要するにダイオウ
イカである。最大で1トンとも言われる巨体のため、体内に塩化アンモニウムを大量に蓄積させて比重を海水に近づけることでどうにか浮力を得ている。このため肉は非常に臭く、とても食べられたものではない。
マッコウクジラの体内や、打ち上げられた死骸で見つかることがほとんどで生態は謎に包まれているが、近年東大の研究グループが水中カメラで生きた姿の
撮影に成功した。意外にも素早い動きを見せたという。
大型の
イカは体内にアンモニアが多く食用には適さないが、昨今南米でアンモニアを抜く加工をして食用にしようという試みも行われている。身が大きいので、型でドーナツ状に抜いて
イカリングにするのだそうだ。最大の取引先は言わずもがな日本である。