地球世界には存在しない金属である。
設定によれば、鉄3に対して黒鉄1の割合の合金。錆びず、通常の鉄鋼を遥かに凌ぐ強度・硬度を有するが比重も大きい、とある。伝統的な
ガルカ鍛冶にその加工技術は伝わっていたが、ダーク鋼製品のあまりの重さのために他
種族に顧みられる事はなかった。しかし、
バストゥークにおいて
ヒュームの技
術者が軽量化に成功し、他
種族にも広まり一般的なものとなった。
精錬された黒鉄は漆黒の色合いを持ち、武具等に使用されている場合は原材料の特定が容易である。
黒鉄製の武具は通常に比べて重くなるが故か、
D値は大きいが
隔も通常のものより増大する傾向にあり、同種の
武器で比べると
隔は5%~10%ほど増大している。一方
HQ品における
隔の減少は通常の
素材の場合-3%程度であるが、ダーク製品の場合-5%程度に達するものもあり、特徴的である。
地球世界においても、クロム・モリブデン等を添加することによって飛躍的に引張り強度を増したり、熱処理特性(及びそれに伴う焼入れ強度)を変化させたりして、通常の鉄鋼よりも遥かに強靭な特殊鋼が生産されている。ダーク鋼もそうした鉄と親和性のある元素との合金として設定されているのかもしれない。