おおよそこの戦法が一般に認知され始めたのは、
プロマシアの呪縛実装以降とみられる。
それまでは
・
ポーション等単純に
HP、
MPを
回復させる
薬品は
スタックができないものばかり
・
消耗品の割に掛かるコストは安くなく、
NPCの店でも薬によってはべらぼうに高い
・
戦闘が
オートアタック式なので、レベルが上がれば上がるほど効果の低い
薬品を使用しても焼け石に水である
・効果の高い
薬品は使用してから効果発動までに時間がかかる
・使用後は短時間
硬直し、
ヘイトも発生する
・
アイテムゆえに用途別に
保険として持ち歩かなければならず、使う機会がなければ
マイバッグを圧迫させる
と、
MPを消費するだけで多彩な効果をもたらす「
魔法」と比べて扱いづらさばかりが際立っていた。
扱いづらさだけならば、
狩人諸氏を悩ませていた
矢弾の昔の仕様に通じるものがある。
当時の
レベル上げでも
インスニ効果のある
薬品を除き、これらの持ち合わせがなくとも特に問題にはならなかった。
現在でも
レベル上げで
状態異常技を使う敵と戦うのは、まず避けたいご時勢である。
白魔道士抜きにそのような敵と相対したとしても、
サポ白さえ機能すれば
最低でも
ヒーリングのみで充填できる
MPの続く限り、多くの場合カバーが効くのであえて
薬品を用いると言う機会もあまりなく、その必要性もまた薄かったのである。
だが
プロマシアの呪縛実装後、
レベル制限下において厄介な
状態異常を多数引き起こす敵の出現、敵の持つ範囲技等が激しく難易度の高い
BF等の登場により評価は一変する。
ミッションを進める上で
レベル制限下では使えない
魔法が多くあった事や、一部
BFでは敵の
攻撃が苛烈で
回復が追いつかず、また
累積ヘイトで敵が
回復役にベッタリ張り付く事もあったため、
魔法に依らず自身でこれらの負担を補う目的でようやく
薬品類が注目された。
PMを進めるために
薬品に頼らざるを得ないと言う状況ができてしまったのである。
これにより各種
薬品は需要が供給を上回り、取引価格も高騰。この戦法も広く知られるようになった。
時間が経つにつれ問題の
ミッション進行は度重なる
バージョンアップにて易化され、
薬漬けが必須とまでにはいかなくなったものの、
薬品自体は
タンク等
アイテム面のテコ入れで利便性が高まった事もあり、一部
BFの攻略では現在でも効果のある方法として重用されるケースもある。
勝利の可能性と引き替えに
マネーパワーを消費することになるので、できれば避けて通りたい攻略方法とも言える。しかし、中には明らかに
薬漬けが前提に設計されていると感じられるほど難易度の高い
BFなどがある。
ここで下手にケチると敗北の苦汁をなめた上に、再戦のためにメンバーお互いがさらなる出費を科せられる悪循環に陥る羽目となる場合がある。あるいはケチるあまりに、攻略メンバーに特定の
ジョブ以外を加えにくくなる(いわゆる「
ジョブ縛り」)傾向が強まったりする。
コストを抑えつつも大量の
薬品を用意するには、かつては時間と労力を使って
素敵合成に頼るくらいしかなかったが、最近では
アサルトの
報酬として
Hポーションタンク、
Hエーテルタンク、
ハイポーション+2などが比較的容易に手に入るようになった。しかも、
タンクは1個につき
薬品が20個得られるため、
ハイポーションと
ハイエーテルに限っては
競売での価格もかなり手頃な水準で落ち着いてきており、買う場合のハードルも低くなったようだ。
また、大量に必要な場合は時間は掛かるものの、直接
タンクを購入し、取り出すことでより安価に入手できる。その際には、
Hポーションタンクと
Hエーテルタンクは
装備可能レベル55と高めなので注意しよう。
アビセアエリアで使用可能な
天神地祇の薬は膨大な
クルオと引き換えに、どんな
HNMでも容易に倒してしまうという
薬漬けの究極形といえる
薬品である。
アビセア実装当初はそのコストゆえに手に取られることは少なかったが、
天地のジェイドがある程度普及した現在では(主に
エンピリアンウェポン素材収集のための)
HNMの
ソロないし少人数による撃破、もしくは
全滅が避けられない状況で用いる最後の切り札として用いられることも少なくない。
ただし
麻痺による発動失敗、
死の宣告などによる
即死、
石化や
魅了による無力化など、落とし穴もあるため過信は禁物である。
なお、範囲
睡眠や
サイレガへの対処としての
薬品類については、使うことに何の抵抗も感じない人も多いだろう。