ヘイトリスト

記事名読み
へいとりすと
モンスターが「ヘイト」でターゲットを決定する優先順位システムのこと。同義語「ヘイトテーブル」。

ほとんどのモンスターはこの原理に従うが、NMBFなどでは「ヘイト連動」など特殊なパターンを持つものがいる。

基本原理
NPCは複数のプレイヤー戦闘するとき「ヘイトリスト」に基づいてターゲットを決定する。
ヘイトプレイヤー別に記録して(リストにして)比較し、最もヘイトが大きいプレイヤーターゲットとする。

もし何らかの理由でトップが入れ替わると、新たなトップを攻撃対象にする。

おおまかには「プレイヤーが有利になる行動」を多くするほどヘイトが上がりやすい。
また、ヘイトリストを利用して敵の行動を制御するプレイヤーアビリティ魔法戦術などが存在する。
ヘイトの上下基準については「ヘイト」を参照されたい。

ヘイトリストから除外」と「ヘイトリセット
ヘイトリストから除外」と「ヘイトリセット」は、どちらも敵の攻撃から外れるという意味では似ているが、似て非なるものである。

ヘイトリストから除外」とは、ヘイトリストから登録が解除されることである。

対して「ヘイトリセット」はリストには残るが値が最低値になることである。

例えば、プレイヤーヘイトリストから除外」された場合、リストに再登録される行動をとらない限り、除外者以外が全滅した場合はモンスターは除外者の存在を忘れ目標を見失い戦闘終了となる。
しかしヘイトリセット」の場合、あくまでヘイトリストに被リセット者は残っているため、対象者以外が全滅した場合はモンスターは被リセット者を攻撃対象として覚えているので攻撃する。

ヘイトリストから除外される方法
必ず除外される方法

この他にはヘイトリストから除外される方法というのはあまり知られていない。

タイミングが重要な方法

一般には上記の方法で除外されると考えられているが、これでヘイトリストから除外されるのは「自分がヘイトリストの先頭である場合」のみであるため、注意が必要である。

厳密にはモンスターヘイトリストをチェックしたタイミングでトップ」のとき上記条件を満たす必要がある。
たとえば、スリプル等で敵を睡眠状態にしてログアウトエリアチェンジをしても、敵が睡眠状態から回復するまでヘイトリストが保持されている場合があり、寝かせた敵が目覚めるよりも早くそのエリア復帰すると目覚めた途端に襲われてしまう事があるので注意が必要である。

絡まれた「だけ」の状態ではヘイトリストには載らない。また、絡まれた「だけ」の者に、支援行動を行ってもヘイトリストに載る事は無い。
これを利用し、意図的に敵に絡まれ(絡まれるだけで敵対行動はとらない)、周りからケアルシャワーを貰って敵を保持する絡まれマラソンという戦術があり、主にBF等で使われている。
気をつけなければならないのは、「ヒーリング」も敵対行動のひとつであること。ノンアクティブな敵であっても、パーティメンバーが絡まれて逃げていく際にモンスターヒーリング感知されてしまうと、その時点でヘイトリストに載ってしまう。絡まれた仲間が無事エリアチェンジを果たした後に敵が戻ってきて後衛攻撃を仕掛けるという事故が起きることがあるが、大抵はこれが原因である。

この絡まれただけの状態については現在最も検証が曖昧な箇所である。
どうやら嗅覚追尾の一作用らしいとの見解はあるものの、矛盾を完全に解消する答えは未だ導かれていない。

範囲系行動とヘイトリストの関係
ヘイトリストに載らないと、ダメージを伴わないヘイト上昇系の行動をとってもヘイトは上がらない。
センチネルインビンシブルも、このヘイトリストに載らないことにはヘイト上昇効果が発揮されないので、リンクした際等はまず何らかの敵対行動によってヘイトリストに載ってから使用しなければ意味がない。
例えば、多対多のBF等で盾役開幕ガ系魔法を撃つのは、ガ系魔法自体のヘイトを期待したものと言うより、対象NPC達のヘイトリストに載るために行う「敵対予備行動」という側面の方が強い。

追尾の概念
絡まれマラソンについては、従来の常識におけるヘイトリストの概念では、ターゲットが維持できる理由とターゲットが移らない理由が説明できない。
これに、

といったような攻撃対象を管理できる機構を導入することで説明が可能になる。

手近なところから探していくと、嗅覚追尾が一番近しい特性を持っており、これが従来のヘイトリストとは異なる第2のヘイトリストの様な振る舞いをしていると推測されている。
嗅覚自体はNPCにより有り無しがあるため、追尾をするために別の特性があるか、嗅覚追尾≒全てのモンスターが持っている有限距離の追尾の距離を∞にする特性である、と解釈することで仮説レベルでの矛盾は解消できる。

昔はこのヘイトリストバグなのかそもそもヘイトリストがなかったのか、隣接するPCケアルガ(当時異常にヘイトが上昇した為一度使うと剥がれなくなった)を唱えると関係無いはずのそのPC攻撃した。しかもいくら挑発をやっても剥がれず、最悪の場合死に到ることもあった。
黎明期には挑発よりもパーティメンバーへのプロテアの方がターゲット固定に有効だった、という話も残っている。

ヘイトリストの概念自体はブラックボックスであり、現在言われているヘイトリストの概念の多くは体感に基づく仮説であり、未だ完全に解明されてはいない。
但し現段階の仮説でも、実戦に用いる分には充分な水準には達している。
2007年末以降このヘイトの仕組みを改めて解明しようという動きがあり、現在では特殊な状況を除いてほぼ検証されている。

関連項目
ヘイト】【ヘイトリセット

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