か盾

記事名読み
かたて
からくり士PT内において敵の攻撃を受けとめる盾役となること。

からくり士回避盾になりうるかについては、長らく議論されているところであるが、一般論としての適性を考察しつつ解説する。

からくり士回避盾への適正についての考察
からくり士ジョブ特性として、最大ランク4の物理回避率アップ(回避+48)を持っている。これはシーフの6段階、踊り子の5段階に次ぐ高さである。さらに回避スキルはBで、シーフのA+、忍者のA、モンク踊り子魔導剣士のB+に次ぐ高さとなっており受け流しこそDだがガードスキルB-を持っている。VITはDで踊り子よりも高い。

さらにからくり士格闘スキルは現在はA+まで引き上げられており、と同じくTPクリティカルヒット率の補正に働くWS連環六合圏も使える。そのためアビセアエリアではアートマ次第ではかなりのダメージソースとなる。しかもタクティクスウィッチオートマトンTPを奪えば2連続でその高ダメージを叩きだすこともでき、ヘイトを稼ぐことは十分に可能である。
本体がこれほどの性能をもっているのに加え、さらにオートマトンがいる。白魔法戦ヘッド魔法ボディのオートマトンならば、ケアルVIに加えリジェネIVを使用し、各種ナ系魔法イレースも使用できる。しかも出し入れをすれば、オートマトンMPは実質的に無限ともいえる
注釈1
この回避盾の項目では基本的にソロ性能を語っているわけではないので、ここでは取り扱わないこととする。
。さらにフラッシュバルブを装着させていれば時折フラッシュの効果まで敵に与え、空蝉詠唱のサポートをしてくれる。もし被弾しても、いざとなれば黒衣チェンジマトンの体力を奪ってしまえば一時しのぎもできる。

他の回避盾との比較
一般的に回避盾と呼ばれているシーフ忍者踊り子との簡単な比較を以下に示す。

 シーフからくり士踊り子忍者
AGIBCBB
回避スキル424(A+)398(B)404(B+)417(A)
物理回避率アップ6段階(+73)4段階(+48)5段階(+60)なし
その他アビリティなしなしC・ポジション(+15)陽忍(+10)
合計回避率474426443405

Lvは99とする。
*盾前提であるためC・ポジション陽忍の発動条件については割愛。
C・ポジションは5段階まで振るものとする。
陽忍の計算は最低値とされる+10で計算する。(最高値は+30程度とされる)
*合計回避率は小数点以下切捨て。
AGIは参考として示し、計算には含まない。

総合的な回避率
シーフ>踊り子>からくり士>忍者となる。
忍者サポ踊を選んだ場合、忍者(427)となり、からくり士との順位は逆転する。

以上の通り、基本スペックにおける回避率踊り子とほぼ遜色ない。

装備問題
回避装備とされる類の防具は、4ジョブとも共通しているものが多く、極端な差にはならない。

ただし、からくり士メイン武器格闘となるため、二刀流が使える他の回避盾に比べて一本分ステータスブースト面で不利になる。

ヘイト問題
与ダメージによることでしかヘイトを稼げないのがネック。

他の回避盾の場合
シーフ
アカンプリスコラボレーターによるヘイトの奪取。

忍者
デフォルトで空蝉の術を使えることから、挑発を始めとする強力なヘイトを稼ぐ手段を得られるサポ戦を採用できる。また、削り能力もからくり士本体よりは高い。

踊り子
A.フラリッシュ、各種ワルツによるヘイト稼ぎ。装備アビリティを駆使すれば忍者と同等以上の削り能力を有することも可能。

となり、与ダメージ以外でのヘイトを稼ぐ手段をある程度持ち合わせている。
また、からくり士の持つ火力マスターマトンを合せたものである。
マトンの強力な攻撃によるヘイトマスターマトンヘイトを奪取する手段がない
注釈2
腹話術マトンヘイトを入れ替えるだけなのでヘイトを稼ぐ手段とは言いにくい。ヘイトリセットをもつ敵相手にはやや有効だが。
以上、ヘイトを分散させているだけとなる。いかに自己のヘイトを稼ぐかと言う観点に立てばこれはメリットにはなりえない。
与TP問題
からくり士マトンを伴うため、必然、他の回避盾と比べて与TPが増える。
特に射撃白兵戦マトンを使用する場合はこの与TP問題は無視できないだろう。
ちなみにAGI与TP減効果が付与されたため、わずかな差とは言えAGIに劣るからくり士与TP問題において相対的に不利になったと言える。
結論
できないわけではないが、劣化品にしかならないというのが現状である。
考察項目にある通り、マトンによる援護は確かに強力であるが、回避盾に限らず盾というのは援護を必要とせず自己完結することが目的ではない。
言い換えれば援護を受けれる環境下において、マトンの仕事はいずれも他ジョブで賄えるのである。加えてある程度の操作性があるとは言えマトンは所詮AI。プレイヤーが操るPCのほうがマトンよりも優位にあることは否定できない要素であろう。
そうなると、もはやマトンの存在意義はなく、本体能力のみでの勝負となってしまう。その本体にしてもシーフ並の火力踊り子並みの回避能力では帯に短し、たすきに長しと言わざるをえないだろう。
結局のところステータス面では回避盾に肩を並べることができても、マトンというからくり士のアイデンティティが、他の回避盾が持つ各々の魅力に迫ることができないがゆえに、からくり士回避盾論が一向に浸透しないと言えるのではないだろうか。
関連項目
からくり士】【盾役】【回避盾

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