『旧約聖書』に登場する、海蛇、或いはそれに近い
ドラゴン。
カナン人の神話(ウガリット神話)でバアルに退治された海の怪物ロタン、古代バビロニア神話のティアマトなどが起源という説がある。
神は雌雄の
リヴァイアサンを一体づつ創造したが、あまりにも強力で世界を滅ぼしかねないと判断したため、雌のほうを殺した。『旧約聖書』での
リヴァイアサンは、当時ユダヤの民やユダヤ教徒を迫害したエジプトを象徴していて、いつか悪竜は神に打ち倒されるとすることで、小さな希望にしていたとか。
また、キリスト教のカトリックでの
リヴァイアサンは「悪竜」ではなく「悪魔」と考えられていて、常に神と敵対していることから、かつての天上界で上位にいた天使であったとされているそうで、堕天使ルシフェルのように地獄へ追放された
リヴァイアサンは、
嫉妬を司る魔王として、人の心へ悪意を吹きこむ悪魔になったのだとか。
シリーズに初めて顔を出したのは
FFIIで、
召喚獣ではなく物語の重要ポイントを守る役割で登場する巨大な海棲生物であった。ただし、初出の
FFIIをはじめ文字制限その他もろもろに引っかかるため「リバイアサン」と表記されている作品もあった。
FFIII以降では主に
召喚獣として登場することになる。使用する技は「
タイダルウェイブ」もしくは「だいかいしょう(大海衝)」。
水属性の
攻撃手段は
黒魔法にはほとんど存在しないため、これが
弱点の敵には重宝した。
召喚獣として登場するようになってからもストーリー的にある程度出番を貰っている事が多く、
バハムートや
オーディンらと共に高位
召喚獣の常連である。……が、性能的に上位ではあっても最上位ではない、永遠のナンバー2のような
立ち位置でもある。
ヴァナ・ディールにおいてはついに
イフリートや
シヴァと同格まで落ちぶれてしまった。南無。
ちなみに
タイダルウェイブとは津波のこと。外国でも津波のことを「Tsunami」と呼ぶが、地震によって引き起こされる津波のことを指す。学術用語としては、潮汐によるtidal waveとは区別される。
大海衝との関係は不明だが、大海嘯という自然現象がある。大海嘯は波が河口に押し寄せることでその川の流れが逆流するという現象のこと。