ドラギーユ城
どらぎーゆじょう/Chateau d'Oraguille
ドラギーユ王家の住まう天守であり、騎士団の本部も兼ねる、正しく王国の心臓部。
落成は403年だが、幾度もの増改築が繰り返された結果、当時の原形はまったく止めていない。
天守内の主要な場所につながる広間。
謁見を待つ者が通される。
安全のため、室内は衛兵によって密かに監視されており、回転扉や矢狭間など様々な防備が隠されている。
南壁に飾ってあるタピストリは、
エルヴァーン族に伝わる幻の都の最期を描いた「アルエーヌの神判」。
国王臨席の外交使節の謁見や叙勲の授与式に用いられる、王座のある広間。
上段と下段に分かれているが、かつては高貴な身分の者や勲功著しかった者しか、上段で拝謁することが許されなかったため、
ビロードの絨毯に立った者は国中の尊敬を集めることになった。
王族の私室に四辺を囲まれた小さな庭。
中央の
噴水は、鉄血王
ランフォルが産湯をつかった
神聖な場所の
記念碑とされる。
しかし、
トリオンら王子たちが幼少の頃、水を使った戦争ごっこに利用したため、一度壊れている。
花壇の
ライラックは、故
ローテ王妃が愛し、植え始めた花。
王の急命や
辺境の陳情に備え、王立騎士が常駐している大部屋。
といっても、豪勇を誇る団風を反映してか、手の空いた騎士は、剣技を競ったり、机上作戦を戦わせたりと、割と自由に過ごしている。
奥の扉は、本部や宿舎、
武器庫や専用厩舎、弓場などに続いている。
犯罪や火災の発生に備え、神殿騎士が常駐している大部屋。
王都の治安を一手に担っているため、席を空け巡回に出ている者も多い。
また、手の空いた者は静かに教典を読んで過ごすことが義務付けられている。
奥の扉は、本部や宿舎、専用の留置所や
礼拝堂に続いている。
狼王
ルジーグの命により
ドラギーユ城の地下に構築された古く広大な牢。
主に身分の高い国事犯が収監されており、脱獄に成功した者は皆無と云われる。
しかし、現在は何度も行われた増築によって迷路と化している上、苦悶の末に死んだ亡霊たちが「不死なる者」として蠢くようになり、一部を除いて利用されていない。
(
ダンジョンとしては、
ボストーニュ監獄の項を参照されたい。)
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