今では考えられないが、
メリポ振りは先の見えない作業と呼ばれていただけに、効率第一主義の風潮は避けられなかった。
しかも、その狩りのスタイルは、
前衛の一定水準を満たしていなければ、単に
時給が劣るだけでなく、
PC側の負担が増えるという罪な構造になっていた。
不向きな
前衛・弱い
前衛が入れば自然な
火力による
タゲ回しが機能しなくなり、
火力のある
前衛はその実力が発揮出来きない上に被弾回数が増える、
後衛は寝かせ管理や
MPの確保が困難になる、要するに他のメンバーの
負荷が高まる上に、敵の
リポップが
殲滅を上回る程度の
火力にまで落ち込めば、敵のど真ん中でフルボッコの刑となるのである。
逆にある程度以上のメンバーであれば、赤が
ディアを入れるので精一杯くらいのペースで敵が落ちるので相手の
WS回数も少なく蝉回しも楽々、
回復の手間の減り、
詩人も一定ペースを保って釣ることが出来る、など
時給に比例して楽になる。無論、最高
時給を目指すとなれば
負荷は上がるが、自身の行動が、努力が
時給に帰ってくるので、つらい上に不味いよりは断然モチベーションは維持しやすかったのである。
その為高
時給の
PT編成である
戦忍赤吟コ以外の
ジョブを排他するのは当然、熟練
リーダーともなれば鯖の強い
前衛・上手い
後衛・組んだ際にイマイチだった人のリストを持って
パーティを作る事も珍しくなかったくらいである。
もちろんどの
ジョブであっても
メリポパーティに参加を希望することも、どんなメンバーを集めることも自由ではあるが、
メリポパーティに関する見解の相違がトラブルの原因となることも多かった。「
ござる」の件は特に顕著な例である。その為、
メリポを稼ぐために嫌々ながらも
戦忍赤詩コのいずれかの
ジョブを75にすることを余儀なくされる
プレイヤーも存在するのだが、残念ながらこうした
ジョブを75にしただけですぐ
メリポパーティの仲間入りというわけにもいかない。
装備や
メリポでの
強化が
時給に直結する
前衛は参加に先立ってそれらの充実を求められ、これが過ぎて「
~持ってないやつはメリポに来るな」、「
メリポ振ってないやつは
メリポに来るな」、
メリポ脳、など様々な物議を醸し出した。
また、当然ながら
戦忍メリポを特定
ジョブだけで組む時に、特定の
ジョブが足りなくなるといった事態も多いのだが上記の様に他の
ジョブが混ざることに嫌悪する者もおり、そういった背景を受けて様々な別の形態の
メリポパーティが
編成されるようになった。