アルミインゴット

貴金属材の一つ。12個スタック可。

合成の他、アビセアの覇者エリアのSturdy Pyxisから出ることもある。

主な需要はアルミナオーベールなどの防具の中間素材である。

売却標準価格は1,000ギル。

貴金属扱いのためか、取り扱いは彫金スキルである。

アルミナオーベールの設定によると、この素材を用いた装備の最大の特長はその軽さにある。かつてはタブナジア半島に主要な鉱脈のひとつが存在していたが、水晶大戦でタブナジアが陥落してからは供給が途絶え、レアメタルとなっていたようだ。

軽銀鉱が帝龍の飛泉のENMやクエスト「招かざる影たち」など、タブナジアに関するところでも入手できるのはその設定を反映してのことだろう。

精製法の確立していなかった時代は、銀よりも高価と言われていた。
近代におけるまでアルミニウムが高価であったのも、唯一の実用的精錬方法に用いるための安価で多量の電気がなかったためである。

自然に存在する軽銀鉱（酸化アルミニウム/ボーキサイト）は還元が非常に難しく、電気分解により初めて大量精製が可能になった。
精製にはかなりの電気を使用するので、「電気の缶詰」とも言われている。

そう考えると雷のクリスタルが使われてもおかしくないのでは？とも思われるが、軽銀鉱を直接電気で分解してアルミが得られるわけではない。
仲介するプロセスを考えると、火クリの火力で黙って溶かす力業の方がよいのだろう。

雷クリを使うレシピを実装するためには大量の中間素材(薬品)が必要となると考えられ、もはや彫金や鍛冶などでは手に負えず、錬金術の領域にある。

電気分解

手間暇かかる鉱石からの精製よりも、溶かすだけで済む既存のアルミ廃材のリサイクルのほうがはるかにエネルギー効率が良いのだが…。
あいにくとヴァナ・ディールにアルミ缶は普及はおろか、存在すら怪しい。

軽量で加工しやすく、酸化アルミニウム被膜を施すことにより（アルマイト処理）腐食にも強いことから、調理器具、エンジン、建築など幅広い用途に用いられる。
純粋なアルミは柔らかいが、銅や亜鉛等と合金にしたものはジュラルミンと呼ばれ、強度が大幅に向上し、重量増は抑制できることから、航空機や列車、自動車船舶など、陸海空を問わず用いられる。
一時期軍用車両の装甲に用いられたこともあるが、高熱に弱く炎上すると跡形も残らないほどなので、現在は軍事装甲用途ではあまり用いられない。
20世紀末に各国軍、司法機関の御用達防具素材、特に暴徒制圧用盾として最高の名を恣にしていたが、現在では透明で視認性に優れ、より軽量なポリカーボネートに置き換えられている。

【アルミ板】【アルミの鎖】【スチールキリジ】【軽合金の鏃】