薬漬け

記事名読み
くすりづけ
本来の意味は「必要以上の薬を飲み続けていること」で、転じて薬物中毒などの状態を指すこともあるが、ヴァナ・ディールにおいてはミッションにおけるBF戦において大量の薬品を使用してクリアする方法、またはその状態を指す言葉として用いられる。また、類義語に「薬パワー」があり、現実ではネガティブなニュアンスを持つ薬漬けの代わりにこちらを用いる向きもある。

よく使われる薬品
薬品といっても、やまびこ薬毒消しを何十本も消費するわけではなく、戦闘不能回避に速効性のあるポーション類、特に値段と効果のかねあいからハイポーションを連続的に使用することが多い。ゆえに、より具体的に「ハイポがぶ飲み」と表現される場合がある。

ハイエーテル薬品群の中では比較的安価で有用であるが、使用に要する時間が長い事、飲んだ後妙な硬直時間が有るなど、使い勝手の悪さからがぶ飲みされることはないようだ。むしろ、硬直時間が短いアクアムルスムの方ががぶ飲みされることが多い。

単に1人が単一の薬品を服用し続けるのではなく、パーティ全体でさまざまな薬品、転じて食品エンチャントアイテムを駆使することも指す場合がある。たとえば、前衛ハイポイカロスウィング昏睡薬オレリレイズ薬/装備を、後衛プロエーテルバイルエリクサーアクアムルスムジュースなどをマイバッグに詰め込んで使えるときにがんがん使っていくような状況である。

また、戦闘開始前に、オポオポネックレス装備した状態で昏睡薬を服用することにより、TPを貯めるケースも広い意味で薬漬けと呼ばれる
注釈1
この手法は、「オポ昏」と呼ばれることもある。


なお、イカロスウィングプロエーテルなどは妙薬と呼ばれるタイプで、すぐには再使用不能なため闇雲に頼ることはできない。使いどころが肝心である。

アビセアエリアでは通常の薬品よりずっと扱いやすく強力なテンポラリアイテム薬品が使用でき、特に恩賞のジェイドや青箱から手に入る物は再入手が容易なため、わざわざ外部から通常の薬品を持ちこんで使用することは少ない。

ヴォイドウォッチにおいてはテンポラリアイテムを大量に使うため、まさしく薬漬けと言える。

アイテムレベル以降はHPMPも最大値が大きく増した為、固定値回復ポーション及びエーテルはほとんど用いられなくなり、エリクサー系が主流となった。
特にハイエリクサーCurio Vendor Moogleによって店売りされるようになり、短時間に大量のMPを消費しつつ攻撃の間に短くないインターバルを要するマジックバースト戦術と相性が良いことから手に取られることが大きく増えた。
その歴史と考察
おおよそこの戦法が一般に認知され始めたのは、プロマシアの呪縛実装以降とみられる。

それまでは
ポーション等単純にHPMP回復させる薬品スタックができないものばかり
消耗品の割に掛かるコストは安くなく、NPCの店でも薬によってはべらぼうに高い
戦闘オートアタック式なので、レベルが上がれば上がるほど効果の低い薬品を使用しても焼け石に水である
・効果の高い薬品は使用してから効果発動までに時間がかかる
・使用後は短時間硬直し、ヘイトも発生する
アイテムゆえに用途別に保険として持ち歩かなければならず、使う機会がなければマイバッグを圧迫させる
と、MPを消費するだけで多彩な効果をもたらす「魔法」と比べて扱いづらさばかりが際立っていた。
注釈2
扱いづらさだけならば、狩人諸氏を悩ませていた矢弾の昔の仕様に通じるものがある。


当時のレベル上げでもインスニ効果のある薬品を除き、これらの持ち合わせがなくとも特に問題にはならなかった。
現在でもレベル上げ状態異常技を使う敵と戦うのは、まず避けたいご時勢である。白魔道士抜きにそのような敵と相対したとしても、サポ白さえ機能すれば
注釈3
無論、元々MPのない前衛ジョブソロだとサポ白と言えども限界はある。
最低でもヒーリングのみで充填できるMPの続く限り、多くの場合カバーが効くのであえて薬品を用いると言う機会もあまりなく、その必要性もまた薄かったのである。

だがプロマシアの呪縛実装後、レベル制限下において厄介な状態異常を多数引き起こす敵の出現、敵の持つ範囲技等が激しく難易度の高いBF等の登場により評価は一変する。
ミッションを進める上でレベル制限下では使えない魔法が多くあった事や、一部BFでは敵の攻撃が苛烈で回復が追いつかず、また累積ヘイトで敵が回復役にベッタリ張り付く事もあったため、魔法に依らず自身でこれらの負担を補う目的でようやく薬品類が注目された。PMを進めるために薬品に頼らざるを得ないと言う状況ができてしまったのである。
これにより各種薬品は需要が供給を上回り、取引価格も高騰。この戦法も広く知られるようになった。
時間が経つにつれ問題のミッション進行は度重なるバージョンアップにて易化され、薬漬けが必須とまでにはいかなくなったものの、薬品自体はタンクアイテム面のテコ入れで利便性が高まった事もあり、一部BFの攻略では現在でも効果のある方法として重用されるケースもある。

勝利の可能性と引き替えにマネーパワーを消費することになるので、できれば避けて通りたい攻略方法とも言える。しかし、中には明らかに薬漬けが前提に設計されていると感じられるほど難易度の高いBFなどがある。

ここで下手にケチると敗北の苦汁をなめた上に、再戦のためにメンバーお互いがさらなる出費を科せられる悪循環に陥る羽目となる場合がある。あるいはケチるあまりに、攻略メンバーに特定のジョブ以外を加えにくくなる(いわゆる「ジョブ縛り」)傾向が強まったりする。

コストを抑えつつも大量の薬品を用意するには、かつては時間と労力を使って素敵合成に頼るくらいしかなかったが、最近ではアサルト報酬としてHポーションタンクHエーテルタンクハイポーション+2などが比較的容易に手に入るようになった。しかも、タンクは1個につき薬品が20個得られるため、ハイポーションハイエーテルに限っては競売での価格もかなり手頃な水準で落ち着いてきており、買う場合のハードルも低くなったようだ。
また、大量に必要な場合は時間は掛かるものの、直接タンクを購入し、取り出すことでより安価に入手できる。その際には、HポーションタンクHエーテルタンク装備可能レベル55と高めなので注意しよう。

アビセアエリアで使用可能な天神地祇の薬は膨大なクルオと引き換えに、どんなHNMでも容易に倒してしまうという薬漬けの究極形といえる薬品である。アビセア実装当初はそのコストゆえに手に取られることは少なかったが、天地のジェイドがある程度普及した現在では(主にエンピリアンウェポン素材収集のための)HNMソロないし少人数による撃破、もしくは全滅が避けられない状況で用いる最後の切り札として用いられることも少なくない。
ただし麻痺による発動失敗、死の宣告などによる即死石化魅了による無力化など、落とし穴もあるため過信は禁物である。

なお、範囲睡眠サイレガへの対処としての薬品類については、使うことに何の抵抗も感じない人も多いだろう。

関連項目
薬品】【がぶ飲み】【薬パワーだ!

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