プロマシアの呪縛(ぷろましあのじゅばく/Chains of Promathia)
2004年9月16日リリースされた拡張データディスク第2弾、および同ディスクで追加されたミッションのこと。ジラートの幻影と違ってジョブの追加は無く、追加ミッションがメインコンテンツ。
Promathia MissionからPM(主に日本人)、またはChain of PromathiaからCoP(主に英語圏)とも呼ばれる。
プロマシアミッションは、ストーリーの奥深さに加え、攻略性の高い戦闘、エリア攻略などの要素が多数追加され、三国ミッションやジラートミッションとは一線を隔したゲーム性の高いものになっている。
なお、この拡張データディスクがインストールされていないと、年末の星芒祭でジュノで聞くことができる、Jeuno -Starlight Celebration-が流れず(曲自体がプロマシアのディスクに入っているため)、通常のBGMとなる。これは他の拡張データディスクが入っていてもプロマシアが入っていなければ現象が発生する。
レベル差があるフレンド達と一緒に楽しめたり、あまり育ててないジョブ、新規参入プレイヤーでも参加可能という点は確かに利点であったが、その反面「レベルを上げれば難易度が下がる」というような状況は望めなかった。
その上、当時は装備可能レベル未満のレベル制限がかかると装備が外れていたため、ミッション進行変化にあわせた多くのアイテム・装備を保管するという物理的な問題が発生し、倉庫キャラからの出し入れが必須な状態であった。
後の2005年2月下旬のバージョンアップでAF一式が、2005年4月下旬のバージョンアップでAF以外の同一種類の装備品(HQ不可)も預かってもらえるようになる。しかし、武器やグラフィックに反映されない部分、セットではない単独装備は預けられないため、アイテム・モグ金庫のやり繰りが改善されたとは到底言えなかった。
2008年9月のバージョンアップで「レベルシンク」が導入され、レベル制限エリアでは装備レベルが自動的に抑えられる代わり、外されることがなくなったため、装備周りの煩わしさについては大きく緩和された*1。
その後、ヴァナ★フェス2010のトークセッションにおいて、プロマシアエリアのレベル制限の撤廃が発表され、2010年6月22日のバージョンアップにてプロマシアエリアおよび、ミッションバトルフィールドでのレベル制限が撤廃となった。BF内の敵の強さは今まで通りのため、ミッションの難易度は大幅に下がった。
三国ミッション5or6(サンドリアのみ6)、ジラートミッションは5(AAを各個撃破する際は9となる)と比べ、PMのバトルフィールド(以下BF)は14とほぼ3倍。それだけではなく、前述の通り6章までは一定のレベル制限が課せられていたため、計画的な戦術と多くの回復アイテムが必要となっていた。
BFで戦うボスには共通して「弱点」と「弱体アイテム」が存在する。それらを利用せずとも一応クリアは可能であるが、レベル制限下では、弱体アイテムなしでは難易度が高かった。
しかし、この弱体アイテムの重要性がプレイヤー間に浸透するには時間がかかった事もあり、確実な攻略のためには特定のジョブ編成が必要とされ、このミッションが抱える大きな問題点のひとつを助長する事となった(各種弱体アイテムに関しては、同項目を参照のこと)。
また、弱体アイテムの多くは、その取得にエクレア属性のアイテムを必要とし、さらにその取得方法も、レベル制限エリア内、かつ格上相手からのみのドロップ品*2であったため、BFの難易度を下げるためには、できるだけ多くの参加者が自力で調達する必要があり、これが時間面での大きな負担となっていた*3。
現在ではEx属性が外れ、競売での取引も可能となっている。
2010年6月22日のバージョンアップにより、PMに関わるレベル制限が撤廃されたため、序盤~中盤の戦闘はソロ進行も可能な程に緩和された。また、その後は段階的なレベルキャップ上昇を経て、終盤も含めてソロ進行可能になっている。
2014年3月18日のバージョンアップから2014年4月8日のバージョンアップにかけて、BFにフェイスと共に突入できるようになり、さらに難易度は下がっている。
また、難易度の高い戦闘ではHP・MP・状態異常回復用の薬品やリレイズ系アイテムが必要になるため金策を余儀なくされることもしばしばであった。
その後は難易度の低下によって、アイテム等がなくとも容易にクリアできるようになっている。
それに対し、→2007年6月6日のバージョンアップでは、BFをクリアすることで経験値を得られるというボーナスが追加されている。もっとも、積極的に手伝おうという気になるほどではなく、手伝いの余禄程度ではあったが。
その後の緩和によって、手伝いは基本的に不要となっている。
こうして実装後数年にわたり、多数のプレイヤーがほとんどミッションに手をつけない、と言う異常事態が発生。しかし、プロマシアエリアのBFを活用した各種ENM・リンバスへの参加、ミッションクリア時に得られるリングという報酬の魅力による求心力そのものは強く、難易度への批判、緩和を求める声は当初から存在していた。
特に海外のプレイヤーやゲームメディアからの批判はかなり激しいものがあり、折しもWoW(World of Warcraft)という極めてゲームバランスの良い人気MMORPGが登場したこともあって、FF11は大きく評価を落とした。
その声を受けて開発側もさすがに重い腰をあげ、その難易度を緩和する方向で調整を施すこととなる。
具体的には以下の通り。
2008年9月9日のバージョンアップではレベルシンクが導入されると共に、レベル制限下でも高レベル装備を(相応に性能が落ちた状態で)使えるようになり、装備周りの制約が緩和された。
それでもなお、最初期から頻繁に高難度の戦闘をこなさなければならない、という問題は残っていたが、高性能な報酬に誘われ、本腰を入れて進行を開始したプレイヤーの完遂率は高かった。→第8回 国勢調査 (2008/05/16)での第8章までの進行者(クリア含む)は全体の27.34%。そして第1章で止まっているプレイヤーは47.64%。*5なお、レベルシンク導入後の→第9回国勢調査ではPM1章進行中の割合が30%台に下がった。
2010年6月6日のバージョンアップにより、ミッション関連のエリア・BFのレベル制限が撤廃された。発売より実に6年弱の歳月を経ての事である。
その異常ともいえる難易度で、時期を逃してしまったプレイヤーにとっては存在しないものとして扱われていた大多数のミッションは、一部を除いてはソロ、または少人数での攻略が可能になった。
さらに段階的なレベルキャップの上昇に加え、2014年2月18日のバージョンアップでは、礼拝堂の扉が侯国騎士団長のカギで開けられるようになり、最初から最後までソロで完遂できるようになった。
その結果、どのジョブでも秀逸なストーリー、衝撃の真実、激戦のラストバトル、感動のエピローグなど、素晴らしい内容を余すところなく楽しめるようになっている。
新規プレイヤーは勿論、当時の高難度に攻略を断念してしまったプレイヤー達にも、過去のトラウマという『プロマシアの呪縛』を断ち切るために、是非プレイしていただきたいものである。
ちなみに、その後発売された拡張データディスク「アトルガンの秘宝」では、「プロマシアの呪縛」の不人気の反省が活かされたのか、色々な意味でユーザーフレンドリーな方向での方針転換が図られており、概ね好評を博している。
Promathia MissionからPM(主に日本人)、またはChain of PromathiaからCoP(主に英語圏)とも呼ばれる。
プロマシアミッションは、ストーリーの奥深さに加え、攻略性の高い戦闘、エリア攻略などの要素が多数追加され、三国ミッションやジラートミッションとは一線を隔したゲーム性の高いものになっている。
なお、この拡張データディスクがインストールされていないと、年末の星芒祭でジュノで聞くことができる、Jeuno -Starlight Celebration-が流れず(曲自体がプロマシアのディスクに入っているため)、通常のBGMとなる。これは他の拡張データディスクが入っていてもプロマシアが入っていなければ現象が発生する。
ミッションの難易度と足枷 編
レベル制限 編
プロマシアミッション(以下PM)では当初、個々のフィールド・ダンジョン、バトルフィールドに一定のレベル制限が課せられており、それが大きな特徴となっていた。レベル差があるフレンド達と一緒に楽しめたり、あまり育ててないジョブ、新規参入プレイヤーでも参加可能という点は確かに利点であったが、その反面「レベルを上げれば難易度が下がる」というような状況は望めなかった。
その上、当時は装備可能レベル未満のレベル制限がかかると装備が外れていたため、ミッション進行変化にあわせた多くのアイテム・装備を保管するという物理的な問題が発生し、倉庫キャラからの出し入れが必須な状態であった。
後の2005年2月下旬のバージョンアップでAF一式が、2005年4月下旬のバージョンアップでAF以外の同一種類の装備品(HQ不可)も預かってもらえるようになる。しかし、武器やグラフィックに反映されない部分、セットではない単独装備は預けられないため、アイテム・モグ金庫のやり繰りが改善されたとは到底言えなかった。
2008年9月のバージョンアップで「レベルシンク」が導入され、レベル制限エリアでは装備レベルが自動的に抑えられる代わり、外されることがなくなったため、装備周りの煩わしさについては大きく緩和された*1。
その後、ヴァナ★フェス2010のトークセッションにおいて、プロマシアエリアのレベル制限の撤廃が発表され、2010年6月22日のバージョンアップにてプロマシアエリアおよび、ミッションバトルフィールドでのレベル制限が撤廃となった。BF内の敵の強さは今まで通りのため、ミッションの難易度は大幅に下がった。
バトルフィールド 編
全8章からなるPMには、数多くのBFが存在する。三国ミッション5or6(サンドリアのみ6)、ジラートミッションは5(AAを各個撃破する際は9となる)と比べ、PMのバトルフィールド(以下BF)は14とほぼ3倍。それだけではなく、前述の通り6章までは一定のレベル制限が課せられていたため、計画的な戦術と多くの回復アイテムが必要となっていた。
BFで戦うボスには共通して「弱点」と「弱体アイテム」が存在する。それらを利用せずとも一応クリアは可能であるが、レベル制限下では、弱体アイテムなしでは難易度が高かった。
しかし、この弱体アイテムの重要性がプレイヤー間に浸透するには時間がかかった事もあり、確実な攻略のためには特定のジョブ編成が必要とされ、このミッションが抱える大きな問題点のひとつを助長する事となった(各種弱体アイテムに関しては、同項目を参照のこと)。
また、弱体アイテムの多くは、その取得にエクレア属性のアイテムを必要とし、さらにその取得方法も、レベル制限エリア内、かつ格上相手からのみのドロップ品*2であったため、BFの難易度を下げるためには、できるだけ多くの参加者が自力で調達する必要があり、これが時間面での大きな負担となっていた*3。
現在ではEx属性が外れ、競売での取引も可能となっている。
2010年6月22日のバージョンアップにより、PMに関わるレベル制限が撤廃されたため、序盤~中盤の戦闘はソロ進行も可能な程に緩和された。また、その後は段階的なレベルキャップ上昇を経て、終盤も含めてソロ進行可能になっている。
2014年3月18日のバージョンアップから2014年4月8日のバージョンアップにかけて、BFにフェイスと共に突入できるようになり、さらに難易度は下がっている。
進行 編
PMは細分化すれば47にも分割され、一つの「抜け」が大きく進行に影響が出る場合がある。特に「BF前まで来ていて入れない」という事が発生しないように、常にストーリーの進行度合い・アイテムの所持・メンバーとの戦略の打ち合わせなど、少し進める毎に確認しあうことが必要となっていた。また、難易度の高い戦闘ではHP・MP・状態異常回復用の薬品やリレイズ系アイテムが必要になるため金策を余儀なくされることもしばしばであった。
その後は難易度の低下によって、アイテム等がなくとも容易にクリアできるようになっている。
お手伝い 編
BFの難易度と数多くの手間を経験したプレイヤーから「一度クリアしたらもうやりたくない」という意識が根強く残り、シャウトで募集が有ったとしても申し出づらく、頼まれても断るなど弊害が出ていた。「経験者」と言う大きなより所を確保できにくい状況は、途中で進行が滞った人や後続プレイヤーの手助けする事への大きな足枷となっていた。それに対し、→2007年6月6日のバージョンアップでは、BFをクリアすることで経験値を得られるというボーナスが追加されている。もっとも、積極的に手伝おうという気になるほどではなく、手伝いの余禄程度ではあったが。
その後の緩和によって、手伝いは基本的に不要となっている。
難易度調整の変遷 編
上記の様々な問題から、当時、PMは匿名掲示板等で「絆ブレイカー」と揶揄され、LSでの進行は非推奨とされた。こうして実装後数年にわたり、多数のプレイヤーがほとんどミッションに手をつけない、と言う異常事態が発生。しかし、プロマシアエリアのBFを活用した各種ENM・リンバスへの参加、ミッションクリア時に得られるリングという報酬の魅力による求心力そのものは強く、難易度への批判、緩和を求める声は当初から存在していた。
特に海外のプレイヤーやゲームメディアからの批判はかなり激しいものがあり、折しもWoW(World of Warcraft)という極めてゲームバランスの良い人気MMORPGが登場したこともあって、FF11は大きく評価を落とした。
その声を受けて開発側もさすがに重い腰をあげ、その難易度を緩和する方向で調整を施すこととなる。
具体的には以下の通り。
- プロミヴォンの仕様(敵の配置・数・レベル・渦の出現時間)変更
- 一部BF戦の難易度調整(スノール戦など)
- 弱体アイテムのEx属性を外し取引可能に
- ミッションに関係したBF内での経験値ロスト撤廃*4
- リアル1日に1回ミッションのBFをクリアすると経験値を獲得できるように
2008年9月9日のバージョンアップではレベルシンクが導入されると共に、レベル制限下でも高レベル装備を(相応に性能が落ちた状態で)使えるようになり、装備周りの制約が緩和された。
その後 編
それでもなお、最初期から頻繁に高難度の戦闘をこなさなければならない、という問題は残っていたが、高性能な報酬に誘われ、本腰を入れて進行を開始したプレイヤーの完遂率は高かった。→第8回 国勢調査 (2008/05/16)での第8章までの進行者(クリア含む)は全体の27.34%。そして第1章で止まっているプレイヤーは47.64%。*5なお、レベルシンク導入後の→第9回国勢調査ではPM1章進行中の割合が30%台に下がった。
2010年6月6日のバージョンアップにより、ミッション関連のエリア・BFのレベル制限が撤廃された。発売より実に6年弱の歳月を経ての事である。
その異常ともいえる難易度で、時期を逃してしまったプレイヤーにとっては存在しないものとして扱われていた大多数のミッションは、一部を除いてはソロ、または少人数での攻略が可能になった。
さらに段階的なレベルキャップの上昇に加え、2014年2月18日のバージョンアップでは、礼拝堂の扉が侯国騎士団長のカギで開けられるようになり、最初から最後までソロで完遂できるようになった。
その結果、どのジョブでも秀逸なストーリー、衝撃の真実、激戦のラストバトル、感動のエピローグなど、素晴らしい内容を余すところなく楽しめるようになっている。
新規プレイヤーは勿論、当時の高難度に攻略を断念してしまったプレイヤー達にも、過去のトラウマという『プロマシアの呪縛』を断ち切るために、是非プレイしていただきたいものである。
余談 編
前回の拡張データディスク「ジラートの幻影」ではエキストラジョブが追加されたため、「プロマシアの呪縛」でもいくつかの追加ジョブがあるのではないかと発売前には多少の話題があったが、結果として追加はなかったため当時はその点を指摘されることもあった。ちなみに、その後発売された拡張データディスク「アトルガンの秘宝」では、「プロマシアの呪縛」の不人気の反省が活かされたのか、色々な意味でユーザーフレンドリーな方向での方針転換が図られており、概ね好評を博している。
ヴァナ・ディールにおける「プロマシアの呪縛」 編
創世の伝説の中で、女神アルタナの涙によって生まれた人間達に、男神プロマシアがかけたとされる呪いの事を指す。人間同士が争いあうのは、この「プロマシアの呪縛」のせいであると、アルタナ信仰では信じられている。関連項目 編
【プロマシアミッション】【拡張データディスク】【ジラートの幻影】【アトルガンの秘宝】【アルタナの神兵】【アドゥリンの魔境】- *1
- ただし、レベルシンクによる装備の性能ダウンが大きい武器に関しては避けたほうが良い。詳しくはレベルシンクを参照。
- *2
- マッディサイレドンに至っては「バージの一定区域でしか釣り上げられない」という、嫌がらせとしか思えない仕様であった。
- *3
- この悪夢のような仕様は、2007年6月のバージョンアップまでの約3年続いた。
- *4
- 同時に無制限BFの強化およびTP持ち越しが不可能になった。
- *5
- PMはデルクフの塔下層に入る事で開始するため、その母数は比較的新規を含むもののアクティブなキャラクターが多いと思われる。因みにアトルガンはモグロッカーの使用条件により、倉庫キャラでの進行も多い。