バスティオン

記事名読み
ばすてぃおん/Bastion
  1. アビセアの死闘エリアを舞台に行われるバトルコンテンツ。本項で解説する。
  2. ヨルシア森林にあるレイア・レイヴの巣の名前。Arboreal Bastion。

バスティオンは「要塞、最後のよりどころ」といった意味。
侵攻してくるアビセアンたちからパルスマーテロー(のマーテローコア)を抵抗軍(味方NPC)と共に防衛するのが目的。
アビセア内での不人気コンテンツの1つで、参加者のほとんどはバスティオンで得られる抵抗軍戦績との交換で手に入るアイテム欲しさに、半ば義務のような形で参加しているプレイヤーである。
要領さえつかめば抵抗軍戦績はそれなりに稼げるためか、実装初期はそれなりに参加者も多く、人気はないが一応活気はあるという珍しいコンテンツでもあった。
その後参加人口も激減し、時間制限エリア内のコンテンツと言うこともあり、かつてのビシージカンパニエバトルのように大人数が揃うということはなく、参加しているのが1人だけという状況も珍しくない。

後続プレーヤーにとっては辛い事もあってか、2013年8月6日のバージョンアップで、それぞれのアイテムと交換に必要な抵抗軍戦績の量が減らされた。
開始と終了
敵の侵攻が開始されるとエリア内にアナウンスが発せられ、参加可能状態となる(システムメッセージにフィルターをかけているとアナウンスが表示されないため注意)。
参加するには各エリア0番幽門石付近にいるバスティオン審理官(Bastion Prefect)からペナントをつけてもらう必要がある。
なお敵の侵攻開始には条件がある模様。詳しくは後述。

手順
侵攻してきた敵を殲滅させる、もしくはパルスマーテローが破壊され、マーテローコアを奪われた時点で終了となる。
敵を倒すと稀にマーテローコアを落とすことがある。
これはPCの手に渡ることなく、このログが出た時点でパルスマーテローにセットされ、エリア全体にさまざまなプラスの影響を及ぼすと同時に、敵の侵攻も激しくなる。

侵攻してきたアビセアンが勝利した場合、来た道をダッシュで戻って行く場合とデジョンで帰還する場合がある。詳細は要検証

スフィアロイド族ギア族(単体 / 3連)、ドール族マジックポット族アクロリス族チャリオット族(通常グラフィック)といったアルカイック類アルカナ類が出現する。
パルスマーテローにセットされたマーテローコアの数に比例してだんだん増えていき、チャリオット族(重装 / 闘装 / 長弓 / 長腕)、鉄巨人族(剣)などが加わるようになる。

防衛NPCの軍容
戦士タイプと黒魔道士タイプが存在し、エリア状況によってはキキルンも参戦する。
火力はそこそこあるがHP防御力もそれほど高いわけではなく、ターゲットを取り続けているとあっさり倒されてしまう。最弱のモンスターとタイマンをはっても負けることがあるなど、カンパニエバトルの味方NPCなどとは比較にならないほど弱く打たれ弱いが、バスティオン継続中であれば一定時間後に再びポップする。

敵が1体倒される度に経験値クルオ抵抗軍戦績が取得できるが、ビシージ同様に戦闘不能時は取得不可。
なお、自分に敵対心が乗っている敵が倒されることが報酬の条件であり、自分でとどめをさすことは必須ではない。
行動の内容よりも敵対行動をどれほどとったかで査定している可能性が高いため、サポート役に徹しても報酬は撃破役とそう変わらない。
防衛目標があることや報酬取得条件などから考察すると、このあたりはカンパニエバトルではなくビシージのほうがイメージとして近い。

また、勝利を重ねる度に敵の数、種類が増えていき1体の経験値が数千までのぼる。
何十人という数で防衛していけば、アビセア乱獲よりも数段上の時給を稼ぎ出せる可能性がある。
注意点
拠点を防衛するという点ではカンパニエバトル防衛戦に類似しているが、敵は敵対行動を起こさない限り、周りに何がいようとパルスマーテローあるいはその防壁となっているClone Wardに直進する。
このため、すべての敵が止まらない限り、パルスマーテローに敵が到達するとあっという間に破壊され、戦闘中の査定は破棄されてバスティオンは終了してしまう。
もちろん敵を1匹も倒せずに敗北になれば、どれだけ活躍していても経験値は0となる。

パルスマーテローの耐久力は一定でなく、工作任務によって増強が可能と考えられているが、公式の情報で「パルスマーテローの耐久度はとても低く」、「“Clone Ward”が破られないようにすることが重要」とされている。

勝つにせよ稼ぐにせよパルスマーテロー攻撃されていない状況を作ることが大前提であり最優先である。
戦力集中による各個撃破も重要ではあるが、カンパニエバトルでよく見られる「敵があまっているのに他人が殴っている敵を殴る」という考え方だけでは、敗北に直結するため参加者全員が稼げないという事態が起きてしまうので注意しよう。

また、バスティオン報酬は敵1体撃破の都度得られるルールであり、倒した瞬間に戦闘不能であった者は報酬が得られない。
事後に蘇生しても報酬が貰えない点がカンパニエバトルと異なることに注意。

マーテローの守り方
敵は味方NPC、もしくはクローンワードと接触しない限り、パルスマーテローへと直進する。
味方NPCパルスマーテローに非常に近い位置で待機している場合が多く、そのまま戦っていたのでは、敵の範囲攻撃マーテローが落とされてしまう可能性が非常に高い。
戦士タイプは接触前に前へ出てくれるため良いのだが、黒魔道士タイプが問題で、初期位置から高位の精霊を放ち、パルスマーテローまで敵を誘導してしまう原因となっている
注釈1
当初は範囲魔法を使用していたため、これを防ぐのが大変だった。2012年2月14日のバージョンアップ範囲魔法を使わなくなり、この挙動は改善されている。


回避方法として、まず第一にセンチネル侠者の薬を使ったプレイヤーディアガなどの範囲攻撃ターゲットを取り、味方NPCごと離れた場所まで誘導することが望ましい。特に問題とされている黒魔道士タイプのNPCを考慮に入れて、気持ち遠めに離れると良いだろう。
敵から袋叩きにされることとなるのだが、バスティオンの敵はヘイトが特殊で、一定時間敵対行動を取らなければ付近の攻撃対象
注釈2
無条件で絡む対象、すなわちクローンワードや味方NPCマーテロー
へとターゲットが移る。カンパニエ救護兵インプ)のようなものと言えば分かりやすいだろうか。

マーテローから離れた位置で友軍戦闘を始めた後は、とにかく敵を殲滅するだけである。
既述の通り、放置されている敵はパルスマーテローへと突っ込んで行く可能性が高い。
少しでも早く数を減らせるように、まずはHPの低いスフィアロイドから倒していくと良いだろう。高火力を瞬間に発揮できるジョブならものの数秒で倒すことが出来る。敵を倒す毎に報酬の査定が行われるため、「稼ぐ」という観点からも有効と言える。

チャリオットや3連ギアなどは、少ない人数では到底捌き切れない。
特に3連ギアA.グラビティは強力で、数発撃たれればほぼ間違いなく味方NPCは壊滅している。

少人数でそのような相手と対峙せざるを得ない場合は、マラソンをするか諦めて倒しやすい敵だけで稼ぐか、といったところだろう。
A.グラビティ侠者の薬で無効にできるため、それを使ったPCで袋叩きにする、という手も無いことには無い。

ソロでの防衛は無理難題のように思えるがそうではなく、チャリオットや3連ギアといった高位のモンスターがでてくるまでは一人でも守りきることが可能である。
ただ、バスティオンの仕様をしっかり把握していなければいけないのは当然であり、誰でも出来るというわけではない。

特殊な仕様
カンパニエバトル同様、範囲内のパーティメンバーを対象とする契約の履行が味方NPCにも効果を及ぼす。
これはパルスマーテローも例外ではなく、大地の守り等をかけることで、「一発殴られたら即終了」という脆さを僅かながらカバーすることができる。
当然ながら、ルビーの癒しマーテローHP回復させる、というようなことはできない。

また、バスティオンの敵はプレイヤーの連れているペットにも無条件で絡む。ペットが倒されたあとでPC絡まれることは無い模様。
いわゆるビシージと同じ挙動だがバグか仕様かは不明。
クローンワードよりも前で待機しているとペットが袋叩きにあうため注意が必要である。
注釈3
召喚士などはそれを利用して、少ないリスクで敵を誘導することもできる。


禁断の口への転送担当NPCバスティオン審理官から「○○方面からの敵の侵攻開始まであと(0~100)%」といった数字が示されるが、これは確率や時間を指しているのではなく、アビセアエリアモンスターを倒すことなどによって蓄積されるポイントである模様
注釈4
バスティオンでの敵の撃破数が多いと終了直後に、再びバスティオンが発生する可能性が高い。

この数字は、敵の侵攻開始をただ待っているという場合やPCアビセアエリアに大勢居るというだけではほとんど増えない。アビセアクエストをこなすことでも増えるかは要検証
「待っている時はなかなか現れないくせに、アビセア乱獲の時だけは頻繁にアビセアンの侵攻を見かける」という人も多いのではないだろうか。

その他
敵は常に1グループずつではなく、時と場合によっては3グループがほぼ同時に攻めてくることもある。しかし、NPCの数や強さは、敵の数に応じて変化するわけでもないため、2グループ同時に攻めてこられると、パルスマーテローどころかNPCが瞬時に全滅してしまい、あっさり終了となるケースもある。
この他、1つのグループが退散するところに次のグループがくると、何を考えているのかNPCは最初のグループの退散に金魚のフン状態で全員こぞってついていき、陣地が完全に空となるケースもある。

仕様を理解しているPCが多く参戦してこそ成り立つバトル、と言っても過言ではないことを意識しなければならない。

問題点
バスティオン戦闘時間が短すぎる。最大の問題点がこれである。

敵を速攻で倒すことができる代わりにこちらの防衛目標も速攻で倒されるという極端な短期決戦仕様である。そのため、参加PCが少ないと戦闘開始から10秒程度でパルスマーテローが陥落する。構えた瞬間にバスティオンが終了するというケースも珍しくない。

敵の俊足仕様ゆえにターゲットをひきつけてマラソンして時間を稼ぐということも難しく、かといって1匹ずつ撃破となるとあっという間にパルスマーテローへ敵が殺到する。
工作任務によってパルスマーテロークローンワードNPCの補強は可能だが、こちらも大多数のPCがこぞって工作任務に励まなければほとんど効果は見られない上、報酬額がわずか、ヴァナ時間1日につき1回しか受けらないため、こちらも参加者が少ない。
カンパニエバトルの様にNPCが撃たれ強いわけでもないため、実質頼りになるのはPCのみなのだが、参加PCが少ないのでこちらもままならない。

時間制限エリアという特徴を踏まえてこのような仕様にしたのかもしれないが、あまりにも短すぎる故に報酬も貰えず無駄足を踏む可能性が高く、結果参加するだけ時間の無駄という頓珍漢な現象を引き起こしている。

無論、大人数のプレイヤーを集めて参加すれば十分稼げるコンテンツなのだが、ややこしい仕様を理解したうえで計画的に動かなければすべてが水泡に帰す危険性をはらんだバスティオンよりも、時間延長やアイテム入手といった副次的な特典もつき、確実に稼げるアビセア乱獲のほうに参加したほうが良いと判断されてしまっているのが現状である。

2010年9月9日のバージョンアップ
アビセアの死闘が解禁され、バスティオンのプレイが可能になった。
アビセア関連NPCHorstジュノ港に追加された。彼からバスティオンの情報を確認できる。

2010年12月7日のバージョンアップ
バスティオンに登場する抵抗軍NPC/防壁"Clone Ward"/パルスマーテロー強化された。

2011年5月10日のバージョンアップ
ジュノ港JoachimHorstと同様のアビセア関連NPCが各地に追加された。彼らからバスティオンの情報を確認できる。
サンドリア港 (I-8) Gilburt / Ivan、バストゥーク港 (K-11) Erich / Ernst、天の塔 Jerrett / Kierron

2011年5月の追加バージョンアップ
アビセア関連NPCがさらに追加された。彼らからはバスティオンの情報を確認できない。
ル・ルデの庭 (H-10) Fabien / Vincent、チョコボサーキット (H-8) Adrian / Cyril、ウィンダス港 (L-6) Fabricius / Willis

2011年7月12日のバージョンアップ
バスティオンにおいて、リレイズ戦闘不能状態から回復した際の評価値が正しくない不具合が修正された。

2011年9月20日のバージョンアップ
ペットを呼び出した状態でバスティオンに参加した場合、バスティオン終了時のペットに対する処理が正しく行われない不具合が修正された。

2012年2月14日のバージョンアップ
味方のNPC”Bastion Mage”が範囲精霊魔法を使用しないように変更された。

2013年8月6日のバージョンアップ
各種アイテムの交換に必要な抵抗軍戦績の量が減らされた。
名称について
バスティオン(bastion)は本来、稜堡式城郭の特徴である稜堡を指す。
本国内では北海道函館市の五稜郭が、稜堡を用いたイタリア式築城術による城郭として有名である。その名称の元となっている五つの菱形の突起部分が稜堡、すなわちbastionである。
稜堡は火力拠点として相互に支援し合い、また稜堡間の城壁に迫る敵に側面から反撃を加える為に設計、設置されるものである。ここから転じて防御陣地、砦、さらに軍事的な意味を廃して比喩的に、拠点やよりどころといった意味でもbastionという言葉が用いられる。
外部リンク
→公式:「アビセアの死闘」専用コンテンツ「バスティオン」について

関連項目
アビセアの死闘】【抵抗軍戦績】【カンパニエバトル

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