田中弘道(たなかひろみち/Tanaka Hiromichi)
FFXI前プロデューサー。

1962年生まれ。1983年、スクウェアの前身の電友社ソフトウェア開発部門「スクウェア」設立時に、学生アルバイト入社。その後社員となり、1998年執行役員に就任。スクウェアエニックスと合併した後のスクウェア・エニックス社では第3開発事業部部長として現在に至る。スクウェア創設期から残る数少ない社員の一人であり、初期の『ファイナルファンタジー』シリーズを支えた功労者の一人でもあるが『FFIV』以降はシリーズの現場からは退き、『FFXI』にて再度プロデューサーとして参加する。

2010年頃?よりファイナルファンタジーXIVのプロデューサーを務めていたが、2010年12月10日、ファイナルファンタジーXIVの不評及びPS3版の発売無期限延期の責任を取る形で、同プロデューサー職を辞任した。

ヴァナ★フェス2012にて、健康上の理由からスクウェア・エニックスを2012年7月に退社すると発表。
2012年7月31日をもって正式に退社。同時にプロデューサーも退任し、松井聡彦氏へ交替となった。

代表作では『ファイナルファンタジーI~III』でゲームデザイン、『SaGa2』マップデータ、『聖剣伝説2』プロデューサー・シナリオ・コンセプト、『聖剣伝説3』ディレクター、『ゼノギアス』プロデューサー・バトルデザイン、『デュープリズム』のプロデューサー、『クロノ・クロス』のプロデューサー・バトルデザインなどを担当。また、その前作にあたる『クロノ・トリガー』の企画も、元は氏によるものである*1。独自のバトルシステムやゲームのコンセプト設計には定評がある。

FFXI』のプロデューサーとして同ゲームの開発ならびにサービス運営の総指揮を執っていた(と思われる)。匿名掲示板等では概ね「田中」と呼び捨てにされるのが常であったが、だんだんと呼び捨ての他に、公式の場でもよく使われる「田中P」などの愛称で呼ばれることも多くなった。恐らく、後述するユーザー田中氏への認識の変化も影響していると思われる。

ヴァナ・ディール通信 VOL.8のインタビュー記事にて、プライベートではXbox 360FFXIプレイしていることを明らかにした(所属サーバキャラ名は公表していない)。ただし退任後、星唄ミッションについて「プレイすると自分で手を入れたくなるけどもうできないのがつらいから」とやっていない旨の発言*2をしている。FFXI引退したかどうかまでは明言していないが、もうプレイしていない可能性は高いと思われる。

退任後、2012年9月時点ではガンホー・オンライン・エンターテイメントの顧問となっている*3。この時点ではガンホーに入社したというわけではなかったが、2013年12月時点では同社の開発統括本部 担当本部長としてゲームの開発に携わっている*4ことから、その後正式に入社したようである。

主な関連作品


ユーザー間の評価

ジョブ間の性能の開きに代表されるゲームバランスの悪さや、あからさまな時間稼ぎや延命措置の連発と云った運営方針がクローズアップされ、特に匿名掲示板では蛇蝎の如く嫌われたりする存在。

またインタビュー等に於いて「ジラートで新しい狩場を増やしたからソロ不可能な問題は回避した」といった頓珍漢な回答や、「レベル3連携はあるので探してみてください」に代表されるようなフライング発言が連発する事などから、現状を把握する能力に疑問を投げかける人も多い。近頃は自らの過去の発言が招いた混乱を知ってか知らずか、具体的な発言を避ける傾向にある。その分、他スタッフの発言がクローズアップされ、なにかと論議を呼ぶ状態になっている。

なお、開発ブログやヴァナ・ディール通信のコラムなどから、その強面に似合わずオチャメでユーモアあふれる性格であることが伺え、一部では好評を博している様子。また当時の匿名掲示板での酷評とは裏腹に各種イベントでサインを多く求められるなど、とりあえずFFXIの顔としての知名度とカリスマは依然として他のスタッフの追随を許さない模様である。

アトルガン以降の評価

アトルガンの追加ディスクとしての評価が割と高かったため、プロマシアとそのディレクターである河本信昭氏への批判がますます高まった*5

アルタナ祭りin大阪では、闇王のテーマソング「Awakening」をBGMにステージの「せり*6」からドライアイスと共に登場したり、誰が考えた演出なのかは分からないがオチャメなことをしている。

さらにはヴァナ★フェス2010のライブ映像ボーナスシーンでは河本信昭と共にやる夫・やらない夫を演じたりとネタを披露することもあった。

2010年からTwitterを始めており、愛犬家な面をうかがわせている。

その他

モンスターとの戦闘で不自然に思えるほど危険な魔法を連続でチョイスされたり絶妙のタイミングでTP技を使用されたりと、中の人が入っているとしか思えない行動をされた場合、「モンスター中の田中に嫌われたな」「あの闇王、絶対田中入ってるわ」「田中弘道の呪縛」などの冗談が口にされることがある。

関連項目

ジラートで新しい狩場を増やしたからソロ不可能な問題は回避した】【坂口博信】【河本信昭
*1
鳥山ワールドを冒険するという同じテーマ、同名のタイトルで開発が行われていたが、諸々の事情で聖剣伝説2として企画が変更されることとなった。
*2
週刊ファミ通 2016年3月10日号 [雑誌]のインタビューより。
*3
退任から1か月半後の→週刊ファミ通 2012年10月4日号に近況が掲載された。スクエニとは関わっていないように発言しているが、公私共にガッツリと接点を持っている事は有名。
*4
→今年は総勢151名。ゲーム業界著名人に聞く2013年の注目タイトルと2014年へのメッセージ(4Gamer.net)
*5
ただしこれは河本信昭氏、権代光俊氏、藤戸洋司氏などへ批判のターゲットが移ったためであり、FFXIに対する批判が弱まったということではない。逆にいえば今まではFFXIに対する批判を田中氏が表立って受けていたのが、さらに個々の開発陣へと流れていった、という見方もできる。
*6
ステージの床がせり上がってくる機構のこと。
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