机上演習

記事名読み
きじょうえんしゅう/Sublimation
  1. 学者ジョブアビリティの一つ。Lv35で習得する。
  2. 同名のアビリティによって得られるステータス変化。「机上演習:蓄積中」「机上演習:蓄積完了」の2つがある。

本項ではまとめて解説する。
HPを減らしながらMPを蓄積する。上限に達するかHPが減りすぎると蓄積終了。再発動でMPに追加される。

効果時間は2時間、再使用時間は30秒。
英語名の「Sublimation」は『昇華』や『純化』『理想化』等の意味。
概要
一度目に実行した時に「机上演習:蓄積中」のステータス変化を得る。
この状態では2HP/3secのスリップが発生し、学者レベルに応じてMPが蓄積していく。

スリップダメージリジェネストンスキンで相殺することも可能で、相殺してもMPの蓄積は行われる。
蓄積中はHPスリップが発生しているため、ストンスキンをかけていなければヒーリングができない。反面、睡眠スリップダメージによって解除されるため、蓄積中は毒薬代わりの睡眠防止にも役立つ。

蓄積量が最大HP依存のため蓄積MP量はガルカエルヴァーンの方が多く、種族によるMPの乏しさをカバーできる特徴がある。

なお、机上演習は手動でその効果を切ることができない(蓄積中・完了後ともに)。敵の解除魔法で消去されるか、蓄積完了後の効果時間切れ(2時間)を待つ以外では、実行するしか自力で消す方法がない。
通常は特にデメリットはないが、ナイズル島踏査指令アビリティ使用禁止の制限がかかった場合、効果を切ることもできず、リフレシュをかけても「効果なし」となってしまうため、その場合はMP管理に気をつける必要がある。

机上演習」で蓄積されるMP量は下表の通り
Lv消費HP蓄積量
3522
4523
5524
6525
7526
8527
9528

以下の装備には「机上演習効果アップ」のプロパティが付随している。
装備していると蓄積中のスリップ変換)量が増加し、その分MP蓄積量も増加する。この効果は複数装備することで累積する(装備中に発生するスリップのみに適用)。

種別名称効果Lv
IL
ジョブ
片手棍シリティ-1HP・+1MP/3sec89
スカラーボード-1HP・+1MP/3sec60
SLボード+1-1HP・+1MP/3sec74
アカデミボード-2HP・+2MP/3sec109
ACボード+1-2HP・+2MP/3sec119
ACボード+2-3HP・+3MP/3sec119
ACボード+3-4HP・+4MP/3sec119
アギュトガウン-1HP・+1MP/3sec74
AGガウン+1-1HP・+1MP/3sec75
AGガウン+2-2HP・+2MP/3sec90
ペダゴギガウン-2HP・+2MP/3sec109
PDガウン+1-3HP・+3MP/3sec119
PDガウン+2-4HP・+4MP/3sec119
PDガウン+3-5HP・+5MP/3sec119
エンブラサッシュ-3HP・+3MP/3sec99
サバントピアス-1HP・+1MP/3sec90
ウォルタリスリング-1HP・+1MP/3sec99All Jobs
WLリング+1-2HP・+2MP/3sec99All Jobs
継続条件
HPからMPへの変換が終了する条件は以下の2つである。条件の判定はスリップのタイミングで行われるため、MPをより多く蓄積したい場合は、蓄積完了前に最大HPを増加させる装備に変更している必要がある。

上記の条件に符合した場合、「机上演習:蓄積中」のステータス変化が「机上演習:蓄積完了」に変化する。
処理の順番としては変換上限チェック→蓄積量増加→HP残量チェック→HP減少→3秒→…となっているようで、HPチェックに引っかかった場合は、HPは減少せずに1カウント分のMPが溜まり、蓄積完了となる。
これにより基本的に机上演習によって戦闘不能となることはないが、上記HP残量チェックから実際にHPが減少するまでに大きくHPを減らしてしまうと机上演習で死ぬ事になる。特にコンバートによるHP減少からの即死が起きる可能性があるため、注意する必要があるだろう。

発動効果
「蓄積中」「蓄積完了」いずれかがある状態で再度机上演習を実行すると、蓄積していた分のMP回復する。
変換上限はHP依存であるため、当然レベルや装備品によって変化する。また、実際の最大HPと判定基準である最大HP相当値は等しくないため、場合によっては誤差が発生する。





消滅条件
いずれのステータス変化も、エリアチェンジログアウトで効果は切れないが、両ステータスは性質にいくらかの差異がある。


バッドステータスに分類され、モグハウスへのエリアチェンジカンパニエバトル終了時、女神の祝福によっても効果が消える。
イレースで解除することは出来ないが、バッドステータスの中では例外的にディスペルによる効果消失の可能性がある。


机上演習の蓄積を開始してから2時間経過すると消滅する。
従って、例えば蓄積に10分かかったとすれば、蓄積完了後の効果時間は1時間50分となる。
グッドステータスに分類され、ディスペルを初めとした解除魔法によって消去される可能性がある。
カンパニエバトル終了時に効果は消失しない。

リフレシュとの関係
蓄積中・蓄積完了ともにリフレシュリフレシュIIの効果を上書きする。さらに両状態中はリフレシュの効果を受け付けない(リフレシュを受けても「効果なし」と表示される)。リフレシュと同じ枠にあるジュースについても同様である。リフレシュとは別枠のバラードエボカーズロール机上演習中でも効果を得ることができる。
リフレシュIIIには上書きされる。

上記の仕様に加え、外部から机上演習実行の有無が判別しづらいため、パーティ赤魔道士と行動を共にする場合は、リフレシュをもらうか、机上演習MPをまかなうかを事前に話し合っておくと良いだろう。これはメイン学者だけで無くサポ学でも同様。

またフィールド・オブ・ヴァラー戦闘支援リフレシュ状態にある場合、机上演習の発動自体が無効となる。

スリップによる利点と弊害
スリップが発生するためヒーリングが難しくなるが、蓄積したMPはプールできるため、任意のタイミングでMP回復できる強みもある。また一瞬で任意にスリップできるため敵のスリプルを見てから指を動かしても間に合いやすい。
ただ、どれだけ蓄積しているかを知る手段がなく、減少したHPや経過時間からの推測しかできない。この点は若干不便であるといえる。

学者メインジョブとする場合、メリットポイントで蓄積MPの上限が増やせる。机上演習実装当初は蓄積速度が-2HP・+2MP/3sec固定で、蓄積MPの上限を増やした事によるHPスリップが無視できない長さであり、ストンスキンの相殺範囲を考慮の上、上限を増やす必要があった。
2010年12月7日のバージョンアップ以降は蓄積速度が大きく伸びたため、通常ストンスキン吸収を超える前に蓄積完了となり、この問題はほぼ解消されている。また、蓄積速度が速くなったことで上限を増やすことのメリットも大きくなった。

学者サポートジョブに設定した場合でもLv70から使用可能。
蓄積速度がレベルによって変わり、学者以外で机上演習効果アップの特性を備えた装備もほとんどないため蓄積速度はメイン学者に劣るものの、その回復量は少なくない。
グリモアコンサーブMPによる消費MPの軽減と相まって、長期戦闘時の強い味方となるだろう。

歴史
2010年12月7日のバージョンアップでは蓄積速度が大きく伸びている。

机上演習実装された当初から、ステータス変化机上演習: 蓄積中」「机上演習: 蓄積完了」(当時の名称)のヘルプテキストに句点「。」がない不具合(と言うよりは単なる脱字だが)があった。

2011年7月12日のバージョンアップでは脱字が修正されると共に、コロンの後に入っていたスペースが削除されている。

2019年11月11日のバージョンアップではMP蓄積量の上限が最大HPの1/4から最大HPの1/2に引き上げられた。
関連項目
学者】【リフレシュ】【スカラーボード】【アギュトガウン】【サバントピアス】【シリティ

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