神威(しんい/Divine Might/Pentacide Perpetrator)
- 2004年4月22日のバージョンアップで追加された辺境クエストの一つ。同名で2つ存在する。本項で説明。
- 上記クエストのコンプリート時に得られる称号。
- 上記クエストで入ることになるバトルフィールドの名前。
- 2013年12月11日のバージョンアップで追加された上位ミッションバトルフィールドの名前。
1項.神威(クエスト) 編
当クエストの読み仮名は「しんい」が正しいものとみられる。理由は当項目の「読み方」項を参照。初めてオファーを受けた状態と、再挑戦(いわゆる、耳取り直し)の状態とで別クエストとして存在する。クエスト名はオファーリスト、コンプリートリストいずれも「神威」だが、オファーリストの説明文に違いがある。
そのためクエストコンプリーターは2回クリアする必要がある。
初回オファー時 編
依頼者は、ル・アビタウ神殿の正面入口広間にいるイブノイル(Yve'noile)。母なる石より生まれし5つの魂。
神の如き力を持つモノたち。
ラ・ロフの劇場で「五戦士魔法陣」を使い
同じ時、同じ場所で5つの力を打ち砕け!
発生条件は、ジラートミッション「アーク・ガーディアン」を受けている(または終わらせている)こと。
攻略手順 編
- ル・アビタウ神殿MAP[2](H-11)(Ru'Avitau Gate入ってすぐ)にある「_」を調べてイベントを開始させ、オファーを受ける。
- (BFの突入手続きをする人のみ)満月の夜のヴァナ時間18:00~6:00に、ロ・メーヴ(H-6)にある「Qu'Hau Spring」に光るインクと羊皮紙をトレードして、五戦士魔法陣を手に入れる。
- BF戦「神威」をクリアする(アライアンスの中の1名は突入の際、五戦士魔法陣が必要)。
- ル・アビタウ神殿MAP[2](H-11)にある「_」を調べるとイベントがありクリア。
報酬は神威耳と称号「神威」をもらえる。
なおジラM「アーク・ガーディアン」未コンプリートならば同時に五つの「かけら」を得られ、次節「閉ざされし門」へ進むことができる。
- 報酬一覧
2回目以降(再取得時) 編
依頼者は、ル・アビタウ神殿の正面入口広間にいるイブノイル(Yve'noile)。発生条件は、上記クエスト「神威」の初回をクリアしていること。
こちらは再オファー可能だが、神威耳再取得後に再挑戦(都合3度目以降の取得を)する場合はコンクェスト集計が終了しなければ発生しない。
初回のクエスト遂行に求められるもの以外にも手順が追加になり、下記に示す手順に従いだいじなもの月光の鉱石を作っておかないとバトルフィールドには入れるがお手伝い扱いとなり、耳がもらえないので、高レベルソロクリアの人は注意が必要である。
- 神威耳を捨て、ル・アビタウ神殿MAP[2](H-11)にある「_」を調べてイベントを開始させ、オファーを受ける。
- 満月の夜のヴァナ時間18:00~6:00に、ロ・メーヴ(H-6)にある「Qu'Hau Spring」に、
・(BFの突入手続きをする人のみ)光るインクと羊皮紙をトレードして、五戦士魔法陣を手に入れる。
・(全員)光の鉱石をトレードしてだいじなもの:月光の鉱石を手に入れる。
- BF戦「神威」をクリアする。(アライアンスの中の1名は突入の際、五戦士魔法陣が必要)
- ル・アビタウ神殿MAP[2](H-11)にある「_」を調べるとイベントがありクリア。報酬は神威耳と称号「神威」。
報酬の取り直しについて 編
本来、クエスト報酬は(繰り返し可能なクエストを除き)再取得ができないというのが定説であが、このクエストの報酬に関しては、特異な性能、とりわけ唯一無二の性能を持つ素破の耳の圧倒的な存在感により、素破の耳以外の報酬を選んだプレイヤーからの報酬の再選択を求める声が高かったのも特徴であった。その声に応える形で、2007年6月6日のバージョンアップにおいてPMコンプリート報酬等とともに再取得のための措置が設けられることになった。この際の依頼者イブノイルの言葉がやや説教臭く、「ちゃんと考えて選択し、もう捨てないようにしなさい」と暗に語っている。
3項.神威(クエストBF) 編
BFに突入するためには、アライアンスにつき1つ五戦士魔法陣を持っている必要がある。入手方法については五戦士魔法陣の項を参照。バトルフィールド「ラ・ロフの劇場」に五戦士魔法陣をトレードすると行われるアライアンスBF戦。Ark Angel HM、Ark Angel TT、Ark Angel MR、Ark Angel EV、Ark Angel GKの五体+ペット+子竜と同時に戦うことになる。各NMの詳細については当該項を参照。
レベルキャップが上昇した現在では、ジョブにもよるがソロでの攻略も可能となっている。2014年12月10日のバージョンアップではフェイスの使用も可能になった。
元々Ark Angel(以下AA)はそれぞれが1パーティで戦って互角と言える強さであり、五体同時に相手にするのは無謀といえる。多くの場合は、マラソン戦術を駆使しつつ、順次撃破していく戦法で戦うことになる。しかし、マラソン中に違うAAの範囲技に巻き込まれたり、ランナーが折り返し時に事故ったり等となかなか難しい。難易度、勝利時の達成感、報酬のどの面を取っても全BF中でも指折りの存在という点で衆目が一致しているのではないだろうか。攻略にはバランスのいい編成が必要。
倒す順番としてはTT>MR>EV>GK>HMあたりか。倒す順番やペットの処理については、アライアンスの構成と要相談。たとえば、Ark Angel TTはガ系やアモンドライブが凶悪な上、突き当たりの円形広場から出ないためマラソン不可能などの特徴がある。しかし、通路を戦闘場所にすれば放置しても無害とも言える。そのため最優先で倒すのか、はたまた最後にまわして全前衛でボコボコにするのか、ケースバイケースであろう。
大抵の場合は、一度全滅をした上で蘇生して再戦する、いわゆる「ゾンビアタック」パターンが多い。目安として、全滅するまでにArk Angel TT・Ark Angel MRが撃破出来ていれば最終的に勝てる可能性が高くなる。とはいえ、残った3体もナメてかかればあっさり返り討ちにあうため最後まで気が抜けない戦いになるだろう。
なお、倒れる場所は広場以外の場所で。最悪広場で倒れても外周付近であれば蘇生可能であるため立ち位置には常に注意すること。
また黒魔道士アライアンスを結成することによって、慎重に位置取りなどを決めつつ進めたとしても、5分もあれば撃破することも可能である。
BF内部の戦闘BGMは「Fighters of the Crystal」。シーンにマッチしているとして評価の高い音楽であり、一聴の価値がある。
高難易度でありながらムービー・音楽・場面・達成感・報酬の全てが非常に高い水準で揃ったバトルフィールド戦として好評である。なお個別でAAを倒す事でジラートミッションを進める事が可能であるため、このクエストはクリアしなくても構わない。個別に倒す場合はレベル75で6人、レベル90越えではジョブや戦術によってソロでもクリア可能だが、5戦する必要があり報酬は特にない。このクエでは75で18人近くの人数、90越えでもかなり条件を整えなければ複数人を集めなければならないが、1戦で終り上記の報酬が得られる。
トリガーの入手条件について 編
元々五戦士魔法陣を入手するには満月の晴れた夜の0:00~3:00にアイテムをトレードする必要があり、トリガーを用意するだけでも一苦労だったが、2016年6月7日のバージョンアップで緩和されている。4項.★神威(上位ミッションBF) 編
Lv制限無し・制限人数18人・制限時間30分。フェイス使用可。BFの場所はクエストと同じであるが、入室するにはだいじなもの「ファントムクォーツ【神威】」が必要となる。
攻略 編
基本的な戦術はクエストの時と同様、キープ役が持ちこたえている間に他のメンバーが全力で各個撃破していく。ただし盾能力の向上によりマラソンをする必要性は薄くなっており、広場から出てこないTTは無視しておき、入り口~通路~階段の間で戦闘・およびキープを行うのが主流となっている。
倒す順番としてはおおよそキープの厄介な順にEV(アロガンズインカーネイト)>GK(明鏡止水)>MRHM(どちらでも)>TTあたりか。
キープ役は低難易度であれば、使用する盾にもよるがナイト一人で十分務まる。高難易度の場合は2人以上ないし専属の回復補助役を置いておいた方が無難。
30分での5連戦となるため、パーティの戦力次第では「とてやさ」でも時間切れとなる危険がある。個別AA戦の時よりもHPは減っているようだが攻撃力は据え置きのため、迂闊に戦闘不能にならないよう気を付けたい。
なお、各AAを倒すたびにそれぞれの戦利品をドロップするため、必ずしも全てのAAを倒しきる必要は無い。戦力が不十分だから初めから2~3体狙い、というやり方も可能である。*1
戦利品 編
上位ミッションBFでは、ボス討伐報酬とバトルフィールドクリア報酬が存在する。バトルフィールドクリア報酬については「上位ミッションバトルフィールド」の項目を参照のこと。「★アーク・ガーディアン」で手に入る戦利品に加え、全AAが共通で落とす可能性がある追加戦利品と、各AA限定の耳類が加わっている。
各AAが落とす戦利品については「★アーク・ガーディアン」を参照。ただし、神威でのアイテムのドロップ率はAA1体だけのBFよりも低い*2ので、「★アーク・ガーディアン」で出るアイテムだけが欲しいなら「★アーク・ガーディアン」に行く方が良いだろう。
名称について 編
読み方 編
「神威」の読み方については、ゲーム中で読み仮名が出ないこともあり「しんい」「かむい」の2説があったが、スクウェア・エニックス自身が編集・発行した公式攻略本(いわゆる「ワールドリポート」のversion.050224)の称号に関する記述(あいうえお順に配列されている)から、「しんい」が正しいとみられる。また、同じくスクウェア・エニックス監修の「ヴァナ・ディール通信バストゥーク共和国特集号」巻末の「ヴァナ・ディール難読漢字読みかた帖」でも「しんい」と明記され決着している(明確な区分けとして、【「しんい」:神の威光・威力】、【「かむい」:アイヌ語で神】と定義されているため、物語を進めていれば自然と「しんい」と認識するべきものである。)。ただしウェブサイトの検索エンジンを使って調べてみると、「かむい」と読んでいる場合が圧倒的に多い。
もともとアイヌ語の「カムイ」への当て字として「神威」という漢字が古くから用いられており、他の作品でも「神威」を「かむい」と読んでいる場合が圧倒的に多い。北海道の「神威岬(かむいみさき)」をはじめ、地名・人名などでは通常「かむい」と発音するので、そちらと混同されたものと思われる。旧帝国海軍の水上機母艦「神威」は「かもい」と発音するが、これもアイヌ語の変形である。他作品では「銀と金(福本伸行)」、「修羅の門(川原正敏)」など。カタカナならば「カムイの剣(矢野徹)」、「カムイ伝(白土三平)」など。ゲームでの使用例はサムライスピリッツの必殺技「カムイムツベ」サガフロンティア2の体術技「カムイ」といった具合。
こうした理由もあって、ヴァナ内でも「かむい」で充分通じる。また、PS2版では「しんい」では変換できずに「かむい」で一発変換できる。
その他 編
英語におけるクエスト名の「Divine Might」は「神の力」の意。称号の「Pentacide Perpetrator」は「五戦士を殺めし犯人」といったニュアンスである。
上位ミッションBFの称号「ペンターク パシファイアー」(Pentarch Pacifier)は「ペンタークを制圧した者」という意味。ペンタークが「5人のアーク・ガーディアン」という意味なら"Pentark"となりそうなものだが、微妙に綴りが異なっている。この場合は「首位の、第一級の」を意味する"arch-"とアーク・ガーディアンの"ark"をかけているのかも知れない。
関連項目 編
【アーク・ガーディアン】【五戦士魔法陣】【ラ・ロフの劇場】【神威耳】- *1
- AA固有の戦利品は該当AAしか落とさないため、その点は留意しておく必要がある。
- *2
- →スレッド: 神威のドロップアイテムに関して(公式フォーラム)