バルドニアに出没する有翼の
獣人。硬質でありながら柔軟な殻(邪悪な
魔法によって肉体と結合させた鎧という説もある)に全身を覆われており、
物理的な
ダメージを
吸収してしまう。また、非常に高度な知性を有しており、高位の
魔法を駆使できる者も多い。 漆黒の怪異な姿が、地獄にいると信じられている
デーモンにあまりにも似ていたため、このように呼ばれるようになったが、彼らは自らを「
闇の血族」と称するのみで、その正体には不明な点が多い。
先の
大戦前には、
闇の王の親衛隊を担い、圧倒的な力で
ヴァナ・ディールに盤踞していた
獣人勢力を切り従え、恐怖で支配していった。さらに、
大戦が始まると、王の伝令や各
獣人部隊の督戦に活躍し、ともすれば身勝手な行動をとりがちな
獣人指揮官を牽制し、作戦の遂行に努めた。その後、
闇の王が滅して敗戦が確定的になると、いずこかへ去っていたが、昨今の王復活の噂と共に、再び
バルドニアに集結を開始したようである。彼らは
バルドニアに元々棲んでいた
獣人ではないため、その出自についても諸説あるが、
闇の王が地獄に落ちた時に彼の地で契約を交わして連れてきた、というのが、
人間にも
獣人にも最も流布している説である。
公式サイト「
うごめく敵たち」-闇の勢力-より
闇の王が倒され、敗色が濃くなった時点で何処かに姿を消していたが近年、
ズヴァール城に集結し、不穏な動きを見せている模様。
他の
獣人とは違い、元々
ヴァナ・ディールに生息していた生物ではなく、
クリスタル大戦開戦直前に突如として
闇の王と共に現れた謎の多い
種族。また、彼等の目的も
人間社会を根絶やしにせんとする漠然とした内容以上の詳細は判明していない。
また、彼らの外殻が外骨格なのか、甲冑なのかもよく分かっていない。
魔人のどくろの説明文を見る限り、金属質は内骨格にも含まれており、生物にしてはかなり異質な特徴を持っているといえる。
【エクソ
スケルトンアーマー】
デーモンの身体は、鈍い光沢を放つ漆黒の殻に全身を覆われている。殻は硬質でありながら、柔軟かつ軽量。黒鉄らしき金属成分を含んでいる。問題は、その殻がいったい何であるかということだ。
死体を調べた
鍛冶師
ゲンプは、殻に継ぎ目らしき箇所があり、明らかに溶接した痕跡が見られる点を指摘。金属は特定できないが、甲冑に間違いないと述べた。何より、連中の骨格は身体の中に別にあるではないか、と。また、
鼻の院の
ルクススは、北の地で
デーモンを解剖し、殻の内部にまで血管が伸びているのを発見。外骨格と断定した。何れの説が正しいのか、いまだ結論は出ていない。ただ、彼らの不可思議な殻は、
物理的な
衝撃をほとんど
吸収し、かつ
魔法に対しても強い抵抗力を有していることだけは、厳然たる事実なのだ。
ファイナルファンタジーXI 公式設定資料集 ~Life in Vana'diel~より