ビシージの変遷

記事名読み
びしーじのへんせん
熱狂期
従来獣人が街まで侵攻するイベントは無かったため、「蛮族が攻めてくる」という要素は発表段階から大いに期待された。しかし、アトルガンの秘宝実装直後、多くの冒険者蛮族拠点で活躍した結果、拠点兵力が上がらずなかなかビシージが発生しなかった。また、蛮族軍が行軍開始する直前には既に何百人ものPCがゲート前の広場で待機しており、当時の蛮族軍の戦力では、侵入したところで瞬殺されて終わり、皇国側が負けることはまずなかった。

しかし、数百人のPC大量NPC戦闘を行うことから、負荷による様々な問題点が発生した。
問題点

連続ビシージによる激戦
2006年07月26日0:00すぎより複数のワールドトロール傭兵団による連続侵攻が発生。メンテナンス後、すでに「皇都攻略中」となっていたにもかかわらず、実際に防衛戦が始まったのが1時間後と不意打ちだったこともあり、次々にアルザビ陥落となった。
Valeforサーバーでは、激戦の末にトロール軍のNMを倒す事に成功したものの、次に侵攻してきたマムージャ蕃国軍との戦闘で惜しくも陥落となった。
Diabolosサーバーでは、敗れたValeforサーバーからのNM攻略情報の提供と、激励・声援もあってか、ヴァナ・ディール時間にて実に13日間(地球時間で約11時間30分。)に及ぶ連続ビシージを凌ぎきった。後にこの事件は、その激闘を称え、ボロ鯖13日戦争と呼ばれることとなる。

激しいラグとの戦い
アルザビにある一定の人数が集まって集団戦闘をすると、サーバー側の処理が非常に込み合ってしまい、プレイヤー側には延滞という不利的状況が課せられてしまう。その為、意味不明なダメージを受けて即死したり、レベル上げの感覚で魔法や蝉を張ったりマクロを押すと高確率で失敗したり、将軍を初めとするNPCソロ冒険者回復しようにもいきなり消えてしまい、見つけた時には「時既に時間切れ」の場面が多々あり、なんとか勝てる相手であっても窮地に立たされてしまう結果が多くなっていた。

フリーズとの戦い
フリーズした場合、POLを再起動しさらにFFXIを起動してログインとこれだけでも時間的損失となるが、それまでに蓄積した貢献は全ては無駄となり、最悪の場合人数超過で白門へ追い出されたりビシージ自体が終了している場合もある。そこまでの事態にならずとも、乱戦のさなかにフリーズすると死体復帰することになる場合も少なからずあった。
Xbox 360でのフリーズ報告がとりわけ多く
注釈2
2012年3月27日のバージョンアップで対策が行われている。効果の程は要確認。
、多大な不利益がついて回ることになるが、目立たないものの他機種でもフリーズは発生する。PC以外では最悪の場合シャットダウンからの本体の再起動という手間が更に必要となる。中途からの参入により、大きな負荷のかかるビシージへの参加時間を減らすことでフリーズの危険性を下げることはできるが、これも万全の対策ではない。

衰退期
アビセア実装、そしてアビセア乱獲の確立により、今までとは桁違いの経験値効率を叩き出すことになり、相対的に取得経験値が低いビシージは参加者減少により衰退の道を辿ることになった。
Sirenビシージ無敗伝説も2011年4月14日にピリオドが打たれた。

安定期
2011年7月12日のバージョンアップで取得経験値および皇国軍戦績が大幅に上昇したことと、レベルキャップ上昇により100人もいれば楽勝というレベルにまで少人数でも安定して勝利できるようになったことから、短時間でそこそこの経験値戦績が得られるコンテンツとして安定して勝利できる程度の人数が参加するようになっている。
また、熱狂期のような大人数による弊害も抑えられている。

2024年11月11日のバージョンアップでは行軍レベル9が追加された。この時に襲来するモンスターコンテンツレベル99相当となる。
同時に新しいポイント「皇国軍功績」と、ポイントと交換できる報酬が追加された。

アイテムレベルに対応したさらに高レベルのビシージも計画されているが、まずはLv99相当で様子を見るようである。
仕様変更履歴
2006.5.13

ビシージ開始イベント後に、アルザビにいる全冒険者アルザビ内にランダムに配置されるようになる。

2006.5.16

アルザビ内のバザー関税ジュノ並みに引き上げられる。
アルザビHome Pointが撤去される。

2006.5.17

・ビシージにおいて、NPC捕虜になる確率を調整。
アルザビNPCガジャード(Gajaad)への募金による皇都防衛力の回復量を調整。

2006.5.24

アルザビ競売出品手数料を引き上げ。手数料率は三国と同じものの、基本手数料アトルガン白門並みに。
・ビシージ中の敵の行動が戦闘よりも“魔笛への移動を優先”するようになる。
アルザビエリア内のPC数が700人に達した時点で、同エリアに移動(ログイン/アルザビ内でのトラクタ含む)をした際アトルガン白門に強制移動されるように。
・ビシージ後に得られる経験値+皇国軍戦績の本来の上限値を超えて取得できていた不具合を修正。

2006.7.25

蛮族の拠点兵力上昇率が大幅に変更された。出撃準備中から行軍開始まで従来の半分以下に。
・兵力上昇を促進する古鏡と、護衛のNMを多数追加。この時点ではインビジを見破る力を持っていたため、古鏡破壊の難易度が急激に上昇、さらに古鏡破壊による報酬を下げるというバージョンダウン。(実際は下がっていなかった模様)
・撃退後の蛮族軍拠点兵力が99で固定に。98以下に減少しても常に上昇する仕様だったため、いつ出撃準備中になるか気が抜けない状態に。
・行軍中の蛮族軍を撃退しても防衛回数にカウント扱いとなる。
・ビシージ時のみ出現のNMを多数追加。また、アルザビ内に1度に侵入する数を大幅に増加。
蛮族拠点でPC戦闘不能となった場合、拠点兵力が上昇するように変更。
捕虜を解放してもヴァナ1日間は帰ってこない。五蛇将が攫われると防衛がより困難となる。
・将軍以外の一部NPC安否ギルドの販売や募金に影響するようになる。
魔笛が奪われるとデジョンタル弟(Shihu-Danhu)の利用がヴァナ1日1回限定になる。
・ボスクラスの敵の体格が以前より大きくなり、グラフィックも固有のもとへ変更された。

ひとつひとつの仕様自体は刺激的であり単独での実装ですめば問題なかったのだが、同時にすべて実装したため、これでもかと言わんばかりの締め付けとかつてない悪評を生み出し、ブヒーヒとまで呼ばれるようになる。
サーバーより「物凄い勢いで襲われた」「アトルガン白門にいる誰もが気づかないまま襲われた」などの報告多数、一部サーバーでは、「1日で4回戦以上」、「ビシージ終了直後に、たった今撃退したばかりの蛮族軍が行軍開始」、「文字通り雲霞の如き敵の量で魔笛があっさり奪われる」といった壮絶な出来事が多発していた。

2006.7.26

Diabolosサーバーの状況に対して、トロール傭兵団が撤退後すぐに進軍を始めていた不具合の修正が行われた。
しかし、メンテナンス中に行軍条件を満たしてしまい、メンテ明け直後にビシージ3連戦を強いられるサーバーが続出した。

2006.8.2

・撃退した蛮族軍の拠点兵力が半減した状態で停滞するという、元の仕様に戻す
・ビシージ中に受けていたスリップ効果が終了時に切れるようになる。
蛮族軍撤退条件の緩和。五蛇将全滅しても、敵を5体以下まで減らせば撤退するようになる。
・味方NPCが特定の条件下で、敵にダメージを与えられなかった不具合の修正。

2006.10.19

蛮族の拠点兵力が最高160まで上昇するように変更され、レベル6が開放。大ボスである3体に変更はなし。
防衛戦に参加するPCテンポラリアイテムが支給。支給されるアイテム捕虜となる可能性があるNPC15人に対応した全15種類で、捕虜が少ないほど有利になる。
経験値戦績の増加。
NMを撃破した場合には、参加報酬にボーナスポイントが付加される。
古鏡の枚数が参戦蛮族軍の防御力魔法防御力に影響するように。多いほど堅くなる。
死者の軍団の一部モンスター特殊技の使用頻度を低下。
・ビシージ開戦時の鼓舞および勝利時の勝鬨を五蛇将が執り行うイベントムービーで、アルザビにて健在の五蛇将の中からランダムに担当が選ばれる形式へ変更、プレイヤーごとに異なる将軍のイベントムービーを見る事となった。それまでは五蛇将全員健在の場合、天蛇将ルガジーンがその役目を担当し、彼が捕虜として囚われた場合は土蛇将ザザーグを始めとする残りの五蛇将が役目を継承五蛇将全員が捕虜となった場合は、不滅隊のひとりが代行して執り行う形式を取っていた。残念ながら、イベントムービー負荷は高く、終了時にはプレイヤーへのとどめの一撃となることもあった。

2006.12.19

・ビシージでモンスター皇都に攻め込んで来た際、即戦闘にならずログが出てから1分後に戦闘開始になるよう修正。
Lv75に到達したプレイヤーは、戦闘後に経験値の代わりにリミットポイントを得ることが可能に。
・人数上限による強制退出の際、スリップダメージを受けていた場合は解除となる。
・特定の状況下で戦闘不能になると、経験値を消失してしまう場合があった不具合が修正。

2007.3.8

蛮族の拠点兵力が最高170まで上昇するように変更され、レベル7が開放。大ボスである3体に変更はなし。
・開始時に配られるテンポラリアイテムとしてはサルベージで得られる薬品が追加される。戦局を一変させる様々な効果を得らえるため、プレイヤーからは好評だった模様。
五蛇将に必殺技が追加され、戦闘時もイロイロ喋るようになる。個性化が進んでいた将軍の人気にますます拍車がかかる。

2007.6.6

・レベル8が開放され、蛮族の拠点兵力が最高200まで上昇するようになる。
・拠点兵力200では蛮族の各NMが全員参戦。さらに最終兵器として大ボスも霞むHNMIlluyankasハイドラ族マムージャ蕃国軍)、Gereケルベロス族トロール傭兵団)、Nemean Lionキマイラ族死者の軍団)が追加される。
・敵の特殊技によっては所持しているテンポラリアイテムが破壊される。
・多数の鯖で魔笛が強奪されるも連続防衛を継続しているサーバーもあるように、まったく勝機が無い訳ではない。ただし場合によっては2~3時間も防衛戦に拘束されるうえ、最大兵力の蛮族を撃退するためには古鏡を割っておくことがほぼ必須と言われる状況である。遊びやすさを重視するプレイヤーからは批判や不満も多い。
・開発側の当初のコンセプトどおりに魔笛の争奪戦が行われるという状況になりつつあるが、コンテンツとしてのバランス面については今後も改善していくべきとの意見があがった。

2007.8.28

・防衛開始から1時間で蛮族が撤退するようになった。ただ、後述する修正により1時間たたずに魔笛を守れるようになったサーバーが多くなった。
蛮族モンスターを一定数倒す度にテンポラリ属性アイテムが再配布されるようになった。(どうやら、一度使用した薬品がすべて補充されるらしく薬品がほぼ使い放題の状態となった。)
五蛇将の強さが強化された。
・表示優先度が敵NPC五蛇将PTメンバー>その他のPC>その他のNPCように変更された。
Eidolic Qufeel Jaが使用するジョブアビリティ微塵がくれ」によるダメージが調整された。
・難易度の引き下げとなる修正となり気軽に楽しめるという従来の楽しさが戻った。しかし、使用した薬品がすべて補充されるなど(とくにラストエリクサー)楽すぎるという意見も出ているのが現状である。サーバーによっては門のところですべてのモンスターを倒してしまったところも出ているようだ。


2007.11.20

経験値戦績入手にかかる計算式を変更。ただしこれの前後でどのような計算で算定されるのかは相変わらず不明なまま。この2日後よりアルタナの神兵発売であり、参加人数減少に向けての措置とも思われる。

2008.12.9

サーバーメンテナンス直後のビシージ開始までの時間を引き伸ばす。

2011.7.12

・?1回に得られる経験値皇国軍戦績の上限の大幅な引き上げ
注釈4
2011年7月11日以前は、経験値皇国軍戦績は等しかった。


2012.3.27

ビシージ中に戦闘不能になった際の衰弱の持続時間が5分→1分に短縮。
戦闘不能のままビシージが終了した場合、終了後に蘇生すると経験値が得られるようになった。

2018.8.7

エミネンス・レコードにコンテンツ「A.M.A.N. トローブ」に関する目標ビシージに参加する(M)」が追加された。

2018.10.10

蛮族軍の行軍速度が調整された。行軍速度が引き上げられ、その効果は蛮族軍の行軍レベルが低いほど顕著になっている。

2021.6.10

だいじなものメネジンレシーバー」が追加された。これを所持しているとアトルガンエリア以外にいてもビシージのアナウンスが流れるようになる。

2024.11.11

行軍レベル9が追加された。この時に襲来するモンスターコンテンツレベル99相当になる。
・連続防衛回数に応じて以下の味方NPC強化されるようになった。
General Rughadjeen/General Gadalar/General Zazarg/General Najelith/General Mihli
VolunteerImperial TrooperImmortal GuardQiqirn Freelance/Qiqirn Mine/Goblin Lansquenet
Bastion Gate/City Gate
ゴースト族の一部が使用する特殊技パーディション」において、NPCに使用した際に命中判定を行うようになった。
ビシージ中に五蛇将HPが画面内に表示されるようになった。
ビシージ中において五蛇将の表示優先度が上昇した。
・新たに「皇国軍功績」が追加された。
関連項目
ビシージ

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