有権

占有権を持つPCがメニューから救援要請を実行するとモンスターの占有状態は解除され、同時に全てのPCが対象のモンスター攻撃できる状態に変化する。救援要請については、【救援要請】を参照。

仕様変更前のデュナミスビシージエインヘリヤルカンパニエバトルなどのフルアライアンスを超える人数が同時に参戦する大規模バトルでは、モンスターの占有権は設定されず誰でも自由に攻撃できる。Memory Receptacleのように、通常エリアに配置された、占有権の存在しないモンスターもいる。

占有権が発生した状態で出現するモンスター

一部のクエスト進行中にのみ出現するモンスターや、特定のトリガーアイテムトレードすることで出現するモンスターは、クエスト条件を満たしたPCトリガーアイテムトレードしたPCが占有権を持った状態(赤ネーム)で出現する。
また、アクション釣りモンスター釣り上げた場合も、釣り上げたPCが占有権を持った状態で出現する。

特殊な例として、トゥー・リアNM"Despot"は特定のモンスターを倒してDespotの出現条件を満たしたPCが参加しているパーティに占有権がある状態で出現する。
モンスター"Despot"に関して、特定のモンスターを倒して出現条件を満たしたPCが参加しているパーティに占有権がある状態で出現するようになりました。
→2007.8.28 バージョンアップ


占有権に関する問題と対策

レベル上げの対象から希少なノートリアスモンスターまで、モンスターとの交戦権を巡りサービス開始当初から様々な問題が発生した。

MPK敵対心

サービス開始からアトルガンの秘宝発売まで、モンスター占有権は敵対心に関係なく保持され、戦闘解除などで解放されるまで占有権の移動は発生しない仕様となっていた。これを利用してMPKを行うことが可能であった。

一例として、→モンスターの敵対心に関して(2006/04/28)から条件を引用する。
プレイヤー「A」がモンスター「M1」と「M2」の二体と戦い、それぞれのモンスターに「A」への敵対心が発生しているとします。「A」が占有できるのは一体だけなので、「M1」の占有権を持っているなら、「M2」の占有権を持つことはできません。この場合、「M2」には誰でも攻撃をすることができます。

ここでプレイヤー「B」が「M2」に攻撃を始めたとしましょう。

「A」が「M1」と交戦し、リンクした「M2」をスリプルなどで寝かせていたとする。「B」が「M2」に(ディアなどで)微少なダメージを与えると、起きた「M2」は敵対心が高い「A」を攻撃し始める。

2009年1月時点の仕様では、攻撃を受けた「M2」は「A」への敵対心が「B」へのそれを上回っているため、「B」は「M2」の占有権を持つことができず「M2」は黄色ネームのままである。よって「A」は再び寝かせたりバインドグラビデなどの睡眠以外の手段で「M2」の行動を阻害し「M1」との戦闘に専念できる。

アトルガンの秘宝以前の仕様では、攻撃を受けた「M2」は即座に「B」に占有され、しかし「M2」の「A」への敵対心は占有権を持った「B」の敵対心を上回っているため、「M2」は「A」を攻撃し続けていた。「A」が「M2」の行動を阻害しようにも、「M2」は既に紫ネームとなっているため一切の手出しができず、「B」が最初の行動以外に一切の敵対行動を取らなかった場合は紫ネームの敵から延々と、戦闘不能になるまで攻撃を受け続ける事態になっていた。

これを利用しMPKが可能であったため、→2006.04.18 バージョンアップで特定の条件におけるモンスターの占有権確保の仕様が変更された。

このバージョンアップによりMPKは殆どの場合で不可能になるなど改善されたが、敵対心を稼ぐことで占有権を持たない他者がモンスターの占有権を強引に奪い取る手法が可能となってしまった。
具体的には、あるモンスターと交戦中のPCに対し外部ケアルなどをしてモンスターヘイトリストに自身を載せ、インビンシブルなどを使用して高ヘイトを瞬間的に稼ぐことでモンスターターゲットを自身へ向け、そのまま敵対心を稼ぎ続けて占有権を奪取する、といった手段が用いられた。
この問題は現在も残っているが、/blockaidコマンドを使用して無関係の他者からの支援行為を遮断することで対処が可能である。

また、多数のPC集中する一部のエリアでは、戦闘中のモンスターの占有権が意図せず解除されてしまう事態が稀に発生していた。かつては占有権を持っていないモンスターに対して挑発などを繰り返すことで、瞬間的に解除された占有権を奪取(横取り)することが可能であったが、上記のバージョンアップに伴う仕様変更によりこの問題は解決された。

キープハイパー化

稀少なHNMなどを長時間キープする問題に対処するべく、→2005.08.02 バージョンアップで特定のノートリアスモンスターを長時間占有し続けると、モンスターハイパー化し倒せなくなるように修正された。キープとその弊害についての詳細は【キープ】を参照。

ツール釣りと占有ディレイ

取り合いが熾烈なHNMなどでは、Windowsユーザーが外部ツールを用いてPOP直後のノートリアスモンスター人間の反射速度では対応不可能な速さで釣り勝ってしまうといった問題が起こっていた。外部ツールの使用は当然ながらは規約違反であり、明らかにおかしい(挑発射程範囲外からモンスター釣り勝つなど)場合はGMに報告することで対処してもらえた場合もあったが、外部ツール使用者は後を絶たない状況であった。

この問題に対して、→2005.08.02 バージョンアップモンスター出現直後から一定時間、占有権を得ることができないタイミングが設定されることになった。
外部ツール側でタイミングにあわせたディレイを設定することで対処が可能だが、NMが出現した時点で既に紫ネームという全く太刀打ちできない状況は改善されている。

占有権に対する主な修正

ペットに「ほんきだせ」を実行している間に占有権がはずれてしまう可能性を排除しました。 また「ほんきだせ」は、ペット戦闘中でしか使用できなくなりました。
→バージョンアップ(2002年11月26日)

モンスターの占有権解放までに、若干の時間的猶予を設けました。
これにより操作ミスによる戦闘解除や、占有権を有するプレイヤーの意図しない操作等では、大幅に占有権が外れにくくなりました。
ただし獣使い等がペットを自身の戦闘対象と異なるモンスターに対して攻撃させた場合は、従前どおり互いが異なる敵へ敵対行動を行う度に、時間的猶予が与えられることなく占有権の対象が移り変わります。
→バージョンアップ(2004/06/29)

釣ったモンスターの占有権を、釣った人が持つように変更されました。
→バージョンアップ(2005/04/21)

以下のノートリアスモンスターを占有した状態で一定時間(※)が経過した場合、徐々に強さが変わるように変更されました。

King Arthro / Simurgh / Roc / Serket / Capricious Cassie
Lord of Onzozo / Behemoth / King Behemoth / Adamantoise
Aspidochelone / Fafnir / Nidhogg

※時間は、ノートリアスモンスターごとに異なります。

モンスターが出現した直後に、敵対行動でモンスターを占有することができないタイミングを設定しました。
そのタイミングで敵対行動とみなされるアビリティ魔法を使用した場合、それらが再使用可能になるまでには一定時間がかかります。
→ファイナルファンタジーXI 更新のお知らせ(2005/08/02)

バインド中のモンスター攻撃対象が、モンスターの近くにいるPCから、モンスターの占有権を持っているパーティアライアンスメンバーに変更されました。
→2005.12.13 バージョンアップ

モンスタープレイヤーキラーMPK)対策として、モンスターの挙動が変更されました。
→2006.04.18 バージョンアップ

モンスター"Despot"に関して、特定のモンスターを倒して出現条件を満たしたPCが参加しているパーティに占有権がある状態で出現するようになりました。
→2007.8.28 バージョンアップ

花鳥風月」で戦うことのできるノートリアスモンスターを占有した状態で一定時間が経過した場合、徐々に強さが変わるよう変更されました。
→≪2008.9.9 バージョンアップ≫


関連項目

赤ネーム】【ヘイト】【ファーストタッチ】【占有
*1
状況により若干幅はあるが、おおよそ20秒で黄色ネームに戻る。
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