ラングモント峠を越えた先にある広がる広大な氷雪地帯。厳しい寒さと陽光を遮る分厚い雲に常に覆われ、苔すら生えないような過酷な環境にあるこの地は、
魔法生物と
獣人、一部の
ビースト類しか生息していない。
時に
バルドニア地方から流れてくる瘴気がこの地を支配する影響か、
ザルカバードに近い場所では
アンデッド系の
モンスターが多数徘徊している。
極稀に雲が
晴れ澄み渡った青空となることがあるが、見られる確率はとてつもなく低い。だがその光景は美しき
ヴァナ・ディールの中でもトップクラスに位置するほどのもの。しかし、
天候が猛
吹雪になる事が多く、
視界がさえぎられ、せっかくの絶景もあっという間に白く閉ざされてしまう。
北端には古代遺跡、
フェ・インが存在するほか各地に
サルタバルタの
魔法塔に酷似した建造物が点在し、ここから
ソ・ジヤに行くことができる。
エリアの構造は非常に単純で、5層の地形が順々に上に向かって積み重なっているだけだが、段差を超える手段がそれぞれの層を繋いでいる道しかないため、移動におけるストレスは非常に高い。
クエストや
ミッションで度々立ち寄ることになるが、それ以外では訪れる機会が少ない場所。トラや
ゴーレムといった金になる
モンスターがあちこちにいるため、
金策に赴く
冒険者も多いが、地理条件上、大人数で混み合うことはあまりない。
天候の関係上、
Ice Elementalが常時と言って差し支えない程の確率で存在している。凍った池の傍に必ず2体出現するうえ、レベルが比較的低めのため、
金策で
乱獲するのに向いている。まれに闇
天候になり、
Dark Elementalが出現する事もある。こちらは袋小路になっている場所や行き止まりに出現する事が多く、供給が少ない時期は
冒険者の格好の的になっていた。
アトルガンエリアが追加されてからは、
レベル上げの敵が
闇のクリスタルを大量に
ドロップするようになったため、次第に人気(ひとけ)がなくなってきている。
エリア紹介で「クレバスから落下すると…」と書かれているが、実際はどの段差からも降りることはできないようになっている。このため、
フェ・インに行く際は、段差を飛び降りることが出来ればどれだけ楽だろうか…と愚痴られる程の遠回りを強いられていた。
ボスディン氷河〔S〕では、崖際の穴を落ちることで段差を
ショートカットできるようになっており、解説文も(
過去世界の話とはいえ)あながち間違っていない状態になっている。
もっとも、これは
過去世界の話であって
フェ・インへ行きやすくなったわけではないが、その後は
ク・ビアの闘技場への
ワープが
実装されたことで、
フェ・インへのアクセスは格段に向上している。