エンチャントアイテム

記事名読み
えんちゃんとあいてむ/Enchanted Item
アイテムのうち、使用することで魔法などの効果が得られる装備品。「エンチャント:」の表記がある装備品エンチャントアイテムである
注釈1
例外として「大公親衛隊制式指輪」には「エンチャント:」の表記はないが、エンチャントアイテムの扱い。


ブリンクストンスキンといった強化魔法や、デジョン等のお役立ち魔法、あるいはシグネットアルカナキラーといった魔法では得られない効果のあるもの等、様々な種類が存在する。

他のMMORPGではPC強化として語られることが多いことから、さしずめ「装備に付加された神秘的な力を意識的に消費してPC強化する」と言った具合だろうか。ただし一部のエンチャントアイテムは敵に対して効果を発揮することから、『FFXI』では必ずしもPC強化という縛りはない。

ウィンドウの見方
エンチャントアイテムを選択すると画面に以下のようなウィンドウが表示される。例を示しながら説明する。
コーテッドシールド
6 エンチャント:シェル
Lv36~
 <(A)20/20 (B)0:30/[(C)30:00, (D)0:30]>


使用後に装備を外し、再び同じアイテム装備した場合は、リキャストタイム(残り時間)かエクイップディレイの、どちらか長い方が表示される。なお、装備を外していてもリキャストタイムのカウントダウンは進行する。

リンクシェルコミュニティでのキャラクター毎の「現在のジョブ/装備」のアイテムインフォでは常に未使用の状態で表示される。

性能に関しての補足
1度でも使用してしまうと競売への出品ができなくなるが、この状態でもトレードバザーはできるため、これらの手段でエンチャントアイテムを購入する場合は詐欺行為を受けないよう注意を要していた。しかし、2006年2月のバージョンアップにより、未使用かそうでないかが文字の色で簡単に判別できるようになったため、こうした問題は回避できるようになった。とは言え、まだまだ使用回数0のアイテム寝バザーで高額出品している者は絶えないため、注意が必要である事には変わりない。

また、エンチャントアイテム及びストックアイテムは、チャージ数の再充填も不可能。規定回数を使い切ってしまうと、もはや店に売るか分解素材を取り出すか、あるいはNQ品として使い続けることくらいしかできなくなる。

その他の性能は、合成で造れるエンチャントアイテムならベースとなる装備品NQに準ずる
注釈4
一部例外有り。「オーグメントベルト」の防2は「レザーベルト+1」相当、「パウダーブーツ」の防9は「クイルハイブーツ+1」相当と、HQ品と同数値の防御力になっている。
上記の「コーテッドシールド」の場合は、ベース品の「オークシールド」となる。

エンチャント効果を得た後エンチャントアイテムを外した場合、エンチャント効果が消えてしまう物(ヘイストベルト等)と、消えない物(リレイズゴルゲット等)がある。

エンチャントアイテムは使用した瞬間から発動までに10秒ほどかかるものが多く、更に使用後に6秒ほどのコマンド受付無効時間があるものが多い。危機的状況で即座に使うには遅すぎると言わざるをえない。どちらかというと、危機的状況にならないように先読みして使うような、「転ばぬ先の杖」的運用が適しているといえる。なお、アドゥリン以降に実装されたエンチャントアイテムは、受付無効時間は0秒(無し)である。

/itemコマンドでも使用可能だが、使用可能になっていない状態ではコマンドが無効となる(持ってない魔法や使えない魔法/magicで詠唱しようとした時と同じ)。使用可能な状態でエリアチェンジ直後に使いたい場合は最速の使用方法となるため、覚えておいて損はない。

使いどころ
利用価値が高い効果が得られるとはいえ、言い方を変えれば「当該効果の回数券」のようなものであり、これらのアイテムの価格を考えるとレベル上げ中にガンガン使って・・・といったような用途には向かないものばかりであった。最近では、ブレスマントハイマナワンド、ルセントシリーズのような長期に使用でき価格も安価なものも幾つか出てきており、レベル上げ中での運用も見られるようになってきている。その一方で精霊エンチャント武器のような謎性能品も追加されているため、見極めは今まで以上に重要になっているともいえる。

一般的には薬品を用意するのと同じ感覚でこれらのアイテムが利用される。特にリレイズが顕著で、サルベージレベル制限のかかるBFサポートジョブが無効になる限界クエスト5など、死ぬ危険度が高いのに突入すると魔法リレイズができなくなるその前に使用されることが多い。
これらエリアは突入と同時に魔法薬品リレイズが切れてしまうのだが、エンチャントリレイズならば事前の効果が切れないのも大きい。

その他、デジョンカジェルテレポリングなども比較的需要は高い。メインデジョンテレポが使えない、サポートジョブ移動魔法を使えるジョブが適さない場合に便利。

その他
レベルシンクで基準レベルの冒険者レベルアップし、レベルシンクが解除されてもエンチャント効果は消えない。エンチャントアイテム使用後、一定時間アビリティアイテムが使用できなくなる時間が存在する。アイテムの場合、ゲージが100%まで伸びるが実際は発動しない、という結果になる。麻痺と似たような表現になっているが、ロストはしないので安心して連打しても良いだろう。
他にエンチャントアイテムの特異な性質として、インビジ中に使用しても"インビジが解除されない"というものもある。その場合エンチャント効果は発動するがインビジ効果は消えずに継続する。何かと通常アイテムとは似て非なる性質を持っている。

余談
装備品を使うことでなんらかの効果が発動する、というシステムは実はFF1の時代から存在していた。有名所ではレイズサーベルのクラウダやディフェンダーブリンクなど。当時の魔法は回数制
注釈5
ゲームボーイアドバンスでのリメイク版ではMP制となっている。
ダンジョン内で回復することができず、おいそれと使うことができなかったためこれらの装備品による魔法効果は冒険を楽に進める上で欠かせないものであった。
以降のシリーズでも特定の装備品戦闘中に使うとなんらかの効果が発動するというシステムは受け継がれてきたが、FF6を最後にこのシステムは途絶えてしまっていた。FF11でのエンチャント効果は、この系列のシステムとしては実に5シリーズぶりの復活と言えるだろう。

なお、こういった装備品を使うというシステムはFFだけでなくドラゴンクエストにも採用されているシステムでもある。
関連項目
ストックアイテム

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