ジオ(じお/Geo)
両者はほぼ同一のものを指すため、まとめて解説する。
風水魔法とは、特定の物体を中心に特殊なフィールド(コルア)を展開する魔法であると言えるが、ジオはこのうち羅盤を中心にコルア(ジオコルア)を展開するものを指す。
この系統の風水魔法はいずれも「ジオ○○」という名前を持っており、サポートジョブでは使用できない。そのため、風水士を特徴づける魔法と言える。
効果の対象 編
コルアの範囲に対象を収めていても以下の条件に合致していない場合は効果が発揮されない。- 強化系風水魔法の効果の対象は、自身及びパーティメンバー(フェイスを含む)に限られる。アライアンスメンバーには効果がない。
- 弱体系風水魔法の効果の対象は、術者に対する敵対心を有するモンスターと、術者を追尾中のアクティブなモンスターに限られる。
自身が(直接、または間接的に)ヘイトを乗せた敵と、絡まれた敵にのみ効果が発揮されるということである。
例外的に、パーティメンバーがヘイトリストに載った瞬間に自身もヘイトリストに載るような一部のバトルフィールド(アンバスケードなど)ではヘイト乗せは考慮しなくてよい。
羅盤の挙動 編
羅盤はシステム上ペット扱いであるため、同時に1つしか召喚できず、他のペットと同時に持つこともできない。ただしペット扱いではあるものの、ヒールオイルなどペット用のアイテムは無効となっている。
羅盤はメインジョブが風水士でないと召喚できない。
羅盤から発生するコルア効果は味方を強化するものと敵を弱体するものの2つに分けられる。
ペットジョブの召喚アビリティ/魔法は基本的に自身を指定して実行する*1が、ジオ系は効果を与えたい対象を指定して詠唱する。
より具体的には、味方を強化するジオコルアであればパーティメンバーを、敵を弱体するジオコルアであれば敵を指定し、詠唱が完了すると羅盤はその足元に召喚される。
2015年8月5日のバージョンアップからはこのサブターゲットを射程内の任意の場所に動かすことができるようになり、対象の足元から離れたところに羅盤を召喚することもできるようになった。この特殊なターゲットはグラウンドターゲットと呼ばれている。この操作方法の詳細は後述する。
1度羅盤を出現させてしまえば術者が離れてもジオコルアは効果を及ぼし続けるが、羅盤は召喚された場にとどまるため、対象の動きに追随させることはできない。そのため、動き回るような敵や雑魚敵を転戦する時には不向き。
召喚のMPコストもインデ系に比べると2倍と高いというデメリットが存在する。
全てのジオ系魔法共通で羅盤には常にHPスリップがかかっており、このスリップダメージ量は羅盤の最大HPから逆算して、呼び出してから3分30秒でHPがゼロになって消えるようになっている。
また敵の範囲攻撃などで羅盤がダメージを受ければそれだけ早く消えてしまう。
羅盤のHPはいわば敵の攻撃次第で縮むタイムゲージのような役割である。
羅盤は被ダメージ-50%の特性をもっており*2、ペット強化装備の影響を受けることができる(他のペットと同じく被ダメージカットは合計87.5%でキャップ)。状況に応じて展開するコルア効果を切り替えることは稀であることや、そもそも風水魔法自体に設定されている消費MPが莫大なこと、グローリーブレイズなど羅盤の効果を引き上げるアビリティにリキャスト待ちが発生することなどから、被ダメージカットやリジェネによって羅盤をより長く持たせることが重要視されている。ただしリジェネでスリップを完全に打ち消しても最大10分で自動消滅する。
羅盤はいくつかの状態異常に対して完全耐性を持つ。毒、睡眠、麻痺、死の宣告など。
一方で呪いやHPmaxダウンなどはHPに関わる状態異常なのに耐性が無かったりする。
テラー、命中率ダウン、攻撃力ダウンなども普通に食らうが、この影響は特にない。
以下の表は、Lv99の風水士が召喚した羅盤のスリップ量である。
このスリップ量から、Lv99の風水士が召喚した羅盤のHPがおよそ1680程である。
羅盤 | スリップ量 |
通常時 | 24HP/3sec |
エンデュアエマネイト | 17HP/3sec |
サークルエンリッチ | 30HP/3sec |
このスリップ量は羅盤設置時にバグアチャーム(要オーグメント)を装備することで最大25%減少させることが可能。
また、アビセアエリアのアートマやエスカエリアの神符の効果でリジェネを得ることも可能。
ペット強化装備(羅盤) 編
装備品の解説欄に「羅盤:~」とついている、羅盤のプロパティを強化する装備の事。ペット全般に効果が及ぶものは【ペット強化装備】を参照のこと。
本体性能に関係なく羅盤向けのオーグメントが付く【アルビオン・スカーム武器】【アルビオン・スカーム防具】【ジョブマント】【ジョブマント(アンバスケード)】なども存在するので注意。
分類 | 名称 | 性能 | Lv IL |
片手棍 | ノダルワンド | 羅盤:被ダメージ-3% | 119 |
---|---|---|---|
イドリス | 羅盤:被ダメージ-25% | 119 | |
風水鈴 | デュンナ | 羅盤:被ダメージ-5% | 99 |
頭 | アジムスフード | 羅盤:リジェネ+2 | 109 |
BAガレーロ+2 | 羅盤:HP+500 | 119 | |
BAガレーロ+3 | 羅盤:HP+600 | ||
AZフード+1 | 羅盤:リジェネ+3 | 119 | |
AZフード+2 | 羅盤:リジェネ+4 | ||
AZフード+3 | 羅盤:リジェネ+5 | ||
両手 | ジオミテーヌ | 羅盤:被ダメージ-10% | 109 |
GOミテーヌ+1 | 羅盤:被ダメージ-11% | 119 | |
GOミテーヌ+2 | 羅盤:被ダメージ-12% | ||
GOミテーヌ+3 | 羅盤:被ダメージ-13% | ||
両足 | バグアサンダル | 羅盤:リジェネ+2 | 109 |
BAサンダル+1 | 羅盤:リジェネ+3 | 119 | |
BAサンダル+2 | 羅盤:リジェネ+4 | ||
BAサンダル+3 | 羅盤:リジェネ+5 |
グラウンドターゲットの移動方法 編
サブカーソルを表示させた後、以下の入力をする。- PlayStation 2
[L2]ボタン([R2]ボタン)を押しながら[十字キー](マウス操作)
- Xbox 360
[LT]ボタン([RT]ボタン)を押しながら[十字キー]
- キーボード
[Ctrl]キー([Alt]キー)を押しながら[矢印キー](マウス操作)
サブカーソルの移動速度は以下のテキストコマンドで変更・確認できる。
/groundtargetst サブコマンド
サブコマンドには1~100の数字が対応し、数字が大きいほど、[十字キー]や[矢印キー]を1回入力した際のサブカーソルの移動距離が長くなる。サブコマンドを省略すると現在の設定が表示される。
なお、モンスターを対象にする風水魔法は、モンスターから離れた位置に設置した場合でも、敵対行動を取ったと判断される*3。
また、詠唱時にはグラウンドターゲットとの距離と、対象との距離が両方とも射程内に収まっていることが条件となる。射程外にいる相手に対しては、グラウンドターゲットを手前の方に移動させたとしてもジオ系魔法を詠唱することはできない。
このような仕様のため、任意の場所に羅盤を召喚できるようになったわけではなく、あくまで対象を指定した上で、羅盤の召喚位置を調整できるようになった、と考えた方が良いだろう。
なお、インデコルア/ジオコルアともに効果範囲の半径は、サブコマンドの数字で丁度300である。人物との対比から6メートル相当と思われる。
習得方法 編
下記の3つの条件を満たした上で、対応するGeomantic Reservoirを調べることで習得できる。ジオ系習得時「空白行のメッセージ」が出た段階で操作せずに待機するとキャラクターの頭の上に青文字の「!!」マークが出るが、このエフェクトから1秒以内に決定ボタンを押すと風水魔法スキルが上がる。タイミングが速いほど大きく上昇し、最大0.9とされている*4。
マークが出る前や、マークが出てから1秒後以降に決定ボタンを押した場合は風水魔法スキルの上昇は起こらない。人間の反応速度では0.4アップあたりが限界で、それ以上は山勘に頼らなければまず見られない。またエフェクトと判定に若干ラグがあるらしく、0.9アップの場合ボタンを押した直後にマークが現れる。
関連項目 編
【風水士】【風水魔法】【コルア】【インデ】【/groundtargetst】- *1
- 召喚魔法「オーディン召喚」「アトモス召喚」のような例外もある。
- *2
- 当初は約30%だったが、2014年5月15日のバージョンアップで引き上げられた。
- *3
- 敵から大きく離れた場所に羅盤を召喚し、ジオコルアの範囲から完全に外れていたとしても敵対行動を取ったと判定される。
- *4
- →電撃PlayStation (プレイステーション) 2013年 5/16号 [雑誌] P147より