ファイナルファンタジー(ふぁいなるふぁんたじー/FINAL FANTASY)
- 株式会社スクウェア・エニックス(旧スクウェア)より発売されたファンタジーRPGシリーズの1作目にあたる作品。いわゆる、FF1。
以降に発売されたシリーズ作品については関連項目を参照のこと。
- 同シリーズの大部分の作品で流れる、テーマ曲とも言える曲のタイトル。
シリーズ1作目について 編
FFシリーズ原点となる1作目。FCが初となり、WSC版、PS版、モバイル版はオリジナルに近い造りだが、GBA版では唯一、全面的なリメイクが施されている。魔法システム・アイテム・ダンジョンなど指摘すればキリがなく攻略サイトでも別扱いするほど。6つのジョブから4人のキャラクターを作るというジョブシステムは、その後の作品にも受け継がれるFFの代表的なシステムの1つとして根付いている。
当時のスクウェア社は経営状態が思わしくなく、この作品を社運を賭けた「最後の幻想」として発売、結果としてヒットしたため危機を脱出した…などという逸話が残されている。
FFXIとの共通点 編
ゲーム開始時に選択できるジョブはFF11のスタンダードジョブ「戦士」「モンク」「シーフ」「赤魔道士」「白魔道士」「黒魔道士」と一致する。(ただし、魔道士ではなく魔術士であった)最初に選択したジョブはあとから変更することはできず、一定条件で「上位ジョブ」になれるのみであった。
上位ジョブ中でも「ナイト」「忍者」があり、ナイトは「白魔法の使える前衛」とシリーズ通しての原型になる。しかし忍者はナイトの対極として「黒魔法の使える前衛」であり忍術の概念はない。*1性能としては暗黒騎士の原型とみるべきであろう。
また「白魔法」「黒魔法」の区別、属性、状態異常、アンデッドの概念もここから。
当然のことながらアイテムや魔法、モンスターの特性等シリーズに共通した要素は数知れず存在している。
テーマ曲について 編
ドラクエで言えばタイトルやCMで流れるアレにあたる曲。1作目とIII、IVにおいては、オープニングイベント(タイトル画面ではない)に合わせて流れていたため「オープニング・テーマ」という題であった。FFV以降、エンディングに含まれる曲に変わり、それに伴ってタイトルも「ファイナルファンタジー」に変化することとなる。そのため、ファイナルファンタジーという曲名でサウンドトラックに入っているのはVのみで、VIはエンディング曲「甦る緑」の中に、VIIではスタッフロール曲「スタッフロール」の最後に、IXではテーマ曲と一緒に「Melodies of Life ~ Final Fantasy」として、同様の旋律が流れる。
FFVIのTVCM*2では、この曲がオペラ風にアレンジされ葛生千夏のヴォーカルで歌われていたが、残念ながらゲームサントラへの収録はされず、植松伸夫のソロアルバム「ファンタズマゴリア」にのみ収録されている。
FINAL FANTASY XIIでは、久々に堂々のオープニングテーマとして復活し、その荘厳な響きが古くからのファンを喜ばせている。
ちなみにFFXIIのこの曲のアレンジ元はIV「オープニング・テーマ」であると思われる。
プレリュードと並び、FFがFFであることを印象付ける曲の一つ。
なお、FFIIとFFXにおいては使われておらず、FFXIにおいても長らく使われてはいなかったが、石の見る夢のエンディングテーマとしてようやくこの曲が流れた。
関連項目 編
【ファイナルファンタジーシリーズ】- *1
- 忍術を使う最初の忍者はFFIVを参照。
- *2
- Tinaが魔導アーマーに搭乗し街中に立つ実写CMで、放映期間が短期だったこともあり「幻の」をつけて語られることもある。