トレジャーハンター

1. ジョブ特性の一つ。広義として上位のトレジャーハンターII(III)や、プロパティ「トレジャーハンター+」も含めた全般的な意味も含まれる。
   
2. 敵に対して与える効果の一つ。
   
3. 称号の一つ。
   

通称トレハン。
敵対行動を取った相手にトレジャーハンターの効果を付与する。トレジャーハンターの効果が付与された敵は倒された時にアイテムをドロップしやすくなる（トレハンが効かないアイテムもある）。
サポジョブでも有効なため、素材狩りなどでこれを目当てにサポシにするという光景も良く見られる。

名称	習得Lv		特性値
	シ	青
トレジャーハンター	15	98	+1
トレジャーハンターII	45	-	+1
トレジャーハンターIII	90	-	+1

これらは内部的なランクを便宜上記す他のジョブ特性とは異なり、ジョブ特性欄にもそれぞれ別個の特性として表示される。それぞれが「+1」の効果を持ち、合算して+3相当という形になる。この値は「ランク」という通称で呼ばれることが多いが、フェイントの説明文や公式発表を見る限りは「トレジャーハンターレベル」が正式名称。
青魔道士は追加特性として得られる最短のLvを表記。トレジャーハンターII以降が別の特性扱いなこともあり、ギフト「ジョブ特性効果アップ」の対象外。

青魔道士の追加特性
追加特性の中でも特殊な扱いで、下記「ギルスティール」の追加特性をランク2（特性値16以上）にすると「トレジャーハンター」に変化する。
こちらもギフト「ジョブ特性効果アップ」の対象外で、ギルスティール発現+ギフトでも変化はしない。

特性値	青魔法名	習得Lv	必要BP
6	チャージドホイスカー	88	4
6	みんなの怨み	90	4
6	槍玉	98	4

PCが保持するジョブ特性+装備品などのトレジャーハンターのランクには上限が存在する。

• シーフ
  ランク8まで。
  
• シーフ以外のジョブ
  ランク4まで。
  
• 内部ジョブがシーフに設定されている、獣使いのペット(野良ペット含む)の一部とフェイスの一部
  ランク1まで。
  

これは2.項で記す「モンスターに与える効果」とは別物であり、装備をどれだけ過剰に積んでも上限は変わらない。
※ハッピーパワー「ドッグノーズ！」のみ上限を超えて9(5)になるとされるが、限定的・例外的なものなので以降も上限8(4)の形で解説する。

ジョブ特性と同枠で加算される。
装備品の他、一部の支援効果も同枠で加算されるため合わせて紹介する。
※はオーグメントにより付与されたもの。数値は最大値。

分類	名称	特性値	Lv IL Su	ジョブ
短剣	盗賊のナイフ	+1	70	シ
	サンダン	+1	119	シ
	タミングサリ	※+1	119	シ吟踊
	アサシンナイフ	+1	Su4	シ
	プランダナイフ	+2
	ガンドリング	+3	Su5
投てき	完璧な幸運の卵	+1	99	All Jobs
頭	白ララブキャップ+1	+1	1	All Jobs
	ヴォルトキャップ	+1	119	All Jobs
胴	ヴォルトジュポン	+2	119	All Jobs
両手	アサシンアムレット	+1	75	シ
	ＡＳアムレット+1	+1	75	シ
	ＡＳアムレット+2	+2	90	シ
	プランダアムレット	+2	109	シ
	ＰＤアムレット+1	+3	119	シ
	ＰＤアムレット+2	+3
	ＰＤアムレット+3	+4
	ヴォルトブレーサー	+1	119	All Jobs
両脚	ヴォルトホーズ	+1	119	All Jobs
両足	ＲＤプーレーヌ+2	+1	81	シ
	スカルカプーレーヌ	+2	109	シ
	ＳＫプーレーヌ+1	+3	119	シ
	ＳＫプーレーヌ+2	+4
	ＳＫプーレーヌ+3	+5
	ヴォルトブーツ	+1	119	All Jobs
腰	タルタルサッシュ	※+1	70	モ白黒赤ナ吟狩召青か学風剣
	チャークベルト	+1	99	All Jobs
指	ゴーニーリング	+1	99	All Jobs
	ＧＮリング+1	+1
ギアスフェット醴泉島のオーグメント装備		※+2	119	装備による
ハッピーパワー	ドッグノーズ！	+1
一時技能(GoV)	トレジャーハンター+	+1～+3
アートマ	戦慄の人工アートマ	+1
支援効果(ミーブル・バローズ)	トレジャーハンター+	+1～+2
イオニス	戦利品入手率アップ	+1～+2
ドメイン効果	正義	+1

ギアスフェット醴泉島のオーグメント装備(担当Oseem)は秘術(ダークマター)でのみ付与される可能性がある。
ハッピーパワー「ドッグノーズ！」のみ、上限を超えて加算される。

「1.項の特性や装備などによるトレジャーハンター」を合計1以上有した状態でモンスターに敵対行動を取ると、敵に「トレジャーハンター」を付与した状態にできる。これは弱体効果のようなもので、呆ける（ヘイトリストが空になる）まで解除されない。

「敵対行動」は通常攻撃以外でも、魔法でも何でも良くターゲット以外への範囲魔法の巻き込みでも良い。ただし直接的に敵対行動を取る必要はあり、ヘイトリストに載ったパーティメンバーへの回復強化を行って自身をヘイトリスト入りさせただけでは効果が無い。

敵に与えた効果は後述の追加効果を含め、与えた最大値の状態が記憶されている。例えばランク8を与えた後に装備を外してランク3で殴っても、下位のトレハンで上書きされることは無い。

システム上、攻撃や魔法の追加効果という扱いになるため、トレハンのログだけを個別に表示させることは厳しいと言われている。

メインジョブがシーフの場合のみ、通常攻撃及び近接物理WS時に時々追加効果「トレジャーハンター」が発生し、敵に与えたトレハンのランクが1ずつ上昇する。
上限は12。シーフのギフト（JP100および1200）の「トレジャーハンター効果最大値アップ」によって+1ずつ拡張され、最大14になる。

• 発動判定は通常攻撃、WSともに一段目のみ。
  
• 発動率は「1.項の自身のトレジャーハンターランク」と「2.項の敵に与えたトレジャーハンターランク」の差が大きいほど低下する。
  自身のトレハン値はどうやっても上限8なのに対し、敵に与えた効果は9,10,11…と上昇して差が開いていくため、相対的に高ランクになるほど上がりにくくなる。
  「不意打ち」、「だまし討ち」、「フェイント」（2段階目以降）を乗せた攻撃は追加効果が発動しやすくなる。併用も可能だがWSにはフェイント自体が対象外で乗らないため注意。
  
• 狩人のジョブアビリティ「バウンティショット」でも追加効果「トレジャーハンター」のランク上昇は発生する。
  ただし、発動率判定の「1.項の自身のトレジャーハンターランク」にはジョブ特性+装備枠のトレハンは適用されず、バウンティショット自体が持つランク(2)+バウンティショット強化装備のみが参照される。
  
• 通常攻撃によって発動した時にはエンライトのダメージエフェクトと共に以下のログが表示される。
  
  追加効果→<enemy>に対するトレジャーハンターの効果が○にアップ！
  

WS時に発動した場合はエフェクトもログも表示されず、判別する方法は無い。
なお、この効果ログはチャットフィルターの【○○からの攻撃】に属するため、フィルターを掛けているとエフェクト以外の判断要素が無くなる。コンフィグ→その他→ダメージ数値の画面表示でも一応ダメージと同じように表示されているが、字が小さくすぐに消えてしまうためあまり役には立たない。

Lv15未満のシーフでも、白ララブキャップ+1やGoVの一時技能によって特性値を1以上にすれば追加効果も発動するようになる。（要確認）

トレハンランクの差による発動率はあくまで相対的なものであり、特性1のキャラが追加効果で2に上げる確率と、特性8のキャラが追加効果で9に上げる確率は変わらない。
一方で、トレハン8を与えてある敵に対して装備を外して特性3のキャラで殴っても発動率は低く、少しでも発動の可能性を高めるには特性8の状態を維持する必要がある。

分類	名称	効果	ジョブ
ジョブアビリティ	不意打ち	追加効果の発動率アップ。	シ
	だまし討ち
	フェイント	2段階以降、追加効果の発動率にボーナス。
	バウンティショット	詳細は当該項目を参照。	狩
ギフト	トレジャーハンター効果アップ	追加効果の発動率アップ。内訳は下表。	シ
ギフト(JP100)	トレジャーハンター効果最大値アップ	追加効果の上限+1。
ギフト(JP1200)

シーフのギフト「トレジャーハンター効果アップ」

JP	累積値
80	+5%
405	+10%
980	+16%
1805	+23%

2020年3月10日に公開された表から、アイテムのドロップ率が7段階（「100％ドロップ」を含めて8段階）に設定されていることが見て取れる。

TH Lv	All	Very Common	Common	UnCommon	Rare	Very Rare	Super Rare	Ultra Rare
0	100%	24.00%	15.00%	10.00%	5.00%	1.00%	0.50%	0.10%
1		48.00%	30.00%	12.00%	6.00%	1.50%	0.75%	0.20%
2		56.00%	40.00%	15.00%	7.00%	2.00%	1.00%	0.30%
3		60.00%	42.50%	16.50%	7.50%	2.25%	1.20%	0.35%
4		64.00%	45.00%	18.00%	8.00%	2.50%	1.40%	0.40%
5		66.66%	47.50%	19.00%	8.50%	3.00%	1.60%	0.45%
6		68.00%	50.00%	20.00%	9.00%	3.50%	1.80%	0.50%
7		69.00%	52.50%	21.00%	9.50%	4.00%	2.00%	0.60%
8		70.50%	55.00%	22.50%	10.50%	4.75%	2.30%	0.70%
9		72.00%	57.50%	24.00%	11.50%	5.50%	2.60%	0.80%
10		73.50%	60.00%	26.50%	12.50%	6.50%	3.00%	0.90%
11		74.00%	62.50%	28.00%	13.50%	7.50%	3.50%	1.00%
12		76.00%	65.00%	29.50%	15.50%	8.25%	4.00%	1.15%
13		78.00%	67.50%	31.00%	17.50%	9.00%	4.50%	1.30%
14		80.00%	70.00%	32.50%	20.00%	10.00%	5.00%	1.50%

アイテムのドロップ判定は入れ子構造になっており、一つのドロップ枠の中に複数のアイテムが含まれる場合がある。
上述のドロップ率はこの枠自体が出るか出ないかの確率を判定するもの。
枠内に複数のアイテムが設定されていた場合、その中から何が選ばれるかの確率は個別に決められており、トレジャーハンターを始めプレイヤー側から干渉する方法は無い。

有名な事例として、「守りの指輪にはトレハン無効」と公式にも明言されている。
これは「守りの指輪orピクシーピアス」の枠自体はトレハンが無くても100％ドロップ。その上で「守りの指輪かピクシーピアスかの抽選」にはトレハンの影響そのものが無いため。

特殊なドロップ条件を持つもの、例えばクリスタル（シグネット/レベル差）、印章（レベル差/敵レベル）、石印類・カギ（敵レベル）については、効果があるかどうかはあまり判っていない。
印章に関してはファイナルファンタジーXI　電撃の旅団 編　ヴァナ・ディール公式ワールドガイド2010 Vol.2 での発言より、ドロップ率には作用しないが、次に印章をドロップするようになるまでの時間制限を短縮させることが判明している。
ちなみにこれらのアイテムがたくさん出たからといって、敵本来のドロップアイテムを押しのけてドロップするということは無い模様。

バストゥークのクエスト「ママの大仕事」クリア時に得られる称号。
英名を和訳すると『宝漁り』といった感じで、日本名のハンター（＝探求者、捜索者）と若干ニュアンスが異なる。

各トレハンの効果の大きさが良く分からなかったころは、効果の大きさはジョブ特性とそれ以外を併せて、例えばトレジャーハンターII＋トレハン装備ならトレハン2.1, 2.2と呼んだり、全部を単純に合計してトレハン3,4などと呼ばれていた。トレジャーハンターの効果の大きさが追加効果で明示されるようになってからは、直接この値で表現されることが多くなっている。

初期にトレジャーハンターが実際どういうロジックでドロップ率に作用しているかは、検証が難しくはっきりしたところは判っていなかったため、「トレハン持ちがトドメを刺すとドロップ率が上がる」「トレハンレベルの低い人が攻撃するとドロップ率が下がる」「トレハン持ちが戦闘不能になると効果がなくなる」といったオカルトが流布されていた。後に開発側から提示されたヒントによって否定されている。

• 『アルタナ祭りin大阪』 での発言
  
  • トレジャーハンター保持者がモンスターのヘイトリストに乗った時点で効果が発動し、ドロップ率が決定される。
    
  • トレジャーハンター持ちが複数いる場合、最もトレハンランクの高い一人の効果のみ有効。
    
  • トレジャーハンターの効果はヘイトが完全に切れるまで有効。
    
• 公式フォーラムでの発言

  注釈3

  公式フォーラム:トレジャーハンターの仕様について
  
  
  • 通常の素材等の場合、低いトレハンランクでは効果が大きく伸び、一定以上ではあまり効果を及ぼさない。
    
  • 貴重なアイテムの場合、僅かながら一定の割合でドロップ率が延びていく。
    

さらに、ユーザーによる仮説 「アイテムドロップ判定の回数増加」 という推測は誤りで、『トレハンI』 と 『トレハンII』 の差は単にドロップ率そのものが向上されるのみであることを示された。

以前から経験則として「アイテムによってトレハンの効きに違いがある」ことは知られていたが、単にドロップ率に同じ倍率をかけているためであると思われていた。実際には個別のドロップテーブルが存在する。
「AもしくはBのどちらかを落とす」という選択ドロップに関しては効果がない点は枠内抽選の仕様が明かされる前から認識されていた。

以前はシーフは戦力的に劣り、「一発トレハン乗せたら役目が終わり」などとも言われていた。追加効果によるトレハン上昇という仕様が追加された事はシーフの存在価値を明確にした一方で、トレジャーハンターランクの上昇確率は常に「攻撃時のトレハンランク」が影響していることが明言され、ドロップ率を上昇させるためにはトレハン装備を着たままでいるのが最善、という事実が明らかになり「PT戦闘時シーフはトレハン装備を変更すべきではない」という風潮を嫌うアタッカー志向のシーフもいた。これは後にトレハンに上限を定め、装備を拡充させることで負担が小さくなるように変更された。2022.10.11以降は装備1部位で事足りるようになっている。
一方で、「シーフはトレジャーハンターとトレードオフでモクシャが与えられない」とフォーラムで明言されており、与TPの多さから「シーフはトレハン以外何もするな」という風潮もあった。こちらもモクシャ装備や食事の追加によって概ね解決している。

仕様そのものがもたらした弊害としては、無理にでも最大値までトレハンランクを上昇させようとして、戦闘が長期化するケースが増え、特にベヒーモスの縄張りでは、守りの指輪を求めるプレイヤーが連日列を成していた時期に、そんな状況で「盗賊のナイフ一刀・通常攻撃のみで削り倒す」といった例がしばしば発生し、トラブルの種となっていた。このトラブルを解消するために前述の仕様が明かされたとも言える。

以前は通常攻撃でしか効果が発動しなかったため、「不意WS・だまWSはやるな」という風潮があった。2011年12月15日のバージョンアップによってWSでも効果が発動するようになったためこの点は幾分緩和された感があるが、不意WS・だまWS時に上昇した場合はログが表示されないため把握しにくい場合もある。

当初は「発動するごとに発生確率が下がる」とだけアナウンスされた。これは「発動するごとに（自身のトレハンランクと敵に与えたトレハンランクの差が開いていくため）発生確率が下がる」ので間違いでは無いのだが、低いトレハンランクで発動させて発生回数を潰すよりは、なるべくファーストタッチは高いトレハンランクの装備で固めて行う方が後々トレハンランクが育ちやすくなるという誤解を生んだ。
また、オートアタックやブーメランに限らず、発動エフェクトがなくても触ってしまえば盗賊のナイフやアサシンアムレットを外して攻撃重視の装備に変えても最大合算値が保存されているので、効果発動の値は変更前の値が元になる。『盗賊のナイフがサブで固定されているので、シーフの火力は伸び悩んでしまう』という心配はTPが0になることと引き換えに解決できる等の考えがあったが、これは敵のトレハンランクが下がらないだけで、上昇させていくには結局トレハン装備をつけっぱなしにしなければ発動率が低くなってしまう。

• 2002年6月11日のバージョンアップ
  トレジャーハンターの効果を強化した。
  
• 2010年12月7日のバージョンアップ
  メインジョブシーフが近接攻撃を当てた際、トレジャーハンターの効果が時々上昇するようになった。
  ジョブ特性「トレジャーハンターIII」が追加された。
  
• 2011年5月10日のバージョンアップ
  バウンティショットを当てた際にも、トレジャーハンターの効果が時々上昇するようになった。
  
• 2011年7月12日のバージョンアップ
  VWにおいて、トレジャーハンターのランクに応じて各アラインメントにボーナスが加算されるようになった。
  
• 2011年12月15日のバージョンアップ
  シーフが近接物理WSを当てた際にも、通常攻撃と同様にトレジャーハンターの効果が時々上昇するようになった。
  
• 2012年3月27日のバージョンアップ
  メリットポイント「フェイント」の2段階以降の効果が変更され、トレジャーハンターの追加効果上昇率アップになった。
  
• 2014年1月21日のバージョンアップ
  上位ミッションBFにおいて、トレジャーハンターの効果が適用されるようになった。
  
• 2014年3月18日のバージョンアップ
  装備品、アートマ、ジョブ特性を合算したトレジャーハンターの効果に上限が設けられた。
  
  • シーフ
    ランク8
    バウンティショットを含む追加効果による上昇は、従前通り12まで。
    
  • シーフ以外のジョブ
    ランク4
    
• 2014年5月15日のバージョンアップ
  両手装備「ＰＤアムレット+1」のトレジャーハンター効果が+2→+3に引き上げられた。
  

【シーフ】【リアルラック】【物欲センサー】