2002年7月9日のバージョンアップ

2002年7月9日に行われたバージョンアップ。公式トピックス
2002年7月17日に行われた追加バージョンアップについても併せて記載する（ただし、公式サイト上にはログが残っていない）。

本バージョンアップの主な内容は銃、命中率修正の緩和、強さ「とてとて」の追加、感情表現追加など。最も大きな変更は悪名高い7・2パッチの修正といえるだろう。そして、同時に黒魔道士の第1次漂白時代の幕開けとなるバージョンアップともなった。

このバージョンアップ直前の2002年7月8日には競売で不正行為が確認されたことから競売が停止しており（後述）、サービス開始から間もないこともあって様々な混乱の中でのバージョンアップとなっている。

• 戦士
  「格闘」の戦闘スキルを一段階下げた。
  

• モンク
  左手攻撃時の命中率を変更した。ジョブアビリティ「百烈拳」と「チャクラ」の効果を変更した。
  モンクの装備品のパラメータが変更された。
  また、新たな攻撃モーションを追加した。
  

• 白魔道士
  ジョブアビリティ「女神の祝福」が敵を引きつける効果を弱めた。
  

• 赤魔道士
  黒魔法「グラビデ」が入手可能になった。
  戦闘スキル「短剣」「片手剣」「片手棍棒」のスキルキャップとMP最大値を引き上げた。
  

• シーフ
  「格闘」「片手剣」のスキルキャップを上げた。
  ジョブアビリティ「ぬすむ」が敵を引きつける効果を弱めた。
  

• 暗黒騎士
  「両手剣」のウェポンスキルを使用可能にした。
  

• 吟遊詩人
  呪歌「魔物達のララバイ」(効果：一定範囲の敵を睡眠)が入手可能になった。
  また、吟遊詩人の歌の効果時間は全体的に短縮されたため、従来より頻繁に歌い直す必要がある。
  「短剣」「片手剣」「片手棍棒」のスキルキャップをあげた。また、楽譜の店頭価格を引き下げた。
  

• 狩人
  狩人専用武器「銃」の使用を解禁した。
  これに伴い矢など従来の遠隔攻撃用の消費アイテムの店頭価格を引き下げた。
  また、スタック数の制限も矢、弾のみ従来の12（1ダース）単位から、99に変更した。
  合成によって作成される矢、弾も最大で99となっている反面、競売所への出品数も99単位でなければ受け付けられない。
  その他銃以外にも狩人専用アイテムがいくつか追加されている。戦闘スキル「短剣」「片手剣」のスキルキャップをあげた。
  

• 獣使い
  ジョブアビリティ「あやつる」コマンドでのモンスターペット化時間を5分固定に、また「使い魔」による時間延長も30分固定とした。
  但し、ペットのHP残量に比例して、クリティカル攻撃を受けると残り時間に関係なくあやつりが切れるリスクがある。ペットのHP残量に注意する必要がある。
  （注記）この「クリティカルで魅了が切れる」仕様は大変に不評であり、次の2002年9月12日のバージョンアップで削除されることになる。
  

• 「短剣」のウェポンスキルは、赤魔道士、狩人、シーフ、吟遊詩人以外のジョブの場合、制限されるようになった。
  

• 2002年7月2日のバージョンアップにおけるレベル格差に伴う命中率修正を緩和し、ダメージ値修正に切り替えた。
  この時点ではヴァナ・ディールにはLv70から80想定のモンスターまで配置されており、その後のレベルキャップ制限の引き上げに伴って倒せる様に設定されている。
  

• 上記変更に伴い、「調べる」コマンドでの敵の強さ判定メッセージを更に細分化し、戦闘に不適正な程レベル格差がある相手には「とてもとても強い」などと表示される。
  これらのレベル格差がある相手には不用意に近づかないように注意するとともに、自分のレベルにあったダンジョンやフィールドを探す必要がある。
  

• 上記変更に連動して、時間効率的にパーティよりソロの方がより経験値を上げやすくなってしまっていた問題に関しては、パーティ戦闘でのボーナス値に対して再度見直しを行った。
  前述の適正な範囲内での強敵との戦闘においては、パーティの方が有利となる。
  

• 事前告知していた、一部のダンジョン内のモンスター（Ghoul等）の戦利品獲得率が上昇している。
  また、ダンジョン全般においてモンスターの戦利品や配置などが変更されている。
  

この変更は次週7月16日(火)にも引き続き行われると予告されていたが、実際には微妙に遅れて2002年7月17日の追加バージョンアップでの適用となっている。

• コンフィグメニュー：ウィンドウより、8種類のウィンドウ・パターンを選択出来るようになった。
  

• コンフィグメニュー：その他より、画面全体の明るさ補正を行える様になった。
  （"PlayStation 2"版のみ、Windows版は従来通りRGB別ガンマ補正）
  

• ヒーリング中に移動すると自動的にヒーリングを解除するようにした。
  

• ターゲットウィンドウに対象のネームカラーやアイコンなども表示されるようになった。
  

• テキストコマンドに /attack on、/attack off、/equip が追加された。
  詳しくは、テキストコマンド表を参照。
  

• テキストコマンド /names off、 /names on を追加した。
  名前を写したくない場合のスクリーンショット撮影などで利用できる。
  

• スクリーンショットをはじめとする「プレイオンライン」著作物を個人で運営するファンサイト等で使用する場合には、「『プレイオンライン』著作物の利用ガイドライン」に沿って利用すること、またその他の利用は固く禁ずることが告知された。
  

• マップ画面で自分の現在地の座標ブロック情報が表示されるようになった。
  

• エリアチェンジ直後のプレイヤー同士の重なり合いを緩和するため、位置の補正が多少行われる様になった。
  

• 以下の既存の感情表現コマンドに、新たなモーションを設定した。
  ひざまづく（/kneel）、おちこむ（/sigh）
  なぐさめる（/comfort）、理解不能（/huh）
  照れる（/blush）、怒る（/angry）
  うんざり（/disgusted,/upset）
  慌てる（/panic）、くやしい（/fume）
  問い詰める（/doubt）、すねる（/sulk）
  どきっとする（/shocked）
  

• 各地に様々な新しいクエストを追加した。また従来のクエストにおいても報酬が変更されているものもある。
  

• 各ギルドにおいて、様々な新しい合成レシピを追加した。
  また、前述の様に矢・弾の一回の合成で作成される数は99となった。
  

• 釣りでの釣り上げ判定を変更し、ヒットした後で獲物に逃げられる確率が減った。
  

• 競売所への出品枠を従来の8個から7個に制限した。
  これにより、出品数の多寡に関わらず、入札は自由に行えるようになった。
  

• 各地の競売所前に説明キャラクターが配置されている。
  競売所のシステムについて、このNPCから詳細を確認できるようになった。
  

• モグハウスでのポスト確認において、競売所から送られてきたギルにカーソルを動かすと、それがどの出品物に対しての代金か、ログウィンドウに表示される様になった。
  

• 金額設定ウィンドウやレベルサーチウィンドウなどでの数値設定のインタフェースを、より使いやすく変更した。
  

• コンクェストガードの個人戦績アイテム交換時に、アイテムの詳細説明が出るようになった。
  

■前回2002年7月9日のバージョンアップ時に告知した様に、引き続きダンジョンにおけるモンスターの配置などが変更されている。

■獣使いの不具合修正
ペットが攻撃されにくく、マスターが攻撃されやすかった不具合を修正した。

■釣りの判定確率が変更された。

■木工ギルドにおいて、ランク2(見習い)の認定アイテムを変更した。

■DATA FILEに『アルタナ大全』が追加された。
修得可能な魔法やアビリティ、装備可能なアイテムなど、ご自分のキャラクターのレベルに合わせた閲覧が可能。『アルタナ大全』はゲーム中の「DATA FILE」またはガイドブックから閲覧できる。

■ヴァナ・ディール トリビューン Vol.03が発行された。

■競売所が再開された。詳細は一般情報に掲載している。
（注記）競売は2002年7月8日に不正行為が確認されたため、停止状態になっていた。このバージョンアップで再開されたものの、「より安定した動作と取り引きのため」ということですぐに再停止され、本格的に再稼働したのは2002年7月20日からとなった。

■タルタル♀の以下の感情表現モーションが新しくなっている。
　/bow おじぎ
　/psych 気合入れ
　/laugh 笑い
　/surprised びっくり
　/blush 照れる
　/fume くやしい
　/disgusted,/upset うんざり

※今回のバージョンアップに伴い、サンドリア出身のタルタル♀のみ一時的に「/salute」のモーションが表示されなくなっている。
（注記） モーションがナチス式敬礼と類似していたため問題になったという説が有力。【敬礼】の項も参照。

このバージョンアップ前後では競売の停止・再開が行われており、そこでは以下のような告知が出ていた。既にPOL上からは削除されているようである。

【バージョンアップ】