ミスリル

記事名読み
みすりる/Mythril
貴金属材に属する金属。霊銀
2005年4月21日のバージョンアップの際に、ミスリル関連のアイテムテキストに使われている「ミスリル」という単語が霊銀に置き換わった経緯がある。

FFXIにおいてはシルバーアイアン以上ゴールドダークスティール未満の価値を持ち、鍛冶彫金どちらの合成においても使われる中堅クラスの金属。
アイコングラフィックでは緑色だが、武器として加工されたものは後述の原典に近い、やや紫がかった、白く明るい金属光沢を放つ。

「鉄よりも軽くて強靭、かつ錆びない貴金属ミスリル」という設定があるが、アルミナ(軽銀)よりは重い

その耐食性の高さを生かして溶解薬を用いたアシッド系武器の材料にもなり聖水を掛け浄化することで属性の力をも宿すことができるという汎用性の高さでは群を抜いた特徴を見せる。

素材ミスリル鉱スタック不可で、ゴーレムアンティカ系のモンスターからのドロップ以外にはパルブロ鉱山ムバルポロス旧市街新市街採掘するか東アルテパ砂漠チョコボに見つけてもらう、あるいはコンクェスト1位の国の飛空艇乗り場で購入する(当該国家所属の冒険者のみ)など入手法が限られていたため、中レベルの獣人から盗み出した獣人ミスリル貨の改鋳による流通の方が多かったという歴史がある。その後はヴォイドウォッチモグガーデン鉱脈からもミスリルが入手できるようになり、バランスは変化している。
ミスリルの歴史は比較的浅く、バストゥーク共和国誕生に遡ること17年前、天晶暦477年にガルカ鍛冶職人ミスリル精製術を発見したことからミスリルの利用が始まっている。

天晶暦508年には元々金山として開発されていたグスゲン鉱山ミスリル鉱脈が発見され、ミスリルバストゥーク産業において大きな位置を占めるようになった。しかし、天晶暦664年にはグスゲン鉱山ミスリル鉱が枯渇したため、バストゥークではミスリルの不足が起きていたものと思われる。

天晶暦684年にフリーゼ(Friese)率いるバストゥーク共和国黄金銃士隊によってパルブロ山にミスリル鉱脈が発見された。これによりバストゥークにはミスリル景気(第一次ミスリルラッシュ)とも呼ぶべき好況が訪れ、後の共和国繁栄の礎となった。もっともこのことは、同地の先住民であったクゥダフ族との間に長く遺恨を残すことともなる。
冒険者の時代に移ってからは、ミスリルマラソンなる金策(第二次ミスリルラッシュ)が流行した時期もあった。
出典
発祥は近代ファンタジーの祖、J.R.R.トールキン著「指輪物語」に登場する特殊金属。
エルフ語で「灰色=Mith」「輝き=Ril」の意
注釈3
灰色のガンダルフは、またの名をミスランディア(Mithrandir)というが、これも「灰色のさすらい人」の意。


ミスリルという名だけでみると、ミスリル銀(精霊銀)とも呼ばれ魔法順応が高く、軽量かつ頑丈な装備品を造り出すのに適した金属であるが、鉱脈が希少なため値段が高く、加工も容易ではない…等という描写が圧倒的に多い。これは架空の金属であるため背景設定をある程度自由に行える点も関係しているのであろう。

いわばファンタジー定番の金属であり、FFシリーズにも1作目から登場している。主に中堅クラスの武器防具としてその名が見られるほか、FFIIIではミスリル製の船首を取り付けた飛空艇を突撃させて道を塞ぐ岩を破壊するという荒業にも使われた。
関連項目
ミスリルマラソン】【ミスリルラッシュ】【パルブロ鉱山

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