FINAL FANTASY XI βVersion

主にPS2版「FINAL FANTASY XI」のβテストに使われていたクライアントを指す。
Windows版とXbox 360版、この2機種でもβテストは行われていたのだが、こちらは既存の製品版とほぼ同一内容である。
北米版はWindows版のみβテストが行われた。

なお、全てのβテストはクローズドβテストである。

実施期間は2001年12月17日から2002年4月26日まで。
妙にでかく、そして堅いアルミ製で銀色のバインダー状マニュアルが付いてきた。追加要素が出た場合とじられるように、バインダーだったと思われるが、実際に追加で配られる事は無かった。

当初はChaos、Zande、Golbez、Xdeathの4つのβ用ワールドが設置されたが、GolbezとXdeathはβ期間中にZandeに統合され2つになった。

現在とは正反対のライトユーザー向けバランスになっていた…部分もあるが、やはり現状の片鱗は随所に見られている。ライトユーザー向けと思われるのは、β版故に締め付けが無かった点が強いだろう。
ヒゲが続投していれば…と思うβテスターも多いようである。

基本的にゲーム本編とβ版の間に連続性はないが、ヴァナ・ディール トリビューンの創刊号ではβテストにおいて問題点の改善にとくに貢献し、表彰されたプレイヤーたちが過去の英雄？という設定で名前が挙げられている。
謎の石版見つかる。過去の英雄か？（ヴァナ・ディール トリビューン Vol.00）

細かい点まで含めると量が多すぎるので主な変更点のみを挙げる。

• レベルキャップが35だった。（初期はLv30上限で、ネームドモンスター追加とともに解放）
  
• ソロの獲得経験値上限が800だった。（2人だと640、3人だと400と人数に応じて減少）
  
• 格闘が右手のみの1回攻撃だった。
  
• エキストラジョブが無かった。
  
• WSが無かった。（連携やMBも存在しなかった）ただしTP自体は何の意味も説明もなく存在していた。
  
• 初期はSPアビリティの発動時に専用のログが流れた。（例: 連続魔法「生麦生米生卵！赤巻紙青巻紙黄巻紙！」)
  
• 色々な名称や性能が違っていた。
  

  β版の表記	製品版の表記	β版の表記	製品版の表記	β版の表記	製品版の表記
  アビリティ		魔法		アイテム・その他
  バーサーカー	バーサク	Sディア	ディアガ	ブロンズスカート	ブロンズサブリガ
  ディフェンシヴ	ディフェンダー	ヴェノム	ポイゾガ	クルミ骨笛	コルネット
  神の祝福 注釈2 当時はアライアンスメンバーまで回復できた超性能だった。	女神の祝福	Gケアル 注釈3 他のガ系魔法（ディアガ・ポイゾガ除く）もG○○という表記だった。さらにこのGケアルに関してはアライアンスメンバー全員に効果があるという性能。	ケアルガ	ハニードリンク	アクアムルスム
  魔力の渦	魔力の泉	ホールド	パライズ	フリント	火打石
  連続魔法	連続魔	ダクネス	ブライン	クゥダフのよろい	クゥダフの背甲
  完全回避	絶対回避	ストップ	バインド	ミスリルハンマー	モール
  スリ	かすめとる	ボキャル 注釈4 11β版以前は処女作FFIにのみ存在していた沈黙を直す魔法が由来。後にFFXIIでも登場。	サイレナ	アイテム金庫 注釈5 金庫機能は未実装だった。	モグ金庫
  アグレッシヴ 注釈6 ネームドモンスターが追加された際のアナウンス文中に記載されていたアビリティ。実際には習得不可能であった。	アグレッサー	リダーク	ブライナ	ネームドモンスター 注釈7 強さとしては、HNMに相当するもののみが存在した。コンシュタット高地→パシュハウ沼のRampaging Ram、タロンギ大峡谷→メリファト山地のTremor Ram、バタリア丘陵のSlobbering Sue、ロランベリー耕地のAsphodel、ソロムグ原野のSkewer Sam、ラングモント峠のWatcher・Seeker・Spotterで、再ポップはきっちり24時間。	ノートリアスモンスター
  インセクトキラー	ヴァーミンキラー	ウォーター	ウォータ	天竺堂 注釈8 クエスト表記も「買い取りなら天竺堂」	天晶堂
  		バニッシュ	バニシュ	クリスタ	シグネット
  				シルバーコイフ	シルバーマスク
  				シルバーショウス	シルバーホーズ
  				シルバーショース	シルバーグリーヴ
  				プレートメイル	ブレストプレート

• 魔法のランクはローマ数字ではなくアラビア数字で表わされた。（例:ケアルIIではなくケアル２）
  
• バルクルム砂丘・セルビナ・ジュノ・ボスディン氷河以降などが存在せず、三国周辺～ジュノ周辺しかエリアが存在しなかった

  注釈9

  ホルレーの岩峰、ワールンの祠、バルガの舞台のバトルフィールドエリア、ダボイ、ベドー、オズトロヤ城の獣人拠点は存在せず。
  。
  
  • 三国も一部のエリアしか存在しなかった。ウィンダス石の区・サンドリア港・バストゥーク鉱山区・バストゥーク港のみ。
    
  • バルクルム砂丘が存在しないため、ラテーヌ高原とコンシュタット高地が直接つながっていた。
    
  • テレポイント以降、ジュノ近辺までは地図も存在せず

    注釈10

    公式イベントにてロランベリー耕地の地図が限定公開された
    。
    
  • ラングモント峠は存在していたが、実装されていたのは封印されている門のある広間まで

    注釈11

    フォルガンディリージョンは未実装だったためロンフォールに属し、BGMもロンフォールのものが流れていた。
    。
    
• ゲルスバ野営陣およびゲルスバ砦、ユグホトの岩屋に専用BGMが流れていた。

  注釈12

  あの日歩いた道のこと。多くのβテスター達がユグホトの岩屋にてレベルキャップの35までのレベリングのために長時間聞いていたはずのこの曲は、製品版の初期には使用されておらず、一時期は幻の曲と呼ばれていた。
  
  
• テレポイント付近にホームポイントがあり、初期〜中期はテレポイントがロビーとなっていた（末期はラングモント峠に近いサンドリア港がロビー）
  
• ミスラのHPがヒュームより低くMPが高い、エルヴァーンのSTR、VITがガルカより低くDEX、AGIが高いなど、種族毎の能力が若干異なっていた。
  
• 各種族のフェイスタイプで選択出来たものは4つであり、髪色のタイプは選択不可であった。
  
• タルタルに黒色の頭髪があるなど、一部種族のデザインに違いがあった。
  
• グスタベルグ、サルタバルタのBGMがロンフォールと同じものだった。
  
• 戦闘時のBGMが、フィールド、ダンジョン内共通で、ソロ時がBattle Theme、パーティ・アライアンス時がBattle in the Dungeon #2だった。
  
• クゥダフ族、ヤグード族のグラフィックがオーク族と同じものだった。
  
• カーディアンのグラフィックがチュニックを着たヒューム男性だった。
  
• モグハウスに未実装の「日記」機能が存在した。
  
• 製品版への引継ぎが可能だったものは、名前、種族、フェイスのみ。
  
• β版最終日の手持ちのお金により、初期サーバーを選択出来るというものであった。末尾が00ならBahamut 10ならLeviathan等。以後+20ごとに同じ。

  注釈13

  ここで使用されていた数値の名残として、ワールド統合が行われるまでは、初期サーバーがBahamut(00鯖)～Ragnarok(19鯖)という数字で表記されることが多く見られていた。
  
  

実施期間は2002年6月18日から2002年11月1日まで。
Glasyalabolasと言う名前のβ専用ワールドが設置された。
このβ版からはキャラクターデータの引き継ぎは不可能で、最初からスタートすることになった。

実施期間は2003年6月12日から2003年10月14日まで。
Cactuarと言う名前のβ専用ワールドが設置された。

実施期間は2005年12月10日から2006年4月3日まで。
Hydraと言う名前のβ専用ワールドが設置された。
このβからはキャラクターデータの引き継ぎが可能で、既存ワールドに分散する形になった。

また、Xbox 360の発売開始直後のモデルにはβテスト用ディスクが付属していた。

【β版】【テストサーバー】

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