上記の通り、
パーティプレイを学ぶ上でとても重要であるはずの
砂丘時代であるが、昨今では必ずしも有効に機能しているとは言い難い。
サービス開始初期のレベル10台といえば
ソロでの
レベル上げに行き詰まりを見せるころであり、否応なく
PTを組まなければならないレベル帯であった。
しかし昨今では、
といった難易度低下・緩和措置により、
レベル上げPTを組むことはもはや必須ではなくなっている。
また、海外でのサービス開始と
外国人プレイヤーの流入により、「
パーティプレイの聖地」と称された
バルクルム砂丘の環境が大きく変わったことも見逃せない。
具体的には、
日本人、特にベテラン
プレイヤーを中心に、言葉の通じない
外人や当たり外れの大きい
外人パーティを避け、
砂丘時代を代表とする低レベル帯を
ソロや
固定パーティで駆け抜ける傾向が見られるようになった。
レベルシンクや
少人数PT向けのボーナス等により、
LSや
フレンド等、友人同士だけで必要人員を完結出来るようになったことも大きく作用し、ベテラン
プレイヤーの多くはわざわざ
野良で
PTを組む必要性がなくなってしまったのである。
さらには2009年以降
アスフロMMMが普及するに至り、
経験値効率の面でも大きく後れを取ることとなった。最大30分の
MMMを6回こなすだけで
砂丘時代~
クフィム島までのレベル帯をスキップすることすら容易となり、こうした
狩場で
レベル上げパーティを組む意義はさらに乏しいものになってしまった
ただし、アスフロ
MMMができる=最低でもレベル30の
ジョブがあるということであり、そこにいたるまでの最低限の情報はあるとは思われるが。
。
かくして
日本人の経験者が
砂丘を去った結果、当地で組まれる
パーティは時間帯によらずほとんどが多国籍または
外人パーティというのが現状であり、
砂丘時代に
プレイヤースキルを学ぶ必要のある初心者達が、
パーティで
スキルを十分に磨くことができないと言う問題が出てきている。
言葉が通じなければ
異
言語間のコミニュケーションは
MMOの醍醐味のひとつともいえるが、
日本人が最も不得意とするところでもある。もっとも、言葉が通じたところで
MMOに対する感性の違いが大きいということは、たいていの
プレイヤーが認識していることである。
自分の立ち回りについて助言を得ることができず、
プレイヤースキルの向上も見込めない。また、
野良パーティにおける
パワーレベリングも国籍問わず横行しており、
戦闘における基本的なセオリー
や、各
ジョブごとの役割を認識する間もなくレベルだけが上がっていくという傾向が、特に
砂丘時代の
パーティにおいて顕著なものになっている。
もちろん、熟練者に初心者を教育する義務があるわけではないのだが、結果として2009年現在の
砂丘が「
パーティプレイの登竜門」という往時のイメージから程遠い場になっていることは否めない。むしろ、
外人パーティの慣習を半強制的に叩き込まれる場、とした方が適切といっても過言ではない。それが合う合わないは個人の主観にゆだねるが、今現在もって
日本人プレイヤーが
砂丘エリアでほとんど見かけないことからも明らかであろう
もっとも、効率を考えたら他にいいところがあるから減っている、というのも事実。
。
こうした影響から、昨今では
バルクルム砂丘の後に続く
クフィム・
エルシモ島などの
狩場、さらには
アトルガンエリアのような高レベル帯の
レベル上げにおいても「初心者」
プレイヤーが多く見られる傾向にあり、驚きを隠せないベテラン
プレイヤーも少なくない。
Lv50くらいまでは簡単に上がるようにという開発方針が生み出した、一つの副作用と言えるだろう。
これらは
フェローに加えて便利な
NPCを最大3体まで呼び出せる
フェイスの
実装によってさらに顕著になり、多くの
ジョブの特徴も知らず、
戦術もわからず、とにかく敵を袋叩きにすればよい、という認識を広める下地となってしまっている。擬似的な
パーティープレイによって
戦闘自体は容易なものになるが、
戦術が身につかないという意味ではあまり望ましいこととは言えない。
さらに
エミネンス・レコードによって驚くほどの
経験値をたやすく稼げるようになったことで、もはや
レベル上げのために
PTを組むという概念すらも過去のものになりつつある。
砂丘で
デスペナルティにおびえながらも稼いでいた
経験値の数倍、数十倍をものの数分で得てしまうことは効率的ではあるし、先行
プレイヤー達に追いつくという意味では後続
プレイヤー達にとってありがたいものであろう。一方で、あまりにも「山」を低く、登りやすくしすぎることで達成感や成長していく喜びを奪いかねないのではないか、と懸念する声もある。
また、副次的な作用として、
エミネンス交換による
装備が提供されるようになったため、ほとんど
ギルを消費せずに
カンストまであげられるようになった。
そのため
レベル上げ以外のプレイを必要としない
プレイヤーも多くなってしまい、他のコンテンツの遊び方を知らないという大変もったいないケースも散見される。