パンクラティオン
今までの対戦型コンテンツ等と比較すると、所要時間、参加制限、
プレイヤーの金銭事情等による格差が著しく軽減されており、まさしく万人が楽しめる形
あくまでも仕様上の参加制限についてはである。
プレイヤーの
集中等による参加不可能という事態は十分発生しうる。
となっている。
その手軽さからサービス開始当初は人が殺到して白熱したバトルが展開されていたが、下記の問題点から徐々に参加者が減り、2008年12月時点ではどの
ワールドでも落ち着いた状態になっている模様。
一部では
アイテムを使って
モンスターを捕獲(データ収集)して戦わせる様をポケモン
等と評価する人がいる。むしろ、絶大な人気を出したあのゲームと形式が似ているからこその成功と言えるのかもしれない。
FFXIサービス開始から5年が経ち、この間バラエティに富んだ
モンスターたちが
ヴァナには数多く生まれてきていた。陰の存在でい続けたこの
モンスターたちにポケモン的アイディアが見事にハマったと言えよう。
封獣板(
獣性)を集めたり強い
魔獣を作るにはこれまでの経験や
知識を生かすことも必要であり、コレクター心をもくすぐるコンテンツになっている。
パンクラティオンの会場は
アトルガン白門に隣接した
エリア「
コロセウム」。
コロセウム内は4つのステージに分割され、その一つ一つに試合用のリングが設けられている。試合は
チョコボレースのような
ムービーではなく、金網一枚を隔てたすぐそばで実際の
戦闘が行われる。また、試合中のリングに近づくと画面上部に試合中の
魔獣の
HPが表示され、
BGMが「
The Colosseum」に切り替わり雰囲気を盛り上げる演出がある。
第1~3ステージでは「エキシビ
ジョンマッチ」としてエントリー者同士の個人戦が行われる。第4ステージのみは「
ワールド・
パンクラティオン」と称する勝ち抜き戦が行われる特殊なリングになっており、ここでは一度勝者となった
魔獣が敗北するまでチャンピオンとして出場し続ける試合形式が取られている。各ステージのエントリーは独立しており、全てのステージで並行してエントリー順に試合が開催される。試合は
リアル3分一本勝負で、3分経過すると自動的にドローとなる。試合時間が3分に満たなかった場合は休憩時間を挟み、次の試合に移行する。
各
魔獣の
HPはほぼ平等に調整されているようで、
魔獣のレベルによっては
マンドラゴラが大型の
ドラゴンを伸してしまうような試合もあったりで見ているだけでも楽しめる。ただの殴り合いと思いきや、ちゃんと
TP技を避けようとする動きなどもある。
魔獣鏡を入手すれば
PC自らが
魔獣マスターとして試合に出場することができる。
魔獣鏡は
獣写器と
獣影板を使って
モンスターを
封獣して
封獣板を手に入れ、それを
コロセウムの
NPCに
変換してもらうことで入手できる。
封獣板は
バザーでも買えるので、
撮影に出かけるのが面倒であれば探してみてもいいだろう。
公認してもらった
魔獣鏡(
公式魔獣鏡)を
NPCに
トレードすることでエントリーが完了する。開催までの時間はエントリー者の数しだいだが、自分の試合の前になるとメッセージが流れ教えてくれる。このメッセージを受け取ると、リング後方にある高台「コマンダールーム」へ移動可能となる
直接コマンダールームの後ろにいる
NPCと話すか、観客席左右にいる
NPCに話すことで移動できる。
。ここにある伝声管(Speaking Tubes)を試合開始後に
調べることで
魔獣に指示を与えることができる。
人気があった
実装当初では次のような問題点が指摘されていたが、ほとんど対策は行われなかった。そして過疎化した結果、その多くが大して問題とならなくなったのは皮肉としか言いようがないかもしれない。
- 実装当初は参加希望者に対して試合に登録できる人の数が圧倒的に少なかったため、参加したくてもできない人を大量に生み出す結果となった。また、参加できるかは早い者勝ちの状態のため、競り合いが嫌いな人にはハードルが高かった。
通常戦の第1~第3ステージまでは最大42分の待ち時間となっており、42分÷3分=14試合で1ステージにつき28人までしか登録できない。勝ち抜き戦の第4ステージでは80分以上の待ち時間となる事もあった。
- 試合登録さえ済ませてしまえば、本人が闘技場にいなくても試合は実行される。登録できた人は待ち時間に他の事ができるがトレード勝負に負けた場合はひたすら待ち続ける事になる。このシステムは長所とも言えるが試合開始数分前に本人が場内にいない場合は棄権とみなし次以降の試合を繰り上げるようにして欲しいという意見もある。
- 勝った魔獣は経験値が多く、負けた魔獣は経験値が少ない。
また獲得経験値は魔獣のレベル差により増減し、自分より格下の相手を下した場合の経験値量は格上や同格を相手にしたときと比較して大幅に減じられる。
この為、先発組はレベルの高さゆえに楽に相手を倒せるが経験値は雀の涙、後発組はレベルが低いため試合には勝てないが負けても大量の経験値を得られるという不思議な仕様になっている。
先行有利を防ぐシステムではあるのだろうが、レベルの低い魔獣がまだ多いうちはレベルが上がれば上がるほど経験値を稼ぎにくいという状態を作り出している。高レベル魔獣の腕の見せ所たる「ワールド・パンクラティオン」はリングが一つしかなく、過疎化する前はなかなか登録できなかった。
また低レベル側から見ても「勝利より価値のある敗北」よりも「白熱した戦い」を望み、同格の相手と戦いやすいシステムを求める声が上がっている。
遥か格上の相手に一撃で倒された方が経験値が多く、近いLvで接戦を繰り広げて負けた場合は5しか経験値が入らないのは何かおかしいと感じる人もいるだろう。せめて対戦相手のHPを削った量に比例した経験値取得にした方が良いという意見もある。
- 自分の試合までの待ち時間は登録した時点でしか分からないため、試合を観戦するつもりなら試合開始時刻をずっと覚えておかなければならない。これは待ち時間が長いと特に不便である。
- 試合中のモンスターのLvが解らず「計り知れない強さ」としか表示されない。チャンピオンのLvはいくつなのか?、一撃で勝負が決まったがお互いのLvはいくつだったのか?など、見学者にも解るようにして欲しいという要望もある。
- 見学する場合、金網が邪魔になる。また見学台から離れると実況中継は聞こえるがモンスターのHPバーが確認できなくなる。見学できる範囲の拡張と金網撤廃による視界の確保を望む声が出ている。
実装当初は自分で育成した
モンスターを戦わせる事が出来るという物珍しさからかなりの人数が
コロセウムに詰め寄せたが、上記した様に様々な問題点があったこと、また
魔獣が育ちきってしまうと特にやることもなくなってしまうためか、徐々に人が減っていき、現在では
死にコンテンツとなっている。
2008年6月には
花鳥風月において
獣写器と
封獣板の用途が追加されたが、これらを交換するための
ジェトンはすぐに稼げるため、
パンクラティオンを再度活性化させるには至っていない模様。
なお、上記問題点の6.については、現在は金網中央のCage Fenceを
調べることにより、ステージ上方からの俯瞰視点で観戦できるようになった模様。
パンクラティオン(パンクラチオン)は古代ギリシャ発祥の
格闘技。目潰しと急所
攻撃以外は何をやっても許され、相手がギブアップするまで戦うという過激な競技であったようだ。転じて「なんでもあり」の
格闘技を指す言葉として近年でも使われることがある。
コメント表示/書き込み