殴り赤

記事名読み
なぐりあか
物理攻撃も行う赤魔道士のこと。

、殴り垢等と呼ばれる場合もあるが、とは「赤魔道士としての本分の仕事をまっとうできない(しない・する気がない)赤魔道士」の蔑称として使われる場合が多く、本来は「殴る赤魔道士」であることのみをもって使われるべき言葉ではない。
殴る赤魔道士は役に立たないという先入観をもたれることが多いのだが、それはPTにおいて自身に与えられた役割を果たさずに殴っているというイメージが強いためである。PTに余力がある、もしくは前衛が少ないなどの場合には赤魔道士の殴りもダメージソースとして貢献することができる。
ただし、実際のPT前衛役として誘われることは少なく、ヒーラーとして誘われていれば殴ることは難しい。狩場の選定や、PT構成の段階からPTの理解を得て相談する必要がある。殴り赤には充分な装備の準備だけでなく、高いコミュニケーション能力が必要とされるだろう。

そして2009.4.9コンポージャー魔法剣II系の実装により、「殴り赤」に新たな可能性が生まれる事となった。
物理攻撃に対する適正
「『白魔法』と『黒魔法』の両方を習得できる上、剣術にも長ける万能魔道士 」とのジョブコンセプトが設定されている。
攻撃命中させる事によって発生させられるダメージ魔法剣ダメージが、殴り赤が”殴り”で発生させられる攻撃能力となる。
物理攻撃能力に深く関わる命中スキルに関しては、短剣片手剣ともにBと決して低くないが高くもない上、75未満では決定的なWSは特に持ち合わせてはいない。WS性能差が気になる50台以降、命中差が露骨となってくる61以降は、コンポージャーの継続使用や命中装備メリットポイントなどの工夫が必要となる。
武器について
レベル上げ時点で考えると騎士剣装備できないので強力とは言い難い。Lv75キャップ時代武器に関してはジュワユースブラオドルヒなど他ジョブでも一線で使用される物が使用できた。
アビセア実装以降の武器事情はほとんどのジョブにとって、強力な武器メイジャン武器となったが、殴り赤装備できるメイジャン武器片手剣のみであり、短剣派にとってはレリックを除けばクレメントスキーントワイライトナイフしか存在しない状況となっていた。
アイテムレベル装備実装後もそのような状況はあまり変わっておらず、殴るのであれば片手剣の方が選択の幅が広い。
防具について
コンセプトどおり、比較的多岐に渡るものが装備できる。
レベル75以下の装備ではそれなりに強力な装備が各種あったのだが、アビセア以降は安価なユニクロ前衛装備からも外れ、エンピリアン装束エストクルアーマーやその他のアクセサリにも前衛的要素はなかった。
さらには元々ヘイスト装備には恵まれていたが、新しく増えたヘイスト装備は全ジョブ装備可能のゴウドベルトゼルスティアラ程度である。
パーティでは後衛的な立ち回りを求められるケースが多い赤魔道士にはラジャスリングタマスリングの究極の選択も最大の悩みどころである。
アイテムレベル装備実装から数年経った現在では、赤魔道士装備できる軽装装備も増え、前衛能力もかなり強化されている
注釈1
とはいえ攻撃力は低いので、同じ片手剣使いでもある青魔道士と比べても、単位時間あたりのダメージは大幅に劣る

前衛として立ち回る場合、空蝉が使え、二刀流ができるサポ忍が一般的。二刀流多段攻撃判定になる為、魔法剣との相性がよい。この場合、通常は魔法剣I系を用いる。
注釈2
パーティ踊り子が居る場合はあえて魔法剣II系を用いることで、サンバの恩恵を受ける事が可能。
もちろん強敵相手の場合はサポ忍でも防御用に盾を持つ選択肢もある。
なお、サポ青サポ暗サポナならば片手剣EXWSも使えるようになるため、こちらも選択肢としては有力である。より強力なWSを使えるだけでなく、皆勤の人工アートマなどを使用すれば弱点役のフォローも可能である。しかし蝉を捨てることになるため、物理カット系のメイジャン武器や、玄武盾などの物理カット装備装備や防の高い装備などを併用し防御性能を高めて対抗する、そもそもタゲを取らない程度に動くなど別のアプローチを取ることになる。なお一刀しかできない場合は、魔法剣II系の相性がよい。
もちろん殴ってるだけ、では火力に秀でるわけでない殴り赤の価値は薄い。打撃に関するアドバンテージはないが、敵によっては状態異常回復のため、サポ白が有効なケースも多い。
開発陣営は様々なイベント等のインタビューにて、赤魔道士が自然に前に出られるような方向を打ち出そうとしていた。
以下はそれらに関する権代氏の発言の一部。ソース記事IMPRESS WATCH 12/11インタビュー

そしてこれら内容を受け、2009.4.9魔法剣II系とコンポージャー実装が行われる事となった。
上記のインタビューの思惑ほぼ全てにあたる「パーティにおいて新たな役割を持って戦いに挑めるように」という向きが、魔法剣II系の「着弾時に魔法耐性を低下させる効果」に集約され、そしてその活動を支援するべく、強化魔法の性能と物理命中の向上を狙ったコンポージャーという形になったようである。
レベル上げにおける殴り赤の獲物
一般にレベル上げ殴り赤が有効となる敵には、範囲攻撃が痛くないカニ特殊技が範囲ダメージをもたらさないコウモリカブトなどと言われている。他方、オートアタックを行うべきではない敵は、特殊技が苛烈な敵全般ということになる。もっとも、特殊攻撃が苛烈な敵はレベル上げでは敬遠されがちで、オートアタックができるかは、パーティ構成リーダーの戦略によることが多い。
50レベル以下での殴り赤
50レベル以下では、殴り赤の運用は下に挙げるように他の前衛との性能差が少ないこともあって非常に運用しやすく、範囲攻撃特殊技に巻き込まれないのであれば、魔法を使用する合間にオートアタックによる削りによっても少なからず貢献することが可能である。
  1. スキルに大きな差がない。(50レベルにおけるスキルAとBの差は6)
  2. 装備に大きな差がない。
  3. 寿司食より肉食を食べる事があり命中差が付きにくい。

また、高い効果を発揮する弱体魔法を扱える訳ではない
注釈3
弱体魔法スキルステータスによってその効果が大きく変化する。
事もあり、一定の効果が期待できるディスペル習得前の32レベル未満においては、後衛として精霊魔法弱体魔法を扱うより、エン系を使用して物理攻撃を行う方が有効というケースも多い。
赤魔道士に専門的な技能が備わってないのと同様に、他の前衛ジョブにおいてもアタッカーとしての能力を伸ばすアビや強力なWSなどの要素がまだ乏しいため、エン系を込みにした削り能力に関しては互角かそれ以上のことすらある。
連携核熱を行う場合はバーニングブレード必中でありステータス補正にINTLv20でジョブ特性魔法攻撃力アップも含むため、トス役として他前衛と遜色は無い。

レベル50以下のPT戦ではシグネットエリアで狩りをする事が多く、2007年3月8日のバージョンアップにて、ヒーリングによるTP減少がなくなった為より殴り赤を実施し易くなったと言える。さらに、フィールド・オブ・ヴァラーによってリジェネリフレシュの効果も得ることができるようになった。総じて低レベルほど「赤魔道士後衛」と位置づけることは有益ではない。その辺りは万能型である赤魔道士として臨機応変に行動したい。
短剣には強力なWSもなく通常削りもイマイチのため、武器としては片手剣が良いだろう。
51レベル以上の高レベルでの殴り赤
他の前衛との殴り性能の差はコンポージャー(レベル50~)や魔法剣II系の登場によってある程度埋められるものの、やはり実際に要求されるのは後衛としてのスタイルであるため、殴り赤スタイルの運用はその兼ね合いを見ても難しいといえる(但しニーズがないだけで、スペック的には十分前衛としてやっていける。)
レベル51から属性杖装備可能となり、赤魔道士はその魔法能力、特に弱体魔法強化魔法、そして回復魔法の詠唱速度などを高く評価されはじめる。後衛系サポの多岐に渡る運用や装備品後衛化も相まって前衛装備が持ち出しづらく、また、前衛陣の性能向上が著しく戦闘時間の大幅な短縮が見られるため、後衛の仕事を終え殴る準備を始めた段階で戦闘が終了しているという事もありうるようになってくる。

以下のいくつかは既に新しいアビリティ魔法やシステム面である程度改善の兆しはあるが、殴り赤の運用時に支障がでるであろうと目される一般的な問題点の見解である。
  1. 装備着替え強化の手間が膨大になる。特に武器変更によるTP減少が致命的。(コンポージャー強化時間延長と、効果時間中ならば当てる度に威力が増加する魔法剣II系)
  2. 赤に要求される仕事である回復支援に支障が出る。(<stpc>や<stal>による選択速度改善)
  3. 範囲攻撃を食らって必要な回復量を増やす。(白魔道士強化
  4. そもそも武器スキルとてとてを殴るのに足りない。(コンポージャーによる命中向上)
  5. その上に寿司PTで食べ難い
レベル75の殴り赤、その武器ウェポンスキルについて
少人数メリポなどで装備食事を整えた赤が殴るのは意外に有効で、後衛マッハPTなどの実績例もある。レベル75のラインに立てば当然のように他アタッカー武器スキルメリットポイントを振ってある前提で考える必要がある。また、属性杖に頼らずに弱体魔法精霊魔法を有効活用するために、コンバ効率強化魔法スキル、カテゴリー1、カテゴリー2の強化は必須課題ともいえる。
唯でさえ、武器スキルで差が付けられている以上、ここでさらに引き離されると厳しい所となる。片手剣二刀流派は片手剣スキルに8振りですむのだが、短剣片手剣派では短剣8振り片手剣8振りが必要であり、これは他ジョブとの兼業の可能性を大いに狭めるため、より殴り赤のハードルを高めている。しかし2009.4.9コンポージャー魔法剣II系の登場によって武器命中は上昇し、スキル差と二刀流との差を埋め、サポ忍以外でも右手武器左手盾の地位向上も見出せる所となった。

赤が使用するWSエヴィサレーションロズレーファタールなどが挙げられる。
エヴィサレーションは5回攻撃TPクリティカル修正があり、突弱点に有効など高い性能を誇っている。
ロズレーファタール追加効果魔法回避率ダウンにより弱体エン系ダメージの効果を高めながら削る事ができる。
メイジャンの試練で作成できる武器のうち、赤は片手剣両手棍装備できる。これに伴い、エンピリアンウェポンアルマスを筆頭に高性能の片手剣が選択肢に加わった。
いわゆる属性ルートのシャムシールは、プロパティ命中MP魔法命中率被物理ダメージカットなど多岐にわたっており、複数本作れば状況ごとに足りない部分を補ってくれる。それ以外にも、ファーマメントルーニクアネラスなど手頃な装備も多い。
サポートジョブによってはEXWSサンギンブレードも使えるため、これを目当てにサポ青などを選ぶケースも見られる。
武神流秘奥義レクイエスカットは充分に強化した上で、MNDブーストの他に低い攻撃力命中を補うための様々な支援が必要。

一方、短剣属性WSイオリアンエッジが追加された程度で、立ち回りは以前とあまり変わっていない。ただし、アビセアではアートマによりエヴィサレーションダメージアップが見込める。武神流秘奥義エクゼンテレターも使用可能。
短剣の問題点は、前述の通り装備の選択肢が極端に少ないことである。メイジャンの試練の対象ジョブから外されており、さらに錬成武器などの競売装備も使えないばかりか、NMドロップ品すらも大半が装備できない。この結果、カンストレベル周辺で実用的な短剣はごく一部に限られてしまっている。以前に比べると、短剣の運用は難しくなっていると言えるかもしれない。

また、防具についても同様で、前衛向けの装備はあまり追加されていない。
ヘイスト装備についてはそれなりに性能がよい物が追加されており、装備ヘイストの上限まで上げることは難しくなくなっている。

魔法ではゲイン系による基礎ステータスの上昇、ストライによる手数の増加が可能。ただしどちらも充分な効果を得るためには高い強化魔法スキルを必要とする。
アドゥリン実装当初は武器こそ強力な物理攻撃向け片手剣が複数追加されたものの、防具後衛系のものしか装備できないことがほとんどだった。
しかし、ウォンテッドNM実装辺りから、赤魔道士でも装備できる軽装防具が徐々に増えていった。特に、アルビオン・スカーム防具テーオン装備は、アーケイン・グリプトによって、攻、命中二刀流といった物理攻撃向けの性能を大幅にアップさせることができる。
さらにジョブポイントギフト実装によって、コンポージャーによる命中アップ効果の底上げ、エン系魔法ダメージ増加、ストライIIによるオートアタック手数の大幅増加、といった強化がなされている。

これらの強化によって手数が非常に多くなったことから、ジョブポイントを稼ぐパーティでは回復役ではなく、連携役も担うことが可能となった。ただし、他のジョブ以上に装備を揃えることは困難である
注釈4
その為、赤だからという理由で連携に参加させたり、逆にヒーラーに徹させることは逆に効率を下げる結果となりえることもある。その為、参加する赤も、参加されるパーティも、十分なコミュニケーションを取る事が非常に重要である(これは赤に限ったことではない)。
。だが極めた人の場合、1人で連携を行い、マジックバーストを2回こなすといった芸当も可能である。

2019年2月8日のバージョンアップではコンポージャー魔法剣ダメージアップの効果が追加され、エン系魔法の追加ダメージがさらに上昇。特にクロセアモースには最大で魔法剣ダメージ+500%のオーグメントを付与でき(Type:Cルート)、コンポージャーとの併用で魔法剣ダメージ+700%(8倍)と他武器とは一線を画す追加ダメージを繰り出せるようになり、状況に応じた殴り選択肢の1つとなった。
殴り赤最大の弱点はむしろ、コンバート装備精霊装備弱体装備、通常殴り装備WS装備という大量の装備扱うだけのマイバッグ容量とマクロ作成の方なのではないだろうか。敵が特定できていれば絞れるが、さらに弱体深度命中ヘイストでの調整が入ると、必要数は膨大に膨れ上がる。
辞書機能を利用した一行マクロ文の登録や/macro等を活用したマクロ作成で対応力を上げる事や、かばん拡張クエストのコンプなどを狙って行きたい。また、モグサッチェルモグサックモグワードローブの登場によって最大積載アイテム容量が増えたので、これらの活用法が重大な課題になることは間違いないだろう。
関連項目
赤魔道士】【

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